水谷浩介「2年前のあの日、自分さえ友達に会いに行かなければ、ななは死なせないで済んだ…そう思うと自分自身が許せないんだ」
コナン「でも自殺はいけないよ!自殺って自分自身を」
コナン「死刑にはならないよ!」
コナン「だって水谷さん、誰も殺してないもん。心の優しい水谷さんに自分がその七人を殺害するから、代わりに罪を被って自殺してくれって言ってきた人がいたんでしょ?」
コナン「なな子さんの死に責任を感じていた水谷さんに異存はなかった。でもね、その人が本当に憎み殺したいと思っていたのは、実は水谷さんなんだよ」
コナン「なぜなら水谷さんは愛する妹を奪った相手だから」
コナン「そうだよね?なな子さんのお兄さんの」
コナン「本上和樹さん」
コナン「だって水谷さん、誰も殺してないもん。心の優しい水谷さんに自分がその七人を殺害するから、代わりに罪を被って自殺してくれって言ってきた人がいたんでしょ?」
コナン「なな子さんの死に責任を感じていた水谷さんに異存はなかった。でもね、その人が本当に憎み殺したいと思っていたのは、実は水谷さんなんだよ」
コナン「なぜなら水谷さんは愛する妹を奪った相手だから」
コナン「そうだよね?なな子さんのお兄さんの」
コナン「本上和樹さん」
コナン「水谷さんが犯人だとした場合の北極星と北斗七星の位置を犯行現場に選んだその心理が…だって大好きな星を汚すようなものじゃない?」
コナン「それで、もしかしたらこれは星好きの水谷さんに罪を着せる為に別の人が考えたものじゃないか…そう気づいたら納得できたんだ」
コナン「それに犯人は北極星と北斗七星を正確に地図に当てはめ、そこを犯行現場にするぐらいすごく几帳面な人だ」
コナン「でも水谷さんのアパートのドアの表札は少し曲がっていたし、字もあまりキレイとは言えなかった」
コナン「その点、本上さんが名刺に書いた電話番号、キチンとした字だったし、曲がらないように薄く鉛筆で線が引いてあった」
コナン「本上さんの手帳にも、花を送って来た人の名前や住所をびっしりメモしてあった」
コナン「それで、もしかしたらこれは星好きの水谷さんに罪を着せる為に別の人が考えたものじゃないか…そう気づいたら納得できたんだ」
コナン「それに犯人は北極星と北斗七星を正確に地図に当てはめ、そこを犯行現場にするぐらいすごく几帳面な人だ」
コナン「でも水谷さんのアパートのドアの表札は少し曲がっていたし、字もあまりキレイとは言えなかった」
コナン「その点、本上さんが名刺に書いた電話番号、キチンとした字だったし、曲がらないように薄く鉛筆で線が引いてあった」
コナン「本上さんの手帳にも、花を送って来た人の名前や住所をびっしりメモしてあった」
コナン「江戸川コナン…探偵さ…」
阿笠博士「ご苦労さん」
佐藤刑事「他の子供達は?」
阿笠博士「親御さん達が連れて帰ったよ。ワシが案内しよう」
佐藤刑事「お願いします」
コナン「なな子さんが亡くなった経緯を水谷さんに話したのは、あなただよね?」
本上和樹「ああ、あの日、同じホテルの同じフロアに画家の新堂すみれが泊まっていたのをコイツに聞いてな」
本上和樹「ああ、あの日、同じホテルの同じフロアに画家の新堂すみれが泊まっていたのをコイツに聞いてな」
コナン「なな子さんの一周忌の時に6階に泊まっていた人達から花が送られてきてるんだよ。一人や二人なら罪の意識で送ったのかもしれないけど7人全員って事は…」
コナン「これはもう感謝の気持ちとしか考えられない。自分達の為にエレベーターを譲ってくれてありがとうっていうね」
本上和樹「ああそうだ…なな子は優しい子だったからな…だがな!自分で降りたにしても奴らが乗ったせいでなな子が死んだ事に変わりはない!」
コナン「水谷さん、確かになな子さんは結果として7人の身代わりになって亡くなってしまった。でもね、同じ身代わりでも水谷さんが本上さんの代わりに罪を被って自殺するのとは天と地程の差があるんだよ」
コナン「それこそ、天に輝く星と地面に転がってる石ころぐらいの差がね…」
本上和樹「何!?」
水谷浩介「やっぱり死ぬのはやめます。この子の話で目が覚めました」
水谷浩介「これは返します。僕にはもう必要ありません。自首してくださいお兄さん」
コナン「本上さん、それって7人の被害者から奪ったものだね。それを持って死ねば殺人の証拠になるって言って水谷さんに渡したんでしょ?」
水谷浩介「これは返します。僕にはもう必要ありません。自首してくださいお兄さん」
コナン「本上さん、それって7人の被害者から奪ったものだね。それを持って死ねば殺人の証拠になるって言って水谷さんに渡したんでしょ?」
本上和樹「フッ…やっぱり来てよかった。お前にウソをついたのは、お前が奴らに復讐するのを期待したからだが、お前にそんな勇気はなかった」
コナン「そんなの勇気じゃない!ただの自己満足だ!」
本上和樹「うるさい!」
本上和樹「うわっ!」
コナン「(しまった!)」
本上和樹「くそ!捕まってたまるか!」
コナン「やっぱりあんたが…あんたがアイリッシュだったのか!」
佐藤刑事「やっぱり!管理官!」
毛利蘭「え!?やっぱり来たんですか!?」
コナン「おおよそ見当は付いていた。変装が得意なベルモットじゃなく、別の人間が潜入したって事は体格が違いすぎて化けるのが不可能だったから」
アイリッシュ「いやまだだ。まだ誰にも話してない」
コナン「ジンにもか?」
ジン〈殺した奴の名前なんざいちいち覚えちゃいねぇが…そいつがどうかしたのか?〉
アイリッシュ〈いや、何でもない〉
コナン「(杯戸シティホテル…)」
コナン「ピスコか!?」
アイリッシュ「フッ…こっちの事も調査済みってわけか…工藤新一を殺し損ない、その上お前の正体を見抜けなかったのは奴の大きな失点だ」
アイリッシュ「俺はお前をあの方の前に連れて行く」
コナン「(オレの正体はまだこの男にしか知られていない。この男さえ倒せば…だが麻酔銃はもう使えねぇし…残るは…)」
コナン「ピスコか!?」
アイリッシュ「フッ…こっちの事も調査済みってわけか…工藤新一を殺し損ない、その上お前の正体を見抜けなかったのは奴の大きな失点だ」
アイリッシュ「俺はお前をあの方の前に連れて行く」
コナン「(オレの正体はまだこの男にしか知られていない。この男さえ倒せば…だが麻酔銃はもう使えねぇし…残るは…)」
アイリッシュ「生きて連れて帰らないとあの方もお前が工藤新一だとは思ってくれないだろうからな」