『2006年』
松野千冬「いやな雨だな」
花垣武道「くっそ!負けねぇぞ!」
松野千冬「何やってんだオマエ?」
花垣武道「なななんでここにオマエが!?」
松野千冬「なんでって…オマエんち行こうと思ったら、こんなとこで一人でタイヤと戦ってるアホが見えて。この雨の中タイヤと喋るのはちょっとキモすぎるぞオマエ」
花垣武道「うっせぇ!オレは忙しいんだ!遊んでる暇はねぇ!」
松野千冬「あン?なんだその言い方」
花垣武道「オレは今修行中なんだ!誰よりも強くなってやるんだ!とにかく強くなんねぇと未来は変えれねぇ!」
松野千冬「え…?オマエ…未来のタケミっちか?」
松野千冬「しかもマイキー君に殺された!?」
花垣武道「だから強くなるんだオレ」
松野千冬「それでタイヤと格闘してんの?小学生かオマエは!?」
花垣武道「うっせぇ!未来のオレは東卍やめてみんなに庇ってもらった!情けねぇよなオレ」
花垣武道「だから東卍に居続ける為にみんなに認めてもらわらなきゃダメなんだ!」
松野千冬「オマエ…!手ぇ見せろ!」
松野千冬「血まみれじゃねぇか!」
花垣武道「だから東卍に居続ける為にみんなに認めてもらわらなきゃダメなんだ!」
松野千冬「オマエ…!手ぇ見せろ!」
松野千冬「血まみれじゃねぇか!」
花垣武道「たくさん考えたよ!ナオトと一緒にね!過去で何をすればいい未来が訪れるか!みんなが救えるか!何か…なにか手掛かりがないか走り回ったよ! 」
花垣武道「誰がヒナを殺したのか!本当にマイキー君がみんなを殺したのか!」
花垣武道「なんもわかんなかった…みんなをどうやって救えばいいのか…」
花垣武道「手掛かりがなんもねぇ! 千冬ぅぅぅ辛ぇよぉぉ!悲しいよぉぉ!」
花垣武道「マイキー君オレの手の中で死んだんだ…まだ手にマイキー君の感覚が残ってるんだ…しんどいよぉぉ!」
松野千冬「きっつい未来だったんだな…でもさ…オレは正直うれしいよ」
松野千冬「 だってまた会えたじゃん」
松野千冬「ホラもう会えねぇと思ってたからさっ」
松野千冬「うん、殺されたんだろ?オレ」
花垣武道「あ…そういうことじゃなくて…バカなの?」
松野千冬「だってムカつくじゃん…黙って殺されるなんてさ…マイキー君は強すぎるから本気でぶつかってくれる奴がいなかったんだよ」
松野千冬「無敵のマイキーに正面から本気でぶつかれる相手なんて…きっとオレらしかいなくね?」
松野千冬「あ、雨…止んだな」
松野千冬「無敵のマイキーに正面から本気でぶつかれる相手なんて…きっとオレらしかいなくね?」
松野千冬「あ、雨…止んだな」
花垣武道「ありがとな千冬。なんか吹っ切れた」
花垣武道「マイキー君は強ぇから誰も本気でぶつからない…か…オレ…もう何もできないって思い込んでた。マイキー君は別次元の人でオレとは違うって…」
松野千冬「ハハハ…わかる」
花垣武道「でもそうじゃないよな。あの人は仲間なんだ。場地君が東卍を出てった時も、芭流覇羅ごと潰すんじゃなくて場地君を取り戻すって…誰よりも仲間の事思う人だった」
花垣武道「マイキー君は強ぇから誰も本気でぶつからない…か…オレ…もう何もできないって思い込んでた。マイキー君は別次元の人でオレとは違うって…」
松野千冬「ハハハ…わかる」
花垣武道「でもそうじゃないよな。あの人は仲間なんだ。場地君が東卍を出てった時も、芭流覇羅ごと潰すんじゃなくて場地君を取り戻すって…誰よりも仲間の事思う人だった」
花垣武道「マイキー君言ってた“オレの人生は苦しみだけだった”って…苦しんでんだったら全力で支えて間違えてんなら本気でぶつかる…オレはマイキー君とそういう仲でいたい」
松野千冬「ああ!」
花垣武道「決めたよ千冬!オレはもう東卍のトップになるまで未来には戻らねぇ!これがオレの最後のリベンジだ!よーしやってやる!」
松野千冬「ああ!」
花垣武道「決めたよ千冬!オレはもう東卍のトップになるまで未来には戻らねぇ!これがオレの最後のリベンジだ!よーしやってやる!」
松野千冬「あーあったまる」
花垣武道「たしかになー…あーあ抗争でも起きねぇかなぁ…ほら、そしたらさ、手柄上げてみんなに納得してもらって東卍のトップに!」
松野千冬「不謹慎」
花垣武道「マイキー君はさぁ、なんであんな風になっちゃったんだろ?だってさぁ、納得いかなくねぇ?12年で人ってそこまで変わるの?」
松野千冬「うーん…それだけ心に抱えた闇が深かったって事じゃね?わかんねぇけど、なにか変わっちまうきっかけはあったって事だろ?」
花垣武道「きっかけ…稀咲は?そもそも今回一番変わった事といえば稀咲が東卍を追放されたって事だし」
松野千冬「それって…稀咲はマイキー君に必要だったって事か!?」
松野千冬「んなワケねぇだろ!あんなクズ!」
鈴木マコト「何だコラぁ!」
山岸一司「人様に肩ぶつけといてごめんなさいもナシかぁ!?おう!?」
「あァ!?肩がなんだって!」
鈴木マコト「テメェら調子乗んなよ!?オレらぁ東卍メンバーだぞコラぁ! この人は東京卍會特攻隊長山岸一司さんだぞコラぁ」
山岸一司「コラコラよせよマコト。名前でケンカすんな」
「すいませんでした!」
「東京卍會だと?」
花垣武道「千冬…オマエあんなバイブル持ってて何も気付かねぇのか?オマエの目は節穴か?“湘南純愛組” “特攻の拓”みんなが全てを教えてくれた… 全ては神奈川にある! 千冬!不良界の頂点奪るには横浜のヤンキーシメりゃあいいんだよ!」
松野千冬「(アホってすげぇな…感化されすぎだろ)」
花垣武道「千冬まずは横浜だ!」
「オイ見ろ。コイツ東卍か?」
花垣武道「アッくん!?」
「オッケーオッケー!テメェが東卍の5人目の餌食だ」
松野千冬「逃げろ!タケミっち!アッくん!」
花垣武道「アッくん!乗って!」
松野千冬「オレもすぐ行く!」
千堂敦「え?オマエは?」
花垣武道「ちょっと忘れ物!すぐ合流するから!」
山岸一司「もうオレらはただの溝中5人衆じゃなくて」
千堂敦「行くぞ隊長!」
花垣武道「うっしゃあ!」
「もう終わりだ」
花垣武道「(何なんだコイツら天竺なんて聞いた事もねぇ… 今までの過去にこんな奴らいなかったハズだ)」
稀咲鉄太「何がなんだかわかんねぇだろ?」
花垣武道「(稀咲!)」
稀咲鉄太「ようヒーロー 」
稀咲鉄太「関東事変を始めようか」
花垣武道「(コイツ…まさか…)」