中原中也「ホラ!銃撃戦だ!」
中原中也「重力操作!」
条野採菊「バカな!今の探偵社に協力者が」
国木田独歩「まさかポートマフィアに助けられるとはな…」
中原中也「助ける?バカ言うな。お宅の社長がボスと取り引きしたんだよ。救助の対価は社員一人のマフィア移籍だ。使いやすい異能犯罪者は大歓迎だぜ」
谷崎潤一郎「…でもあのままだと全員逮捕され…与謝野さんも殺されてました」
国木田独歩「その通りだ。理想論ばかりでは命は救えん。現実的にならねば…」
与謝野晶子「え!?頭でも打ったのかね…」
宮沢賢治「本体が切られたせいでは?」
谷崎潤一郎「本体?ああ…手帳の事か」
中島敦「現場検証の人達の話が聞こえたんだ…社長が逮捕されたって…それに逃亡中の国木田さんが自爆して生死不明だって…どうしてこんな事に…」
泉鏡花「顔を隠して。まずは逃亡資金を確保。それから列車で逃げる」
泉鏡花「真犯人、天人五衰の計画は遠大で完璧。犯行の証明ところか企みの全体図さえわからない」
中島敦「(確かにそうだ。これが天人五衰の陰謀なら、あのフョードルが嚙んでいるハズ。あんな怪物に僕達二人で勝てるわけ…)」
国木田独歩〈虎は強いがお前は弱い〉
種田山頭火〈安吾、特務課の使命は何や?平和や。大勢の民草に平和ボケの幸福を享受させてやる事や。法など知るか〉
種田山頭火〈平和の為なら例え善人であろうと死んで貰う〉
坂口安吾「(僕は何もわかっていなかった。長官の言う平和の為に死んでもいい人間には、長官自信の命も含まれていた)」
坂口安吾「長官が目覚めた時、事件解決を報告します。犯人は僕が殺す」
国木田独歩「頼んだぞ」
末広鐵腸「雪中梅!」
国木田独歩「うおおお!」
末広鐵腸「愚かな!この高度でも俺は死なぬ。再び剣を伸ばしヘリを追う」
国木田独歩「愚かなのは貴様だ!俺の予定は何人にも乱せん!」
国木田独歩「我が名は国木田独歩!我が理想は落ちぬ!この命を燃料として永遠に飛び続ける!」
谷崎潤一郎「国木田さーーん!」
中島敦「鏡花ちゃん大丈夫?」
泉鏡花「少し疲れた」
国木田独歩「うおおお!」
末広鐵腸「愚かな!この高度でも俺は死なぬ。再び剣を伸ばしヘリを追う」
国木田独歩「愚かなのは貴様だ!俺の予定は何人にも乱せん!」
国木田独歩「我が名は国木田独歩!我が理想は落ちぬ!この命を燃料として永遠に飛び続ける!」
谷崎潤一郎「国木田さーーん!」
中島敦「鏡花ちゃん大丈夫?」
泉鏡花「少し疲れた」
中島敦「当然だよ。飲まず動かずで二日も隠れてたんだから」
中島敦「現場検証の人達の話が聞こえたんだ…社長が逮捕されたって…それに逃亡中の国木田さんが自爆して生死不明だって…どうしてこんな事に…」
泉鏡花「顔を隠して。まずは逃亡資金を確保。それから列車で逃げる」
泉鏡花「真犯人、天人五衰の計画は遠大で完璧。犯行の証明ところか企みの全体図さえわからない」
中島敦「(確かにそうだ。これが天人五衰の陰謀なら、あのフョードルが嚙んでいるハズ。あんな怪物に僕達二人で勝てるわけ…)」
国木田独歩〈虎は強いがお前は弱い〉
中島敦「(探偵社は僕を何度も助けてくれた。でも僕は探偵社を助けられない)」
太宰治「この程度で諦めるのかい?」
「!!」
泉鏡花「どうかした?」
中島敦「(そうだ…この状況…太宰さんならどうする……ある!一つだけ探偵社の無実を証明する手がかりが)」
泉鏡花「小栗虫太郎?」
中島敦「うん、事件直前乱歩さんに警告したんだよ。彼は今回の計画を知ってた。きっと真犯人の正体も掴んでる。もしかしたら探偵社を元に戻す方法も…」
太宰治「この程度で諦めるのかい?」
「!!」
泉鏡花「どうかした?」
中島敦「(そうだ…この状況…太宰さんならどうする……ある!一つだけ探偵社の無実を証明する手がかりが)」
泉鏡花「小栗虫太郎?」
中島敦「うん、事件直前乱歩さんに警告したんだよ。彼は今回の計画を知ってた。きっと真犯人の正体も掴んでる。もしかしたら探偵社を元に戻す方法も…」
泉鏡花「でも今彼は行方不明。どうやって探せば…」
中島敦「大丈夫ですか?」
ルイーザ「私は大丈夫!だから早くフランシス様を!」
中島敦「彼女を頼む」
ナサニエル「我が愛しい姫君の為、標的に死を!」
フランシス「マーガレット君の事か…全てを忘れてもなお彼女を救おうとは…泣かせる話だ。だがな、この俺の顔を忘れる愚行は万死に値する!」
フランシス「身体強化!5万ドル!」
フランシス「逃げたか」
中島敦「(強い!さすがは元ギルドの長。でもなぜ今になって暗殺者がここに…)」
森鷗外「どうかね?ポートマフィアの隠れ家の住み心地は?一週間程度なら猟犬の目から隠れられるハズだよ」
与謝野晶子「森先生、自爆して落ちた国木田の安否をわかるのかい?」
森鷗外「残念ながらわかったのは太宰君の顛末くらいだ」
森鷗外「太宰君は人質事件より以前に猟犬に逮捕されていた」
森鷗外「身柄を軍警から法務省、さらに公安、その先は杳として知れずだ」
フランシス「ハハハハ!探偵社は無実だと!?」
中島敦「ホントです!」
ナサニエル「我が愛しい姫君の為、標的に死を!」
フランシス「マーガレット君の事か…全てを忘れてもなお彼女を救おうとは…泣かせる話だ。だがな、この俺の顔を忘れる愚行は万死に値する!」
フランシス「身体強化!5万ドル!」
フランシス「逃げたか」
中島敦「(強い!さすがは元ギルドの長。でもなぜ今になって暗殺者がここに…)」
与謝野晶子「森先生、自爆して落ちた国木田の安否をわかるのかい?」
森鷗外「残念ながらわかったのは太宰君の顛末くらいだ」
森鷗外「太宰君は人質事件より以前に猟犬に逮捕されていた」
森鷗外「身柄を軍警から法務省、さらに公安、その先は杳として知れずだ」
中島敦「ホントです!」
フランシス「ならテレビで流されてる人質殺しの映像は何だ?」
中島敦「ハメられたんです。黒幕は天人五衰です!あのフョードルも陰謀に関与を!」
フランシス「仮にその話が真実だとすればだが、探偵社は終わりだぞ。フョードルを倒すのは不可能だからな。奴は今欧州の異能刑務所“ムルソー”に収監されてる」
フランシス「ムルソーは存在自体が国家機密で正確な場所は欧州政府上層部しか知らん」
フランシス「無論接見は不可能。言わば世界一安全な隠れ家だ」
フョードル「さて、探偵社にアイズオブゴッドを使われると少し面倒ですね。一応所有者を排除しておきますか」
中島敦「でも監獄なら奴も外に指示を出せないハズ!」
フランシス「その手の工作は奴の十八番だ」
フランシス「例えるなら奴だけが駒を動かし続けられるチェスと同じだ。どうにもならん」
フランシス「仮にその話が真実だとすればだが、探偵社は終わりだぞ。フョードルを倒すのは不可能だからな。奴は今欧州の異能刑務所“ムルソー”に収監されてる」
フランシス「ムルソーは存在自体が国家機密で正確な場所は欧州政府上層部しか知らん」
フランシス「無論接見は不可能。言わば世界一安全な隠れ家だ」
フョードル「さて、探偵社にアイズオブゴッドを使われると少し面倒ですね。一応所有者を排除しておきますか」
フランシス「その手の工作は奴の十八番だ」
フランシス「例えるなら奴だけが駒を動かし続けられるチェスと同じだ。どうにもならん」
フランシス「(身体強化も間に合わん)」
フランシス「(死んだな)」
フョードル「フフフ…これでアイズオブゴッドは使えません」
フョードル「完璧な計画は立てたものの…完璧は退屈ですね」
フョードル「ん?新しい囚人?」
フランシス「(死んだな)」
フョードル「フフフ…これでアイズオブゴッドは使えません」
フョードル「完璧な計画は立てたものの…完璧は退屈ですね」
フョードル「ん?新しい囚人?」
青木卓一「種田長官が目覚めるのは40時間後の見込みです。もし手術が成功すればですが…」
村社八千代「畜生!長官は何で単身で敵と!私達の護衛付きであってりゃこんな事には…」
坂口安吾「それが犯人の条件だったからです。お互い単身での面会が…」
坂口安吾「長官の異能力は“近くで発動した異能力の内容がわかる能力”。それで数々の凶悪異能力者を葬って来た自信が長官にはあった。だが…犯人の方が上手だった。長官を頼みます。現場は僕が仕切る」
村社八千代「畜生!長官は何で単身で敵と!私達の護衛付きであってりゃこんな事には…」
坂口安吾「それが犯人の条件だったからです。お互い単身での面会が…」
坂口安吾「長官の異能力は“近くで発動した異能力の内容がわかる能力”。それで数々の凶悪異能力者を葬って来た自信が長官にはあった。だが…犯人の方が上手だった。長官を頼みます。現場は僕が仕切る」
坂口安吾「いえ、僕はあまり長官とは仲がよくないので…長官は人の命を数字でとらえる。100人を救う為に1人を犠牲にする。僕はそれが嫌でした」
種田山頭火〈安吾、特務課の使命は何や?平和や。大勢の民草に平和ボケの幸福を享受させてやる事や。法など知るか〉
種田山頭火〈平和の為なら例え善人であろうと死んで貰う〉
坂口安吾「(僕は何もわかっていなかった。長官の言う平和の為に死んでもいい人間には、長官自信の命も含まれていた)」
坂口安吾「長官が目覚めた時、事件解決を報告します。犯人は僕が殺す」
太宰治「何が?」
フョードル「何って何が?」
太宰治「あぁ~相談ね」
フョードル「素早いご理解感謝します。我々は持ち前の頭脳のお陰で相手の思考を読めます。が…それ故に相談という行為を他者に行い得ません」
フョードル「相手が自分と同等な頭脳を持たない限りは」
フョードル「なのでこの機会に悩みをぶつけ合おうという趣旨です」
太宰治「じゃ先に君から」
フョードル「では、僕の部下は指示待ちばかり自主性に欠けます。どうすれば自ら動く優秀な部下になるでしょうか?」
太宰治「毎日何もせずぐうたら怠けていれば、このままではマズイと思った部下が勝手に努力するでしょう」
フョードル「なるほどぉ~」
太宰治「次は私」
太宰治「あぁ~相談ね」
フョードル「素早いご理解感謝します。我々は持ち前の頭脳のお陰で相手の思考を読めます。が…それ故に相談という行為を他者に行い得ません」
フョードル「相手が自分と同等な頭脳を持たない限りは」
フョードル「なのでこの機会に悩みをぶつけ合おうという趣旨です」
フョードル「では、僕の部下は指示待ちばかり自主性に欠けます。どうすれば自ら動く優秀な部下になるでしょうか?」
太宰治「毎日何もせずぐうたら怠けていれば、このままではマズイと思った部下が勝手に努力するでしょう」
フョードル「なるほどぉ~」
太宰治「次は私」
フョードル「どうぞ」
太宰治「当然だ。相手より先に連絡手段を見破れば外の仲間に頼んでその連絡手段を絶てる」
太宰治「つまり、勝利だ」
フョードル「僕の連絡手段は見破れませんよ?」
太宰治「見破るさ。その為に来た」
フランシス「なるほどな~無実を証明する唯一の手がかりがその虫タオルという男というわけか」
太宰治「つまり、勝利だ」
フョードル「僕の連絡手段は見破れませんよ?」
太宰治「見破るさ。その為に来た」
フランシス「実はマーガレット君を復活させたい。彼女は今昏睡状態にある。探偵社の女医の異能力で復活させろ。マーガレット君はあのナサニエルを殺せる唯一の存在だ。先程の襲撃を見たろ?ナサニエルは鼠の手駒となった」
中島敦「でもマーガレットさんが重症を負ったのは、命懸けでナサニエルさんを庇ったからでは?」
フランシス「それが何か?」
泉鏡花「いいの?」
中島敦「こんな取り引きをしたら社長に叱られる気がする」
フランシス「交渉決裂か?いいだろう。だが帰る前に見せたいものがある」
フランシス「紹介しよう。マーガレット君だ」
中島敦「そんな…ひどい…」
フランシス「ギルドが破産していた間、不衛生な闇医者をたらい回しにされ症状が悪化した。そもそも彼女がギルドの危険な任務に志願したのは、報酬で一族を立て直す為だ。今やそれも儚い夢だが…」
フランシス「もし彼女が今話せたらこう言うだろう。この生命維持装置をすぐ切って、かかっている医療費を全額祖国に送金してくれと…」
フランシス「交渉決裂か?いいだろう。だが帰る前に見せたいものがある」
中島敦「そんな…ひどい…」
フランシス「ギルドが破産していた間、不衛生な闇医者をたらい回しにされ症状が悪化した。そもそも彼女がギルドの危険な任務に志願したのは、報酬で一族を立て直す為だ。今やそれも儚い夢だが…」
フランシス「もし彼女が今話せたらこう言うだろう。この生命維持装置をすぐ切って、かかっている医療費を全額祖国に送金してくれと…」
中島敦「わかった…取り引きする」
与謝野晶子「ふざけんじゃないよ!探偵社の無実を証明する手伝いはできない?」
森鷗外「そうだ。福沢殿との取り引きは、君達のうち誰か一人がマフィアに移籍する対価に君達の安全を守る事だけだ」
与謝野晶子「笑わせるな!アンタの狙いはこの私を手に入れる事だけだろ!?」
森鷗外「そうだがそれが何か?福沢殿はその事も承知で取り引きした」
与謝野晶子「笑わせるな!アンタの狙いはこの私を手に入れる事だけだろ!?」
森鷗外「そうだがそれが何か?福沢殿はその事も承知で取り引きした」
森鷗外〈探偵社員一人のポートマフィアへの移籍〉
福沢諭吉〈条件がある。与謝野君は選ぶな。彼女に貴君の助手は二度と堪えられぬ〉
森鷗外「福沢殿は君を指名してもよいと言った」
広津柳浪「ボス、お取込み中失礼します」
広津柳浪「入口にこの無線機が」
福沢諭吉〈条件がある。与謝野君は選ぶな。彼女に貴君の助手は二度と堪えられぬ〉
森鷗外「福沢殿は君を指名してもよいと言った」
広津柳浪「入口にこの無線機が」
フランシス「よう元気がオールド・スポート。時間がないので手短に話す。リカントの少年をそちらに向かわせた」
谷崎潤一郎「これで希望が!」
森鷗外「妙だね…どうやって奴はこの隠れ家を発見した?」
森鷗外「妙だね…どうやって奴はこの隠れ家を発見した?」