『6月17日。今日は少年探偵団のみんなで買い物に出かけました』
『するとどこからともなく』
『こうして歩美の絵日記事件簿、第三の事件が幕を開けたのでした』
角田康夫「ごめんよお嬢ちゃん!大丈夫?」
コナン「何かあったの?お兄さん」
角田康夫「奥で人が…西谷さんが亡くなっているんだ!」
円谷光彦「暗いですね」
小嶋元太「なぁ兄ちゃん電気のスイッチどこだよ」
コナン「(これって…)」
角田康夫「ああごめん」
コナン「オメーらはここで待ってろ」
コナン「(ダメだ…もう亡くなってる)」
コナン「(でも何だ?体中に何か塗られてる?)」
コナン「何だろ」
角田康夫「ああそれはタンニングジェルといって、キレイに日焼けする為に塗るものだよ」
吉田歩美「ねーねー、あの光ってる機械って何なの?」
角田康夫「ああ、あれはタンニングマシン。人工的に日焼けするのに使う機械だね」
コナン「待ってろって言ったのに」
小嶋元太「でも何でわざわざ日焼けなんてすんだ?」
コナン「日焼けしてると健康そうに見えるだろ?」
灰原哀「それにあの亡くなった人、体格から見てボディビルダーなんじゃないかしら」
「ボディビルダー?」
角田康夫「僕らみたいに筋肉を鍛えてる人間の事だよ」
角田康夫「体を真っ黒に日焼けさせて筋肉の陰影をはっきりさせるんだ。黒く焼いた方が筋肉がくっきり見えるからね」
『事件が起きた時、お店にいたのは』
『被害者の西谷信さんを含め4人』
『お店の従業員の角田康夫さん、お客さんの小沢勝さんと永野剛士さん。みんな日焼けして体をムキムキに鍛えていました』
灰原哀「それにあの亡くなった人、体格から見てボディビルダーなんじゃないかしら」
「ボディビルダー?」
角田康夫「僕らみたいに筋肉を鍛えてる人間の事だよ」
角田康夫「体を真っ黒に日焼けさせて筋肉の陰影をはっきりさせるんだ。黒く焼いた方が筋肉がくっきり見えるからね」
『被害者の西谷信さんを含め4人』
『お店の従業員の角田康夫さん、お客さんの小沢勝さんと永野剛士さん。みんな日焼けして体をムキムキに鍛えていました』
角田康夫「こういうとアレですけど、小沢さんは学生ボディビルダー3年連続チャンピオン!西谷さんは特に有望だったわけじゃないですからね」
吉田歩美「お兄さん達どうしてなんか言うたびにポーズをとるの?」
小沢勝「ボディビルダーの大会が近いからさ」
吉田歩美「お兄さん達どうしてなんか言うたびにポーズをとるの?」
小沢勝「ボディビルダーの大会が近いからさ」
角田康夫「最終チェックに余念がないというか…ま、どうせ優勝は小沢さんで決まりでしょうけどね」
小沢勝「やってみなければわからないよ」
永野剛士「初めまして。永野剛士です」
角田康夫「永野さんは小沢さんのライバルと言われてるんです」
小沢勝「やってみなければわからないよ」
角田康夫「永野さんは小沢さんのライバルと言われてるんです」
永野剛士「ええ、大学の後輩ですから。いい奴だったんですけどね…」
コナン「大学ってどこの?」
高木刑事「では、最近西谷さんに変わった事は…」
永野剛士「そういえば最近金欠だって言ってましたね。なんでもかなり大きな買い物をしたって」
高木刑事「何を買われたのかは聞いていませんか?」
永野剛士「いえそこまでは…」
千葉刑事「高木さんちょっと…被害者の死因は毒物による中毒死。体中に塗られたジェルの中に毒物が仕込まれていたそうです」
千葉刑事「ジェルの容器からも毒物が検出されています」
永野剛士「そういえば最近金欠だって言ってましたね。なんでもかなり大きな買い物をしたって」
高木刑事「何を買われたのかは聞いていませんか?」
永野剛士「いえそこまでは…」
千葉刑事「高木さんちょっと…被害者の死因は毒物による中毒死。体中に塗られたジェルの中に毒物が仕込まれていたそうです」
千葉刑事「ジェルの容器からも毒物が検出されています」
高木刑事「他の部屋の容器は?」
千葉刑事「あなたがお客さんを案内していたんですよね?」
角田康夫「だからって僕が犯人だと決めつけるのはあんまりですよ!」
高木刑事「ではなぜあの部屋にだけ毒の入ったタンニングジェルが仕込まれていたんでしょう」
角田康夫「奥の7、8、9号室は日焼け上級者用に出力の高いマシンを設置してるけど、残りの部屋はみんな一緒だよ」
永野剛士「でも西谷はいつも普通のマシンで焼いていたハズだけど」
角田康夫「そうなんですよ。突然今日から強いのにしてくれって」
永野剛士「でも西谷はいつも普通のマシンで焼いていたハズだけど」
角田康夫「そうなんですよ。突然今日から強いのにしてくれって」
千葉刑事「なぜその事を黙っていたんです?」
高木刑事「ねぇ君達…何でついて来ちゃってるのかな」
小嶋元太「高木刑事、前に歩美の絵日記のお陰で助かった事あったよな?」
高木刑事「できるだけ静かについてきてね…」
ランディ・ムーア「何ですって!?西谷さんが亡くなった!?どうして!」
高木刑事「毒殺されました。なので西谷さんについてコーチのあなたにいくつか伺いたい事があるのですが…」
高木刑事「できるだけ静かについてきてね…」
ランディ・ムーア「何ですって!?西谷さんが亡くなった!?どうして!」
高木刑事「毒殺されました。なので西谷さんについてコーチのあなたにいくつか伺いたい事があるのですが…」
ランディ・ムーア「はい」
高木刑事「では西谷さんが誰かに恨まれていたりとか、トラブルに巻き込まれていたという話は聞いた事ありますか?」
ランディ・ムーア「NO!彼はナイスガイです。誰からも愛されていました。恨まれてたなんてナンセンスです!」
高木刑事「西谷さんのボディビルのレベルはあまり高くないと聞きましたが」
高木刑事「では西谷さんが誰かに恨まれていたりとか、トラブルに巻き込まれていたという話は聞いた事ありますか?」
ランディ・ムーア「NO!彼はナイスガイです。誰からも愛されていました。恨まれてたなんてナンセンスです!」
高木刑事「西谷さんのボディビルのレベルはあまり高くないと聞きましたが」
ランディ・ムーア「Oh!You達もDetectiveなの?」
「以後お見知りおきを!」
高木刑事「ちょっと失礼。もしもし千葉か…ええ!?わかった。すぐ戻る」
『事件が大きく動いたとの連絡が入りました』
『果たして犯人は?私達の捜査は?一体どうなってしまうのでしょうか!』
高木刑事「ちょっと失礼。もしもし千葉か…ええ!?わかった。すぐ戻る」
『果たして犯人は?私達の捜査は?一体どうなってしまうのでしょうか!』
角田康夫「だから僕じゃないってば!」
千葉刑事「そう言われてもですね…あの暗い廊下の事を考えると毒を仕込んだ部屋に被害者を案内できたのはあなただけ」
角田康夫「そんなの言いがかりだ!僕はただ…」
千葉刑事「僕はただ店の売り上げを使い込んでいただけって言いたいんでしょ?店の帳簿と角田さんの口座残高を見ればすぐにわかります。むしろなぜ今までバレなかったか不思議ですよ」
角田康夫「でも僕は西谷さんを殺害はしてないです!」
千葉刑事「そう言われてもですね…あの暗い廊下の事を考えると毒を仕込んだ部屋に被害者を案内できたのはあなただけ」
角田康夫「そんなの言いがかりだ!僕はただ…」
千葉刑事「僕はただ店の売り上げを使い込んでいただけって言いたいんでしょ?店の帳簿と角田さんの口座残高を見ればすぐにわかります。むしろなぜ今までバレなかったか不思議ですよ」
角田康夫「でも僕は西谷さんを殺害はしてないです!」
千葉刑事「だったらこれは?」
角田康夫「タ…タンニングジェルですよね?」
千葉刑事「ええ、毒入りのね。あなたのカバンの中から出てきましたよ」
角田康夫「ウソだ!僕はやってない!」
高木刑事「これで事件解決って事になるだろうね」
『こうして事件はあっけなく解決したかのように見えました』
『でもコナン君はどこか納得いかないようです』
『だから私も頑張って絵日記を書くのです』
高木刑事「これで事件解決って事になるだろうね」
『でもコナン君はどこか納得いかないようです』
『だから私も頑張って絵日記を書くのです』
コナン「動機かない。なぜ西谷さんは狙われたんだ?」
コナン「あの廊下の照明は?あれに何か意味があるのか?」
コナン「仮に角田さんが犯人じゃないとしたら、どうやって犯人は毒を仕込んだんだ?」
小嶋元太「しっかしどいつもこいつもムキムキの筋肉マンだったよな」
コナン「あの廊下の照明は?あれに何か意味があるのか?」
コナン「仮に角田さんが犯人じゃないとしたら、どうやって犯人は毒を仕込んだんだ?」
小嶋元太「しっかしどいつもこいつもムキムキの筋肉マンだったよな」
吉田歩美「うん」
コナン「(間違える…)」
コナン「そういうことか」
コナン「大会が近いからそろそろ来る頃だと思ってたよ。でも残念だなぁ。本当にこんな事までする必要あったの?3年連続学生ボディビルチャンピオンの」
コナン「小沢勝さん」
コナン「(間違える…)」
コナン「そういうことか」
コナン「大会が近いからそろそろ来る頃だと思ってたよ。でも残念だなぁ。本当にこんな事までする必要あったの?3年連続学生ボディビルチャンピオンの」
コナン「小沢勝さん」
小沢勝「一体何の話だい?僕はただ永野君に会いにここに来ただけなんだけど?」
コナン「その毒入りのボトルを持って?」
コナン「小沢さん、3年連続チャンピオンにもなると大変だよね?勝って当然みたいに言われちゃうし…すごいプレッシャーだったんじゃないかなぁって」
コナン「だからライバルを排除する事にした」
コナン「その毒入りのボトルを持って?」
コナン「小沢さん、3年連続チャンピオンにもなると大変だよね?勝って当然みたいに言われちゃうし…すごいプレッシャーだったんじゃないかなぁって」
コナン「だからライバルを排除する事にした」
コナン「そしてターゲットがやって来たのを確認した後」
コナン「空いていた2つの上級者用個室に入り、備えつけのタンニングジェルを用意してきた毒入りのものに交換」
コナン「ターゲットが部屋に入るのを見計らって空室の方の毒入りジェルボトルを回収。その後、遺体を発見した角田さんがパニックになっている隙をみて角田さんのバッグに回収した毒入りのジェルボトルを忍ばせた」
小沢勝「ちょっと待った!西谷君がいつ日焼けサロンに来るかなんて僕には知りようがないだろ?」
コナン「たしかに正確な日時はわからないだろうけど、同じ常連同士ならおおよその見当はつくんじゃない?」
小沢勝「僕にはそんな事する動機がない!永野君ならともかくボディビルダーとしてはまだまだの西谷君を狙うなんて!」
コナン「そう。そこが一番わからない所だったんだ。あなたには西谷さんを殺害する動機がない」
コナン「ブラックライト。あの暗い廊下を照らしていたブラックライトのせいで西谷さんを本来のターゲットである永野さんと勘違いしちゃったんだよね?」
コナン「永野さんは一昨年、ほとんどの歯をハイブリッドセラミックのインプラントにしていた」
コナン「そのハイブリッドセラミックインプラントっていうのは、素材に使われているレジンって物質が」
コナン「ブラックライトに反応して光る事があるんだ。だからその光る歯を目印に永野さんを特定しようしていた」
コナン「あなたは勘違いしてしまった。暗闇に光る西谷さんの歯を見てそれが永野さんだとね」
小沢勝「お前らなんかにわからねぇよ。追われる者の辛さは…追い落とされるかもしれないという恐怖は!だから何だってやるんだよ!トップに君臨し続ける為にはな!」
コナン「ああ、わからねぇよ。人を殺める奴の気持ちなんてな」
『こうして事件は無事解決。小沢さんは駆け付けた高木刑事と千葉刑事に逮捕されました』
『いつも高木刑事ばっかりじゃ大変だからと、今日は千葉刑事がおごってくれる事になりました』
『こうして事件は無事解決。小沢さんは駆け付けた高木刑事と千葉刑事に逮捕されました』
『いつも高木刑事ばっかりじゃ大変だからと、今日は千葉刑事がおごってくれる事になりました』
千葉刑事「お待たせ!今日のメニューはこれ!」
千葉刑事「特製高たんぱく低カロリー!サラダチキンにブロッコリーそれから玉子の白身!ダイエットにもおすすめ」
千葉刑事「ボディビルダー公認、筋肉モリモリ定食だよ」
千葉刑事「特製高たんぱく低カロリー!サラダチキンにブロッコリーそれから玉子の白身!ダイエットにもおすすめ」
千葉刑事「ボディビルダー公認、筋肉モリモリ定食だよ」
吉田歩美「こんなになっちゃったりして…」
千葉刑事「ナイスバルク!」