『みんなが当たり前のように魔法を使い、当たり前のように魔法が日常にある世界』
『魔法は神から与えられたものとされ、魔法の巧拙によった身分が決まる、そんな世界』
『そんな世界の深い深い森の中に』
『この世界とは相反する存在の彼がいた』
マッシュ「筋トレ後のシュークリームは格別である」
マッシュ「押し戸か引き戸かわかんなくなっちゃって」
レグロ「何年ここに住んでると思ってんの!」
マッシュ「ごめんじいちゃん…なおすよ」
レグロ「いや…まぁ…反省してるんなら…(スッゲー素直なんじゃろうな…毎回)」
レグロ「ルァアアアッ!向き!向き向き向き向き向きィィィィ!」
マッシュ「え?なんて?」
マッシュ「ごめんじいちゃん…なおすよ」
レグロ「マッシュ、今日のメニューはこなしたのか?」
マッシュ「ごめんじいちゃん…なおすよ」
レグロ「いや…まぁ…反省してるんなら…(スッゲー素直なんじゃろうな…毎回)」
レグロ「ルァアアアッ!向き!向き向き向き向き向きィィィィ!」
マッシュ「え?なんて?」
マッシュ「ごめんじいちゃん…なおすよ」
レグロ「マッシュ、今日のメニューはこなしたのか?」
マッシュ「うん」
レグロ「ドアを壊すなよ」
マッシュ「大丈夫。なおし方を覚えたから」
レグロ「ドアの開け閉め覚えようよ!」
レグロ「何回も言っているが、ワシがいない間に街へ行ったりするんじゃないぞ」
マッシュ「うん、行かないよ」
マッシュ「ごめんじいちゃん。背に腹は代えられないんだ」
レグロ「ドアの開け閉め覚えようよ!」
レグロ「何回も言っているが、ワシがいない間に街へ行ったりするんじゃないぞ」
マッシュ「うん、行かないよ」
マッシュ「ごめんじいちゃん。背に腹は代えられないんだ」
マッシュ「魔法」
マッシュ「魔法…相変わらず手でできることばっかりだな」
マッシュ「限定シュー7固ください」
マッシュ「やってしまった。楽しみすぎてつい」
マッシュ「すいません。なおします」
マッシュ「これでお願いします」
「お客さん…アンタもしかして…」
『神覚者に選ばれたのは、魔法界の名門校、イーストン魔法学校2年生のレイン・エイムズ君です』
ブラッド「おいおい、いいよなあ、才能ある奴はよォ」
「もう許してください…少し盗みをしただけじゃないですか」
ブラッド「あァ?ふざけんじゃねぇぞ。カスみたいな犯罪で俺の仕事増やしやがって」
ブラッド「何?アザのないガキが街にいる?」
マッシュ「ごめんじいちゃん。けど来た甲斐はあった。ゴブリンシュークリームが食べられたのだからね」
マッシュ「おいしーおいしーおいしー」
マッシュ「あっすいません」
マッシュ「魔法…相変わらず手でできることばっかりだな」
マッシュ「限定シュー7固ください」
マッシュ「やってしまった。楽しみすぎてつい」
マッシュ「すいません。なおします」
マッシュ「これでお願いします」
「お客さん…アンタもしかして…」
『神覚者に選ばれたのは、魔法界の名門校、イーストン魔法学校2年生のレイン・エイムズ君です』
ブラッド「おいおい、いいよなあ、才能ある奴はよォ」
「もう許してください…少し盗みをしただけじゃないですか」
ブラッド「あァ?ふざけんじゃねぇぞ。カスみたいな犯罪で俺の仕事増やしやがって」
ブラッド「何?アザのないガキが街にいる?」
マッシュ「おいしーおいしーおいしー」
マッシュ「あっすいません」
テリー「オイオイオイオイ!何してくれてんだ!職務中なのにヨォ!」
マッシュ「シュークリーム食べます?なんかカワイそうなんで」
テリー「同情された!しかも食べかけ!食べかけのシュークリームを渡してどうすんだ!間接キスでも狙ってんの!?俺の事好きなの!?」
テリー「大体この服どうしてくれるだチビ!ああ!?」
マッシュ「申し訳ないんで洗って返します」
テリー「服じゃなくなった!たった今この瞬間!お前のせいでね!」
ブラッド「(こいつか…さっき通報のあったアザのないガキってのは…てか、この状況でシュークリーム食べる?ふつう?)」
レグロ「ウチの息子がすみませんでしたぁ!」
マッシュ「本当にごめんなさい。もう二度と行かないです」
マッシュ「うす。あとこれ、じいちゃんの分のシュークリーム」
ブラッド「じいさんも知ってて隠してんだろ?」
ブラッド「アザのない者を匿うなんざ立派な犯罪だぞ、じいさん。さっさとガキを引き渡せ」
レグロ「断る!」
レグロ「(絶対に言わんぞ!)」
〈私達の血筋にアナタみたいな不出来の子はいらないわ!〉
レグロ〈ごめんなさい!〉
レグロ「(昔からワシは不出来な人間じゃった。大人になってからも失敗ばかりで…)」
レグロ「(誰からも必要とされる事なく人生を終えるんだと思っておった…それならばいっそ…)」
〈オギャアアア〉
レグロ〈この子…アザがない…アザがないから捨てられたのか…〉
レグロ〈お前もオレと同じか〉
レグロ「(この時、生まれて初めて自分が必要とされた気がした)」
レグロ「(あの時誓ったんじゃ…たとえ血は繋がっていなくとも…どんなにこの世から否定された存在であっても、ワシはあの子の父親であり続けると!)」
レグロ「逃げろマッシュ!」
ブラッド「このジジイが!」
レグロ「(お前だけでも助かってくれ…頼む!お前はワシにとってたった一人の…)」
レグロ「逃げろ!逃げろんじゃマッシュ!」
ブラッド「後悔させてやる」
テリー「本日2枚目」
レグロ「なぜ逃げなかったマッシュ!」
レグロ「(絶対に言わんぞ!)」
レグロ〈ごめんなさい!〉
レグロ「(昔からワシは不出来な人間じゃった。大人になってからも失敗ばかりで…)」
レグロ「(誰からも必要とされる事なく人生を終えるんだと思っておった…それならばいっそ…)」
〈オギャアアア〉
レグロ〈この子…アザがない…アザがないから捨てられたのか…〉
レグロ〈お前もオレと同じか〉
レグロ「(この時、生まれて初めて自分が必要とされた気がした)」
レグロ「逃げろマッシュ!」
ブラッド「このジジイが!」
レグロ「(お前だけでも助かってくれ…頼む!お前はワシにとってたった一人の…)」
レグロ「逃げろ!逃げろんじゃマッシュ!」
ブラッド「後悔させてやる」
レグロ「なぜ逃げなかったマッシュ!」
マッシュ「家族だから。僕にとって一人しかいない」
マッシュ「ごめんじいちゃん、わがままいって…でもまあとりあえず」
マッシュ「お前ら全員」
マッシュ「地獄行き」
ブラッド「3秒で片付けてやるよ」
テリー「(あれは!魔法局直属の警備隊時代にドラゴンを追い払ったとされる魔法!こんな所でお目にかかれるなんて!)」
ブラッド「くらいやがれ。ナルコムパス!」
マッシュ「ごめんじいちゃん、わがままいって…でもまあとりあえず」
マッシュ「お前ら全員」
マッシュ「地獄行き」
ブラッド「3秒で片付けてやるよ」
テリー「(あれは!魔法局直属の警備隊時代にドラゴンを追い払ったとされる魔法!こんな所でお目にかかれるなんて!)」
ブラッド「くらいやがれ。ナルコムパス!」
テリー「待ってくれブラッドさん!それはダメだ!」
レグロ「(いや自衛のためと思って筋トレさせてたのワシだけど…なる!?そこまで)」
ブラッド「クハハハハ、おもしれぇ…取り引きだキノコ頭。オレの頼みを聞いてくれりゃテメェもじじいも見逃してやる」
ブラッド「この国じゃ年に一度最も優秀な学生を神に選ばれし者として崇める“神覚者”ってもんがある。それに選ばれろ。魔法学校へ行ってな」
ブラッド「簡単な話、それに選ばれりゃ神が認めたってことだ。つまり世間がお前を認める。オレはそれに付属する金品や権利を貰えればいい。もちろん援助はする」
ブラッド「断れりゃオレらは一生お前らを追い続ける。オレが追うってこたぁ国が追うってことだ。オマエは強いからいいが、じじいはどうかな?」
マッシュ「のった」
レグロ「正気か!?魔法学校じゃぞ!?」
マッシュ「大丈夫だよじいちゃん。気持ちは人一倍強いから」
レグロ「いや!気持ちの問題じゃなくて!」
マッシュ「それに…またじいちゃんと平和に暮らしたいし」
レグロ「ホントにいい子なんだから…マイサン★」
マッシュ「じいちゃんと平和に暮らす…そんな当たり前なこともできない世の中なら」
マッシュ「ブッ壊すしかないでしょ」
マッシュ「グーパンで」
レグロ「ホントにいい子なんだから…マイサン★」
マッシュ「ブッ壊すしかないでしょ」
マッシュ「グーパンで」