ブルーノ「鉄塊」
フランキー「あン!?何だコラ」
フランキー「ブルーノ!てめェ一体どういうつもり」
フランキー「うっ!生意気な…」
フランキー「おれを誰だと思ってる!」
フランキー「誰にケンカ売ってんだよ!」
ルッチ「やめろブルーノ」
ルッチ「簡潔に話そう。おれ達のここでの暮らしは仮の姿。本職は世界政府の諜報部員だ」
ルッチ「お前にはこの意味がわかるハズだ。フランキー、我々はもう全て知っている、カティ・フラム。8年前に死んだと言われていたトムのもう一人の弟子。お前の事だ」
フランキー「どうやって調べたか知らねェが見事なもんだな…同時に妙な胸騒ぎがしてきた…あのバカ…アイスバーグは元気か」
ルッチ「殺した」
トム〈二人共こっちへ来い。大切なものをお前達に預けたい〉
ルッチ「さァ古代兵器プルトンの設計図をこちらへ渡せカティ・フラム」
アイスバーグ〈フラム?変な名前だな〉
アイスバーグ〈フランキーでいいだろ?〉
ルッチ「これは…何だこの汚い部屋は」
フランキー「さわんじゃねェ!」
フランキー「ギャアアア!食われる~~~~!」
フランキー「うわあああああどけどけアイスバーグ!」
アイスバーグ「ンマー何やってんだフランキー!」
アイスバーグ「お前は仕事も手伝わねェで何やってんだ!こんな危なっかしいもんばっかり造ってよ!」
フランキー「うるせェな!お前には関係ねェだろバカバーグ!」
アイスバーグ「何だか知らんが誰かがケガする前に全部捨てろ!」
トム「バトルフランキーは今何号だ」
フランキー「8号。惜しかったんだ~」
アイスバーグ「ウソつけ!まったくトムさんが許すから調子に乗るんだよ」
アイスバーグ「ウソつけ!まったくトムさんが許すから調子に乗るんだよ」
ココロ「まったく…トムさんも笑いすぎだよ」
ココロ「アクアラグナの浸水で木材も鉄も他所の島からしか手に入らなくなった所へ凶暴な海や海賊達が交易をはばむ」
ココロ「仕事の不足した造船所同士で客を取りあう。ケンカが始まる。職は失う」
ココロ「放っときゃこのウォーターセブンは浸水を待つだけの惚けた島になっちまうよ。昔は造船業で一時代を築いたこのウォーターセブンがね」
フランキー「そうだよな。トムさんもすげェ海賊船造ったんだもんな!なァ海賊船の設計図教えてくれよ!」
トム「はっはっは!」
フランキー「何で笑うんだよ」
トム「フランキー、この世に海賊船の設計図なんてのはねェのよ」
トム「乗り込んだ船乗りがドクロをかかげりゃ海賊船、カモメをかかげりゃ海軍船だ。何を作りたがろうと構わねェがフランキー、造った船に男はドンと胸をはれ!」
トム「フランキー、この世に海賊船の設計図なんてのはねェのよ」
トム「乗り込んだ船乗りがドクロをかかげりゃ海賊船、カモメをかかげりゃ海軍船だ。何を作りたがろうと構わねェがフランキー、造った船に男はドンと胸をはれ!」
トム「これはこの島の希望だ」
「先日処刑された海賊王ゴールド・ロジャーの海賊船“オーロジャクソン号”を製造した事実を世界的凶悪犯への加担とみなし」
「造船技師トムをエニエスロビーへ連行、及び死刑に処す!」
「奴の海賊行為に少しでも肩入れしたとみなされるものは、全てが危険人物!よって死刑。罪人を連行せよ」
トム「今や廃れたこの島のその原因がままならねェ交易だとして、今や荒んだ人々の心が沈む島を不安に思う気持ちだとして」
トム「海列車の開通はいずれ必ずこのウォーターセブンの救いになる」
「失礼!すぐ連行しますので」
「いや少し待て。海列車と言ったな?」
トム「島から島へ煙を上げて海の線路を走る船」
トム「客も物資も船も運び、天候に左右される事なく、誰でも自由に海を渡れる様になる」
トム「海の線路は固定する必要はない。水面の少し下をゆらゆらゆれて波には決して逆らわず、海列車はロープを手繰る様に線路を道標とするだけだ」
トム「更に線路とパドルの間に魚達の嫌がる不協和音を出す仕組みを考えている。そうすれば海王類も線路に近づかなくなる。セント・ポプラ、プッチ、サン・ファルド、この島を結べばそれぞれの交易で産業は発展できる」
トム「直に設計図が完成するが、そこらの船大工に造れる程単純じゃねェ」
トム「10年」
ヨコヅナ「ゲロ!」
アイスバーグ「おいフランキー何だよ!お前さっきからふくれてよ!」
フランキー「うるせェな!おれは怒ってんだ何もかもに!ゴールド・ロジャーの船はグランドラインを一周した世界で一隻の船だぞ!そんなスゲェ船を造ったトムさんが何で死刑にされなきゃいけねェんだ!」
フランキー「周りの奴らもそれが当たり前みたいに言いやがって!イカダの一隻も造れねェバカ達が!」
フランキー「おれは知ってんだ!こんな橋の下に会社があるのもロジャーの船の事で町の奴らから追い出されたからだろ!」
フランキー「世界一の船大工が!何でこんな目にあわなきゃならねェんだよ!」
アイスバーグ「おいフランキー何だよ!お前さっきからふくれてよ!」
フランキー「うるせェな!おれは怒ってんだ何もかもに!ゴールド・ロジャーの船はグランドラインを一周した世界で一隻の船だぞ!そんなスゲェ船を造ったトムさんが何で死刑にされなきゃいけねェんだ!」
フランキー「周りの奴らもそれが当たり前みたいに言いやがって!イカダの一隻も造れねェバカ達が!」
フランキー「おれは知ってんだ!こんな橋の下に会社があるのもロジャーの船の事で町の奴らから追い出されたからだろ!」
フランキー「世界一の船大工が!何でこんな目にあわなきゃならねェんだよ!」
フランキー「何がおかしいんだよ!このツノタヌキ!」
アイスバーグ「誰に当たってんだバカンキー!許さねェぞ!」
アイスバーグ「あんなアホ!追い出しちまえばいいんだ!」
トム「まァそう言うな。一緒に船を造る仲間なんだ。造船技術もすでに島の職人達と比べても大差ねェし、造るものは危なっかしいがな…あいつはあいつで真っすぐなだけよ」
トム「2年前にドンと廃船島に現れたガキがガラクタを使って大砲を造ってたのには驚いた」
トム「まァそう言うな。一緒に船を造る仲間なんだ。造船技術もすでに島の職人達と比べても大差ねェし、造るものは危なっかしいがな…あいつはあいつで真っすぐなだけよ」
トム「2年前にドンと廃船島に現れたガキがガラクタを使って大砲を造ってたのには驚いた」
フランキー〈おっさん!おれ拾ってくれ!親から捨てられたんだ!〉
トム「聞けば手に負えねェガキだと親に船から放り出されたんだという…どこぞのろくでもねェ海賊の様だが…たっはっはっは!ケッサク!それでもあいつは曲がってねェんだ。おめェら二人はいつか世界に通用する造船技師になるんだ。仲良くやんな」
トム「聞けば手に負えねェガキだと親に船から放り出されたんだという…どこぞのろくでもねェ海賊の様だが…たっはっはっは!ケッサク!それでもあいつは曲がってねェんだ。おめェら二人はいつか世界に通用する造船技師になるんだ。仲良くやんな」
アイスバーグ「フランキーにはムリだね!細胞からイカレてんだあいつは」
トム「さァ、設計図が出来次第、海列車を造り出すぞ」
アイスバーグ「おう。だけどあいつ、きっと手伝わねェよ」
「本当かよ!トムズワーカーズが海列車を完成させただと!?」
『今よりも12年前の話。この時、初めて閉ざされ廃れゆく町から』
『悩まされる人々を乗せて』