『平穏な日常』
「いつもの」
「はいよ。タコスロールね」
「はいよ7ドル50セント」
📺「この爆発をユーロポールは遠隔起爆機能の誤作動と発表。原因とされる偽装貨幣は天空カジノのテロ摘発で発見されたものと」
条野採菊「悲惨な事件ですね。思う所はありますか?」
国木田独歩「同じ意見だ」
📺「この爆発をユーロポールは遠隔起爆機能の誤作動と発表。原因とされる偽装貨幣は天空カジノのテロ摘発で発見されたものと」
条野採菊「悲惨な事件ですね。思う所はありますか?」
国木田独歩「同じ意見だ」
条野採菊「あなた達テロリストがした事です」
国木田独歩「くれるのか?」
国木田独歩「何!?」
条野採菊「猟犬として武装探偵社を追い逮捕する事、それが自由の値段です。毎月の維持手術を受けねば死ぬ以上裏切りは不可能。この提案を受け入れて治療手術をしなければ、貴方は理想どころか持てる能力全てを失いますよ」
国木田独歩「能力だと?」
条野採菊「手帳です。両手がないのにどうやって書くんです?」
条野採菊「猟犬として武装探偵社を追い逮捕する事、それが自由の値段です。毎月の維持手術を受けねば死ぬ以上裏切りは不可能。この提案を受け入れて治療手術をしなければ、貴方は理想どころか持てる能力全てを失いますよ」
国木田独歩「能力だと?」
条野採菊「手帳です。両手がないのにどうやって書くんです?」
ルーシー「これからどうするの?」
坂口安吾「敦君!」
条野採菊「さて、私は行きます。一人で提案を検討する時間も必要でしょうから」
条野採菊「ああそうそう。女医の処刑日が本日に決まりました。これで仲間を守る貴方の理想が無意味だと証明されましたね」
条野採菊「ああそうそう。女医の処刑日が本日に決まりました。これで仲間を守る貴方の理想が無意味だと証明されましたね」
ゴーゴリ「気ついたかい?」
シグマ「天空カジノから落ちたのに…かすり傷一つない」
ゴーゴリ「タネを明かせば単純な奇術だよ」
ゴーゴリ「落ちる君を空間接続能力で受け止め」
ゴーゴリ「逆向きに打ち出し」
ゴーゴリ「それをくり返して少しずつ高度を下げたのさ」
ゴーゴリ「その胸の傷も私の異能力で血液をループさせ体内に戻している」
ゴーゴリ「まさに出血大サービス!的な!」
ゴーゴリ「タネを明かせば単純な奇術だよ」
ゴーゴリ「落ちる君を空間接続能力で受け止め」
ゴーゴリ「逆向きに打ち出し」
ゴーゴリ「それをくり返して少しずつ高度を下げたのさ」
ゴーゴリ「その胸の傷も私の異能力で血液をループさせ体内に戻している」
ゴーゴリ「まさに出血大サービス!的な!」
ゴーゴリ「聞けばいいんじゃない?本人が目の前にいるんだし」
シグマ「どうやって生き延びた?」
ゴーゴリ「ええ~~~~どうしようかな~~~マジシャンにタネ明かしを要求するなんて~~なんか失礼っていうか~~なんてねえ!タネは簡単!空間接続で隙間を作り別の胴体と繋げた。チェンソーはそれを両断しただけ」
シグマ「確かにお前はなんでもありの超級異能力者だ。だが驚いた理由はそこではない。作戦でお前は本当に死ぬ筈だった」
シグマ「真犯人を事件から消し、探偵社から逃げる以外の道を奪う為に。お前はそれに納得して参加した筈だ」
シグマ「どうやって生き延びた?」
シグマ「確かにお前はなんでもありの超級異能力者だ。だが驚いた理由はそこではない。作戦でお前は本当に死ぬ筈だった」
シグマ「真犯人を事件から消し、探偵社から逃げる以外の道を奪う為に。お前はそれに納得して参加した筈だ」
ゴーゴリ「確かにその通りだ。実際僕は死ぬ気でいた。真の自由意志の存在を証明する為に」
ゴーゴリ「その動機を他者が理解すると思っていなかった。だが…」
フョードル〈素晴らしい。貴方は神に抗い自分を見失う為に戦っているのですね〉
ゴーゴリ「感動したよ。彼は本質を見抜いていた。フョードル君こそ人生で唯一の理解者であり親友…そう思った。そして気づいてしまったんだ」
ゴーゴリ「その親友を僕が殺せば、僕達は感情という洗脳から自由であると…真に自由な鳥であると証明できるのでは?」
シグマ「(この男…)」
ゴーゴリ「フョードル君を殺す。その為にも君の異能力で彼の異能力が何か読みとって欲しい」
坂口安吾「(考えられる原因は…)」
坂口安吾「(あの時受けたスペルバレット)」
坂口安吾「(ならばこれはフョードルの策略の一部…)」
坂口安吾「(あの時受けたスペルバレット)」
坂口安吾「(ならばこれはフョードルの策略の一部…)」
坂口安吾「(共喰いと同じウイルス異能を使った脅迫…つまり敦君は人質)」
坂口安吾「(黒幕を追えば彼は死ぬ。しかしテロを止めねば何百万人が死ぬ。当然特務課としてはこの国の安全保障が最優先。だがこの二人は違う)」
坂口安吾「(二択を迫られれば彼女達は敦君を選ぶ。戦闘になれば僕に勝ち目はない)」
坂口安吾「敦君!」
中島敦「安吾さん、頁の在り処がわかりました」
坂口安吾「(黒幕を追えば彼は死ぬ。しかしテロを止めねば何百万人が死ぬ。当然特務課としてはこの国の安全保障が最優先。だがこの二人は違う)」
坂口安吾「(二択を迫られれば彼女達は敦君を選ぶ。戦闘になれば僕に勝ち目はない)」
坂口安吾「敦君!」
中島敦「安吾さん、頁の在り処がわかりました」
坂口安吾「頁の在り処をシグマに教えられた?」
中島敦「ええ彼の異能力で…多分手を掴んだ時…」
坂口安吾「何故」
泉鏡花「そいつを倒せばこの事件は終わる?」
「…………」
フョードル「探偵社が心配なのですよ。天空カジノで探偵社が敗れた今、こんな事している時間があるのですか?」
太宰治「暇なのだよ私は…君以上にね」
福沢諭吉「他の社員も狙われたか」
江戸川乱歩「神威の魔の手は鋭く早かった。だから時間節約の為、奴の暗殺計画を乗っ取らせて貰った」
江戸川乱歩「とにかくそんなわけで狙われた社員は全員無事だよ」
福沢諭吉「だが乱歩、お前は事件発生時に撃たれ行方不明と聞いたが…」
江戸川乱歩「僕が危機に陥ってる時の理由は一つ。危機だと相手に思い込ませた方が都合がいいからだ」
江戸川乱歩「人質事件が起きた時、敵の陰謀で僕は警察に包囲されていた」
江戸川乱歩「神威の魔の手は鋭く早かった。だから時間節約の為、奴の暗殺計画を乗っ取らせて貰った」
江戸川乱歩「とにかくそんなわけで狙われた社員は全員無事だよ」
福沢諭吉「だが乱歩、お前は事件発生時に撃たれ行方不明と聞いたが…」
江戸川乱歩「僕が危機に陥ってる時の理由は一つ。危機だと相手に思い込ませた方が都合がいいからだ」
江戸川乱歩「人質事件が起きた時、敵の陰謀で僕は警察に包囲されていた」
江戸川乱歩〈あら~ごめんごめん。ところでいいマントだね~少々借りるよ〉
江戸川乱歩「初動捜査のドサクサに紛れて僕は包囲網から脱出した」
江戸川乱歩「捜査の過程で探偵社員の暗殺計画を掴んだけど、全員同時に助ける為には準備の時間が足りない。だから敵の計画を書き換える事にした」
江戸川乱歩「国木田を狙撃する為の銃を奪い、電子錠を破壊、昏倒ガスを撒いて国木田を無事救出」
江戸川乱歩「与謝野さんの救出は、予め護送車に細工した。エンジンを電動式のものに取り替えた。電動エンジンは駆動音がほどんど出ない」
江戸川乱歩「その上で走行音が再生されるように細工しておけば、誰もすり替えに気づかない」
江戸川乱歩「襲撃者は車を遠隔地雷で吹き飛ばす予定だったから」
江戸川乱歩「それを奪って早めに起爆させた」
江戸川乱歩「兵士四人の内、二人が前方を調べに行き、残りの二人が後方を警戒すれば車が視界から外れる」
江戸川乱歩「そして鏡を使い」
江戸川乱歩「姿を隠して護送車に乗車」
江戸川乱歩「あとは、走行音の再生を切り」
江戸川乱歩「静かに脇道へ走り去る。これが与謝野さん救出のトリック」
江戸川乱歩「さて、最後は花袋を救出した方法。これが一番単純。協力者を使った」
ポオ「そう!吾輩である!」
江戸川乱歩「初動捜査のドサクサに紛れて僕は包囲網から脱出した」
江戸川乱歩「捜査の過程で探偵社員の暗殺計画を掴んだけど、全員同時に助ける為には準備の時間が足りない。だから敵の計画を書き換える事にした」
江戸川乱歩「与謝野さんの救出は、予め護送車に細工した。エンジンを電動式のものに取り替えた。電動エンジンは駆動音がほどんど出ない」
江戸川乱歩「その上で走行音が再生されるように細工しておけば、誰もすり替えに気づかない」
江戸川乱歩「襲撃者は車を遠隔地雷で吹き飛ばす予定だったから」
江戸川乱歩「それを奪って早めに起爆させた」
江戸川乱歩「兵士四人の内、二人が前方を調べに行き、残りの二人が後方を警戒すれば車が視界から外れる」
江戸川乱歩「そして鏡を使い」
江戸川乱歩「姿を隠して護送車に乗車」
江戸川乱歩「あとは、走行音の再生を切り」
江戸川乱歩「静かに脇道へ走り去る。これが与謝野さん救出のトリック」
ポオ「そう!吾輩である!」
「KS商事の御曹司の愛人疑惑だぞ」
「世界を見てください!武装探偵社のテロ事件で各国報道は大騒ぎなんすよ」
江戸川乱歩「ねぇ、こういうのってお茶でないの?」
「テロリストだァアアア!」
「生中継だと!?」
「あなた達は何故テロを企てたのですか?」
「世界を見てください!武装探偵社のテロ事件で各国報道は大騒ぎなんすよ」
江戸川乱歩「ねぇ、こういうのってお茶でないの?」
「テロリストだァアアア!」
「生中継だと!?」
「あなた達は何故テロを企てたのですか?」
江戸川乱歩「これは六日前の午後、探偵社に届いたメッセージだ。さて、この後どうなったか…」
江戸川乱歩「勿論知ってるだろうけど…こうなった」
「今更言い逃れですか?それとも無実の証拠でも?」
江戸川乱歩「証拠ならある。これだ。今朝全ての警察関係施設に同じものを送った。現場の指紋、毛髪、人質の予定変更」
江戸川乱歩「チェンソーの購入履歴。探偵社がテロを準備したと仮定すると有り得ない証拠。或いは証拠の不在。それを資料にまとめた」
箕浦「おい!あの封筒はどこだ!」
「頁?」
江戸川乱歩「頁とは、現実改変能力を持つ特殊な紙片だ。そこに書かれた内容は全て真実となる。真犯人はそこに“武装探偵社こそ天人五衰事件の黒幕である”と書き込んだ」
江戸川乱歩「そして、“警察関係者は武装探偵社を犯人と信じて疑わない”とも。今頃資料は捨てられている筈だ」
江戸川乱歩「さてそろそろ時間かな」
江戸川乱歩「そして、“警察関係者は武装探偵社を犯人と信じて疑わない”とも。今頃資料は捨てられている筈だ」
江戸川乱歩「さてそろそろ時間かな」
江戸川乱歩「十二年だ。この十二年で僕は何万件もの事件を解決してきた。この部屋の中にも僕が助けた警官が何人もいる」
江戸川乱歩「だろ?」
江戸川乱歩「考えろ!この名探偵がテロの犯人だとしたら、今こんな風に指名手配されるような初歩的なヘマをすると思うか?」
江戸川乱歩「自分の目で見ろ!そうすればわかる筈だ」
江戸川乱歩「名探偵になるのは、本当は簡単だって事が」
江戸川乱歩「だろ?」
江戸川乱歩「考えろ!この名探偵がテロの犯人だとしたら、今こんな風に指名手配されるような初歩的なヘマをすると思うか?」
江戸川乱歩「自分の目で見ろ!そうすればわかる筈だ」
江戸川乱歩「名探偵になるのは、本当は簡単だって事が」