七海龍水「欲しいぞ!プロのシェフがいる~~~~!」
クロム「この千空が焼いたパンで十分うめぇじゃねぇか」
七海龍水「本物のパンのうまさはとてつもないぞ!だから欲しい!プロのシェフを叩き起こす!」
石神千空「つっても石化復活液の在庫が今ゼロだ」
七海龍水「隠し持っている悪い奴の心当たりがなくもない」
クロム「顔!悪い奴はてめぇだろ!どう見ても」
北東西南「復活液?私が持ってる訳ないでしょそんなもの」
七海龍水「とぼけるな女記者!貴様は石化復活者の選定役だったんだろ?一人分くらいがめる機会はいくらでもあった筈だ」
浅霧幻「ええー!?ジーマーで!?そんなものまで作っちゃうの!?千空ちゃん!」
クロム「何も言ってねぇぞ、千空は」
浅霧幻「敏腕記者の北東西南ちゃんにゴイスなプレゼントがあるってさ。復活液と交換」
クロム「ほくとうざいみなみ?」
七海龍水「とぼけるな女記者!貴様は石化復活者の選定役だったんだろ?一人分くらいがめる機会はいくらでもあった筈だ」
浅霧幻「ええー!?ジーマーで!?そんなものまで作っちゃうの!?千空ちゃん!」
クロム「何も言ってねぇぞ、千空は」
浅霧幻「敏腕記者の北東西南ちゃんにゴイスなプレゼントがあるってさ。復活液と交換」
クロム「ほくとうざいみなみ?」
七海龍水「執事兼シェフだな」
七海龍水「食事はもちろんサービスの全てを取り仕切る。もてなしの美学を持つプロフェッショナル」
七海龍水「奴ならこの原始の世界でもただの食糧ではなく、必ず皆の欲しい食事を作り上げる!」
七海龍水「食事はもちろんサービスの全てを取り仕切る。もてなしの美学を持つプロフェッショナル」
七海龍水「奴ならこの原始の世界でもただの食糧ではなく、必ず皆の欲しい食事を作り上げる!」
大木大樹「龍水なら元気だぞ!心配するな!」
フランソワ「心配?残念ですが、私ごときが心配などしようとしまいと状況は変化しません。これが私の仕事ですから。早速出立致します」
浅霧幻「場所も知らないでしょ?俺、案内人でついてくから~もぉ~」
フランソワ「心配?残念ですが、私ごときが心配などしようとしまいと状況は変化しません。これが私の仕事ですから。早速出立致します」
浅霧幻「場所も知らないでしょ?俺、案内人でついてくから~もぉ~」
龍水「ハッハー!そうだ!」
フランソワ「今回のメニューの目的、ゲストのご要望をお教えください」
石神千空「長期航海の保存食だからな、超絶長持ちで腹持ちもいい食えるレベルのパンが欲しい」
フランソワ「いえ、リミットは何か月か。できる限り正確な数字が欲しいのです」
フランソワ「今回のメニューの目的、ゲストのご要望をお教えください」
石神千空「長期航海の保存食だからな、超絶長持ちで腹持ちもいい食えるレベルのパンが欲しい」
フランソワ「いえ、リミットは何か月か。できる限り正確な数字が欲しいのです」
七海龍水「経験からいって一年以上の航海は乗員が耐えられず、いずれにしろつむ。つまりせいぜいが10か月、腐らなければそれでいい」
フランソワ「10か月ですね。かしこまりました。ならばご用意するメニューは、ヤギの恵みのシュトーレン」
フランソワ「10か月ですね。かしこまりました。ならばご用意するメニューは、ヤギの恵みのシュトーレン」
フランソワ「失礼!龍水様!千空様!ナッツ類が飛び出ていますよ!確実にその部分が焦げる!」
フランソワ「素晴らしい!心より御礼申し上げます」
フランソワ「パンが膨らむのは焼き始めの9分だけ。そのわずかな時間でどれだけパンに熱エネルギーを伝えられるか…」
フランソワ「素晴らしい!心より御礼申し上げます」
フランソワ「パンが膨らむのは焼き始めの9分だけ。そのわずかな時間でどれだけパンに熱エネルギーを伝えられるか…」
石神千空「アホ程単純な科学だ。水蒸気のが空気より遥かにエネルギー伝達の密度が高けぇ」
石神千空「一気に熱ぶち込んどいてやったぞ」
フランソワ「龍水様、私は執事として必ず七海財閥を復興します。この新世界を制するには」
フランソワ「“石神千空” 彼は絶対に欲しい」
七海龍水「わかっているさ。何しろ俺は世界一の欲しがり屋だからな」
羽京「何か涙が出て来るね…数千年ぶりの本当にまともな現代食だから」
石神千空「現代の有名パン屋と遜色ねぇ。地球の裏まで保存がきいて超絶うまい。アホ程欲しかった完璧な食糧ゲットだな!」
フランソワ「龍水様、私は執事として必ず七海財閥を復興します。この新世界を制するには」
フランソワ「“石神千空” 彼は絶対に欲しい」
七海龍水「わかっているさ。何しろ俺は世界一の欲しがり屋だからな」
羽京「何か涙が出て来るね…数千年ぶりの本当にまともな現代食だから」
石神千空「現代の有名パン屋と遜色ねぇ。地球の裏まで保存がきいて超絶うまい。アホ程欲しかった完璧な食糧ゲットだな!」
フランソワ「欲しい=正義です」
浅霧幻「あれ?パンって…ホラあの…イースト菌的なのなくていいの?」
石神千空「んなもんそこら辺にうようよいんぞ。麦だけでも十分わくわ」
フランソワ「フルーツの皮などには特にたくさんついているので、入れてみるのも香り付けになるかもしれませんね」
フランソワ「水が多い程、柔らかなパンになりますが、ダメになるのも早いので小麦粉と水は1:1くらいがいいでしょう」
フランソワ「あとは近代文明のパン作りと同じです」
フランソワ「フランソワのパン教室でございます」
フランソワ「小麦粉に水と塩を加えたら」
フランソワ「混ぜ混ぜ」
フランソワ「一時間程放置します」
フランソワ「水が多い程、柔らかなパンになりますが、ダメになるのも早いので小麦粉と水は1:1くらいがいいでしょう」
フランソワ「あとは近代文明のパン作りと同じです」
フランソワ「フランソワのパン教室でございます」
フランソワ「小麦粉に水と塩を加えたら」
フランソワ「混ぜ混ぜ」
フランソワ「一時間程放置します」
フランソワ「丸め直してガスを抜きます」
フランソワ「そして再び一時間程放置します。200~300℃で焼き上げると」
フランソワ「完成でございます」
北東西南「その最高のパンができたのは元はと言えば誰のお陰?」
「フランソワ~~~」
フランソワ「そして再び一時間程放置します。200~300℃で焼き上げると」
フランソワ「完成でございます」
「フランソワ~~~」
北東西南「違うでしょ!いや違わないけど」
石神千空「ちーっと細けぇ細工がいる。職人先生のカセキが欲しいな」
コハク「カセキは老体だぞ。石神村まで徒歩は遠かろう」
大木大樹「なら俺が負ぶって走るぞ!」
大木大樹「なら俺が負ぶって走るぞ!」
石神千空「そうだな、頼む」
カセキ「大丈夫よ、ワシなら」
カセキ「職人ナメちゃダメよ」
石神千空「ダブルピストンで坂も登れるようになった」
「スチームゴリラ2!」
カセキ「わざわざワシを呼んで何作っちゃうの?」
クロム「おう!」
石神千空「今回混ぜ混ぜすんのは」
石神千空「おなじみ水酸化ナトリウム、銀、それにアンモニア」
石神千空「こいつら混ぜた怪しい液にガラスをつけ込む」
石神千空「隠し味に干しブドウのブドウ糖を少々かけりゃ完成」
石神千空「何だこりゃ!俺!?」
羽京「鏡?南ちゃんが欲しがってたのって」
北東西南「鏡も大事ですけどね。私が欲しいのは商売道具です」
石神千空「この鏡はな、フィルムだよ」
石神千空「カセキ先生の作った本体に鏡を入れてフタをする」
石神千空「本体に暗室機能もセットっつーわけだな」
石神千空「んでもって海藻から作ったヨウ素を蒸気にして鏡にブチ当てる」
石神千空「これでフィルム装填完了。ダゲレオタイプ」
石神千空「人類史上最古のカメラだ」
石神千空「おなじみ水酸化ナトリウム、銀、それにアンモニア」
石神千空「こいつら混ぜた怪しい液にガラスをつけ込む」
石神千空「隠し味に干しブドウのブドウ糖を少々かけりゃ完成」
石神千空「何だこりゃ!俺!?」
羽京「鏡?南ちゃんが欲しがってたのって」
北東西南「鏡も大事ですけどね。私が欲しいのは商売道具です」
石神千空「この鏡はな、フィルムだよ」
石神千空「カセキ先生の作った本体に鏡を入れてフタをする」
石神千空「本体に暗室機能もセットっつーわけだな」
石神千空「んでもって海藻から作ったヨウ素を蒸気にして鏡にブチ当てる」
石神千空「これでフィルム装填完了。ダゲレオタイプ」
石神千空「人類史上最古のカメラだ」
北東西南「ウウ…ありがとう…ウウ…私絶対撮るから…人類がゼロから文明を作ってく…新世界の記録を」
石神千空「あーとれとれ!俺達も撮んぞ!気球から!目視なんぞよか100億%話が早ぇ!その為にカメラ作ったんだよ」
浅霧幻「そ…そこは南ちゃんの為って言っといてよ~いい話した南ちゃんがバカみたいになるじゃない」
北東西南「せめて記念の一枚だけは私に撮らせて!」
フランソワ「龍水様を誤解なさっている様ですね」
フランソワ「ご自分が輝きたいわけではないのです。龍水様の欲はそんな生易しいものではありませんよ」
フランソワ「この様な流れもあろうかと!撮影衣装に龍水様のコレクションをカセキ様に運んでおいて頂きました」
北東西南「さぁ撮るわよ」
カセキ「うおー!板の上に千空がいるぞい!」