箕浦「急げ名探偵!脱出するぞ!」
江戸川乱歩「やぁ箕浦君!遅かったじゃないか」
箕浦「お前の言った通り、己の魂を信じてるからだ」
「極悪非道のテロリストめ!」
箕浦「なぁ名探偵、お前の言う通りこの国の警官はバカだ。だが全員じゃない」
「お前達何をしている!」
箕浦「全部お前の読み通りとなると腹が立つがとにかく助けに来てやったぞ!」
江戸川乱歩「どうして?」
箕浦「お前の言った通り、己の魂を信じてるからだ」
「投降せよ!ここは包囲されている!」
「極悪非道のテロリストめ!」
箕浦「なぁ名探偵、お前の言う通りこの国の警官はバカだ。だが全員じゃない」
「お前達何をしている!」
「俺達は直感を信じる!」
「探偵を守れ!」
箕浦「警察の何割かがお前の頭脳と正しさを信じ、正義の為に命を投げ出すと知ってた訳だ」
江戸川乱歩「実は信じて貰える確証は何もなかった」
「探偵を守れ!」
箕浦「自分のした事がわかってんのか!この国の警察を二つに割ったんだぞ!」
江戸川乱歩「ああそうだ。正しい警察と間違った警察にね」
箕浦「警察の何割かがお前の頭脳と正しさを信じ、正義の為に命を投げ出すと知ってた訳だ」
江戸川乱歩「実は信じて貰える確証は何もなかった」
箕浦「はは…何の事はない。お前も結構バカじゃないか」
江戸川乱歩「国木田任せた!」
中島敦「はっ!国木田さん!その腕」
与謝野晶子「心配するな。アタシに任せとけ」
江戸川乱歩「探偵社員が揃うとはこういう事だ」
江戸川乱歩「とはいえまだ完璧じゃない。二人は賢治と谷崎を探せ」
与謝野晶子「乱歩さんは?」
江戸川乱歩「決まっているだろ?仕事の一番面白い所を貰う」
江戸川乱歩「国木田任せた!」
中島敦「はっ!国木田さん!その腕」
与謝野晶子「心配するな。アタシに任せとけ」
江戸川乱歩「探偵社員が揃うとはこういう事だ」
江戸川乱歩「とはいえまだ完璧じゃない。二人は賢治と谷崎を探せ」
与謝野晶子「乱歩さんは?」
江戸川乱歩「決まっているだろ?仕事の一番面白い所を貰う」
末広鐵腸「いかにも。昨晩銘酒“大暴君”を二瓶空けられ更に梯子酒を敢行。本来なら喋れぬ程の二日酔いを小官の特製卵酒を飲まれたのち、こうして出席されているのです」
福地桜痴「いや…正直吐き気の半分はその卵酒のせいという気がするんだが…あれ何の卵?」
福地桜痴「いや…正直吐き気の半分はその卵酒のせいという気がするんだが…あれ何の卵?」
「世界の正義を統一します!どの国家にも属さず、どのような柵にも縛られない地球全土を守備範囲とした軍警察。それをこの世に誕生させます」
「あなたがその軍を指揮するのです。手始めにテロリストの武装探偵社を壊滅させましょう!」
「あなたがその軍を指揮するのです。手始めにテロリストの武装探偵社を壊滅させましょう!」
福地桜痴「気に食わんな…探偵社がテロリスト?まだそんな寝言をほざいておるのか?そんな話受けてもいいが条件がある。捜査の前提を変更して貰う」
「では皆様、決議に入る前に新創設部隊の司令官殿よりお言葉を頂戴致します」
「本物の福地桜痴だ」
福地桜痴「では何故今ここに立っているのか…このままでは人類が滅びるからだ。我々はすでに負けている」
福地桜痴「新時代のテロリスト天人五衰に滅ぼされる前夜、諸君は何をする?死ぬ前にうまいものでも食って過ごすか?」
福地桜痴「否!抗うのだ!その能力を有するが故に人民は諸君を代表に選んだ」
福地桜痴「委員長はその組織を“超国家的武装警備部隊”と呼称している。が…あれはまあ何だ…ダサい。儂はすでに別の名で呼称しておる」
福地桜痴「新時代のテロリスト天人五衰に滅ぼされる前夜、諸君は何をする?死ぬ前にうまいものでも食って過ごすか?」
福地桜痴「否!抗うのだ!その能力を有するが故に人民は諸君を代表に選んだ」
福地桜痴「委員長はその組織を“超国家的武装警備部隊”と呼称している。が…あれはまあ何だ…ダサい。儂はすでに別の名で呼称しておる」
福地桜痴「諸君には本決議草案の賛成票を強く求めるものである」
福地桜痴「お前は変わらんな小僧。初めて会った時とほとんど変わらん」
江戸川乱歩「初めて会ったのは探偵社設立記念の祝賀会だったね。あれは実に酷かった。オジサンは酔って現れて会場で暴れた挙げ句、出来立ての社の看板に小便を引っかけた」
江戸川乱歩「初めて会ったのは探偵社設立記念の祝賀会だったね。あれは実に酷かった。オジサンは酔って現れて会場で暴れた挙げ句、出来立ての社の看板に小便を引っかけた」
江戸川乱歩「社長にそれを言われちゃあ許すしかない」
江戸川乱歩「僕がここに来たのは、貴方に会えと社長に命じられたからだ。天人五衰は六日後に国家を消滅させるつもりだ。僕達はその前に敵の長“神威”を倒し頁を奪う。その為には、世界を味方につけた貴方の力いが必要だ。だから貴方と組む。さあ返答は?イエスかノーか?」
福地桜痴「つまらんな!自称名探偵を買い被り過ぎたか?儂を揺さぶる説得術の一つも腹に呑んで来るかと思ったが、ただ“信じて下さい”と現れた貴様を儂がこの場で斬らぬと何故わかる?」
江戸川乱歩「ぜんぜんわかんない。僕なら貴方の反応を完全に推理する事もできる。でもしない。協力したくなる様心理的に誘導する事もできる。でもしない」
江戸川乱歩「僕はただ信じるだけだ。何故なら社長が一言…」
福沢諭吉〈福地を信じろ〉
江戸川乱歩「そう言ったからだ。貴方の基準点は正義かもしれないけど、僕の基準点は社長と同じ方向を向く事だ」
江戸川乱歩「だから僕も貴方を信じる」
福地桜痴「福沢はいい部下を持ったな…で?どうする?」
福地桜痴「見つかったら厄介だ。お前も早く隠れろ!」
江戸川乱歩「やだよ!英雄なんて言われてる割りにかっこ悪い中年だなあ!」
福地桜痴「船内の警備は各国のSPだ。犯罪者を見れば問答無用で撃って来るぞ。あと儂を中年と呼ぶな」
江戸川乱歩「中年でしょ?」
福地桜痴「まだまだ若いわ」
中島敦「ちょっと乱歩さん!貴重な同盟相手ですよ!もう少し言葉遣いを…」
福地桜痴「構わん構わん。この小僧はな妬んでおるのだ」
福地桜痴「船内の警備は各国のSPだ。犯罪者を見れば問答無用で撃って来るぞ。あと儂を中年と呼ぶな」
江戸川乱歩「中年でしょ?」
福地桜痴「まだまだ若いわ」
中島敦「ちょっと乱歩さん!貴重な同盟相手ですよ!もう少し言葉遣いを…」
福地桜痴「構わん構わん。この小僧はな妬んでおるのだ」
江戸川乱歩「焦るな。殺人事件と違って今回は犯人がわかったら解決じゃない。慎重にならないとな」
中島敦「ええ、乱歩さんと仕事する時は念の為」
江戸川乱歩「仕方ないな~社長には内緒だぞ」
江戸川乱歩「仕方ないな~社長には内緒だぞ」
江戸川乱歩「(だが辻褄は合う…では動機は?)」
福沢諭吉〈私が先に生きる路を見つけて少し寂しいのだろう〉
江戸川乱歩「(そうか…これが貴方の“生きる路”か)」
江戸川乱歩「(何ができる!?僕が気づいた事に奴も気づいた!猶予は数秒)」
中島敦「乱歩さん?」
中島敦「発煙筒?」
江戸川乱歩「敦すまない。僕のミスだ」
福沢諭吉〈私が先に生きる路を見つけて少し寂しいのだろう〉
江戸川乱歩「(そうか…これが貴方の“生きる路”か)」
江戸川乱歩「(何ができる!?僕が気づいた事に奴も気づいた!猶予は数秒)」
中島敦「発煙筒?」
江戸川乱歩「敦すまない。僕のミスだ」
江戸川乱歩「敦逃げ切れ!お前では勝ち目はない!」
中島敦「(あれは万一の避難場所として乱歩さんが所持していたポオさんの推理小説!)」
江戸川乱歩「それともう一つ!神威の異能力は持つ武…」
神威「はぁ…やはり小僧には見破れたか…これでも軍時代の潜入任務では“百面相の男”と呼ばれたんだが…歳かな」
中島敦「(あれは万一の避難場所として乱歩さんが所持していたポオさんの推理小説!)」
江戸川乱歩「それともう一つ!神威の異能力は持つ武…」
神威「はぁ…やはり小僧には見破れたか…これでも軍時代の潜入任務では“百面相の男”と呼ばれたんだが…歳かな」
中島敦「あなたが神威?」
中島敦「それは!」
江戸川乱歩〈神威の異能力は持つ武器の性能を百倍にする能力だ!〉