澁澤龍彦「太宰君、そんなものを見ていて退屈ではないのか?」
澁澤龍彦「どう乗り越えた?」
太宰治「やはり君には救済が必要だな」
フョードル「僕に言わせればお二人の真意は筒抜けです。そんなウソでは戯曲も紡げない。観客も興醒めです」
澁澤龍彦「魔人フョードル君…君にも踊って貰うよ。私の協力者として」
フョードル「僕に言わせればお二人の真意は筒抜けです。そんなウソでは戯曲も紡げない。観客も興醒めです」
澁澤龍彦「魔人フョードル君…君にも踊って貰うよ。私の協力者として」
澁澤龍彦「今まで私の予想を超えた者は一人もいない。期待しているよ」
フョードル「もっとも一番気の毒なのはこの町の異能力者諸君です。我々三人の誰が勝ち残っても彼らは全員…死ぬのですから」
中島敦「このまま異能力が戻って来なかったらどうしよう…」
フョードル「もっとも一番気の毒なのはこの町の異能力者諸君です。我々三人の誰が勝ち残っても彼らは全員…死ぬのですから」
芥川龍之介「来い人虎」
芥川龍之介「あれは龍の吐息だ」
中島敦「龍?」
中島敦「龍?」
泉鏡花「………」
芥川龍之介「どうした?やつがれとの因縁を断ち切りたかったのではないか?」
中島敦「鏡花ちゃんはもうお前の事なんかなんとも思ってない!」
芥川龍之介「異能力が戻ってないこの状態で決着をつけるか」
泉鏡花「異能力を取り戻す方法を知っている?」
中島敦「鏡花ちゃんはもうお前の事なんかなんとも思ってない!」
芥川龍之介「異能力が戻ってないこの状態で決着をつけるか」
泉鏡花「異能力を取り戻す方法を知っている?」
芥川龍之介「方法はわかっている」
中島敦「何!?」
芥川龍之介「異能を倒せば所有者に戻る。この程度の情報すら知らぬのか」
芥川龍之介「笑止…おめでたいな人虎」
中島敦「何!?」
芥川龍之介「鏡花は仕事の趣旨を理解してるぞ。元ポートマフィアだからな」
泉鏡花「私は日の当たる世界に出た。探偵社員になる為にポートマフィアを辞めた。マフィアの殺しと探偵社の殺しは違う!」
中島敦「鏡花ちゃん…」
芥川龍之介「太宰さんが敵につく前であれば、殺さずに霧を止められてたのかもしれぬ」
中島敦「鏡花ちゃん…」
芥川龍之介「太宰さんが敵につく前であれば、殺さずに霧を止められてたのかもしれぬ」
中島敦「太宰さんが敵についた?」
芥川龍之介「然り。あの人は自分の意思で敵側に与した」
芥川龍之介「然り。あの人は自分の意思で敵側に与した」
芥川龍之介「他者の手にかかるくらいならこの手で殺す」
フョードル「いい趣味です。悪魔が羨むコレクションだ」
澁澤龍彦「お陰で都市全体を覆う程のこの巨大な霧の領域を作り出せた。だが、どうやってあれ程の情報を集めたのかね?」
フョードル「鼠は町のどこにでもいるものですから」
太宰治「ニャー」
澁澤龍彦「また一つやってきたよ」
澁澤龍彦「ヨコハマのどこかで異能力者が死んだ」
中島敦「鏡花ちゃん、何でこんな奴と一緒に行くの?」
フョードル「鼠は町のどこにでもいるものですから」
太宰治「ニャー」
澁澤龍彦「また一つやってきたよ」
澁澤龍彦「ヨコハマのどこかで異能力者が死んだ」
泉鏡花「情報を持ってる。このマフィアの秘密通路も使える。何より異能力を取り戻した彼は戦力になる。澁澤を排除する目的は同じ」
太宰治「君、友達いる?」
「何です!?」
中原中也「ただで済むかを決めるのは俺だ。てめぇじゃねぇ」
坂口安吾「あなたは私に借りがあるハズですよ」
坂口安吾「あなたは私に借りがあるハズですよ」
中原中也「それはてめぇの方だろ」
坂口安吾「何の話ですか」
中原中也「とぼけんじゃねぇ!俺が何も知らねぇとでも思ってんのか…6年前の話だよ」
中島敦「異能力が戻ったんだね。僕には虎の治癒能力が戻って来ない…白虎を倒したのに何故…」
中島敦「お前も異能力が戻ったのか!?何で僕だけ戻らないんだ…」
芥川龍之介「愚者め!まだわからんのか!」
中島敦「ハッ!」
中島敦「何だ…何なんだ!」
中島敦「芥川!どういう意味だ!おい!」
泉鏡花「あなたは傷つきすぎた。ここで休んでいて」
中島敦「鏡花ちゃん!」
泉鏡花「黙っていてごめんなさい…知られたくなかったの」
中島敦「何を…」