アルミン「燃料が…」
オニャンコポン「ああ…半分しか入れることができなかった。ハンジさんが紡いでくれたこの飛行艇、最後の望み、俺が必ず基地まで届けてみせる。必ずだ。だから必ず地鳴らしを止めてくれ。何としてでも」
オニャンコポン「ああ…半分しか入れることができなかった。ハンジさんが紡いでくれたこの飛行艇、最後の望み、俺が必ず基地まで届けてみせる。必ずだ。だから必ず地鳴らしを止めてくれ。何としてでも」
ピーク「ええ」
リヴァイ「要はバカでかい骨の塊が動いてる…虫みてぇにな」
リヴァイ「要はバカでかい骨の塊が動いてる…虫みてぇにな」
ピーク「普通に考えるなら頭部のうなじに本体はいるけど」
リヴァイ「戦鎚と同じ手がある限り絶対じゃねぇ」
アルミン「つまりエレンがどこにいるかわからない」
ピーク「どこにいるかわからなくてもまとめて吹き飛ばすことはできる。あなたがレベリオ軍港を跡形もなくしたように…あなたの超大型巨人なら」
アルミン「つまりエレンがどこにいるかわからない」
ピーク「どこにいるかわからなくてもまとめて吹き飛ばすことはできる。あなたがレベリオ軍港を跡形もなくしたように…あなたの超大型巨人なら」
アルミン「確かにそれが一番有効なやり方だ。でもそれはエレンとの対話を尽くしてから、それでも他にエレンを止める術が無い時の最終手段だ」
アルミン「確かにそうかもしれません」
リヴァイ「確証は無いがハンジはそう予想した」
ピーク「それもジークの位置がわからないんじゃ…」
ピーク「それもジークの位置がわからないんじゃ…」
コニー「俺はサムエルとダズを撃ち殺して知ってる顔をめちゃくちゃに斬り刻んだ。裏切り者って言われながら世界を救うためだって言い聞かせて…なぁライナー…お前もベルトルトもアニも辛かったよな」
ライナー「だから…まぁ…せめて残りの人類を救おうぜ」
ジャン「そうだ…俺達は同じだ…ライナー…お前を責める資格なんて無かったんだ…俺は…人を救うため人殺しになった」
ライナー「あぁ…レベリオ襲撃の夜にエレンに同じことを言われた」
ライナー「俺はエレンの考えてることが少しわかる気がする。エレンは俺達に止めてほしいんじゃないのか?」
アルミン「ずっと疑問に思ってた。エレンはすべての巨人とエルディア人に影響を与えることができる。なのに僕らは変わりなく巨人の力を使えるままだ」
ピーク「エレンは意図的に我々を放任してるってこと?」
アルミン「そう、自由にやらせてる。まるで僕達がどうするのかを試すみたいに」
ミカサ「どうして?地鳴らしを止められるかもしれないのに?」
ライナー「あいつだって辛いはずなんだ。人類虐殺なんてとても…耐えられることじゃない…俺だったらもう始祖の力を誰かに任せてしまいたい…それができなければ終わりにしてほしい…誰かに…」
リヴァイ「何だ、聞いてやがったのか」
アルミン「エレン!聞いてくれ!もう十分だ!きっとこれから何百年先、誰もパラディ島に手を出せない!それほどの恐怖と破壊の限りが尽くされた!今なら不可侵条約を結んで終わりにできる!これ以上誰も殺さなくていい!島はもう大丈夫だ!僕達が悪かった!エレンをここまで追い込んだのは僕らだ!」
ジャン「エレン!あとは俺達でなんとかするから!もう俺達のために虐殺なんかやらなくていい!」
コニー「エレン!サシャの事でお前を憎んだけど、本当はお前だって悲しかったんだよな!?なのにちっともお前の立場になろうとしなかった!」
ミカサ「エレン…私はあなたの罪を一緒に背負いたい。あなたと同じ罪が私達にもある。だからもう私達を遠ざけるないで…だから…お願い…帰ってきて…」
リヴァイ「だとよエレン。今ならケツら蹴り入れるだけで勘弁してやる」
リヴァイ「オイ…何とか言ったらどうなんだ?」
エレン「地鳴らしは止まらない。パラディ島の未来を運に任せて放棄することもない。オレは進み続ける」
リヴァイ「オイ…」
ジャン「子ども!?」
アルミン「どうして僕らが巨人の力を使えるままにしたんだ!?ここならいくらでも話せるだろ!?話してくれよ!僕らはずっと一緒だ!もうこれ以上遠くへ行かないでよ!エレン!」
エレン「オレは自由を手に入れるため世界から自由を奪う。だがお前らからは何も奪わない。お前達は自由だ」
エレン「お前らが世界の自由を守るのも自由。オレが進み続けるのも自由」
エレン「オレは自由を手に入れるため世界から自由を奪う。だがお前らからは何も奪わない。お前達は自由だ」
エレン「お前らが世界の自由を守るのも自由。オレが進み続けるのも自由」
アルミン「そんな…じゃあ何で僕らをここに呼んだんだよ…」
エレン「話し合いは必要無いと話すため。オレを止めたいのならオレの息の根を止めてみろ。お前らは自由だ」
ライナー「どうやら俺の予想は当たったようだ」
ジャン「どうしてもダメなのか!」
リヴァイ「交渉の望みは潰えたらしい。どうする?団長」
キヨミ「これから数日をかけてヒィズル国に。ミカサ様一行が地鳴らしを食い止めると信じています。ですが、すでに国としては立ち行かない状況にあるでしょう」
キヨミ「ジークとエレンを結びつけたのは私です。この大殺戮を招いた罪を贖う術など存在し得ないでしょう」
キヨミ「ジークとエレンを結びつけたのは私です。この大殺戮を招いた罪を贖う術など存在し得ないでしょう」
アニ「じゃあ、もしまたやり直せるならエルディア人に干渉せずパラディ島を見殺しにする?」
キヨミ「時が遡ることはありません。ですが後悔が絶えることはありません。エルディア人の生きる道を私はすべて尽くして模索したとは言えません。一族の利益と家名を守ることを何よりの務めとしてまいりました」
キヨミ「どうして失う前に気付けないものでしょうか…ただ損も得もなく他者を尊ぶ気持ちに…」
キヨミ「時が遡ることはありません。ですが後悔が絶えることはありません。エルディア人の生きる道を私はすべて尽くして模索したとは言えません。一族の利益と家名を守ることを何よりの務めとしてまいりました」
キヨミ「どうして失う前に気付けないものでしょうか…ただ損も得もなく他者を尊ぶ気持ちに…」
アニ「夢?ガリアードの?」
ファルコ「ジークさんの夢、イヤ記憶です」
ガビ「確か女型の巨人は他の巨人の一部を取り入れることでその能力が発現するんでしたよね?」
ガビ「じゃあもしかしたら何とかなるかも!」
アニ「うるさいガキ共!石炭でも運んでな!」
ガビ「だから獣の巨人の特徴が発現してるみたいなんです」
アニ「そう…それで?」
レオンハート「あれがスラトア要塞…本当に飛行船はあるのか?」
「さぁな…あの岩山を登らなきゃわからないが…」
レオンハート「口に気をつけろよマーレ人」
レオンハート「お前がまだ踏み潰されてないのは誰のお陰だ?飛行船がダメならお前の家族も地鳴らしで死ぬ。前が裏切っても撃たれて死ぬ。家族全員で生き残るにはこれしか無い。望みが低かろうと関係ない。必ず生き残るぞ」
レオンハート「お前がまだ踏み潰されてないのは誰のお陰だ?飛行船がダメならお前の家族も地鳴らしで死ぬ。前が裏切っても撃たれて死ぬ。家族全員で生き残るにはこれしか無い。望みが低かろうと関係ない。必ず生き残るぞ」
レオンハート「どういう事だ?」
「だが結果がどうであろうと決して諸君らだけの責任ではない。この責任は我々すべての大人達にある。憎しみを利用し、憎しみを育み続け、憎しみに救いがあると信じ、我々が至らぬ問題のすべてを悪魔の島へ吐き捨ててきた」
「その結果、あの怪物が生まれ我々が与え続けてきた憎悪を返しにきた。もしも再び未来を見ることが叶うなら二度と同じ過ちは犯さないと私は誓う」
オニャンコポン「飛び降りる準備を!」
アルミン「これにすべての力を用いて撃滅!地鳴らしを食い止める!」
アルミン「君のどこが自由なのかって…」