コナン「わあ!」
山浦隆「久々なんだし腹いっぱい食べてってよ」
毛利小五郎「何だ?」
山浦隆「おいお前!営業中に壁をぶち破ってくるたあどういう了見だ!」
小五郎(コナン)「粉だけじゃねぇよ。最初から不思議に思ってたさ。なぜ犯人はトイレのドアを閉めたのかって。ドアを閉めなきゃ事故で処理された可能性が高いんだからな。ドアを閉める必要があったのは犯人が史緒ちゃんに罪をなすりつけたかったからだ」
米沢友二「そこまでわかっていたとは…さすが名探偵ですね」
米沢友二「そう…俺がやったんですよ。クソみたいな嫌がらせでそば屋のじいさんを死に追いやったあの男をね」
米沢友二「誰にも見られず話がしたいって楠見を呼び出し、頭を殴った後」
米沢友二「じいさんの仇だ!と、頭をドアに叩きつけ」
米沢友二「自分だけ外に出てドアを閉めた。偽の凶器を置いたのも俺ですよ」
山浦隆「何で仲間の史緒ちゃんに罪をなすりつけたんだ?」
毛利小五郎「これこれ!これが食いたかったんだよ~」
山浦隆「久々なんだし腹いっぱい食べてってよ」
毛利小五郎「ごめんな。ちっとも顔出せなくて」
山浦隆「ニュースで観てるよ眠りの小五郎」
毛利小五郎「何だ?」
「私はここのオーナーさんの依頼で…」
山浦隆「またあいつか!」
山浦隆「楠見てめぇ!」
毛利小五郎「暴力はいけねぇ」
中野史緒「ちょっと!店の前でなに騒いでんの!」
米沢友二「嫌がらせのレベル越えてんだろ!」
楠見広之「嫌ならとっととサインしてくれません?いっその事お亡くなりになってくれてもいいですよ。そこのそば屋みたいに」
山浦隆「お前がやったんだろ!」
山浦隆「またあいつか!」
山浦隆「楠見てめぇ!」
毛利小五郎「暴力はいけねぇ」
中野史緒「ちょっと!店の前でなに騒いでんの!」
米沢友二「嫌がらせのレベル越えてんだろ!」
楠見広之「嫌ならとっととサインしてくれません?いっその事お亡くなりになってくれてもいいですよ。そこのそば屋みたいに」
山浦隆「お前がやったんだろ!」
楠見広之「奥の空き店舗と間違えただけじゃないですか」
米沢友二「コケて頭打ったんだと」
山浦隆「ああ、あるよ」
毛利小五郎「んなもん使っちまったに決まってんだろ」
毛利小五郎「何!?」
目暮警部「成程…このトイレはメダルを入れると鍵が開くようになっていて、ドアが閉まると自動で鍵がかかるんだな。そして中に人がいる場合はメダルが入らないようになっていると」
コナン「うん。でもおじさんは楠見さんが中にいるのにメダルを入れる事ができたからおかしいなと思って」
高木刑事「何者かが一緒にいて意識のない楠見さんを残して外へ出た…としか考えられないって事ですね」
目暮警部「成程…このトイレはメダルを入れると鍵が開くようになっていて、ドアが閉まると自動で鍵がかかるんだな。そして中に人がいる場合はメダルが入らないようになっていると」
コナン「うん。でもおじさんは楠見さんが中にいるのにメダルを入れる事ができたからおかしいなと思って」
高木刑事「何者かが一緒にいて意識のない楠見さんを残して外へ出た…としか考えられないって事ですね」
高木刑事「つまりこれは事故ではなくこの横丁にいたあなた方の誰かが企てた事件という事になりますね」
目暮警部「皆さんかなり理不尽な立ち退きを要求されていたようですし、動機は十分にありそうですな」
高木刑事「コナン君がトイレに行った5時30分から毛利さんが倒れてくる被害者を発見した5時45分までのおよそ15分間、あなた方がどこで何をしていたのか教えて頂けますか?」
山浦隆「自分は毛利さんと一緒に店にいました。コナン君が戻ってきた後は近くの酒屋に買い物に出て」
高木刑事「営業中にですか?」
山浦隆「毛利さんがハウスワインを飲み切ってしまったので…ちゃんとレシートもありますよ」
米沢友二「俺は食材の発注電話をしてました。履歴も残ってますし先方に確認して貰っても構いませんよ」
高木刑事「あなたは?」
米沢友二「俺は食材の発注電話をしてました。履歴も残ってますし先方に確認して貰っても構いませんよ」
高木刑事「あなたは?」
中野史緒「店で開店前の準備をしてました」
高木刑事「それを証明できる人は?」
毛利小五郎「トイレですよ」
高木刑事「警部、病院の千葉からの連絡で被害者は側頭部にも打撲傷があったという事です」
高木刑事「犯人は楠見さんの側頭部を殴って気絶させた後」
高木刑事「自分で転んだように見せかける為、前頭部をドアにた叩きつけた…という事でしょうか」
高木刑事「警部、病院の千葉からの連絡で被害者は側頭部にも打撲傷があったという事です」
高木刑事「犯人は楠見さんの側頭部を殴って気絶させた後」
高木刑事「自分で転んだように見せかける為、前頭部をドアにた叩きつけた…という事でしょうか」
コナン「ん?何だ?」
コナン「(楠見さんのジャケットに付いていたそば粉か…)」
コナン「え?」
コナン「どうして?」
コナン「(そうか、わかったぞ、凶器がなんなのか)」
コナン「(そして史緒さんに罪を着せようとした本当の犯人もな…)」
コナン「ちょっと待って!」
高木刑事「え!?毛利さんが!?」
コナン「え?おじさん?」
コナン「(楠見さんのジャケットに付いていたそば粉か…)」
コナン「え?」
コナン「どうして?」
コナン「(そうか、わかったぞ、凶器がなんなのか)」
コナン「(そして史緒さんに罪を着せようとした本当の犯人もな…)」
高木刑事「え!?毛利さんが!?」
コナン「え?おじさん?」
毛利小五郎「カレーか…懐かしいな~金がなかった頃よく食わして貰ったよなぁ」
米沢友二「ああ、賄いだった頃ね」
米沢友二「ああ、賄いだった頃ね」
毛利小五郎「相変わらず旨そうな匂いがしてるじゃねぇか」
米沢友二「まだ食えませんよ。これからルーを入れるんで」
毛利小五郎「匂いって言えば楠見さんから野菜が腐った匂いがしなかったか?」
米沢友二「気づかなかったな」
毛利小五郎「結構な匂いだったけど、同じ匂いをさせてっとわかんねぇもんなんだな。カレーに仕込んだんなら使ってるんだろ?野菜が腐ったような匂いの香辛料“ヒング”をな。悪魔の糞って呼ばれる強烈な香辛料だって嗅がしてくれたじゃねぇか」
毛利小五郎「火を通すと玉ねぎを炒めた旨そうな匂いに変わるんだったよなぁ。楠見さんと一緒にトイレにいたのはお前じゃないのか?」
米沢友二「さすが名探偵。よく覚えてたじゃないか…って言いたいところですけど、楠見と口論になったの見てたでしょ?その時に移ったんですよ。そもそも俺にはアリバイがある」
毛利小五郎「お前、予約をとる時によくやってたよな?スマホを肩と耳で挟んで喋ってたんだろ?」
米沢友二「俺がやったっていうんなら凶器はなんです?」
毛利小五郎「結構な匂いだったけど、同じ匂いをさせてっとわかんねぇもんなんだな。カレーに仕込んだんなら使ってるんだろ?野菜が腐ったような匂いの香辛料“ヒング”をな。悪魔の糞って呼ばれる強烈な香辛料だって嗅がしてくれたじゃねぇか」
毛利小五郎「火を通すと玉ねぎを炒めた旨そうな匂いに変わるんだったよなぁ。楠見さんと一緒にトイレにいたのはお前じゃないのか?」
米沢友二「さすが名探偵。よく覚えてたじゃないか…って言いたいところですけど、楠見と口論になったの見てたでしょ?その時に移ったんですよ。そもそも俺にはアリバイがある」
毛利小五郎「お前、予約をとる時によくやってたよな?スマホを肩と耳で挟んで喋ってたんだろ?」
米沢友二「俺がやったっていうんなら凶器はなんです?」
目暮警部「そうだぞ毛利君」
小五郎(コナン)「指紋がつこうが汗がつこうが、焼いちまえば何も残らねぇからな。だからビニールにも入れずそのままトイレに持っていったんだろ?」
米沢友二「証拠は?」
コナン「見て。ドアの近くに落ちていた粉だよ」
米沢友二「ボウズ、残念だけどそれはそば粉だと思うぜ。楠見の上着もそば粉だらけだったし…そりゃあ落ちてるでょうよ」
コナン「これは違うよ。見てて」
コナン「見て。ドアの近くに落ちていた粉だよ」
米沢友二「ボウズ、残念だけどそれはそば粉だと思うぜ。楠見の上着もそば粉だらけだったし…そりゃあ落ちてるでょうよ」
コナン「これは違うよ。見てて」
米沢友二「あ?これがどうしたって?」
コナン「そっかぁ、おじさんパン生地しか練らないから知らないんだね。そば粉は水でこねても粘り気は出ないんだ。だからそば打ちには、お湯が使われるよ」
小五郎(コナン)「教えてくれるか?楠見さんの服に付いていたそば粉に小麦粉が混ざって落ちていたわけを」
コナン「そっかぁ、おじさんパン生地しか練らないから知らないんだね。そば粉は水でこねても粘り気は出ないんだ。だからそば打ちには、お湯が使われるよ」
米沢友二「こんな粉なんかで」
小五郎(コナン)「粉だけじゃねぇよ。最初から不思議に思ってたさ。なぜ犯人はトイレのドアを閉めたのかって。ドアを閉めなきゃ事故で処理された可能性が高いんだからな。ドアを閉める必要があったのは犯人が史緒ちゃんに罪をなすりつけたかったからだ」
米沢友二「そこまでわかっていたとは…さすが名探偵ですね」
米沢友二「そう…俺がやったんですよ。クソみたいな嫌がらせでそば屋のじいさんを死に追いやったあの男をね」
米沢友二「誰にも見られず話がしたいって楠見を呼び出し、頭を殴った後」
米沢友二「じいさんの仇だ!と、頭をドアに叩きつけ」
米沢友二「自分だけ外に出てドアを閉めた。偽の凶器を置いたのも俺ですよ」
山浦隆「何で仲間の史緒ちゃんに罪をなすりつけたんだ?」
中野史緒「アタシが駅ビルに移転する事を聞いたからでしょ…みんなでじいさんの横丁を守ろうねって言ってたのに裏切ったから」
米沢友二「お前も俺もこの横丁で初めて店を持ったから、商売の事は全部じいさんに教えて貰ったじゃねぇか。なのに自分だけさっさと逃げ出すなんて…じいさんに顔向けが…」
小五郎(コナン)「でも一番顔向けができない事をしたのは」
米沢友二「ああ…そうだよ…名探偵…俺だよ」
米沢友二「お前も俺もこの横丁で初めて店を持ったから、商売の事は全部じいさんに教えて貰ったじゃねぇか。なのに自分だけさっさと逃げ出すなんて…じいさんに顔向けが…」
小五郎(コナン)「でも一番顔向けができない事をしたのは」
米沢友二「ああ…そうだよ…名探偵…俺だよ」