谷崎潤一郎胎「その先が取り引き現場です」
立原道造「何でだよじいさん!探偵社なんか売っちまうぜ!ボスが言っただろ!フランシスは軍警側かもしれないから取り引きには近づくなって!なのに連中は指示を無視して抜け出した」
立原道造「つまりボスがナメられたって事だろ!」
広津柳浪「元ギャングの思考が抜けぬな立原。ポートマフィアの行動はナメられたか否かではなくボスの意思に沿うか否かで決まる。誰にも探偵社を傷つけさせるな。命にかえても守れ。それが我々への命令だ」
広津柳浪「つまりボスは探偵社が危険な取り引きに向かう事をわかっていた」
広津柳浪「根拠は?」
与謝野晶子「敦が信じたから。魂をさらして命の交換をした相手にウソは通用しないもんさ」
中島敦「これで探偵社を救う希望が繋がる。けどそれだけじゃない。探偵社はバラバラより集まった時に本当の力を発揮する」
中島敦「早く皆に会いたいよ」
宮沢賢治「車が来ました!待ってましたよ」
宮沢賢治「敦さん」
与謝野晶子「賢治!」
与謝野晶子「敦が信じたから。魂をさらして命の交換をした相手にウソは通用しないもんさ」
中島敦「これで探偵社を救う希望が繋がる。けどそれだけじゃない。探偵社はバラバラより集まった時に本当の力を発揮する」
中島敦「早く皆に会いたいよ」
宮沢賢治「車が来ました!待ってましたよ」
宮沢賢治「敦さん」
与謝野晶子「賢治!」
谷崎潤一郎「猟犬!」
広津柳浪「全員逃げよー!取り引きは罠!フランシスは敵側についた!」
ルイーザ「なぜ軍警と取り引きをしなかったのですか?」
フランシス「ルイーザ君、俺と路上で再会した時の事を覚えているか?あの頃、何を食っても砂の味しかせず呼吸すら苦痛だった」
フランシス「絶望は人から立ち上がる力を奪う。君が来るまでの数か月、組織再建の考えすら浮かばなかった」
フランシス「だが探偵社はわずか数十分で立ち上がった。そして今、必死に戦っている」
フランシス「俺は常に勝つ側につく男だ。そしてこの勝負、探偵社が勝つ」
フランシス「故に俺は探偵社側につく!」
広津柳浪「全員逃げよー!取り引きは罠!フランシスは敵側についた!」
ルイーザ「なぜ軍警と取り引きをしなかったのですか?」
フランシス「ルイーザ君、俺と路上で再会した時の事を覚えているか?あの頃、何を食っても砂の味しかせず呼吸すら苦痛だった」
フランシス「絶望は人から立ち上がる力を奪う。君が来るまでの数か月、組織再建の考えすら浮かばなかった」
フランシス「だが探偵社はわずか数十分で立ち上がった。そして今、必死に戦っている」
フランシス「俺は常に勝つ側につく男だ。そしてこの勝負、探偵社が勝つ」
フランシス「故に俺は探偵社側につく!」
与謝野晶子「賢治!」
宮沢賢治「与謝野さん、ありがとうございます。助かりました」
広津柳浪「ポートマフィアの武闘派が応戦しているが防衛線を崩されつつある。猟犬の5人が来ればこの避難通路ごと潰されるだろう」
与謝野晶子「いいや、たぶん一人はもう来てる。先の軍刀、猟犬の得物だった」
与謝野晶子「谷崎、賢治、話がある。バラバラに逃げよう」
広津柳浪「ポートマフィアの武闘派が応戦しているが防衛線を崩されつつある。猟犬の5人が来ればこの避難通路ごと潰されるだろう」
与謝野晶子「いいや、たぶん一人はもう来てる。先の軍刀、猟犬の得物だった」
与謝野晶子「谷崎、賢治、話がある。バラバラに逃げよう」
宮沢賢治「ダメですよ!みんな一緒にいないと!」
与謝野晶子「わかってる。だが今なら猟犬は一人だ。散らばって逃げれば二人は助かる」
与謝野晶子「約束してくれ。誰が生き残っても探偵社再建に命を懸けると」
谷崎潤一郎「わかってます」
宮沢賢治「やりましょう」
広津柳浪「この先は複雑な迷路だ。各々の逃亡車両へ」
広津柳浪「この地図を確認せよ」
与謝野晶子「わかってる。だが今なら猟犬は一人だ。散らばって逃げれば二人は助かる」
与謝野晶子「約束してくれ。誰が生き残っても探偵社再建に命を懸けると」
谷崎潤一郎「わかってます」
宮沢賢治「やりましょう」
広津柳浪「この先は複雑な迷路だ。各々の逃亡車両へ」
広津柳浪「この地図を確認せよ」
中島敦「フランシスに裏切られた?」
与謝野晶子「取り引きは罠だ」
中島敦「あり得ません。フランシスは傲慢だけど部下を大切にします。探偵社をハメるにしてもマーガレットさんの治療の後にするハズです」
中島敦「まずはこの現場から離れましょう」
中島敦「運転手さん」
中島敦「敵襲です!みんな外へ!」
与謝野晶子「行きな敦。奴はアタシが引き受ける」
与謝野晶子「治療は済んでる。軍警に道路封鎖される前に彼女をフランシスに届けろ。それが武装探偵社復活唯一の希望だ!」
泉鏡花「私が運転する」
与謝野晶子「心配するな。アタシは死ににくい」
中島敦「あり得ません。フランシスは傲慢だけど部下を大切にします。探偵社をハメるにしてもマーガレットさんの治療の後にするハズです」
中島敦「まずはこの現場から離れましょう」
中島敦「運転手さん」
与謝野晶子「行きな敦。奴はアタシが引き受ける」
与謝野晶子「治療は済んでる。軍警に道路封鎖される前に彼女をフランシスに届けろ。それが武装探偵社復活唯一の希望だ!」
泉鏡花「私が運転する」
与謝野晶子「心配するな。アタシは死ににくい」
与謝野晶子「(猟犬部隊は元軍人…それにあの金属を操る能力…)」
与謝野晶子「(でもあの人は間違いなく死んだ。蘇生を何回も試みたアタシが一番知ってる!)」
立原道造「これでよし」
立原道造「敵が異能力で扉を開けてもこの反応爆弾が頭を吹っ飛ばす」
芥川銀「水路側の隔壁も問題なし。ここは安全です」
与謝野晶子「あんた達、ボートで逃げな。アタシはここに残る。あの人の復讐相手はアタシだけだ。これ以上アタシのせいで命を失わせるわけにはいかない」
立原道造「バカにしてんのかてめぇ…そんなダセェ覚悟でポートマフィアやってるわけねぇだろ」
立原道造「俺には優秀な兄がいてな、兄貴と比較されんのがイヤで逆を行くためにわざとグレた」
立原道造「だが、ケンカも悪さも得たいの知れない苦しさを消しちゃくれなかった」
立原道造「そんなある日、ヤバい連中の金庫に手を出して捕まった」
立原道造「連中は俺に命は奪わないから下働きをしろと命じた」
立原道造「仕事は楽しかった。妙な話だがな…強大な組織の手足として戦う時、俺は“兄貴”でも“兄貴の逆”でもない誰かになれたんだ。命令が俺を俺にする」
立原道造「だから今日命令で死んだとしても何の後悔もしねぇ」
立原道造「バカにしてんのかてめぇ…そんなダセェ覚悟でポートマフィアやってるわけねぇだろ」
立原道造「だが、ケンカも悪さも得たいの知れない苦しさを消しちゃくれなかった」
立原道造「そんなある日、ヤバい連中の金庫に手を出して捕まった」
立原道造「連中は俺に命は奪わないから下働きをしろと命じた」
立原道造「仕事は楽しかった。妙な話だがな…強大な組織の手足として戦う時、俺は“兄貴”でも“兄貴の逆”でもない誰かになれたんだ。命令が俺を俺にする」
立原道造「だから今日命令で死んだとしても何の後悔もしねぇ」
芥川銀「立原…」
芥川銀「逃げて!刀が勝手に!」
与謝野晶子「バカな!扉も爆弾も無反応なのになぜ!」
与謝野晶子「組織に入って初めて誰かになれた…か…わかるよ」
与謝野晶子「来な!過去の亡霊なんぞ!この探偵社員、与謝野晶子がぶっ潰す!」
太宰治「ずいぶん藪から棒だねぇ」
太宰治「彼の事だけはいくら調べてもわからなかった」
フョードル「猟犬部隊の5人目。金属を操る闇の処刑人」
フョードル「武装探偵社に遠き因縁を持つ男」
フョードル「彼を相手に探偵社は何人生き残れますかねぇ」
与謝野晶子「(弾丸を止めた!?金属操作の異能力が昔より遥かに強い!これじゃ刀も銃も武器は全て奴の所有品。攻撃の手段がない)」
太宰治「彼の事だけはいくら調べてもわからなかった」
フョードル「猟犬部隊の5人目。金属を操る闇の処刑人」
フョードル「武装探偵社に遠き因縁を持つ男」
フョードル「彼を相手に探偵社は何人生き残れますかねぇ」
与謝野晶子「(弾丸を止めた!?金属操作の異能力が昔より遥かに強い!これじゃ刀も銃も武器は全て奴の所有品。攻撃の手段がない)」
与謝野晶子「ふふ…今日はいい日だ…」
与謝野晶子「社長も乱歩さんも…アタシの罪を知ってて許してくれた…」
与謝野晶子「許せないよアタシさ…でも今日アンタが復讐に来てくれた。だからアタシはもう孤独じゃない!」
与謝野晶子「社長も乱歩さんも…アタシの罪を知ってて許してくれた…」
与謝野晶子「許せないよアタシさ…でも今日アンタが復讐に来てくれた。だからアタシはもう孤独じゃない!」
与謝野晶子「爆発衝撃そのものはアンタのその異能力じゃ防げないだろ!?探偵社を助けアタシも罰を受け入れる!」
与謝野晶子「(金属のマネキン!?最初から敵はいなかった?いや、今の戦い視認無しで戦えるハズがない)」
与謝野晶子「(なら敵はずっと近くでアタシ達を?待てよ…このマネキン見覚えが…)」
与謝野晶子「こいつはあの時の…」
与謝野晶子「(なら敵はずっと近くでアタシ達を?待てよ…このマネキン見覚えが…)」
与謝野晶子「こいつはあの時の…」