Bungo Stray Dogs |
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原作(Original Story): 朝霧カフカ(Kafka Asagiri)
TVアニメ『文豪ストレイドッグス』 第4話ネタバレ
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第4話 運命論者の悲み
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放送日 | 2016年4月28日 |
OPテーマ | TRASH CANDY (歌 : GRANRODEO) |
EDテーマ | 名前を呼ぶよ (歌 : ラックライフ) |
CAST |
🔸中島敦 Nakajima Atsushi CV.上村祐翔 🔸国木田独歩 Kunikida Doppo CV.細谷佳正 🔸江戸川乱歩 Edogawa Ranpo CV.神谷浩史 🔸与謝野晶子 Yosano Akiko CV.嶋村侑 🔸宮沢賢治 Miyazawa Kenji CV.花倉洸幸 🔸芥川龍之介 Akutagawa Ryunosuke CV.小野賢章 🔸樋口一葉 Higuchi Ichiyo CV.瀬戸麻沙美 🔸広津柳浪 Hirotsu Ryuro CV.斧アツシ 🔸立原道造 Tachihara Michizo CV.林勇 🔸芥川銀 Akutagawa Gin CV.夏川椎菜
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TITLE CARD |
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EYECATCHER |
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ENDCARD |
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PORT MAFIA KEY VISUAL |
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中島敦「ここは…」
国木田独歩「気がついたか小僧。全くこの忙しい時に貴様という奴は…」
中島敦「国木田さん!谷崎さんとナオミさんは!」
国木田独歩「安心しろ。二人は無事だ。谷崎は今与謝野先生が治療している」
与謝野晶子「まったくいい感じに大怪我してくれたもんだねぇ」
与謝野晶子「谷崎、そんなにアタシの治療が好きかい~?」
与謝野晶子「じゃあ今回は特別コースでいこう」
中島敦「治療…ですか?これ…」
国木田独歩「聞いたぞ小僧。お前は裏社会の闇市で70億の懸賞首になっているらしい。70憶か…出世したな」
中島敦「70憶!?」
中島敦「どどどどとどうしよう!マフィアがこの探偵社に押し寄せてくるかも!どうして僕が」
国木田独歩「うろたえるな」
国木田独歩「確かにポートマフィアの暴力は苛烈を極める。だが動揺するな」
国木田独歩「動揺は達人をも殺す。師匠の教えだ」
中島敦「あの…逆さまですよ…手帳」
国木田独歩「俺は動揺などしていない!マフィアごときで取り乱すか!」
中島敦「(国木田さん相当焦ってる)」
中島敦「(それだけ探偵社の危機って事なんだ…僕のせいで…)」
国木田独歩「奴はきっと来るぞ。お前が招き入れた事態だ。最悪の状況になるかもしれん。自分のできる事を考えておけ」
中島敦「(今の僕にできる事…か…)」
国木田独歩「ところで小僧、さっきから探しているんだが、俺の眼鏡を知らんか?」
広津柳浪「諸君、仕事中に失礼」
「何だあんたら!」
広津柳浪「我々も仕事だ。実は最近、我々ポートマフィアの荷を横流しする不埒な連中がいて、ここがその拠点だという噂を聞いてね、とりあえず証拠を探してる。荷物の中を改めさせてもらっても宜しいかな?」
広津柳浪「証拠が見つかったな」
「バカな…鋼鉄のパイプが…」
広津柳浪「異能力を見るのは初めてかね?」
「うわあああああああああ」
広津柳浪「全員殺せ」
中島敦「(爆発?)」
「皆殺しだってよ」
「ひどいな」
「軍警察が言うには、ポートマフィアの武闘派、その中でも特に凶暴な実働部隊黒蜥蜴って奴らの仕業だって。特殊部隊並の戦闘力を持っていて、しかも恐ろしく残酷な連中だとか…」
中島敦「(ポートマフィアの黒蜥蜴…もしそんな奴らが探偵事務所を襲ってきたら…最悪の状況か…)」
中島敦「僕だ」
樋口一葉「(人虎?そうか…探偵社で渡した名刺を見て…)」
樋口一葉「それでご用件は?」
中島敦「僕は探偵社を辞める。辞めて一人で逃げる。捕まえてみろ!」
樋口一葉「成程…だから探偵社には手を出すな…と?」
樋口一葉「黒蜥蜴を呼べ!」
国木田独歩「おおこんな所におったか小僧」
国木田独歩「最悪の状況になる可能性が高い。こいつを運ぶの手伝って…おい!」
中島敦「心配いりません。もう最悪の状況にはなりませんから。この探偵社は安全です」
国木田独歩「はあ?」
広津柳浪「遅い。2分遅刻だ」
立原道造「じいさんは神経が細かくていかんねぇ。銀の野郎は?あいつも遅刻か」
広津柳浪「もう来てる。後ろだ」
立原道造「相変わらず気味の悪い奴だ。癇に障るぜ」
立原道造「やんのかよ」
広津柳浪「やめろグズ共。二人共襲撃に際し戦死と報告されたいか?」
広津柳浪「集合した」
樋口一葉「ご苦労様です」
広津柳浪「それで?我ら三名がかりで潰す目標とは?」
樋口一葉「目標は武装探偵社の事務所。前回の失敗は探偵社の妖怪が原因。同じ轍は踏みません。まずは護衛たる探偵社を殲滅します」
広津柳浪「了解した」
樋口一葉「芥川先輩が探偵社ごときに退くなど…あってはならない!」
芥川龍之介「ゴホゴホッ…死を惧れよ。殺しを惧れよ」
芥川龍之介「死を望む者、等しく死に望まるるが故に…ゴホゴホッ…無価値な人間に息をする権利はない」
芥川龍之介「その覚悟、良い心がけだ」
芥川龍之介「お前が生きる意味をやつがれが与えてやろう」
太宰治「ついに私は生きる意味を見つけたのです。生きる理由…」
太宰治「いや生きてきた理由というべきか!」
太宰治「そう!私はあなたと心中する為に今日まで生きてきたのです!あ~美しい人よ!」
「お一人でどうぞ」
太宰治「お一人で心中はできません」
「ところで太宰さん、ちゃんと生命保険とか入ってるんですか?」
太宰治「なぜでしょう美しい人よ」
「だって、だいぶ溜まってますよ?うちのツケ」
「もしまだなら紹介しますけど~生命保険」
太宰治「ああ~!貴女のその生活力が眩しい!」
広津柳浪「失礼。探偵社なのにアポイントメントを忘れていたな。それからノックも…」
国木田独歩「ポートマフィアの黒蜥蜴!」
広津柳浪「まぁ大目に見てくれ。用事はすぐに済む」
中島敦「銃声!?しかもこの方向は…」
国木田独歩「やっと帰ったか小僧!」
国木田独歩「これだから襲撃は嫌なんだ。業務予定がまた大きく狂ってしまう」
国木田独歩「オフィスのリフォームと壊れた備品の再購入に一体いくらかかると思ってる!」
与謝野晶子「今回、近所からくるクレームにお詫びの品を用意して挨拶に行くのは国木田君の番だからね」
国木田独歩「結局最悪の状況になってしまった」
中島敦「(え!?最悪の状況ってこれ?)」
中島敦「(特殊部隊並みの戦闘力を持つポートマフィアの武闘派って…)」
中島敦「(あれ~~)」
宮沢賢治「国木田さん、こいつらどうします?」
国木田独歩「窓から捨てとけ」
宮沢賢治「了解」
中島敦「(ポートマフィアより、この探偵社の方がぶっちぎりで物騒じゃん)」
国木田独歩「さっさと片付けを手伝え小僧!全くこの忙しいのにフラフラと出て行きおって。貴様も探偵社の一隅、自分にできる事を考えろと言っただろうが。まぁお前にできるのは片付けの手伝いくらいだろうが」
国木田独歩〈自分のできる事を考えておけ〉
中島敦「そっか……ハハハハハ…」
国木田独歩「貴様、ヘラヘラ笑ってる暇があったら」
国木田独歩「なんだお前、泣いてるのか?」
中島敦「泣いてませんよ!」
国木田独歩「泣いてるじゃないか」
中島敦「だから泣いてませんって!」
国木田独歩「これだからな~全く最近の若い奴の典型だお前は!仕事を命じても勝手に遊びに行く。ちょっと叱ればすーぐに泣く!」
中島敦「違います!これは違います!」
国木田独歩「だって泣いてるじゃないか」