「さすがです工藤先生!今回の怪盗キッドの犯行は全て被害者の狂言だと逸早く見抜いたとの事ですが」
工藤優作「いやいや、知り合いの警部に頼まれて少々助言しただけです」
工藤優作「怪盗キッドにしては予告状も犯行手口も杜撰過ぎるとね」
工藤優作「まぁ今朝詐欺容疑で捕まった博物館のオーナーが全て話してくれるでしょう」
工藤優作「経営が傾きすでに売却してしまった宝石をキッドに盗まれた事にし、さらに宝石にかけた保険金をもせしめる算段だったと」
「では今日はそれを確認する為に警視庁にいらっしゃったんですか?」
工藤優作「あ、いや、今回はまた他の警部に別件のアドバイスを頼まれまして…この1か月の間に起きた連続密室殺人事件ですよ」
「あー!今世間で騒がれているあの殺人事件ですか!あれにも関わってらっしゃるんですね」
工藤優作「アドバイザーとしてね…いやぁ仕事を減らして充電する為に帰国したんですがもう暇で暇で」
工藤優作「あ、いや、今回はまた他の警部に別件のアドバイスを頼まれまして…この1か月の間に起きた連続密室殺人事件ですよ」
「あー!今世間で騒がれているあの殺人事件ですか!あれにも関わってらっしゃるんですね」
工藤優作「アドバイザーとしてね…いやぁ仕事を減らして充電する為に帰国したんですがもう暇で暇で」
「それで解決できる見込みはありますか?」
工藤優作「ええ、先程事件の概要を聞かせてもらい現場写真を見せて貰ったので、ここへ降りてくる間に密室トリックの方は解けましたから」
「えええ!?」
工藤優作「まだ犯人が誰かまでは特定できていませんが週末にあるテレビ特番までには解決するかと」
「えええ!?」
「あ!先生!今回奇しくも怪盗キッドの冤罪を晴らしたわけですが、キッドに何か一言あれば…」
工藤優作「ふーん、そうですねぇ…もし今回の事を恩義に思ってくれるのなら」
工藤優作「ぜひ私の小説を購入して頂きたい」
コナン「はあ?事件を解決するってテレビのインタビューで大見得切ったのにお腹壊して寝込んでるだと!?」
工藤優作「ふーん、そうですねぇ…もし今回の事を恩義に思ってくれるのなら」
工藤優作「ぜひ私の小説を購入して頂きたい」
コナン「はあ?事件を解決するってテレビのインタビューで大見得切ったのにお腹壊して寝込んでるだと!?」
工藤有希子「そうなのよ…優ちゃん体調全然戻んなくて」
コナン「何か変なの食べたんじゃねぇのか?」
工藤有希子「ポストに入ってた美味しそうなイタリアンの店に昨夜優作と行ったんだけど、アレ食べてからなんか調子悪くて」
コナン「んじゃ病院に行け病院に」
工藤有希子「でも今晩テレビのスタッフが来ちゃうから」
コナン「んなの断っちまえよ!父さん体調崩してんだからよ」
工藤有希子「でも優ちゃんの小説をドラマ化してくれたプロデューサーさんの番組だから断りづらくて…だから新ちゃんを呼んだのよ」
コナン「ってまさか!母さんが父さんに変装して声は変声機でオレに出させる気か!?」
工藤有希子「しーっ!しーっ!本当なら優ちゃん今日のお昼に警視庁に行って事件の真相を話す予定だったんだけど、その前に寝込んじゃったから」
コナン「成程…父さんにまだ事件の真相を聞いてねぇからオレを家に呼んで事件の資料を見せ真相を見抜かせて特番に備えたいっわけね」
工藤有希子「ポストに入ってた美味しそうなイタリアンの店に昨夜優作と行ったんだけど、アレ食べてからなんか調子悪くて」
コナン「んじゃ病院に行け病院に」
工藤有希子「でも今晩テレビのスタッフが来ちゃうから」
コナン「んなの断っちまえよ!父さん体調崩してんだからよ」
工藤有希子「でも優ちゃんの小説をドラマ化してくれたプロデューサーさんの番組だから断りづらくて…だから新ちゃんを呼んだのよ」
コナン「ってまさか!母さんが父さんに変装して声は変声機でオレに出させる気か!?」
工藤有希子「しーっ!しーっ!本当なら優ちゃん今日のお昼に警視庁に行って事件の真相を話す予定だったんだけど、その前に寝込んじゃったから」
コナン「成程…父さんにまだ事件の真相を聞いてねぇからオレを家に呼んで事件の資料を見せ真相を見抜かせて特番に備えたいっわけね」
コナン「ああ、よくピンクのマイクでレポーターしてる夢川彩子さんだったよな?」
工藤有希子「そうそう、彼女今夜の特番でもレポーターとして家に来るんだけど」
工藤有希子「殺害されたのは、彼女の親友でアパレルメーカーに勤務していた盛田敦実24歳」
工藤有希子「遺体発見の当日、夢川さんが突然盛田さんから“助けて”ってメールを貰って盛田さんのマンションに駆け付けたらしいんだけど」
工藤有希子「玄関の呼び鈴を押しても返事がなくて」
工藤有希子「ドアに鍵がかかっていたから、管理人さんに事情を話して開けて貰ったみたいなのよ」
工藤有希子「合い鍵は夢川さんも持ってたようだけど密室は玄関の扉じゃなくて遺体があったバスルーム」
工藤有希子「殺害されたのは、彼女の親友でアパレルメーカーに勤務していた盛田敦実24歳」
工藤有希子「遺体発見の当日、夢川さんが突然盛田さんから“助けて”ってメールを貰って盛田さんのマンションに駆け付けたらしいんだけど」
工藤有希子「玄関の呼び鈴を押しても返事がなくて」
工藤有希子「ドアに鍵がかかっていたから、管理人さんに事情を話して開けて貰ったみたいなのよ」
工藤有希子「盛田さんは誰かに突き飛ばされて後頭部を洗面台に強打して亡くなってたの。で、そのバスルームの扉に鍵がかかってて、その鍵が内側からしか施錠できないものだったのよ」
コナン「あった!サムターンを横にひねると施錠できるやつか…」
工藤有希子「壁の棚の物はほとんど落とされていて」
工藤有希子「床にはローションが入った袋やドライヤーやハブラシ…後は化粧品、ヘアクリップ、バスブラシなんかが落ちてたみたい」
工藤有希子「次はその10日後。自宅のアパートで殺害された桐生泰二さん31歳」
工藤有希子「フリーター…まぁフリーターっていってもほとんど親の仕送りで生活している引き籠もりだったみたいだけど」
工藤有希子「遺体があったのはアパートの部屋の内側の玄関口。玄関といってもゴミだらけでどこまでが玄関でどこからが室内なのかわからなくなってるくらいゴミだらけだったらしいわ」
コナン「あれ?玄関の写真の後にこの人の部屋の写真があるけど、割と片づいてるぜ?何だかゴミ袋を開けてわざわざ散らかした感じだな…」
工藤有希子「それがフィギュアのコンクールで銀賞を取った人形らしいわ」
コナン「ああ、グループでダンジョンに入ってこのロックと共に色々な謎を解くんだ。それで?この人はどうやって殺害されたんだ?」
工藤有希子「スタンガンで気絶させられた後、後ろから首を絞められたみたい。でも途中で意識が戻って抵抗したらしく彼の爪の中に犯人の皮膚片が残ってたようだけど…でもまだ誰の皮膚かはわかってないそうよ」
工藤有希子「3件目はその翌日。殺害されたのはパン屋さんを経営している官沢惟次さん47歳」
工藤有希子「殺害現場は杯戸町にある一軒家のキッチンで殺害方法は刺殺。背中から包丁で刺した後、向き直った彼のお腹をまた刺したみたい」
コナン「この人、独り暮らしだったのか?」
工藤有希子「いや、結婚はしてるけど別居中で奥さんは九州の実家に帰ってたらしいわ。その奥さんが離婚話をするために訪ねていて遺体を発見したってわけ」
コナン「こりゃまた現場の扉の前が散らばってんな」
コナン「料理道具ばかりだな」
工藤有希子「官沢さんは自宅でもパンの試作品を作ってたそうで道具はかなりそろってたみたいよ」
コナン「こりゃまた現場の扉の前が散らばってんな」
コナン「料理道具ばかりだな」
工藤有希子「官沢さんは自宅でもパンの試作品を作ってたそうで道具はかなりそろってたみたいよ」
コナン「ホントだ。まるでお店の厨房みてぇだな」
工藤有希子「1件目と同じく外側から施錠できないのにキッチンの中で刺されて亡くなってたって」
工藤有希子「2番目に殺害された桐生さんも親御さん以外に合い鍵を渡す人じゃなかったらしいから、3件共ほぼ密室だろうと警察の方が言ってたって優ちゃんが」
コナン「これは同一犯による連続殺人事件だよ。密室トリックが3件共全く同じだからな」
工藤有希子「ウソ…トリック解けたの!?」
工藤有希子「2番目に殺害された桐生さんも親御さん以外に合い鍵を渡す人じゃなかったらしいから、3件共ほぼ密室だろうと警察の方が言ってたって優ちゃんが」
コナン「これは同一犯による連続殺人事件だよ。密室トリックが3件共全く同じだからな」
工藤有希子「ウソ…トリック解けたの!?」
コナン「ああ、楽勝だよ」
工藤有希子「トリックが解けてれば犯人がわからなくても体裁は保てるわよね?」
コナン「ああ…まあ…」
工藤有希子「じゃあ工藤優作に変装してくるわ!」
コナン「(まあ、犯人の目星も大体ついてるんだけどね)」
コナン「早くしねぇとテレビ局のスタッフ来ちまうぞ?」
コナン「どうした母さん!大丈夫か?」
工藤有希子「じゃあ工藤優作に変装してくるわ!」
コナン「(まあ、犯人の目星も大体ついてるんだけどね)」
コナン「早くしねぇとテレビ局のスタッフ来ちまうぞ?」
コナン「どうした母さん!大丈夫か?」
工藤有希子「食べらわよ…夫婦らもの…」
コナン「(これは絶対食あたりだ!テレビの撮影なんか断って早く病院に連れて行かねぇと!)」
🔔「ピンポーン」
コナン「す…すみません…今日はちょっと…」
コナン「(お…お前…まさか!?)」
「おいおい…せっかく工藤優作のピンチを見かねて助っ人に来てやったのに歓迎なしかよ?まぁ、冤罪を晴らしてくれた借りを返しに来たんだけどよ」
コナン「やっぱりてめぇ怪盗キッド!」
優作(キッド)「まぁお呼びでないって言うならおいとまさせてもらうけど」
コナン「ま…待て!か…借りを返してえってんなら…返させてやっても…い…いいけどよ…」
優作(キッド)「ツンデレかよ」
🔔「ピンポーン」
コナン「(お…お前…まさか!?)」
「おいおい…せっかく工藤優作のピンチを見かねて助っ人に来てやったのに歓迎なしかよ?まぁ、冤罪を晴らしてくれた借りを返しに来たんだけどよ」
コナン「やっぱりてめぇ怪盗キッド!」
優作(キッド)「まぁお呼びでないって言うならおいとまさせてもらうけど」
コナン「ま…待て!か…借りを返してえってんなら…返させてやっても…い…いいけどよ…」
優作(キッド)「ツンデレかよ」
コナン「ところでおめぇ、何で父さんが体調崩してんの知ってんだよ」
優作(キッド)「ああ、なんか恩返ししようと思って後をつけてたら、偶然薬局でお前らの会話を聞いたんだよ」
優作(キッド)「でもまさか奥さんまで具合が悪くなっているとはね」
優作(キッド)「ああ、なんか恩返ししようと思って後をつけてたら、偶然薬局でお前らの会話を聞いたんだよ」
優作(キッド)「でもまさか奥さんまで具合が悪くなっているとはね」
優作(キッド)「あなたが夢川さんですか!まことにお美しい!」
夢川彩子「って一昨日撮影の段取りの打ち合わせでここへ来た時にお会いしましたよね?」
夢川彩子「ところで工藤先生、さっきから気になってたんですが、この子どこかで見たような…」
コナン「ボク、キッドキラーで有名な江戸川コナンです!」
優作(キッド)「実は知り合いの子でして…テレビの撮影様子が見たいとせがまれまして」
夢川彩子「なるほど…そういえば奥様はどちらに?」
コナン「有希子おばさんなら体調悪くて寝てるってさ」
夢川彩子「そ…そうなんだ…では準備が整い次第お声をかけますので…」
コナン「ボク、キッドキラーで有名な江戸川コナンです!」
優作(キッド)「実は知り合いの子でして…テレビの撮影様子が見たいとせがまれまして」
夢川彩子「なるほど…そういえば奥様はどちらに?」
コナン「有希子おばさんなら体調悪くて寝てるってさ」
夢川彩子「そ…そうなんだ…では準備が整い次第お声をかけますので…」