吉田歩美「はぁ…ここでもないんだ」
吉田歩美「ん?」久米庄作「誰かぁあああ!ひったくりだァ!」
「赤いジャンパーの人ならさっきあっちに駆けて行ったけど…」
吉田歩美「どうしたの?」
久米庄作「バッグをひったくられたんだ!おろした30万円が入った」
高木刑事「この部屋の住人である佐村功一氏ですが、恐喝の前科がいくつもあるようです」
目暮警部「目暮です。杯戸町で?わかりました。すぐに」
目暮警部「隣の杯戸町の居酒屋の店内で男の遺体が発見されたそうだ。どうやら男のそばに三十万円入りの封筒と久米庄作氏のものと思われる財布があるとの報告だ」
千葉刑事「確認をお願いします」
久米庄作「間違いありません。私のです」
久米庄作「ではやっぱりあの男がひったくりの犯人!?」
目暮警部「この店は今日が定休日だが、たまたま忘れ物を取りに来た従業員が遺体を発見」
目暮警部「東金勝美、この男も相当な悪であの佐村功一の仲間だったらしい。そんな男が毒物を飲んで死亡」
目暮警部「何があったのかはおよそ見当が…」
目暮警部「この東金勝美が米花町の団地付近でひったくりを働いて逃亡」
目暮警部「悪仲間の佐村功一の部屋に匿って貰おうとした。ところが佐村に拒まれ」
目暮警部「カッとなり、その場にあった包丁で東金が佐村を殺害」
目暮警部「血が付いたジャンパーを脱ぎ捨てバッグから封筒と財布を抜きこの居酒屋で…仲間の佐村功一に裏切られ殺人までしでかした事で捨て鉢になってこの場所で自殺した…といったところだろうか」
吉田歩美「今日は大変だったね」
小嶋元太「話を聞いたら驚くぞ?家族も」
久米庄作「ああ…家族はいないんだ。5年前にずっと住んでた玉毛市からこの米花町に越してきたんだが、妻も病気で亡くしてね…じゃみんな気をつけて帰るんだよ」
「んー…事故物件って事で家賃下げないといけないかもな…B棟の301号室」
吉田歩美「管理会社の人?」
久米庄作「ああ…家族はいないんだ。5年前にずっと住んでた玉毛市からこの米花町に越してきたんだが、妻も病気で亡くしてね…じゃみんな気をつけて帰るんだよ」
「んー…事故物件って事で家賃下げないといけないかもな…B棟の301号室」
吉田歩美「管理会社の人?」
「ああ…そうだけど?」
円谷光彦「そのB棟の301号室の佐村さんの部屋を訪ねるハズだったんですよね!?」
目暮警部「司法解剖によると東金氏の死亡時刻が佐村氏のそれより一時間程前らしい」
コナン・目暮「そういうことか!」
コナン「関連する事件でもあったの?」
高木刑事「へへ…コナン君目ざといね…佐村功一による恐喝事件なんだ。若い女性が佐村にゆすられ、それを苦に自殺したらしくて、この事件を洗い直してるんだ」
コナン「そっか。じゃ頑張ってね」
コナン「瀬戸口朝子さんって人が被害者となった事件」
高木刑事「へへ…コナン君目ざといね…佐村功一による恐喝事件なんだ。若い女性が佐村にゆすられ、それを苦に自殺したらしくて、この事件を洗い直してるんだ」
コナン「そっか。じゃ頑張ってね」
コナン「瀬戸口朝子さんって人が被害者となった事件」
灰原哀「それって…」
瀬戸口咲江「え?引っ越したのよ?もうずいぶん前に」
コナン「どうだった?」
灰原哀「婚約中だったみたい、その娘さん…でもそれ以外の事は…」
円谷光彦「久米さんの事を調べに玉毛市まで行って来た!?」
小嶋元太「何だよ?確かめたい事って!」
コナン「庭?ん?新しい盛土?」
コナン「こいつで埋めたんだ。という事は…」
吉田歩美「犯人のジャンパー?それとこれ久米さんのバッグだよね?」
円谷光彦「でもそれは証拠品として警察が…どうして同じようなものがもう一組ここにあるんでしょう」
小嶋元太「てか何だ?そのモジャモジャ?」
コナン「こいつで埋めたんだ。という事は…」
吉田歩美「犯人のジャンパー?それとこれ久米さんのバッグだよね?」
円谷光彦「でもそれは証拠品として警察が…どうして同じようなものがもう一組ここにあるんでしょう」
小嶋元太「てか何だ?そのモジャモジャ?」
コナン「長髪のカツラみたいだな」
吉田歩美「だとしたらマスクとサングラスも?」
久米庄作「わかったって何がだい?」
コナン「犯人としては佐村さんより先に東金さんを殺害せざるを得なかったんだよね。ひったくり被害で警察を呼んでからはずっと警察に付き合い続ける事になるから手出しできないもの」
コナン「大変だよね?被害者を演じるのって。ひったくり事件なんて実際にはなかったのに」
コナン「玉毛市にも行って来たんだ。2人の殺害を決めたあなたは」
コナン「遺体の発見が翌日になるよう選んだあの店に東金勝美さんを連れ込んだ。東金さんをつるような話か何かをしてね」
コナン「そして彼を毒殺」
コナン「その遺体の下に三十万円入りの封筒と」
コナン「財布と遺書を押し込みその場を後にした」
コナン「そして管理会社を装って」
コナン「佐村功一さんを刺殺」
コナン「その場にジャンパーとバッグ残した」
コナン「それから同じもう一つのジャンパーを着てカツラとマスクをつけ、もう一つのバッグを抱えてひったくり犯人になり、逃げてきたように団地へ駆け込み」
コナン「裏通りへ出て近くの廃屋の庭に」
コナン「使った物を埋めて隠し」
コナン「今度はひったくりの被害者として必死に犯人を追って来たように装い、再び団地へ駆け込んだ」
コナン「つまり一人二役。犯人と被害者を演じる事でひったくり事件があったように思わせ、東金勝美さんがその犯人で悪仲間の佐村功一さんを殺害し自殺した、そう見せかけようとしたんだよね」
コナン「二役を演じるとなると時間に余裕がないからジャンパーとバッグを残す為にもう一組用意しておいて犯人役として団地へ駆け込む前に佐村さんを殺害したって事だよね」
久米庄作「5年前、私と妻は朝子ちゃんが男と揉めてるのを見かけたんだ」
久米庄作「妻は心配したが、私は婚約者との痴話喧嘩だろうと思って彼女をなだめてその場を後にした」
久米庄作「その数日後、朝子ちゃんが自殺した。恐喝被害にあっていたらしいとご両親から聞いて私は悔やんだ。あの時気づいていれば…」
コナン「いたたまれなくなって玉毛市を去ったんだね」
コナン「犯人としては佐村さんより先に東金さんを殺害せざるを得なかったんだよね。ひったくり被害で警察を呼んでからはずっと警察に付き合い続ける事になるから手出しできないもの」
コナン「大変だよね?被害者を演じるのって。ひったくり事件なんて実際にはなかったのに」
コナン「玉毛市にも行って来たんだ。2人の殺害を決めたあなたは」
コナン「遺体の発見が翌日になるよう選んだあの店に東金勝美さんを連れ込んだ。東金さんをつるような話か何かをしてね」
コナン「そして彼を毒殺」
コナン「その遺体の下に三十万円入りの封筒と」
コナン「財布と遺書を押し込みその場を後にした」
コナン「そして管理会社を装って」
コナン「佐村功一さんを刺殺」
コナン「その場にジャンパーとバッグ残した」
コナン「裏通りへ出て近くの廃屋の庭に」
コナン「使った物を埋めて隠し」
コナン「今度はひったくりの被害者として必死に犯人を追って来たように装い、再び団地へ駆け込んだ」
コナン「つまり一人二役。犯人と被害者を演じる事でひったくり事件があったように思わせ、東金勝美さんがその犯人で悪仲間の佐村功一さんを殺害し自殺した、そう見せかけようとしたんだよね」
コナン「二役を演じるとなると時間に余裕がないからジャンパーとバッグを残す為にもう一組用意しておいて犯人役として団地へ駆け込む前に佐村さんを殺害したって事だよね」
久米庄作「妻は心配したが、私は婚約者との痴話喧嘩だろうと思って彼女をなだめてその場を後にした」
久米庄作「その数日後、朝子ちゃんが自殺した。恐喝被害にあっていたらしいとご両親から聞いて私は悔やんだ。あの時気づいていれば…」
コナン「いたたまれなくなって玉毛市を去ったんだね」
久米庄作「仲間らしい男、東金勝美と悪巧みをしてた。若い女性、新しい獲物をどう食い物にしてやろうかと」
久米庄作「この二人を生かしておけば被害者が生まれ続けると思った」
コナン「それでも!人を手にかけちゃいけなかったんだ!」
高木刑事「廃屋に埋められていた証拠品は確かに預かったよ」
コナン「自首する所だったんだ…久米さん…ちょうど今ね」
久米庄作「この二人を生かしておけば被害者が生まれ続けると思った」
コナン「それでも!人を手にかけちゃいけなかったんだ!」
高木刑事「廃屋に埋められていた証拠品は確かに預かったよ」
コナン「自首する所だったんだ…久米さん…ちょうど今ね」
円谷光彦「そうだ歩美ちゃん、どうして今朝こんな所に来てたんですか?」
吉田歩美「この辺に売ってるって聞いたから見つけて元太君に教えてあげようと思って!うな重パン!」
小嶋元太「うな重なのにパン~!?うな重パン!?どこだぁああ!うな重パァーーン!」
灰原哀「うな重パンって…」
小嶋元太「うな重なのにパン~!?うな重パン!?どこだぁああ!うな重パァーーン!」
灰原哀「うな重パンって…」
コナン「うなぎのタレがパンに染みて…」