板東勝「社長!大丈夫ですか!?」
板東勝「体が冷え切っている!すぐ病院に」
板東勝「社長~~~!」
毛利蘭「ちょっと!何するんですか!」
会澤涼一「熱くなってすぐ暴力か。玲二、まさか親父もお前が?」
会澤玲二「ハッ!俺は兄貴がついにって思ったぜ」
毛利小五郎「何があったんですか?」
コナン「このおじさん名探偵の毛利小五郎だからさ、何でも話してみてよ」
会澤涼一「話すだけなら無料ですよね?」
会澤涼一「無駄なモノを切り捨てたまでだ」
坂東勝「今日は非番で一日中家で寝てたんですがね、夜7時頃かな、会社にスマホを忘れたのを気づいて取りに行ったんです」
坂東勝「事務所にはまだ社長の鞄があったんで冷蔵倉庫へ行ってみたら」
坂東勝「社長が…」
坂東勝「みんなが帰った後、社長が点検して戸締りすんのが昔からの決まりで」
坂東勝「今日は非番で一日中家で寝てたんですがね、夜7時頃かな、会社にスマホを忘れたのを気づいて取りに行ったんです」
坂東勝「事務所にはまだ社長の鞄があったんで冷蔵倉庫へ行ってみたら」
坂東勝「社長が…」
坂東勝「みんなが帰った後、社長が点検して戸締りすんのが昔からの決まりで」
毛利小五郎「ではその際…」
会澤謙蔵「ハハハハ!ただの居眠りですよ。不慮の事故ってやつです」
会澤謙蔵「点検中ちょいとひと休みのつもりが…いやあ、お恥ずかしい」
医師「気をつけて下さいよ。あと10分遅かったら、おそらく手遅れだった」
会澤謙蔵「点検中ちょいとひと休みのつもりが…いやあ、お恥ずかしい」
医師「気をつけて下さいよ。あと10分遅かったら、おそらく手遅れだった」
会澤謙蔵「あ…ああ」
坂東勝「二人共!」
毛利小五郎「まるで誰かに閉じ込められたみたいだ」
会澤謙蔵「まさか…そうだ!きっと寝落ちした時床で打って…」
コナン「社長さんすごいね!寝てるのにちゃんと手をつけるなんてさ。ホントは居眠りなんかしてなかったんじゃない?」
会澤謙蔵「何で私がウソを?」
会澤謙蔵「まさか…そうだ!きっと寝落ちした時床で打って…」
コナン「社長さんすごいね!寝てるのにちゃんと手をつけるなんてさ。ホントは居眠りなんかしてなかったんじゃない?」
会澤謙蔵「何で私がウソを?」
毛利小五郎「事件になったら困る…とか?」
会澤涼一「ええ、外からしか掛けられません」
会澤涼一「坂東さん正直に」
会澤涼一「事務所に。ウチの人間なら誰でも使えた筈です」
会澤謙蔵「うう…」
毛利小五郎「それを証明できる人は?」
コナン「シッ」
坂東勝「そういや、やけに早かったな」
コナン「自宅からじゃなかったの?」
坂東勝「いいや、ならもっと遅かった筈だ。まさか毛利さんは涼一さんを?」
コナン「でも動機がないよね?」
毛利小五郎「すみません。ボウズがどうしてもって聞かないもんで」
コナン「どうしたの?これ」
会澤謙蔵「元社員達からだ」
毛利小五郎「クビにしたのに今でも?」
会澤謙蔵「皆カドメに拾って貰えたんでね」
コナン「一昨日の夜、誕生会を?」
会澤謙蔵「ああ、久しぶりに家族三人だけで。気は短いが根は優しい奴なんだよ」
コナン「なのに何で玲二さんが犯人だと思ったの?」
坂東勝「そりゃあ、あの姿見て声聞きゃあ…もう正直に話しちまった方が…」
会澤涼一「玲二を捜してくる」
コナン「涼一さん、あの寒い冷蔵倉庫の中でも絶対ポケットに手を入れなかった礼儀正しい涼一さんが、ポケットに手を入れたまま出てった。何を隠してるの?」
会澤謙蔵「ああ、久しぶりに家族三人だけで。気は短いが根は優しい奴なんだよ」
コナン「なのに何で玲二さんが犯人だと思ったの?」
坂東勝「そりゃあ、あの姿見て声聞きゃあ…もう正直に話しちまった方が…」
会澤涼一「玲二を捜してくる」
コナン「涼一さん、あの寒い冷蔵倉庫の中でも絶対ポケットに手を入れなかった礼儀正しい涼一さんが、ポケットに手を入れたまま出てった。何を隠してるの?」
コナン「みんな戻って、おじさんが」
毛利小五郎「犯人がわかった!?」
会澤玲二「あの小僧があんたが呼んでるって」
小五郎(コナン)「でも変なんですよ。そもそも点検中の扉は閉まっていたはずだ。冷気が逃げないように。ならばそのまま南京錠を掛けてしまえばいい」
小五郎(コナン)「ところが犯人はわざわざ扉を開け姿を見せている。なぜか?もちろん社長にわざと目撃させる為ですよ」
小五郎(コナン)「犯行当時扉からは強い西日が差し込んでいた。つまり犯人の顔は逆光で見えなかったはずなんです。あなたに見えたのはシルエットだけだ。特徴的な髪型のね」
会澤謙蔵「そ…その通りです」
坂東勝「でも社長、確かに聞いたんですよね?玲二さんの声を」
小五郎(コナン)「その声なら涼一さんが」
「あばよクソジジイ!もう顔も見たくねえ!」
小五郎(コナン)「恐らく社長と喧嘩する玲二さんの声を密かに録音編集したものだ」
会澤謙蔵「いや違う!確かに涼一にも玲二にも欠点はある。でもやはり違う。二人共こんな事する様な人間では断じてない!あり得ない!」
「あばよクソジジイ!もう顔も見たくねえ!」
小五郎(コナン)「恐らく社長と喧嘩する玲二さんの声を密かに録音編集したものだ」
会澤謙蔵「いや違う!確かに涼一にも玲二にも欠点はある。でもやはり違う。二人共こんな事する様な人間では断じてない!あり得ない!」
小五郎(コナン)「さすがだ。その通りです。涼一さんもまた罪を着せられただけですよ。デスクの中にそれを仕込まれて」
小五郎(コナン)「もし彼が犯人なら、さっき川に捨てた筈だ」
小五郎(コナン)「そもそもこの犯人は手の込んだ事をしてまで社長に玲二さんが犯人だと思わせている。これは社長が助かる事を前提にした計画」
小五郎(コナン)「つまり真犯人は社長を救った坂東さん、あなただ!」
小五郎(コナン)「年こそ離れているが背格好は玲二さんとほぼ同じ」
坂東勝「それだけで!?何で私が犯人だって言いきれるんだ!?」
小五郎(コナン)「社長は一昨日その鞄を贈られたばかりだ」
小五郎(コナン)「家族三人だけの席で。つまり昨日は非番でここへ来るまで家で寝ていたというあなたには、それが社長の鞄だと知る機会などなかった筈なんです」
小五郎(コナン)「家族三人だけの席で。つまり昨日は非番でここへ来るまで家で寝ていたというあなたには、それが社長の鞄だと知る機会などなかった筈なんです」
会澤謙蔵「どうして?」
板東勝「大丈夫なもんか!それをわからせたかった!」
小五郎(コナン)「それで今回の計画を?」
板東勝「社長は涼一と玲二の両輪が揃ってこそ、会社が回ると思ってた。だが信用失やぁ後継者の話はパー!社長が頼れるのは私だけになる。そうなりゃこっちのもん」
会澤謙蔵「会社を乗っ取るつもりだっのか」
小五郎(コナン)「それで今回の計画を?」
板東勝「社長は涼一と玲二の両輪が揃ってこそ、会社が回ると思ってた。だが信用失やぁ後継者の話はパー!社長が頼れるのは私だけになる。そうなりゃこっちのもん」
会澤謙蔵「会社を乗っ取るつもりだっのか」
板東勝「それが間違いなんですよ!冷血人間涼一に不良の玲二!二人共切った方が会社の信用は上がるんだ!私は誰よりも会社の為を思って」
小五郎(コナン)「社長を殺しかけた…とでも言うんですか。あなたのエゴの為だ」
小五郎(コナン)「本当に会社を思っているのはあなたなんかじゃない。蘭に確認させました。涼一さん、あなたは昨夜カドメの工場を訪れていたそうですね」
小五郎(コナン)「昨夜だけじゃない。元社員を受け入れて貰う前からずっとだ」
小五郎(コナン)「社長を殺しかけた…とでも言うんですか。あなたのエゴの為だ」
小五郎(コナン)「本当に会社を思っているのはあなたなんかじゃない。蘭に確認させました。涼一さん、あなたは昨夜カドメの工場を訪れていたそうですね」
小五郎(コナン)「昨夜だけじゃない。元社員を受け入れて貰う前からずっとだ」
板東勝「受け入れの件は社長の人徳じゃなく…」
会澤謙蔵「そういう男だ、涼一は」
板東勝「けど玲二の方は?」
小五郎(コナン)「玲二さんコートを」
小五郎(コナン)「玲二さんコートを」
坂東勝「その格好…」
会澤謙蔵「接待だったのか」
会澤謙蔵「ああ!」
小五郎(コナン)「やはり社長の目に狂いはなかったようですね」
毛利蘭「はい」
コナン「ありがとう」