Bungo Stray Dogs |
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原作(Original Story): 朝霧カフカ(Kafka Asagiri)
TVアニメ『文豪ストレイドッグス』 第18話ネタバレ
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第18話 The strategy of conflict
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CAST |
中島敦 Nakajima Atsushi CV.上村祐翔 太宰治 Dazai Osamu CV.宮野真守 国木田独歩 Kunikida Doppo CV.細谷佳正 福沢諭吉 Fukuzawa Yukichi CV.小山力也 江戸川乱歩 Edogawa Ranpo CV.神谷浩史 与謝野晶子 Yosano Akiko CV.嶋村侑 宮沢賢治 Miyazawa Kenji CV.花倉洸幸 森鴎外 Mori Ogai CV.宮本充 エリス ELISE CV.雨宮天 中原中也 Nakahara Chuya CV.谷山紀章 芥川龍之介 Akutagawa Ryunosuke CV.小野賢章 梶井基次郎 Kajii Motojiro CV.羽多野渉 ナサニエル Nathaniel Hawthorne CV.新垣樽助 マーガレット Margaret Mitchell CV.名塚佳織 ジョン John Steinbeck CV.河西健吾 ラヴクラフト Howard Phillips Lovecraft CV.武内駿輔
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OPENING |
Reason Living | GRANRODEO |
ENDING |
風が吹く街 | ラックライフ |
AIRDATE |
2016年11月4日
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森鷗外「ひと刺し…ひと刺しで敵の急所を突く必要がある」
森鷗外「よし!お友達に手紙を書く」
マーガレット「本国からの積み荷は第三船倉に運んで!」
マーガレット「まったく…何でこの私が荷積みの指揮なんて…」
ナサニエル「うるさい」
マーガレット「は?」
ナサニエル「視線が邪魔で神の声が聞こえない」
マーガレット「あらそう…牧師様は敬虔でいらっしゃること。じゃあこの一節も大好きよね?塵は塵へ還る」
ナサニエル「創世記、第3章19節」
マーガレット「皆が陸に散っている間、この船を守るのが私達の任務よ。忘れたの?」
ナサニエル「お嬢様こそお忘れですか?罪深き者に裁きを下すのが私の神命。敵などいくらでも来ればいい」
ナサニエル「己が業罪を命で贖わせてやりましょう。それとも、貴女も贖罪をお望みですか?」
マーガレット「貴方なんて、アタシの靴を磨く資格もないわ」
「あの…荷物の中にこのような手紙が…」
ナサニエル「拝啓…」
森鷗外「時下、益々ご清祥のことお喜び申し上げます。此度の兵革の折、僭越ながらギルドご所有の次なるをきやする旨を申し伝えたく…」
ナサニエル「ひとつ、豪華客船ゼルダ号。ひとつ、ナサニエル様が御身命。ひとつ、マーガレット様が御身命」
マーガレット「はあ!?」
ナサニエル「以上、ポートマフィアボス森鷗外」
マーガレット「船と私達を消すですって?まさか」
ナサニエル「荷を積み込み次第出航します」
マーガレット「只の嫌がらせよ、こんな脅迫状」
ナサニエル「いいですか?陸地に拠点を持てない我々ギルドにとって、この船は前線基地に等しい」
マーガレット「それが何?」
ナサニエル「補給中の今が最も無防備なのですよ。敵とて異能力集団。私達の命は無理でも奇襲をかければ船くらいは沈める事ができるかもしれません」
「ナサニエル様、不審な男を発見しました」
「所持品にこれが…」
ナサニエル「あなたの顔は報告書で見ましたよ。ポートマフィアのボマー殿。かつて列車の爆破を企て、探偵社に阻まれたとか」
梶井基次郎「あれは実験!すなわち!失敗もまた貴重なサンプルなのだ!」
マーガレット「アタシがミイラにしましょうか」
ナサニエル「いえ、敵の手管は概ね読めました。彼は爆弾を仕掛ける役だったのでしょう。お粗末な組織だ」
ナサニエル「緋文字は神の言葉。不義なるを罰し消えぬ刻印を残す断罪の異能力」
梶井基次郎「ちょっと!わかった降参降参!全部話そう!実は僕は宇宙大元帥の外交大使で…」
マーガレット「爆発が効いてない!?」
梶井基次郎「ここで残念な知らせ。君達宗教者は信じるのが仕事だろうが、化学の根源はいつだって疑う事だ。爆弾を作る異能力という話、疑うべきだったね。確かに爆弾は僕が自ら手内職で作ったものだ。そして僕の真の異能力はレモン型爆弾でダメージを受けない能力!」
梶井基次郎「レモン!美しき紡錘形は幾何学の究極にして退屈な世界の破壊者!そんな訳で、僕と宇宙大元帥から君達へプレゼントだ」
森鷗外「…と敵は考えるだろうね。確かにギルドの異能力者は脅威だ」
森鷗外「うちの精鋭でも撃破は難しいだろうね」
森鷗外「というわけで」
森鷗外「今うちで一番やる気に溢れてる子を配置した」
「ゲホッゴホッ」
芥川龍之介「潮風が胸に毒だ」
芥川龍之介「手早く済ませよう」
芥川龍之介「気分はどうだ?ギルドのイルマン」
ナサニエル「最悪です。聖書の中に出てくるディアボロにでも会った気分だ。名を聞きましょうか?」
芥川龍之介「悪魔(ディアボロ)」
ナサニエル「ならばここはヘルモン山。あなたは神の下僕たる私を試す試練ですか?」
芥川龍之介「試練を望むか?ならばこれを与えよう!」
ナサニエル「私を助修士(イルマン)と呼ぶな。私は牧師(ミニスター)、ローマの遺物とは違う。その程度で私の信仰を閲(けみ)するな屑め!」
ナサニエル「悔い改めよ!ポートマフィアのリトルガイ!」
芥川龍之介「面白い」
芥川龍之介「(敵の異能力は中距離を旨とした、攻防一体の物質操作能力)」
ナサニエル「(私と類似の方ですか。ならば…)」
ナサニエル・芥川「(異能力のポテンシャルの優れた方が勝つ!)」
芥川龍之介「その程度かイルマン」
ナサニエル「やはりあなたはディアボロですらない」
芥川龍之介「(何!?外套についた血液が文字に!?)」
ナサニエル「あなたは弱者の肉を貪るだけの魂無き獣畜です。どうせこれまで自分より弱い異能力者としか戦ってこなかったのでしょう」
マーガレット「ポートマフィアが何よ…アタシは一族の名誉を取り戻す」
芥川龍之介「(外套が朽ちる…風化能力か?)」
マーガレット「あんたみたいに敗北も屈辱も知らないような奴に負けるわけにはいかないのよ!」
芥川龍之介「やつがれが敗北を知らぬだと!?」
ナサニエル「マーガレット!」
芥川龍之介「敗北も屈辱もやつがれと共にある。やつがれは闇(ぬばたま)を往く敗残兵。ゆえにこの程度の絶望にやつがれは殺せぬ!」
芥川龍之介「こんな時に…」
ナサニエル「(あれは緋文字の傷ではない…まさか…あの深手を負った状態でここに?)」
芥川龍之介「構わぬ…来い!全力で戦え…でなければやつがれがここに来た意味がない!」
ナサニエル「なぜそうまでしてあなたは…」
芥川龍之介「やつがれの希望はある言葉…ある人からのごくつまらぬ一言だ!その一言の為、地を舐め啜るかの如き敗北を幾度も抜けてきた!」
ナサニエル「(この男はポートマフィアの殺人鬼だ。だが同時に何かを渇望している。命を燃やすに値する何か… それも殆ど信仰に近い強度で…)」
芥川龍之介「羅生門」
芥川龍之介「漣問咢!」
ナサニエル「マーガレット!」
中島敦〈人は誰かに“生きていいよ”と言われなくちゃ生きていけないんだ!そんな簡単な事がどうしてわからないんだ!〉
芥川龍之介「そのような事…貴様に言われずともわかっている」
森鷗外「敵拠点攻撃はいつだって心躍るねえ。早速次のギグだ。準備はいいか?」
「完了しています」
森鷗外「そちらは武装探偵社を粉砕するに十分な戦力だ。とびきりのリフを期待しているよ」
江戸川乱歩「社長、オフェンスを呼び戻した方がいい」
福沢諭吉「敵か?襲撃規模は何人だ?」
江戸川乱歩「一人だ」
福沢諭吉「自動銃座起動」
中原中也「特使の接待役がこんな木偶とは…泣かせる人手不足じゃねェか。生きてる奴が出て来いよ」
江戸川乱歩「社長…」
福沢諭吉「お前も私と同じ意見か」
中原中也「おいおい…たった2人かよ」
与謝野晶子「応対が不満なら事前予約してから出直しな」
中原中也「マフィアが敵拠点で暴れるのに予約がいると思うか?」
宮沢賢治「はい!いらないと思います!」
与謝野晶子「暴れたいんなら好きにしな。けどアンタは暴れに来たんじゃない。だろ?」
中原中也「何故わかる?」
与謝野晶子「ウチは探偵社よ。訪客の目的くらい一目で見抜けなくてどうするんだい」
中原中也「お宅の社長は?」
与謝野晶子「そこだよ」
中原中也「うちのボスからのプレゼントだ」
福沢諭吉「これは…ギルドの団員か?」
中原中也「奴らを餌で釣った。現れる時間と場所もここに書いてある。こんなチャンス滅多にねぇだろ。憎きギルドに一泡吹かせてやれよ」
与謝野晶子「なるほど…そそられる提案だね。けど、もっといい案があるよ。アンタの手足を削ぎ落してから、何を企んでいるか吐かせるってのはどうだい」
中原中也「そりゃすげェ名案だ。やってみろよ」
与謝野晶子「賢治!」
宮沢賢治「はーい!気をつけてくださーい!」
中原中也「やはり仕事はこうじゃねぇとな!」
宮沢賢治「逆さに立ってるのに帽子が落ちてこない…やっぱり都会ってすごい」
中原中也「さぁ、重力と戦いたいてぇのはどっちだ!?」
福沢諭吉「答えよ、ポートマフィアの特使。確かに探偵社がギルドを挫けば、貴兄らは労せずして敵の力を削げる。あわよくば探偵社とギルドの共倒れを狙う策も筋が通る」
中原中也「だがお宅にも損はない…だろ?」
福沢諭吉「その話が本当ならばな。何を隠している?」
中原中也「何も」
福沢諭吉「この件で、ポートマフィアはどう動く?」
中原中也「動くまでもねェよ」
「!!」
江戸川乱歩「なるほどね…そういうことか…ギルドは僕達と同じように罠を疑ったハズだ。しかし彼らは食いついた。あまりにも餌が魅力的だったからだ。何でギルドを釣った?」
ジョン「どこの国でも田舎は心休まるね~さて、ポートマフィアからのギフトはこの先だ」
ラヴクラフト「明らかに我々を誘い出すための罠だ。何故行く?」
ジョン「餌が魅力的だ。誘拐でもすれば探偵社には勝ったも同然だ」
福沢諭吉「事務員を餌にしただと!?」
中原中也「すぐ避難させりゃ間に合う。その上、ギルドはお宅らが動く事も知らねェ。楽勝だ」
中原中也「穴だとわかっていても探偵社は落ちずにはいられねェ。ボスの言葉だ」
福沢諭吉「至急、事務員に避難指示を。それと…国木田に繋げ」
国木田独歩「至急向かいます!」
谷崎潤一郎「社長ですか?」
国木田独歩「ああ…」
谷崎潤一郎「内容は?」