コナン「なァ、京極さんの手元に宝石が行っちまったら、もう手が出せなくなるんじゃねぇか?」
新一(キッド)「そうだな…あいつにはなるべく近づきたくねぇからなぁ」
毛利蘭「あ、お父さんからだ」
毛利小五郎「ん?」
毛利小五郎「酔っ払っててすっかり忘れてた。昨夜バーで渡されたんだ。話があるってな…」
コナン「これ、レオンさんの秘書の名刺だよ」
毛利小五郎「え!?そうなのか!?実は酔っててよく覚えてねぇんだよ。何でわかったんた?」
コナン「レオンさんの会社のマークが入ってるよ。“午後3時、ナショナルスタジアム裏3番扉の前で待つ”と書いてあるよ。あと、“誰にも知らせないで”だってさ」
毛利小五郎「もうすぐじゃねぇか!」
京極真「ありがとうございます」
レオン「君の強さは特別だ。どうだろう、僕のボディーガードになる気はないか?」
京極真「失礼します」
レオン「まぁ待ちたまえ。もちろん今のは冗談さ。実は君に一つ聞きたくてね」
レオン「教えてくれ」
レオン「君の拳は何の為にある?強さを追い求めて、その先に何がある?君を駆り立てているものは一体何だ?」
レオン「答えられないのか?目的を持たない不完全な拳は危険だ。自分だけではない。周りの人々をも不幸にしてしまう。たとえば君の愛する者…君にもいるんだろ?そういう人が…」
レオン「明日の試合も楽しみにしているよ」
マーク・アイダン「大丈夫ですか?申し訳ありません」
レイチェル「こちらこそ」
キッド「ん?」
🔊ピピピピピピピ
毛利小五郎「何だ?」
毛利小五郎「何だ?」
リシ「被害者はレオン先生の秘書、レイチェルさんです」
毛利小五郎「そうか…監視カメラは調べたのか?」
リシ「駄目です。ハッキングされ、無人状態で撮られた映像が繰り返し送信される様になっていました」
リシ「犯人は怪盗キッドに間違いありません!」
コナン「(何にせよ警備装置を解除しとかなかったのは落ち度だぜキッド)」
コナン「ねーねー本当ならその時間、レイチェルさんはこのおじさんとの待ち合わせでスタジアムに来てたハズだよね?どうして金庫室にいたの?」
リシ「金庫室前にいた警官によれば、アイダン警部補の用事を伝えにきたそうです。急用らしくて…」
リシ「駄目です。ハッキングされ、無人状態で撮られた映像が繰り返し送信される様になっていました」
リシ「犯人は怪盗キッドに間違いありません!」
コナン「(何にせよ警備装置を解除しとかなかったのは落ち度だぜキッド)」
コナン「ねーねー本当ならその時間、レイチェルさんはこのおじさんとの待ち合わせでスタジアムに来てたハズだよね?どうして金庫室にいたの?」
リシ「金庫室前にいた警官によれば、アイダン警部補の用事を伝えにきたそうです。急用らしくて…」
コナン「ん?」
レオン「お邪魔してしまったかな」
リシ「レオン先生!どうしてここに?」
キッド「まるでマジックだな。俺はそこに存在しねぇのに」
キッド「観客には、まさに俺が殺人犯として、その場にいたかのように見えてる」
コナン「つまり視点を入れ替えれば、タネが見えてくるって寸法か」
キッド「ああ!握った拳の中にまるで何かがあるかのように思わせるのがマジシャンで、その拳を開く前に中身を言い当てるのが探偵だろ?」
キッド「中身を言い当ててくれよ名探偵」
キッド「殺人という名の謎めいた拳の中身をな」