リシ「そうだよ。親父は海洋学者でね、5年前に亡くなってしまったんだけど、研究の過程で海に沈んだ遺跡を見つけたりしていたんだ」
コナン「自慢のお父さんだね」
リシ「うん。じゃあ僕はまだ仕事が残ってるから、アーサー君は先に寝ててくれ」
コナン「はーい!あ、リシさん、この地図に付いてる赤い印は何?」
リシ「あ、これは海賊に船が襲われた場所を示しているんだ」
リシ「うん。じゃあ僕はまだ仕事が残ってるから、アーサー君は先に寝ててくれ」
コナン「はーい!あ、リシさん、この地図に付いてる赤い印は何?」
リシ「あ、これは海賊に船が襲われた場所を示しているんだ」
リシ「いるさ。昔はシンガポールの近くにもたくさんいたんだよ」
リシ「ま、目下の悩みは海賊なんかより殺害事件なんだよな…それに怪盗キッド…アイダン警部補から資料は借りたんだけど」
コナン「(リシさんには申し訳ねぇけど、ひと眠りしてもらうよ)」
リシ「ま、目下の悩みは海賊なんかより殺害事件なんだよな…それに怪盗キッド…アイダン警部補から資料は借りたんだけど」
コナン「(リシさんには申し訳ねぇけど、ひと眠りしてもらうよ)」
新一(キッド)「で、昨夜の収穫はあったのか?名探偵」
コナン「何でわざわざエレベーターの中で…」
新一(キッド)「下手すれば逃げ場がないのにな…」
コナン「彼女は市販のナイフで刺されたままショッピングモールまで移動」
コナン「そして倒れた直後」
コナン「地下駐車場で彼女の車が爆発。その影響でホテル全体が停電する」
コナン「彼女は市販のナイフで刺されたままショッピングモールまで移動」
コナン「そして倒れた直後」
コナン「地下駐車場で彼女の車が爆発。その影響でホテル全体が停電する」
新一(キッド)「これでホテル内にある防犯カメラの映像は全て消えてしまったってわけか」
コナン「気になるのは現場にレオンがいた事だ」
コナン「彼は自分の部屋とシェリリンさんの部屋まで手配してた。だが彼女が殺害された時、別のエレベーターに乗っていたと目撃者も多数」
新一(キッド)「アリバイが確認された為、捜査線上から外されたって事か…そういえばレオンはどうしてスーツケースを持っていたんだ?」
コナン「もちろんこの中も警察は調べたが、中身は空。スーツケースは修理に出していたものを引き取ってきただけだった」
コナン「ホテルの近くの店が依頼を受けていた事も確認済み」
新一(キッド)「あとは一つ…こいつだ」
新一(キッド)「何でこんなものが現場に残されていたのか…俺を巻きこむ必要がどこにある?」
コナン「んで、レイチェルさん殺しの罪もお前に着せようとしてる」
コナン「凶器のナイフはシェリリンさん殺しの時と同じものだった」
新一(キッド)「レイチェルさんは俺が金庫室に入る前から台座の中に入れられていた。だが部屋に入るには警備員やいくつもの防犯装置を突破しなくてはならない」
コナン「警備の目をかいくぐり、センサーにも触れずに侵入できるもの…」
コナン「気になるのは現場にレオンがいた事だ」
コナン「彼は自分の部屋とシェリリンさんの部屋まで手配してた。だが彼女が殺害された時、別のエレベーターに乗っていたと目撃者も多数」
コナン「もちろんこの中も警察は調べたが、中身は空。スーツケースは修理に出していたものを引き取ってきただけだった」
コナン「ホテルの近くの店が依頼を受けていた事も確認済み」
新一(キッド)「あとは一つ…こいつだ」
新一(キッド)「何でこんなものが現場に残されていたのか…俺を巻きこむ必要がどこにある?」
コナン「んで、レイチェルさん殺しの罪もお前に着せようとしてる」
コナン「凶器のナイフはシェリリンさん殺しの時と同じものだった」
新一(キッド)「レイチェルさんは俺が金庫室に入る前から台座の中に入れられていた。だが部屋に入るには警備員やいくつもの防犯装置を突破しなくてはならない」
コナン「警備の目をかいくぐり、センサーにも触れずに侵入できるもの…」
新一(キッド)「俺じゃねぇよ」
コナン「疑わしいのは、やはりレオン・ローだ。金庫室の管理者のレオンなら警備システムも熟知している。更にベルトがスタジアムに搬入されたのは昨日の午前中だ」
新一(キッド)「だが、何の為に?自分の秘書をどうして殺害する必要があったんだ?」
コナン「もしかすると動機はアレかもしれない」
コナン「レイチェルさんは、おっちゃんに何かを伝えようとしてた」
新一(キッド)「残された手がかりはあの血文字だ」
新一(キッド)「She…彼女…誰の事だ」
コナン「ダメだ…何か途轍もない事が起こりそうなのに、考えがまとまらねぇ」
新一(キッド)「さすがの名探偵もお手上げか?ならひとまず休憩しようぜ」
キッド〈握った拳の中にまるで何かがあるかのように思わせるのがマジシャンで〉
キッド〈その拳を開く前に中身を言い当てるのが探偵だろ?〉
コナン「レイチェルさんは、おっちゃんに何かを伝えようとしてた」
新一(キッド)「残された手がかりはあの血文字だ」
新一(キッド)「She…彼女…誰の事だ」
コナン「ダメだ…何か途轍もない事が起こりそうなのに、考えがまとまらねぇ」
新一(キッド)「さすがの名探偵もお手上げか?ならひとまず休憩しようぜ」
キッド〈握った拳の中にまるで何かがあるかのように思わせるのがマジシャンで〉
キッド〈その拳を開く前に中身を言い当てるのが探偵だろ?〉
コナン「成程な!」
新一(キッド)「そのヒントになりそうなものを掴んだぜ。明け方レオンが会っていた男だ。こいつの身元を突き止められないか?」
コナン「サンキュー。これで大丈夫だ」
レオン「いかがでしょうか。私の都市計画は?」
ジョンハン「君の提案は受け入れられん」
レオン「何故です?この計画なら、あなた方にも損はないハズ。国の為にもなる」
ジョンハン「急ぎすぎだ。これだけの開発を行うとなれば、住まいを追われる者も出てくる」
レオン「彼らには別の場所を与えればすむ。私の計画は完璧だ!」
ジョンハン「君はまだ若い。もう少し勉強してから出直す事だ」
「ハハハハハハハ!」
レオン「私が新しい街を造り上げてやる」
ジョンハン「君の提案は受け入れられん」
レオン「何故です?この計画なら、あなた方にも損はないハズ。国の為にもなる」
ジョンハン「急ぎすぎだ。これだけの開発を行うとなれば、住まいを追われる者も出てくる」
レオン「彼らには別の場所を与えればすむ。私の計画は完璧だ!」
ジョンハン「君はまだ若い。もう少し勉強してから出直す事だ」
「ハハハハハハハ!」
レオン「私が新しい街を造り上げてやる」
レオン「この計画が成功した暁には、互いにパートナーだ」
中富禮次郎「よろしく頼むよ。アンタにはずいぶんと世話になった」
中富禮次郎「盗みの疑いをかけられて、警察に連れていかれそうになった俺を」
中富禮次郎「アンタが助けてくれたのが最初だった」
レオン「君があの中富禮次郎とわかったものだからね。日本の海運王と呼ばれた中富十三の息子の」
灰原哀「ええ、名前はユージーン・リム。海賊よ。最近はシンガポールでの目撃情報があるわね」
コナン「中富海運が所有する船の状況がしりたい。シンガポール周辺にいる船だけでいい」
灰原哀「シンガポール周辺には貨物船が二隻とタンカーが一隻。ちょっと気になるのは、そのタンカーが予定の航路を外れてる事」
コナン「そいつだ!そのタンカーのデータを送ってくれ」
新一(キッド)「タンカーがどうかしたのか?」
コナン「中富海運が所有する船の状況がしりたい。シンガポール周辺にいる船だけでいい」
コナン「そいつだ!そのタンカーのデータを送ってくれ」
新一(キッド)「タンカーがどうかしたのか?」
コナン「レイチェルの残したSheの文字だよ」
コナン「Sheは船を表す単語でもある」
リシ「電話の話は本当なのか?レオン先生の企てだなんて…」
新一(キッド)「発端はジョンハン・チェンが見つけたブルーサファイア、紺青の拳」
新一(キッド)「彼はそれを空手トーナメントのベルトにはめ込み、優勝者に進呈するとした」
コナン「Sheは船を表す単語でもある」
新一(キッド)「発端はジョンハン・チェンが見つけたブルーサファイア、紺青の拳」
新一(キッド)「彼はそれを空手トーナメントのベルトにはめ込み、優勝者に進呈するとした」
コナン「レオンさんはジャマルッディンさんを出場させ宝石を手に入れようとしたんだよ」
新一(キッド)「ところが、思わぬ横槍が入った。空手400戦無敗、京極真の大会エントリーだ」
新一(キッド)「彼を招待した者、それが殺害されたシェリリン・タンさん」
新一(キッド)「真相はこうさ。レオンとプールサイドで会った後、彼女は自分の部屋に戻る為にエレベーターに乗った」
新一(キッド)「だが彼女が宿泊していたタワー3の部屋は16階。ホテルの構造上、34階で必ず乗り換えなければ戻れなかった」
新一(キッド)「彼女は自分の部屋に戻る途中に別の部屋へと連れこまれてしまった」
新一(キッド)「ところが、思わぬ横槍が入った。空手400戦無敗、京極真の大会エントリーだ」
新一(キッド)「彼を招待した者、それが殺害されたシェリリン・タンさん」
新一(キッド)「真相はこうさ。レオンとプールサイドで会った後、彼女は自分の部屋に戻る為にエレベーターに乗った」
新一(キッド)「だが彼女が宿泊していたタワー3の部屋は16階。ホテルの構造上、34階で必ず乗り換えなければ戻れなかった」
新一(キッド)「彼女は自分の部屋に戻る途中に別の部屋へと連れこまれてしまった」
新一(キッド)「レオンがその日、プールサイドの宿泊者専用のレストランに入る為だけにとった部屋は34階だった」
新一(キッド)「そして降りてきたレオンはその部屋でシェリリンさんを刺殺」
新一(キッド)「遺体をトランクに入れた」
新一(キッド)「その後、レイチェルとレオンは別々のエレベーターに乗った」
新一(キッド)「トリックに使われたのは」
新一(キッド)「マジックナイフの一種だろうな。ただし、血はシェリリンさん本人のもの」
新一(キッド)「そして降りてきたレオンはその部屋でシェリリンさんを刺殺」
新一(キッド)「遺体をトランクに入れた」
新一(キッド)「トリックに使われたのは」
新一(キッド)「マジックナイフの一種だろうな。ただし、血はシェリリンさん本人のもの」
新一(キッド)「レオンの真の計画を知ってしまったレイチェルは、その恐ろしさに毛利探偵に一切を打ち明ける気でいたんだ。それをレオンに気づかれた」
コナン「金庫室にきたレイチェルさんはキッドの変装だったんだ。キッドも利用されたんだよ、レオンさんの計画に」
コナン「本物のレイチェルさんは、もう殺害されていて台座の中に押し込められていた。キッドがレイチェルさんに変装してやってくると読んで、アリバイ工作と事件をキッドの仕業に見せかける為にね」
コナン「そう。キッドは金庫室に来る恐れのない人物に変装する」
コナン「そう読んだレオンさんの罠にまんまとハマったってわけだよ」
リシ「教えてくれ!先生は何をしようとしているんだ?」
新一(キッド)「レオンはユージーン・リムという海賊の首領と接触していて」
新一(キッド)「レイチェルの殺害現場の台座に残されていた文字は“She”」
新一(キッド)「そして、そのレイチェルが毛利探偵に密か託したのは、中富海運のメダル。全て船にまつわるもの」
コナン「リシさん、これは探偵のお兄さんが東京から送って貰ったこの周辺にいる中富所有の船の航路解析だよ」
コナン「タンカーが一隻、予定の航路を大きく外れてる。このまま進めば、行き先はマリーナベイ。レオンさんは海賊を使ってタンカーを街に突っ込ませるつもりなんだ」
リシ「第一先生が何故そんな事をする必要があるんだ?」
コナン「この町を破壊して作り直すとしたら、莫大なお金が動く事だけは確かだ。レオンさんが紺青の拳にこだわったのは、海賊を思い通りに操る引き換えとして必要だったから」
リシ「だけど海賊は警察の目を逃れ、あちこちに散らばっている。どうやって連絡したんだ?」
コナン「マーライオンだよ。マーライオンが赤い水を吐く事件があったでしょ?世界的に報道されたから、海賊の目にもとまった筈。アレがきっと決行の合図だったんだ」
コナン「でもそれより今は…」
コナン「そう読んだレオンさんの罠にまんまとハマったってわけだよ」
リシ「教えてくれ!先生は何をしようとしているんだ?」
新一(キッド)「レオンはユージーン・リムという海賊の首領と接触していて」
新一(キッド)「レイチェルの殺害現場の台座に残されていた文字は“She”」
新一(キッド)「そして、そのレイチェルが毛利探偵に密か託したのは、中富海運のメダル。全て船にまつわるもの」
コナン「リシさん、これは探偵のお兄さんが東京から送って貰ったこの周辺にいる中富所有の船の航路解析だよ」
コナン「タンカーが一隻、予定の航路を大きく外れてる。このまま進めば、行き先はマリーナベイ。レオンさんは海賊を使ってタンカーを街に突っ込ませるつもりなんだ」
コナン「この町を破壊して作り直すとしたら、莫大なお金が動く事だけは確かだ。レオンさんが紺青の拳にこだわったのは、海賊を思い通りに操る引き換えとして必要だったから」
リシ「だけど海賊は警察の目を逃れ、あちこちに散らばっている。どうやって連絡したんだ?」
コナン「マーライオンだよ。マーライオンが赤い水を吐く事件があったでしょ?世界的に報道されたから、海賊の目にもとまった筈。アレがきっと決行の合図だったんだ」
コナン「でもそれより今は…」
リシ「何だ?」