ホグバック「残念ながらそいつらに貴様らの仲間だった記憶など欠片もない。動き出したばかりのゾンビなら多少の情が残る事もあるが、もはや体と影が馴染んでしまったコイツらは一片の人情もなくおれの命令に服従するゾンビだ。ゾンビにとっては命令こそが絶対なのだ!」
チョッパー「ここまで悪党だと気持ちいいくらいだホグバック!実際にすごい人数の命を救ったお前を医者として本当に尊敬していた」
チョッパー「ゾンビの研究だってそうだ。“死”は突然やってくるから死んだ人にも残された人達にも言い損ねた言葉がたくさんある筈だ」
チョッパー「何年もなんて言わねェ。たった数分でもいい。もう一度死者を呼び起こす手段があるのなら、たとえそれが邪道の医学と石を投げられても」
チョッパー「それで救われる人の気持ちはデカイ。だから死者の蘇生を研究してるというお前の言葉にやっぱりスゴイ医者だと思ったんだ」
ホグバック「金の為にオペはやったが診たくもねェ患者達が次から次へと引っ切りなしに世界中からやってくる!」
ホグバック「父を助けて!子供を助けて!」
ホグバック「そりゃあ迷惑なモンだ!面倒臭ェ!そこいらのバカ医者共に救えねェ命もおれなら救えちまう。こんな天才の悩みがてめェにわかるか!?」
ホグバック「それを勝手に尊敬すんのはてめェの自由。失望すんのは筋違い。てめェの理想と違ったおれを医者として許せねェとでも思うなら」
ホグバック「とんだ思い違いだぜバカトナカイ!このおおれに医者のあり方なんぞ説こうってのか!?」
チョッパー「そんなつもりは毛頭ねェ!おれはもうお前を医者だとも思ってねェんだ!」
チョッパー「そこにいるゾンビ達だってそうさ!もう死んでるのに動かされてるだけだ!こいつらは生きてなんかいない!」
チョッパー「命をバカにするな!」
ホグバック「ヒドイ事言うじゃねェか。目の前で動いてるコイツらを見て生きてねェだと!?ドクトル・チョッパー!紛れもない死者達が再び命を得て蘇る奇跡!この生命を否定する意味がどこにある!?」
ホグバック「さァ!その床をナメろシンドリー!」
シンドリー「はい、ホグバック様」
ホグバック「あの部屋を見たんだったなドクトル・チョッパー。あれはおれの部屋だ。数ある写真は生前の舞台女優ビクトリア・シンドリー。おれは長ェ間彼女にホレ込んでいた」
シンドリー〈はい、できましたよ先生〉
ホグバック〈す…すまねェ。患者にボタンをつけて貰っちまうとは〉
ホグバック「人気者だが気取りがなく」
ホグバック「家族思いで誰にでも優しいいい女」
ホグバック「だがあの女は…」
ホグバック「あの部屋を見たんだったなドクトル・チョッパー。あれはおれの部屋だ。数ある写真は生前の舞台女優ビクトリア・シンドリー。おれは長ェ間彼女にホレ込んでいた」
シンドリー〈はい、できましたよ先生〉
ホグバック〈す…すまねェ。患者にボタンをつけて貰っちまうとは〉
ホグバック「人気者だが気取りがなく」
ホグバック「家族思いで誰にでも優しいいい女」
ホグバック「だがあの女は…」
ホグバック「医者として全てを手に入れたこのおれの求婚を断った。婚約者がいるってんでな」
ホグバック「そして程なくおれの耳に入ってきた信じ難いニュースがシンドリーの死亡事故。何とも言えぬ脱力感。いよいよ仕事も放棄した」
ホグバック「そんな時だ。おれの前に現れた大男こそが我が主人ゲッコー・モリア!」
ホグバック「いとも簡単に服従する女優シンドリーを手に入れたのだ」
ホグバック「おれをフッだ女の中身なんざどうでもよかった。その美貌さえあれば」
シンドリー〈皿なんかなくなればいい〉
ホグバック「それがこのゾンビシンドリーちゃんだ!おれもそうだが彼女もさぞ嬉しいかろう。再び人間としてこの世を生きる事ができるんだらな」
チョッパー「一体どこに人間がいるんだ!そんな事もやめさせろ!心と体が繋がってない人間なんてもう人間じゃない!物を言えない死体を使って」
チョッパー「お前は怪物を生み出してるだけだ!ゾンビの数だけ人間を不幸にしてる!それがわったからおれはお前達を許せないんだ!」
ホグバック「たいした医術も持たねェで命を語るんじゃねェよ海賊鹿!シンドリーちゃんこいつらに止めを刺せ!」
シンドリー「角皿刀!一枚!二枚!三枚!」
チョッパー「止まれ!」
ロビン「チョッパー!」
チョッパー「あんな奴の言う事聞かなくていい!」
チョッパー「かわいそうに…もう死んでるのに…残された家族が知ったらどんな気持ちだ!」
チョッパー「醜いキズでツギハギにされて!代わりのきく兵士にされてるなんて身内には耐えられない」
チョッパー「一緒に生まれて育った心はもう死んでいるのに体だけは人の言いなりにされて…一体何だ!?」
チョッパー「動いたらそれでいいのか!?人間ならもっと自由だ!お前が一番人間扱いしてないじゃないか!」
チョッパー「ロビン!こいつに早く塩を!」
ロビン「ええ」
ロビン「今いい所でしょ?」
ロビン「あなたが下した“邪魔者は消せ”という命令」
ロビン「それを今あの二人は忠実に再現しようとしている」
ロビン「このまま新たな命令がないとどうなるのかしらね」
チョッパー「記憶がなくなってもやっぱりもともと相容れないタチなんだ…あの二人…」
ロビン「今いい所でしょ?」
ロビン「あなたが下した“邪魔者は消せ”という命令」
ロビン「それを今あの二人は忠実に再現しようとしている」
ロビン「このまま新たな命令がないとどうなるのかしらね」
チョッパー「記憶がなくなってもやっぱりもともと相容れないタチなんだ…あの二人…」
ジゴロウ「早く走りやがれ!二人揃ってだ!」
犬ッぺ「おれに命令するな!」
ロビン「私達はイヤよ」
ホグバック「おおおお~~~~!許さん!てめェら!」
チョッパー「ゾンビ達はルフィがモリアを倒して全員浄化してくれる。おれがぶっ飛ばしたいのはお前だ!ホグバック!」
ホグバック「シンドリー!ここで時間を稼げ!おれァ逃げる!」
ホグバック「返事はどうした!おめェやられても次の影を入れてやる!安心して死ね!」
シンドリー「体が動きません」
モリア「キシシシ!来た来た」
ロビン「私達はイヤよ」
チョッパー「ゾンビ達はルフィがモリアを倒して全員浄化してくれる。おれがぶっ飛ばしたいのはお前だ!ホグバック!」
ホグバック「シンドリー!ここで時間を稼げ!おれァ逃げる!」
ホグバック「返事はどうした!おめェやられても次の影を入れてやる!安心して死ね!」
シンドリー「体が動きません」
モリア「キシシシ!来た来た」