ウソップ「誰だ」
フランキー「ここも直に高潮で沈んじまうんだ。お前が愛しまくっちまってるこの船も人質になって貰うか」
ウソップ「な…何の事だ」
フランキー「なァに、ちょいと麦わらの野郎に用があってな、お前を攫いに来たのさ」
ゾロ「安心しろ。峰打ちだ」
チョッパー「ゾロは強ェな!」
ウソップ「な…何の事だ」
フランキー「なァに、ちょいと麦わらの野郎に用があってな、お前を攫いに来たのさ」
ゾロ「安心しろ。峰打ちだ」
チョッパー「ゾロは強ェな!」
ルフィ「んに~~~」
ルフィ「抜けられた!ゴムだから」
パウリー「やるな!よし!おれも外せ」
ルッチ「我々が潜伏していたのは5年。ご安心を。仕事は全て手を抜かずにやりました」
ルッチ「意気消沈お察しする。しかし我々がこの件に費やす時間もリミットを迎えましたので」
ルッチ「目的遂行の為、最善を尽くす気構え」
ルッチ「あまり考えのない抵抗ならばしない方がよろしい」
ルッチ「サイファーポールという名をご存知の筈。俗に言うCP1からCP8まで世界に8つの拠点を持つ政府の優れた諜報機関」
ルフィ「抜けられた!ゴムだから」
パウリー「やるな!よし!おれも外せ」
ルッチ「意気消沈お察しする。しかし我々がこの件に費やす時間もリミットを迎えましたので」
ルッチ「目的遂行の為、最善を尽くす気構え」
ルッチ「あまり考えのない抵抗ならばしない方がよろしい」
ルッチ「サイファーポールという名をご存知の筈。俗に言うCP1からCP8まで世界に8つの拠点を持つ政府の優れた諜報機関」
アイスバーグ「知っているさ。だがCP8の事までだ」
ルッチ「そうでしょう。しかし我々はCP9。存在するハズのない9番目のサイファーポール。ある特権を持っている為、世の明るみには出られない。あくまで正義の名のもとにですが…」
ルッチ「我々は政府に対して非協力的な市民への…“殺し”を許可されている」
アイスバーグ「身勝手な!正義と名のつく殺しがあってたまるか!」
ルッチ「世界政府は一部考えを改めたのです。兵器の復活を危惧し続けるよりも、いっそ兵器を呼び起こし、この大海賊時代に終止符を打つ“正義の戦力”にしようと」
アイスバーグ「話にならん!兵器が復活すれば世界はその力を奪い合う。被害は拡大する一方だ」
アイスバーグ「おれは人間の性を知っているだけだ、小僧」
ルッチ「慎みたまえ!いつまで上司のつもりでいる!」
ルッチ「カク、脈をとれ」
カク「失礼」
ルッチ「アイスバーグさん、実は先程我々に一つ仮説が生まれました。あなたはただ、私達の仮説を黙って聞いていてくれればいい。きっとあなたの血が真相を答えてくれます」
ルッチ「まず我々にニセ物を掴ませるというあなたの行動、ここに疑問を感じる。あなたは設計図を狙った犯人が政府の人間だと推測してニセ物のありかを示した。だがもしそうではなく、ただあなたに恨みを持った者達があなたを殺しに来ただけだった場合、本物の設計図は所有者を失い、もはや伝承する事ができなくなってしまう」
ルッチ「少なくとももうあなたの手元にはない…そう考えられる。これはまだ可能性です」
ルッチ「設計図を託される者にはそれに相応しい船大工としての腕も必要」
ルッチ「先程、我々が掴まされたニセ物の設計図、よく見ると設計士のサインが入っているのですが」
ルッチ「トム、アイスバーグ、カティ・フラム 最後に社名“トムズワーカーズ”」
ルッチ「あなたはこのニセ物で敵を出し抜いたつもりでいたかも知れないが、敵がこんなにも身近に潜伏しているとは夢にも思わなかった。それが誤算」
ルッチ「5年間この町で暮らした我々には、この設計士の名前は興味深い。伝説の船大工トムの率いるトムズワーカーズは実に謎ま多い造船会社。かつてこの島にあったハズだが名簿も戸籍も存在しない」
ルッチ「あなたがトムの弟子だという事を割り出すだけでも一苦労したものだ」
ルッチ「政府の報告によれば、トムの弟子は二人しかおらず、一人は8年前の事故で死んだと、政府の人間がしっかりと確認している」
ルッチ「しかし、私はこのカティ・フラムという名を聞き覚えている」
ルッチ「我々が潜入して間もなく、4年程の前の事です」
ルッチ「ガレーラカンパニーの門をくぐり、あなたを訪ねてきた男がいた。彼は一度だけその名を名乗った」
アイスバーグ〈追い返せ〉
アイスバーグ〈この先、カティ・フラムの名は捨てろ。おれが狙われるのも時間の問題だ。そいつを持って島を出ろフランキー〉
カク「間違いなさそうじゃな」
ルッチ「フランキーは確かに調べても調べても素性の知らない男だったが、解体屋であの横行ゆえ鼻にもかけていなかった」
ルッチ「フランキー一家ならば造船所へ材木を売りにやってくるし、うまく申し合せれば設計図を受け渡すチャンスはいくらでもあった」
ルッチ「託した相手があなたの唯一の弟弟子ならばガレーラの職長の誰にも託さなかった事も納得。更にあなたの波打つ血がそれを的中だと告げた」
ルフィ「うおおおお!」
カク「間違いなさそうじゃな」
ルッチ「フランキーは確かに調べても調べても素性の知らない男だったが、解体屋であの横行ゆえ鼻にもかけていなかった」
ルッチ「フランキー一家ならば造船所へ材木を売りにやってくるし、うまく申し合せれば設計図を受け渡すチャンスはいくらでもあった」
ルッチ「託した相手があなたの唯一の弟弟子ならばガレーラの職長の誰にも託さなかった事も納得。更にあなたの波打つ血がそれを的中だと告げた」