甘露寺蜜璃「ぎゃあああああもう無理!」
甘露寺蜜璃「ごめんなさい!殺されちゃう!」
甘露寺蜜璃「ひゃあ!助かった!炭治郎くんたち本体の頚を斬ったんだわ!」
「あら俊國どうしたの?こんなに散らかして」
鬼舞辻無惨「ついに」
鬼舞辻無惨「太陽を克服する者が現れた。よくやった半天狗」
「まぁずいぶん楽しそうね。読んだ本のお話かしら」
鬼舞辻無惨「十二鬼月の中にすら現れなかかった稀有な体質」
鬼舞辻無惨「選ばれし鬼。あの娘を喰って取り込めば私も太陽を克服できる」
『思えばあの時…千年前に始まったのだ。まだ平安と呼ばれる時代であった』
医者「申し上げます。薬の用意が調いましてございまする」
鬼舞辻無惨「ヤブ医者め…」
鬼舞辻無惨「(とはいえ…このヤブ医者をおいて他にすがる者もない)」
鬼舞辻無惨「選ばれし鬼。あの娘を喰って取り込めば私も太陽を克服できる」
医者「申し上げます。薬の用意が調いましてございまする」
鬼舞辻無惨「ヤブ医者め…」
鬼舞辻無惨「(とはいえ…このヤブ医者をおいて他にすがる者もない)」
『日の光の下を歩けない』
『わかるのである。日光に当たれば死ぬのだと』
『人の血肉を欲するようになった』
『それであれば人を喰らえばよい』
『邪魔な奴らがいるのなら排除すればよい。それだけの事』
鬼舞辻無惨「それは…私の事か?」
『力を手に入れたのだ。永遠の力を』
『しかしこの私が昼間のうち行動を制限されるのは屈辱であり怒りが募った』
『医者の作った薬の調合を見たが試作の段階だったからか、青い彼岸花という薬の作り方はわからなかった』
竈門炭治郎「あ…時透君…よかった…無事で…刀ありがとう」
鉄穴森鋼蔵「落ち着いて!」
鋼鐵塚蛍「俺が研いでいた刀はどうなったんだと聞いているんだ!」
竈門炭治郎「それは上弦と戦って…」
鋼鐵塚蛍「戦って?」
竈門炭治郎「戦って…あれ?どうしたっけ?俺気を失って…」
「それなら私が…」
鋼鐵塚蛍「折ったな!?」
鋼鐵塚蛍「折ったんだな?正直に言え!」
竈門炭治郎「違います違います」
「いやここに…」
鋼鐵塚蛍「殺してやる!」
竈門炭治郎「禰豆子逃げろ!」
竈門禰豆子「にげろー」
鋼鐵塚蛍「逃がすか!」
鉄穴森鋼蔵「鋼鐵塚さん落ち着いて!刀ここにあるから!」
鋼鐵塚蛍「落ち着けるか!」
甘露寺蜜璃「みんなー!」
甘露寺蜜璃「炭治郎君!」
竈門炭治郎「はい!」
甘露寺蜜璃「よかったねぇ!」
竈門炭治郎「喋ってるけど目も牙もそのままだしよくわかんないけど…俺…禰豆子が生きててくれて…生きててくれてよかった…」
『炭治郎さん、十二鬼月と禰豆子さんの血を提供し研究に協力してくださってありがとう』
『浅草で無惨に鬼化させられた男性が自我を取り戻しました。禰豆子さんの血のお陰です』
『無惨の支配からも解放され少量の血で生きていられる』
『禰豆子さんの血の変化には驚いています』
『この短期間で血の成分が何度も何度も変化している』
『私はずっと考えていました。禰豆子さんがいまだ自我を取り戻さず幼子のような状態でいる理由を』
『おそらく禰豆子さんの中では自我を取り戻すよりも重要で優先すべき事があるのではないか』
珠世「愈史郎」
甘露寺蜜璃「よかったねぇ!」
竈門炭治郎「喋ってるけど目も牙もそのままだしよくわかんないけど…俺…禰豆子が生きててくれて…生きててくれてよかった…」
『浅草で無惨に鬼化させられた男性が自我を取り戻しました。禰豆子さんの血のお陰です』
『無惨の支配からも解放され少量の血で生きていられる』
『禰豆子さんの血の変化には驚いています』
『この短期間で血の成分が何度も何度も変化している』
『私はずっと考えていました。禰豆子さんがいまだ自我を取り戻さず幼子のような状態でいる理由を』
『おそらく禰豆子さんの中では自我を取り戻すよりも重要で優先すべき事があるのではないか』
珠世「愈史郎」
愈史郎「はい珠世様。何でございましょう」
珠世「茶々丸を呼んでもらえる?」
愈史郎「茶々丸ならもう準備できております」
珠世「炭治郎さんと禰豆子さんによろしくね」
『炭治郎さん、これは完全に私の臆測ですが』
『禰豆子さんは近いうちに太陽を克服すると思います』
小鉄「鉄珍様ー!」
珠世「茶々丸を呼んでもらえる?」
愈史郎「茶々丸ならもう準備できております」
珠世「炭治郎さんと禰豆子さんによろしくね」
『炭治郎さん、これは完全に私の臆測ですが』
『禰豆子さんは近いうちに太陽を克服すると思います』
小鉄「鉄珍様ー!」
鉄珍「お礼を言うのはこちらじゃて。よくこの里を守ってくれたのう。感謝する」
竈門炭治郎「俺の力なんて大した事なかったです。みんなの力で…みんなの力と今日まで何百年の思いをつないできたその刀だから上弦を倒す事ができたんだと思います」
鉄珍「うんうん、そうじゃなぁ…妹はどうした?」
竈門炭治郎「眠っています。かなり疲れさせちゃったから」
鉄珍「そうか無事で本当によかった」
竈門炭治郎「はい」
鉄珍「ん?」
鉄穴森鋼蔵「はい」
鉄珍「何しとるんじゃ?」
鉄穴森鋼蔵「隠れているつもりらしいんですが、研磨途中の刀を使った炭治郎さんを許せないらしく…」
鉄珍「仕方のない奴じゃ…蛍、ちょっとこっち来い」
「……」
鉄珍「こっちへ来いと言っとるんじゃ」
鉄珍「蛍」
鋼鐵塚蛍「悪いのはこいつなんですって」
鉄珍「蛍よ、本当は里まで来てくれた炭治郎君に挨拶しに来たんじゃろ?」
竈門炭治郎「鋼鐵塚さん、いつも俺の刀を手入れしてくれてありがとうございます。そのお礼を言いたくて俺はこの里に来たんです」
鋼鐵塚蛍「か…刀はちゃんと打ち直してやるから蝶屋敷で待っとけ」
竈門炭治郎「直してくれるんですか!?」
鋼鐵塚蛍「いいのか?直さなくて」
竈門炭治郎「ありがとうございます!」
鋼鐵塚蛍「…お…おう…」
小鉄「鋼鐵塚さん何か照れてます?」
竈門炭治郎「小鉄君!」
鉄穴森鋼蔵「小鉄少年!」
小鉄「フッ、おかしいですねアハハハハ!」
鋼鐵塚蛍「俺は!照れてねぇええ!」
鉄穴森鋼蔵「また余計な事言うから…」
竈門炭治郎「鋼鐵塚さん、いつも俺の刀を手入れしてくれてありがとうございます。そのお礼を言いたくて俺はこの里に来たんです」
鋼鐵塚蛍「か…刀はちゃんと打ち直してやるから蝶屋敷で待っとけ」
竈門炭治郎「直してくれるんですか!?」
鋼鐵塚蛍「いいのか?直さなくて」
竈門炭治郎「ありがとうございます!」
鋼鐵塚蛍「…お…おう…」
竈門炭治郎「小鉄君!」
鉄穴森鋼蔵「小鉄少年!」
小鉄「フッ、おかしいですねアハハハハ!」
鋼鐵塚蛍「俺は!照れてねぇええ!」
鉄穴森鋼蔵「また余計な事言うから…」
竈門炭治郎「さよならー」