マイキー「つーん」
橘日向「え!?エマちゃんもお祈りしに来たの!?」
佐野エマ「うん!上の兄貴が毎年クリスマスにここにお祈りしに来ててさ、変な奴でしょ?それについて行ったらなんか毎年の行事みたいになっちゃって」
橘日向「えー!すごい偶然!ヒナも毎年クリスマスにこの神社来てる!」
橘亮子「これ以上ちょっかいかけたらヒナタに絶交されちゃうわよ?」
橘正人「それは困る!だがこんな時間だから早く連れ戻したい」
花垣武道「(みんなといる時は怖くて近寄りがたいのに)」
花垣武道「(こうやって二人でいると…なんか…穏やかでなんでも話してくれそうで…)」
マイキー「東京中の不良たちが自分より弱い兄貴を慕った」
マイキー「シンイチロー」
マイキー「シンイチローは喧嘩も弱いし、女のケツばっかり追いかけてるし、オナラも臭いのになんで男にモテるんだ?」
佐野真一郎「ハハ…マンジローにはまだわかんねぇよ」
マイキー「東京中の猛者たちを先導する兄貴はいつでもキラッキラに輝いてた」
マイキー「あの人が後ろにいるから負けねぇ、みんなきっとそう思ってた」
花垣武道「マイキー君みたいっスね!」
マイキー「本当に大切な事は喧嘩に勝つ事じゃねぇ。自分に負けない事だ」
マイキー「オマエは弱ぇのに誰にも屈しない。あの黒龍にすら屈しなかった」
マイキー「挫けそうな時、オレがオレでなくなりそうな時、オレを叱ってくれタケミっち」
ドラケン「今から家来いよ!どうせ暇だろ!?」
三ツ谷隆「えええ!?」
三ツ谷隆「ここがオマエんち!?大人の店じゃん!」
三ツ谷隆「いつもこうやって小遣い稼ぎしてんの?」
ドラケン「おう!こいつらは一回千円。オレはマッサージ一時間券」
ドラケン「へぇ、いいね!」
三ツ谷隆「聞いてた?不味いんだよ?」
ドラケン「オレ両親いねぇから、“クソ不味い”とかそういうの憧れる」
ドラケン「家帰れよ三ツ谷。本当は心配で心配でしょうがねぇんだろ?妹たちの事。顔に書いてあるぜ?」
橘日向「お父さん!」
橘日向「タケミチ君に何言ったの?」
橘正人「すまないヒナタ。でもお父さんの気持ちもわかってくれ。せめて不良じゃない子を好きになってほしい。オマエには幸せになってほしいんだ」
橘日向「お父さんはお母さんの何が好きになったの?世間体?違うでしょ?ヒナはタケミチ君の中身が好きなの!タケミチ君は不良だし頼りなく見えるけど、ホントはすごい優しくてあったかくてヒナがどんな辛い時だって絶対助けてくれる人なの! タケミチ君を不良なんて言葉で一括りにしないで!」
橘正人「日向!」
橘日向「神様どうかお願いします…」
佐野エマ「クリスマスに神社でお祈りする奴いる?」
橘日向「タケミチ君に何言ったの?」
橘正人「すまないヒナタ。でもお父さんの気持ちもわかってくれ。せめて不良じゃない子を好きになってほしい。オマエには幸せになってほしいんだ」
橘日向「お父さんはお母さんの何が好きになったの?世間体?違うでしょ?ヒナはタケミチ君の中身が好きなの!タケミチ君は不良だし頼りなく見えるけど、ホントはすごい優しくてあったかくてヒナがどんな辛い時だって絶対助けてくれる人なの! タケミチ君を不良なんて言葉で一括りにしないで!」
橘正人「日向!」
佐野エマ「クリスマスに神社でお祈りする奴いる?」
橘日向「エマちゃん!?」
橘日向「え!?エマちゃんもお祈りしに来たの!?」
佐野エマ「うん!上の兄貴が毎年クリスマスにここにお祈りしに来ててさ、変な奴でしょ?それについて行ったらなんか毎年の行事みたいになっちゃって」
橘日向「えー!すごい偶然!ヒナも毎年クリスマスにこの神社来てる!」
佐野エマ「ウッソ!ここにも変わり者!じゃあさ、ウチらもっとずーっと前から出会ってたのかもね」
橘日向「確かに」
マイキー「知らねぇよ」
ドラケン「俺らは知らねぇよ。あん?捜せ?面倒くせぇ…」
マイキー「ケンチン!戻ろうよ。さっきのインパルスの音やっぱ三ツ谷だ。タケミっちも一緒かもしんねぇ」
佐野エマ「タケミっち絶対連れて来てね。ヒナん家の前で合流ね」
佐野エマ「よし、行くよヒナ」
橘日向「え!?待ってよ!タケミチ君に会うの!?」
ドラケン「俺らは知らねぇよ。あん?捜せ?面倒くせぇ…」
マイキー「ケンチン!戻ろうよ。さっきのインパルスの音やっぱ三ツ谷だ。タケミっちも一緒かもしんねぇ」
佐野エマ「タケミっち絶対連れて来てね。ヒナん家の前で合流ね」
佐野エマ「よし、行くよヒナ」
橘日向「え!?待ってよ!タケミチ君に会うの!?」
佐野エマ「何!?好きなんでしょ?言いたい事伝えな!」
橘日向「何言ってるの?タケミチ君」
ドラケン「ホントあの人みてぇだなタケミっちは」
橘正人「こうやって大人になってくんだなぁ」
橘亮子「これ以上ちょっかいかけたらヒナタに絶交されちゃうわよ?」
橘正人「それは困る!だがこんな時間だから早く連れ戻したい」
花垣武道「(みんなといる時は怖くて近寄りがたいのに)」
花垣武道「(こうやって二人でいると…なんか…穏やかでなんでも話してくれそうで…)」
マイキー「ん?いねぇよ。じいちゃんとエマと3人暮らし」
花垣武道「へぇ!おじいちゃん子なんですね!意外!」
マイキー「エマだけ母ちゃん違って昔は別々に暮らしてたんだけどさ、あいつの母ちゃん、10年前くらいにウチにエマ置いてどっか行っちゃった」
マイキー「兄貴がオレら二人の親代わりだった」
マイキー「エマだけ母ちゃん違って昔は別々に暮らしてたんだけどさ、あいつの母ちゃん、10年前くらいにウチにエマ置いてどっか行っちゃった」
マイキー「兄貴がオレら二人の親代わりだった」
マイキー「兄貴の周りにはみんな集まってきた」
マイキー「東京中の不良たちが自分より弱い兄貴を慕った」
マイキー「シンイチロー」
マイキー「シンイチローは喧嘩も弱いし、女のケツばっかり追いかけてるし、オナラも臭いのになんで男にモテるんだ?」
佐野真一郎「ハハ…マンジローにはまだわかんねぇよ」
マイキー「あの人が後ろにいるから負けねぇ、みんなきっとそう思ってた」
花垣武道「マイキー君みたいっスね!」
マイキー「本当に大切な事は喧嘩に勝つ事じゃねぇ。自分に負けない事だ」
マイキー「オマエは弱ぇのに誰にも屈しない。あの黒龍にすら屈しなかった」
マイキー「挫けそうな時、オレがオレでなくなりそうな時、オレを叱ってくれタケミっち」
ドラケン「だな!」
ドラケン「あ?ずっと見てたよ」
三ツ谷隆「(不良だ!子どもなのにピアス)」
ドラケン「カルビ丼食う?」
ドラケン「オレは龍宮寺堅。オマエは?」
三ツ谷隆「三ツ谷隆」
ドラケン「ガキんちょがこんな夜中にフラフラしてたら親心配すんぞ?」
三ツ谷隆「(不良だ!子どもなのにピアス)」
ドラケン「カルビ丼食う?」
三ツ谷隆「三ツ谷隆」
ドラケン「ガキんちょがこんな夜中にフラフラしてたら親心配すんぞ?」
ドラケン「あれ?全部食った?」
ドラケン「今から家来いよ!どうせ暇だろ!?」
三ツ谷隆「ここがオマエんち!?大人の店じゃん!」
三ツ谷隆「いつもこうやって小遣い稼ぎしてんの?」
ドラケン「おう!こいつらは一回千円。オレはマッサージ一時間券」
「ケン坊のマッサージはピカイチよ?」
ドラケン「ん?どうした?」
三ツ谷隆「え…なんか…いいなぁって…ウチはさ、お袋いっつも家いなくて学校終わったらずっと妹2人の面倒見てさ」
ドラケン「あ、コイツ家出してんの」
三ツ谷隆「オレもここに住みたいな!」
三ツ谷隆「何すんだよ!」
ドラケン「ん?どうした?」
三ツ谷隆「え…なんか…いいなぁって…ウチはさ、お袋いっつも家いなくて学校終わったらずっと妹2人の面倒見てさ」
ドラケン「あ、コイツ家出してんの」
三ツ谷隆「オレもここに住みたいな!」
三ツ谷隆「何すんだよ!」
三ツ谷隆「え?オレの方が料理うまいかんなぁ。普段ろくにやらねぇからクソ不味いし…嫌いかな…」
ドラケン「へぇ、いいね!」
三ツ谷隆「聞いてた?不味いんだよ?」
ドラケン「オレ両親いねぇから、“クソ不味い”とかそういうの憧れる」
ドラケン「家帰れよ三ツ谷。本当は心配で心配でしょうがねぇんだろ?妹たちの事。顔に書いてあるぜ?」
三ツ谷隆「(なんか…見透かされた気がした…)」
三ツ谷隆「オレは家族を大事にする不良になる!」
ドラケン「お前が髪伸ばせよ?カルビ丼と交換したろ?その龍はオレのモンだ!」
三ツ谷隆「(双龍か… あれからずっとコイツの背中を追っかけてきたっけ…)」
三ツ谷隆「タケミっち!七五三みてぇな着こなしだな」
三ツ谷隆「(双龍か… あれからずっとコイツの背中を追っかけてきたっけ…)」
三ツ谷隆「タケミっち!七五三みてぇな着こなしだな」
花垣武道「あれ?もしかして二人が噂の三ツ谷君の妹?」
橘日向「柚葉ちゃんも八戒君ももう怪我平気?」
柴柚葉「ウン」
柴柚葉「大寿がさ、一昨日家出てく時にこう言ってた」
柴大寿〈オレは八戒を強く育てたかった。弱ぇアイツにイラついていた。花垣武道は何者だ?〉
柴大寿〈オレには変えれなかった八戒をアイツは変えた。もうこの家にオレは必要ねぇ〉
柴大寿〈改心するつもりはねぇ。でも暴力が全てじゃねぇ事は認める。お別れだ柚葉。せいせいすんだろ!〉
柴柚葉「大寿がさ、一昨日家出てく時にこう言ってた」
柴大寿〈オレは八戒を強く育てたかった。弱ぇアイツにイラついていた。花垣武道は何者だ?〉
柴大寿〈オレには変えれなかった八戒をアイツは変えた。もうこの家にオレは必要ねぇ〉
柴大寿〈改心するつもりはねぇ。でも暴力が全てじゃねぇ事は認める。お別れだ柚葉。せいせいすんだろ!〉
柴柚葉「ん?三ツ谷?兄弟にしか見えない。坊主だし」
柴八戒「えぇ!?姉ちゃんタケミっちに恋してんの!?」
柴八戒「え?なになにー」