Demon Slayer |
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原作(Original Story): 吾峠呼世晴(Koyoharu Gotōge)
TVアニメ『鬼滅の刃』 刀鍛冶の里編 第3話ネタバレ
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第3話 三百年以上前の刀
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放送日 | 2023年4月23日 |
OPテーマ | 絆ノ奇跡 |
EDテーマ | コイコガレ |
歌 | MAN WITH A MISSION x milet |
CAST |
竈門炭治郎 Kamado Tanjiro CV.花江夏樹 竈門禰豆子 Kamado Nezuko CV.鬼頭明里 霞柱 時透無一郎 Tokito Muichiro CV.河西健吾 不死川玄弥 Shinazugawa Genya CV.岡本信彦 小鉄 KOTETSU CV.村瀬歩 鋼鐵塚蛍 Haganezuka Hotaru CV.浪川大輔 鉄穴森鋼蔵 Kanamori Kozo CV.竹本英史 上弦の肆 半天狗 HANTENGU CV.古川登志夫 積怒 SEKIDO CV.梅原裕一郎 可楽 KARAKU CV.石川界人 哀絶 AIZETSU CV.斉藤壮馬 空喜 UROGI CV.武内駿輔 上弦の伍 玉壺 GYOKKO CV.鳥海浩輔
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ENDCARD |
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小鉄「何でしょうかこれ…少なくとも三百年以上前の刀ですよね」
竈門炭治郎「そうだよね…これヤバイね…どうする!?」
小鉄「炭治郎さんちょうど刀が打ってもらえず困ってたでしょ?これ炭治郎さん貰っていいんじゃないでしょうか」
竈門炭治郎「ややややや駄目でしょ!」
小鉄「戦国の世の時代の鉄は凄く質がいいんですよ!炭治郎さんが切ったから見つかったんだから!」
竈門炭治郎「それは今まで蓄積された剣戟があって偶々俺の時に人形壊れただけだろうし!そんな!」
小鉄「いいんですか?本当に」
小鉄「試しにちょっと抜いてみます!?」
竈門炭治郎「そうだね!見たいよね」
竈門炭治郎「錆びてる…」
小鉄「すみません…ぬか喜びさせて」
竈門炭治郎「大丈夫!気にしてないよ」
小鉄「うわああああ炭治郎さん!炭治郎さ…ごめんね!」
竈門炭治郎「何だ?」
竈門炭治郎「うわあああああ誰!?鋼鐵塚さん!?」
鋼鐵塚蛍「話は聞かせてもらった。後は任せろ」
小鉄「何を任せるの!」
竈門炭治郎「何するんですか!」
鋼鐵塚蛍「俺に任せろ!」
竈門炭治郎「放してください!何で持って行こうとするんです!」
鋼鐵塚蛍「いいから俺に任せろ」
竈門炭治郎「突然現れて任せろと言われても意味わかんないですよ!これ小鉄君のですから」
鋼鐵塚蛍「任せろ!」
竈門炭治郎「俺、鋼鐵塚さんに会いに来たんですよ。どこにいたんですか」
「…………」
鋼鐵塚蛍「俺に任せろって言ってるだろうが!」
「うわあああああああ」
鉄穴森鋼蔵「鋼鐵塚さんの弱点は脇ですよ」
竈門炭治郎「ああ金穴森さん、ご無沙汰してます」
鉄穴森鋼蔵「お久しぶり炭治郎君。鋼鐵塚さんはくすぐられるとしばしグッタリしますので私から説明しましょ」
鉄穴森鋼蔵「鋼鐵塚さんを許してやってくださいね。彼はね、山籠もりで修行していたんですよ」
竈門炭治郎「修行?」
鉄穴森鋼蔵「そう。君を死なせないようもっと強い刀を作るために。素直に言わないけれどね」
竈門炭治郎「俺のため…」
鉄穴森鋼蔵「君はずっと鋼鐵塚さんに刀をお願いしてるでしょう?嬉しかったんだと思いますよ」
鉄穴森鋼蔵「この人、剣士さんに嫌われて担当外されること多かったから」
竈門炭治郎「そうなんですか」
小鉄「人付き合い下手すぎなんですよねぇ、この方…だから未だに嫁の来手もないんですよね」
鉄穴森鋼蔵「あ、復活しましたね」
鋼鐵塚蛍「この錆びた刀は俺が預かる。鋼鐵塚家に伝わる日輪刀研磨術で見事磨き上げてしんぜよう」
小鉄「じゃ初めからそう言えばいいじゃないですか一言…信頼関係もないのに“任せろ任せろ”って。バカの一つ覚えみたいに」
鋼鐵塚蛍「何じゃこらァ!もう一回言ってみろ!」
小鉄「くるしい」
鉄穴森鋼蔵「脇脇!脇です!」
鋼鐵塚蛍「これは預かっていく。それまではこの刀を使ってろ」
竈門炭治郎「あ…ありがとうございます」
竈門炭治郎「ということが昨日あってさ、刀の研磨が終わるまで三日三晩かかるらしくて…研ぎ終わるのが明後日になるんだ」
竈門炭治郎「その研ぎ方すごい過酷みたいで死んじゃった人もいるとか言ってて心配だよ。絶対覗きに来るなって言われてるんだけどさ…見に行ってもいいかな?」
不死川玄弥「知るかよ!出て行けお前!友だちみたいな顔して喋ってんじゃねーよ!」
竈門炭治郎「えっ!俺たち友だちじゃないの?」
不死川玄弥「違うに決まってんだろうが!」
不死川玄弥「てめぇは俺の腕を折ってんだからな!忘れたとは言わせねえ」
竈門炭治郎「あれは女の子を殴った玄弥が全面的に悪いし仕方ないよ」
不死川玄弥「下の名前で呼ぶんじゃねえ!」
竈門炭治郎「このお煎餅おいしいよ。食べる?」
不死川玄弥「クソが!いらねえっての!消えろ!」
竈門炭治郎「あれ?歯が…抜けてなかったっけ…前歯…温泉で」
不死川玄弥「お前の見間違いだろ」
竈門炭治郎「見間違いじゃないよ。歯とってあるから」
不死川玄弥「何でとってんだよ!?気持ち悪いやつだなてめえは!」
竈門炭治郎「いやだって落とし物だし返そうと」
不死川玄弥「正気じゃねぇだろ捨てろや」
不死川玄弥「出てけ!」
竈門炭治郎「こうしてこう…そしてこう…」
竈門炭治郎「玄弥は何であんなにずっと怒ってるんだろう…やっぱりおなかすいてるのかなぁ…明日の朝玄弥をご飯に誘ってみようか」
竈門炭治郎「禰豆子もいいと思うか。お風呂は一緒に入ったから次はご飯だと思うんだ。玄弥ともっと仲良くしたいな」
竈門炭治郎「三つ編み難しいな。禰豆子が好きな甘露寺さんとお揃いの髪だぞ」
竈門炭治郎「あっ禰豆子!今日は月が奇麗だな」
「ちょっとのんびり長湯しすぎたな。明日も早朝から作業だってのに」
「ん?壺?」
玉壺「だがそれもまたいい。しかしここを潰せば鬼狩りどもを…確実に弱体化させられる」
半天狗「急がねば…急がねば…」
半天狗「玉壺のおかげで里が見つかった…けれどもあのお方はお怒りじゃ…早う早う…」
半天狗「皆殺しにせねば…あのお方に盾突く者どもを…」
不死川玄弥「おっさんできたか?いねぇのか」
不死川玄弥「兄貴…俺はやらないといけないんだ」
時透無一郎「鉄穴森っていう刀鍛治知らない?」
竈門炭治郎「うわっ!時透君?どうしたの?何?いやその前に今俺の鼻つまんだ?」
時透無一郎「つまんだ。反応が鈍すぎると思う」
竈門炭治郎「いやいや~敵意があれば気付きますよそんな~」
時透無一郎「まあ敵意を持って鼻はつままないけど」
竈門炭治郎「鉄穴森さんは知ってるけど…どうしたの?多分鋼鐵塚さんと一緒にいるんじゃないかな?」
時透無一郎「鉄穴森は僕の新しい刀鍛治。鋼鐵塚はどこにいるの?」
竈門炭治郎「一緒に捜そうか?」
時透無一郎「なんでそんなに人を構うの?君には君のやるべきことがあるんじゃないの?」
竈門炭治郎「人のためにすることは結局巡り巡って自分のためにもなっているものだし、俺も行こうと思ってたからちょうどいんだよ」
時透無一郎「えっ?何?今何て言ったの?今今」
竈門炭治郎「へっ?ちょうどいいよって」
竈門炭治郎「禰豆子起きたか」
竈門炭治郎「一緒に鋼鐵塚さんとこ行こう」
時透無一郎「…その子…何かすごく変な生き物だな」
竈門炭治郎「えっ!変ですか?」
時透無一郎「うん。すごく変だよ。何だろう。うまく言えない。僕は前にもその子と会ってる?前もそうだったのかな?何だろう…」
竈門炭治郎「うん…」
竈門炭治郎「誰か来てます?」
時透無一郎「そうだね」
竈門炭治郎「(な…何だ…鬼なのか?鬼がどうしてこんな所に?目視するまで気付かなかった…この鬼…間違いなく上弦!)」
時透無一郎「霞の呼吸」
時透無一郎「肆ノ型」
時透無一郎「移流斬り」
時透無一郎「(速い。仕留められなかった)」
半天狗「ヒィィィ!やめてくれえ…いぢめないでくれぇ…痛いぃいい」
竈門炭治郎「(気おくれするな。大勢人を殺している鬼だ。そうでなきゃ柱の攻撃を避けられない)」
竈門炭治郎「(ヒノカミ神楽!)」
竈門炭治郎「(陽華突!)」
竈門炭治郎「(当たったか?何で反撃して来ない?上弦じゃないのか?)」
竈門炭治郎「禰豆子!その姿になるな!鬼化が進むからやめろ!」
竈門炭治郎「(斬った!頚を!速い!でも上弦は頚を斬ったからといって必ず死ぬとは限らない!)」
竈門炭治郎「時透君油断しないで!」
竈門炭治郎「(分裂!?一方には頭が生えもう一方には体ができた!)」
竈門炭治郎「(後ろは俺が!同時に斬れば!)」
竈門炭治郎「禰豆子!」
竈門炭治郎「時透君!」
可楽「ハハハハ!楽しいのう。豆粒が遠くまでよく飛んだ。なぁ積怒」
積怒「何も楽しくはない!わしはただひたすら腹立たしい!」
積怒「可楽!お前と混ざっていたことも」
可楽「そうかい。離れられてよかったのう」
竈門炭治郎「(また…こいつらも頚を同時に斬らなきゃ駄目なのか!?)」
竈門炭治郎「(何だ…これは…)」
竈門炭治郎「(あの錫杖…まずい…意識が…飛びそうだ…)」
竈門炭治郎「(屋根に…誰か…)」
不死川玄弥「一匹仕留め損ねた!」
可楽「おおおおこれは楽しい。おもしろい。初めてくらった感触の攻撃だ」
竈門炭治郎「玄弥駄目だ!どんなに強い武器でもこの鬼は…倒せない!」
竈門炭治郎「斬ったら斬っただけ分裂する!若返ってる!強くなるんだ!頚を斬らせるのはわざとだ!」
竈門炭治郎「(この鬼は頚を斬られることに頓着してない!つまり首は急所じゃない!)」
竈門炭治郎「(四体に分裂!再生が早い!規則性はないか?どこが一番早く治る?)」
竈門炭治郎「(急所は必ずあるはずだ!探せ!見極めろ!何か…)」
竈門炭治郎「(分裂して4体のはずじゃ…)」
空喜「喜ばしいのう!分かれるのは久方ぶりじゃ!」
竈門炭治郎「(この鬼は飛んでる!能力が四人とも違うんだ!)」
竈門炭治郎「禰豆子!俺に構うな!玄弥を手助けし…」
哀絶「悲しいほど弱い」
竈門炭治郎「玄弥ーーーーっ!」
竈門炭治郎「禰豆子助けろ!玄弥を助けろ!頼む!急げ!」
空喜「人の心配とは余裕があるのう」
竈門炭治郎「(早く立て!立ち上がれ!里の人達も危ない…守らなければ…くそ…体がしびれてる…耳も聞こえない…)」
時透無一郎「(かなり飛ばされた。早く戻らなければ)」
時透無一郎「(鬼と子供…子供…刀鍛治として技術も未熟なはず。助ける優先順位は低い)」
時透無一郎「(気配からしてあれは本体ではなく術で生み出されたもの。ここで足を止める理由はない)」
時透無一郎「(里全体が襲われているならまず里長。技術や能力の高い者を優先して守らなければ)」
時透無一郎「(今やるべきは上弦の鬼を抹殺して里を守ること。未熟な刀鍛治の卵一人助けたところで…)」
竈門炭治郎〈人のためにすることは…巡り巡って自分のために〉
時透無一郎「逃げろ」
小鉄「あんた…」
時透無一郎「邪魔になるからさっさと逃げてくれない?」
次回予告
小鉄「鋼鐵塚さんに刀を預けてる間に鬼が来ちゃったんですが、大丈夫でしたか?」
竈門炭治郎「うん、これだって鋼鐵塚さんが打ってくれた刀だし」
竈門炭治郎「それにしても鋼鐵塚さんは相変わらずだなぁ~」
小鉄「あれは一生直らないですね~ハハハハ!」
竈門炭治郎「ここで大正コソコソ噂話。鋼鐵塚さんが風鈴を笠につけていたのは風鈴が大好きだからで」
竈門炭治郎「子供の頃は、彼が癇癪を起すたび、周りの大人達が風鈴を鳴らしていたんですって」
竈門炭治郎「そうだったんだ…」
小鉄「これ炭治郎さんに」
鋼鐵塚蛍「そんなもので」
「!!」
鋼鐵塚蛍「俺の機嫌がなおると思ったら大間違いだ!」
「はい!はい!はい!」
鋼鐵塚蛍「子供扱いするなァ!」
「はい!はい!はい!」
竈門炭治郎「次回第四話、時透君ありがとう」
竈門炭治郎「落ち着きました?」
鋼鐵塚蛍「だから俺は子供じゃ」
「はい!はい!はい!」