Detective Conan |
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原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama)
映画『名探偵コナン 純黒の悪夢』ネタバレ
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純黒の悪夢 (5)
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公開日 | 2016年4月16日 |
主題歌 | 世界はあなたの色になる |
監督 | 静野孔文 |
CAST |
🔸江戸川コナン Edogawa Conan CV.高山みなみ 🔸安室透 Amuro Toru CV.古谷徹 🔸赤井秀一 Akai Shuichi CV. 池田秀一 🔸キュラソー Curaçao CV.天海祐希 🔸風見裕也 Kazami Yuya CV.飛田展男 🔸毛利蘭 Mori Ran CV. 山崎和佳奈 🔸鈴木園子 Suzuki Sonoko CV. 松井菜桜子 🔸阿笠博士 Agasa Hiroshi CV.緒方賢一 🔸吉田歩美 Yoshida Ayumi CV.岩居由希子 🔸円谷光彦 Tsuburaya Mitsuhiko CV.大谷育江 🔸小嶋元太 Kojima Genta CV.高木渉 🔸ジン GIN CV.堀之紀 🔸ウォッカ Vodka CV.立木文彦 🔸ベルモット Vermouth CV.小山茉美 🔸キャンティ Chianti CV.井上喜久子 🔸コルン KORN CV.木下浩之 |
安室透「焦りこそ最大のトラップだったな、松田」
キュラソー「うう…うう…あああああああああ!」
ベルモット「(え!?どういう事?)」
ベルモット「(記憶が戻ったんじゃないの?まさかラムに届いたメールというのは…)」
ベルモット〈ふふ…あなたがいけないのよキュラソー〉
ベルモット〈その特殊な脳で組織にとって都合の悪い事実を記憶してしまった〉
ベルモット〈あなたの能力は確かに素晴らしいわ。でも使い方を間違えると大きな脅威となってしまう〉
ベルモット〈だからわかるわよね?結局これがあなたの運命だったのね〉
ベルモット〈さようならキュラソー〉
ラム〈待て。下がりなさいベルモット〉
ラム〈キュラソー、君には色がない。あるのはただの純黒の闇〉
ラム〈その闇が君を苦しめているのなら、他の色に染まればいい。君の特殊能力を私の為だけに使え〉
ラム〈インプットもアウトプットも…そして私の右腕になりなさい、キュラソー〉
風見裕也「おい大丈夫か!?しっかりしろ!すぐに救急車を呼んでやる」
キュラソー「…その必要はない」
ベルモット「やはり戻っていたのね」
ベルモット「キュラソーが収容可能エリアに入ったわ。頂点到達まで後2分」
ジン「ウォッカ、アームを出せ」
赤井秀一「(このローター音…すでに近くに来てるハズだが…)」
赤井秀一「ハッ!奴ら一体何を始めるつもりだ!」
ベルモット「誰?」
キュラソー「久しぶりねベルモット」
ベルモット「やはり記憶は戻っているようね」
キュラソー「ええ、それより迎えはいつ来るのかしら。外は公安が山のようにいるようだけど」
ベルモット「問題ないわ。直にジンが迎えに行くから。ところでいつ記憶が戻ったの?ラムにあなたのスマホから連絡があったと聞いたけど」
ベルモット「もしもそれがあなたの送ったメールじゃないとしたら…」
キュラソー「あのメール?もちろん送り主は私。何か問題でも?」
ベルモット「そう…(だとしたらキールとバーボンは白…理不尽に殺されたくないから逃げたって事かしら…) そろそろ時間よシンデレラ。その場でカボチャの馬車を待ってなさい」
キュラソー「OK」
ベルモット「…3…2…1…ゼロ」
安室透「何!?」
ウォッカ「ベルモットからの合図を確認!地上は闇に包まれやしたぜ」
ジン「OK!直ちに降下を開始!キュラソーをかっさらえ!」
キャンティ「あいよ!」
キュラソー「このまま座っていれば組織に戻れる…か…」
コナン「あれは!」
コナン「公安の捜査官!てことはやっぱりさっき飛び出したのはキュラソー!」
コナン「おじさん起きて!」
赤井秀一「フン…このライフルでは歯が立ちそうにないが…」
コルン「8時の方向、観覧車の上、何か動いた」
ジン「ゴンドラを熱で探れ」
ウォッカ「了解!」
ウォッカ「このフォルムは男!それにガキが一人乗ってやがる!」
ウォッカ「兄貴!キュラソーが乗ってませんぜ!」
ジン「何!?キュラソー…ゴンドラを捨てろ」
ウォッカ「了解!」
ベルモット「ジン!どういう事?」
ジン「キュラソーが消えた。作戦変更だ。キュラソーを始末する」
ベルモット「まだ彼女が裏切ったとは…」
ジン「ゴンドラから離れたワケ、逃げた以外に考えられるか」
ジン「キャンティ、観覧車から距離をとれ」
キャンティ「あいよ」
ジン「コルン、IDWSを用意しろ」
コルン「わかった」
灰原哀「何!私を彼らの元へ連れ戻すつもり!?」
キュラソー「彼らって?組織の事?もしかしてあなた…組織を裏切ったシェリー」
キュラソー「さぁ逃げるわよ。ここにいては危ない」
灰原哀「逃げるってどういうつもり!?」
キュラソー「ジンが来ている。あなたならこの意味がわかるよね」
灰原哀「…でもどうして私を?」
キュラソー「わからない。なぜ助けたなんてわからない」
キュラソー「でも私はどんな色にでもなれるキュラソー」
キュラソー「前の自分より、今の自分の方が気分がいい」
キュラソー「ただそれだけよ」
キュラソー「さあ行くよ、シェリーちゃん」
灰原哀「待って!まだ子供達がゴンドラに残ってるの!早く助け出さないと!」
コナン「おじさん!しっかりして!」
ウォッカ「観覧車内部を動く影…」
ウォッカ「ガキが二人と大人が!こいつはヤベェ!」
ウォッカ「兄貴!起爆装置の近くに誰かいやすぜ!」
ジン「何!?」
ウォッカ「確かこの消火栓に設置してあったハズ!」
ジン「チッ…公安に気づかれていたのか!」
安室透「やった!ギリギリだったな」
ジン「フン…」
ジン「浴びせてやれコルン…弾丸の雨を!」
キャンティ「きゃはは!こうでなくっちゃね!やっちまいな!コルン!」
コルン「わかった」
キュラソー「奴らの狙いは私。あの子達を頼んだわよ」
ウォッカ「ハッ!この動き!このフォルム!間違いねぇ!キュラソーだ!」
ウォッカ「キュラソーの反応が消えやした」
ウォッカ「任務完了ですぜ!」
ジン「いやまだだ。ネズミ共の始末が残ってる。車軸の爆弾を狙え」
円谷光彦「灰原さん!」
灰原哀「みんなケガはない?」
小嶋元太「あ…ああ」
赤井秀一「ケガはないかボウヤ」
コナン「うん!」
赤井秀一「隠れるんだ。まだローター音が聞こえる」
コナン「安室さんは?」
赤井秀一「わからん。だが直接的な攻撃を仕掛けてきたという事は、爆弾の解除に成功したって事だろ」
コナン「あとは奴らをどうやって…」
安室透「そのライフルは飾りですか!」
コナン「安室さん!」
安室透「反撃の方法はないのか!FBI!」
赤井秀一「あるにはあるが…暗視スコープがお釈迦になってしまって、使えるのは予備で持っていた通常のこのスコープのみ」
コナン「姿が見えれば落とせる?」
赤井秀一「ああ」
コナン「でもどうやって…」
コナン「わからない!でもやらないと!」
コナン「安室さん!」
安室透「大丈夫だ!集中しろ!」
コナン「ああ!」
コナン「届けぇえええええ!」
コナン「赤井さん!」
赤井秀一「何か策があるんだろ?」
コナン「これならどうだ!」
キュラソー「みんな!」
キュラソー「止まれえええええええ!」
円谷光彦「止まったんじゃないですか?」
小嶋元太「やった!止まったぞ!」
「うおおおおおお!」
安室透「何て子だ…本当にこの巨大な観覧車を止めるとは…」
コナン「あのクレーン車…一体誰が…」
赤井秀一「よくやったな、ボウヤ」
風見裕也「待ってくれ。遺体の確認がしたい」
「構いませんが、身元が判別できる状態ではありませんよ」
風見裕也「わかった。ご苦労。行ってくれ」
風見裕也「ボク、今拾った物を見せてくれないか」
「何ですかね」
毛利蘭「水族館で会った記憶喪失の?」
吉田歩美「うん!病院でゲームして」
小嶋元太「人形あげたんだぜ!すげー喜んでたぞ!なあ?」
円谷光彦「ええ!みんなお揃いの人形なんですよね」
吉田歩美「でも…いなくなっちゃったんだ…」
円谷光彦「記憶が戻って元いた場所に帰ったんですかね…」
小嶋元太「せっかく友達になれそうだったのにさぁ…」
毛利蘭「でもさ、それってもう友達なんじゃない?こんなにみんなに思われてるんだから」
吉田歩美「そっか!」
円谷光彦「ですよね!」
小嶋元太「おう!」
コナン「もしかしたら、あいつらが変えたのかも知れねぇな…最後の最後で彼女の色を…」