歌川塔介「このままでは俺は潰される…ここは思いきった手に出るしか…!」
『10日後』
コナン「知り合いなの?」
泉巴「そうじゃないんだけど、昨日の朝、ウチのアパートを訪ねてきたんでねぇ」
高木刑事「死亡推定時刻は昨夜の21時前後と思われるのですが、注目すべきなのは」
高木刑事「これですね」
目暮警部「ダイイングメッセージ」
泉巴「そうじゃないんだけど、昨日の朝、ウチのアパートを訪ねてきたんでねぇ」
高木刑事「死亡推定時刻は昨夜の21時前後と思われるのですが、注目すべきなのは」
高木刑事「これですね」
目暮警部「ダイイングメッセージ」
コナン「菰田さんって働いてなかったの?」
大竹実「これです」
コナン「菰田さんがゆすろうとしてたのはこの歌川さんって人かもしれないね」
目暮警部「昨夜21時頃はご自宅に一人でいた。つまりアリバイ証人はいないわけですね」
目暮警部「お忙しいところお邪魔しました」
コナン「そういえば菰田さん、昨日ネタを拾ったって言ったんだよね?現場で会った人が関係あるのかなぁ…その事と…」
毛利小五郎「何の事だ?」
泉巴「あ!今朝の」
コナン「さっき言ってたよね?あの菰田さんが昨日の朝訪ねてきたって。何をしに来たの?」
泉巴「ああ、ウチに住んでた印南銃一さんって人の事を聞きに来たのよ」
コナン「そういえば菰田さん、昨日ネタを拾ったって言ったんだよね?現場で会った人が関係あるのかなぁ…その事と…」
毛利小五郎「何の事だ?」
コナン「さっき言ってたよね?あの菰田さんが昨日の朝訪ねてきたって。何をしに来たの?」
泉巴「ああ、ウチに住んでた印南銃一さんって人の事を聞きに来たのよ」
コナン「それでどんな話をしたの?」
泉巴〈10日程前から留守にしてたのよ印南さん。それが昨夜久しぶりに帰ってきたと思ったら、突然だけど引っ越すからって〉
泉巴〈勤め先が倒産して困ってたから新しい働き口が見つかったのかも知れない〉
泉巴〈10日程前から留守にしてたのよ印南さん。それが昨夜久しぶりに帰ってきたと思ったら、突然だけど引っ越すからって〉
泉巴〈勤め先が倒産して困ってたから新しい働き口が見つかったのかも知れない〉
コナン・小五郎「ええ!?」
目暮警部「本当にそっくりだな」
毛利小五郎「歌川さんは自分とそっくりなこの男を雇って偽りのアリバイ作りの為、替え玉に使った。そうしておいて歌川さんはどこかで何か良からぬ事をしていた」
目暮警部「それを何かのきっかけで菰田さんが知り、歌川さんをゆすった。ありうるな」
コナン「絞り込めるんじゃない?引っ越しを大家さんに告げたのは一昨日の夜なんだから、その日か前の日に」
コナン「それに替え玉をより効果的に使おうと思ったら、アリバイ証人は多い程いいんだから人が大勢いる所に登場させるよね」
目暮警部「歌川総業に問い合わせを。9日かその前日、社長も出席した大きなイベントはなかったか」
コナン「それに替え玉をより効果的に使おうと思ったら、アリバイ証人は多い程いいんだから人が大勢いる所に登場させるよね」
目暮警部「歌川総業に問い合わせを。9日かその前日、社長も出席した大きなイベントはなかったか」
「えっ!?」
コナン「菰田さんのダイイングメッセージだけど」
コナン「“11”は印南銃一さんの事で菰田さんは印南さんに関する何かを伝えようとしたんじゃ…」
コナン「さっき管理人さんが言ってたよね?」
大竹実〈毎日ブラブラしてたよ。この先の大きな公園で〉
コナン「“11”は印南銃一さんの事で菰田さんは印南さんに関する何かを伝えようとしたんじゃ…」
コナン「さっき管理人さんが言ってたよね?」
大竹実〈毎日ブラブラしてたよ。この先の大きな公園で〉
高木刑事「何度もお邪魔して申し訳ありません。さっき伺った時こちらで落としたんじゃないかと…」
高木刑事「もしもし?はい…菰田明が使ったゆすりのネタ!?」
高木刑事「その在り処がわかるかも知れない!?」
高木刑事「急いで戻ります!お邪魔しました!」
目暮警部「手遅れですよ歌川さん。印南銃一さんの遺体はすでに我々が」
小五郎(コナン)「警部殿聞いてください。10日程前でしょう。歌川塔介さんは良からぬ事を企み決行する事にした」
小五郎(コナン)「あのニュースで自分と瓜二つの男の存在を知った歌川さんは」
小五郎(コナン)「ちょうど働き口を探していたその印南銃一さんをスカウトし」
小五郎(コナン)「自宅に泊めて特訓した。声音や喋り方、動作のクセなどマネさせ」
小五郎(コナン)「自分に関するデータも覚え込ませ」
小五郎(コナン)「その上で一昨日の9日、替え玉として印南さんを表彰式に出席させておいて狙いの企みを決行した」
小五郎(コナン)「あのニュースで自分と瓜二つの男の存在を知った歌川さんは」
小五郎(コナン)「ちょうど働き口を探していたその印南銃一さんをスカウトし」
小五郎(コナン)「自宅に泊めて特訓した。声音や喋り方、動作のクセなどマネさせ」
小五郎(コナン)「その上で一昨日の9日、替え玉として印南さんを表彰式に出席させておいて狙いの企みを決行した」
高木刑事「何ですって!?」
小五郎(コナン)「そう、彼は印南銃一さんなんです。歌川さんの入れ替わりの申し出を利用して財産を狙ったのでしょう」
小五郎(コナン)「歌川さんは右利きで」
小五郎(コナン)「印南さんは左利き」
小五郎(コナン)「右利きだった歌川さん、それを装おうと」
小五郎(コナン)「君も右利きを演じてきたのだろうが」
小五郎(コナン)「緊急の際、君は」
小五郎(コナン)「そう、彼は印南銃一さんなんです。歌川さんの入れ替わりの申し出を利用して財産を狙ったのでしょう」
小五郎(コナン)「歌川さんは右利きで」
小五郎(コナン)「印南さんは左利き」
小五郎(コナン)「右利きだった歌川さん、それを装おうと」
小五郎(コナン)「君も右利きを演じてきたのだろうが」
目暮警部「左手で!?」
印南銃一「そうでした」
印南銃一「そうでした」
小五郎(コナン)「つまり私達は一度も会った事がないんです。本物の歌川さんには。すでにすり替わっていたんですから」
小五郎(コナン)「スカウトされた時からおそらく君は歌川さんになり代わってやろうと目論み、替え玉役をつとめた後」
小五郎(コナン)「殺害し遺体を埋め隠した」
小五郎(コナン)「それをたまたまここに居合わせた菰田明さんが目撃し」
小五郎(コナン)「印南さんが突然どこかへ引っ越したと知って彼にも読めた」
小五郎(コナン)「印南さんは自分の存在を消し去り、大金持ち実業家、歌川さんになりすまそうとしているのだとね」
小五郎(コナン)「そこで菰田さんは君をゆすった」
小五郎(コナン)「印南さんは自分の存在を消し去り、大金持ち実業家、歌川さんになりすまそうとしているのだとね」
小五郎(コナン)「そこで菰田さんは君をゆすった」
印南銃一〈くれてやるよ!お望みの永遠の休息を!〉
印南銃一「代わりに俺は子供の頃からの夢だった企業経営者の座を頂いた」
目暮警部「自分の時間をつくる為に雇った替え玉に殺害されるとは…哀れだな歌川さん」
コナン「(無理なんだよ。他人の人生を生きようなんてな)」
毛利小五郎「俺に瓜二つのがいたら便利だわな。そいつを替え玉に使って事件を解決させといて手柄は俺がいただくのよ!ウハハハハハハ!なんてな!」
コナン「(とっくにやってんだろ。ま、オレは替え玉じゃねぇけど)」