根津吾郎「待て!人殺しー!」
コナン「あっちからだ!」
毛利小五郎「まだ生きてるぞ!蘭!救急車!」
結城景子「秀人!死んじゃいやー!」
コナン「蘭姉ちゃん階段の上にも!」
毛利小五郎「犯人は?」
根津吾郎「し…白い…服…」
高木刑事「結城氏の妻で会社のナンバー2でもある結城景子さんです」
コナン「(白い服か…)」
毛利小五郎「そこに警備員の根津さんが駆けつけ犯人と争いに…」
目暮警部「スタンガンか」
高木刑事「結城氏が護身用に所持していた物です」
佐藤刑事「電圧から見て犯人の体には、スタンガンによる火傷の痕があるようです」
毛利小五郎「そこに警備員の根津さんが駆けつけ犯人と争いに…」
高木刑事「傷の形状などから二人を刺した凶器は同じナイフだとの事です」
コナン「(ここだけやけに傷が…)」
佐藤刑事「犯人の下足痕は大通りを出た所で途切れています」
結城景子「さっきまで三階の会議室で夫と打ち合わせを…その後…私だけ残って仕事してたらあの警笛が聞こえて…」
根津吾郎〈待てー!人殺しー!〉
佐藤刑事「警笛が聞こえる前、ご主人が襲われた事には気づかなかったんですね?」
コナン「(ここだけやけに傷が…)」
佐藤刑事「犯人の下足痕は大通りを出た所で途切れています」
根津吾郎〈待てー!人殺しー!〉
佐藤刑事「警笛が聞こえる前、ご主人が襲われた事には気づかなかったんですね?」
結城景子「だったら何!?」
目暮警部「あなたにもご主人に対する不満があったんではありませんか」
結城景子「そうよ。夫は私に離婚を迫ってた。会社も売却するって…二人でやっとここまで来たのに…」
毛利小五郎「景子さんは犯人じゃありませんよ。もし彼女が犯人なら根津さんは大通りじゃなく階段の上を指さしたハズです。そもそも彼女の靴はヒール。犯人の靴跡とは似ても似つかない」
高木刑事「となると怪しいのは…」
一ノ瀬薫「僕が社長を?何でですか」
結城景子「よく𠮟られてたし、たまにすごい目で睨んでたわよね」
一ノ瀬薫「やだな。誤解ですよ」
目暮警部「あなたにもご主人に対する不満があったんではありませんか」
結城景子「そうよ。夫は私に離婚を迫ってた。会社も売却するって…二人でやっとここまで来たのに…」
毛利小五郎「景子さんは犯人じゃありませんよ。もし彼女が犯人なら根津さんは大通りじゃなく階段の上を指さしたハズです。そもそも彼女の靴はヒール。犯人の靴跡とは似ても似つかない」
一ノ瀬薫「僕が社長を?何でですか」
結城景子「よく𠮟られてたし、たまにすごい目で睨んでたわよね」
一ノ瀬薫「やだな。誤解ですよ」
結城景子「今日は休みでしょ?なぜここに?」
佐藤刑事「反応しない」
コナン「コーヒーだね」
一ノ瀬薫「そもそも靴だって犯人のとは全然違うんだ」
コナン「(これって…)」
一ノ瀬薫「ありがとうボウヤ」
コナン「犯人は何でわざわざ警備員さんがいる前で結城さんを襲ったんだろう…」
コナン「そこにいたんだよね?警備員さん」
コナン「犯人は本当に結城さんだけを狙ったのかなぁ…」
コナン「コーヒーだね」
一ノ瀬薫「そもそも靴だって犯人のとは全然違うんだ」
コナン「(これって…)」
一ノ瀬薫「ありがとうボウヤ」
コナン「犯人は何でわざわざ警備員さんがいる前で結城さんを襲ったんだろう…」
コナン「そこにいたんだよね?警備員さん」
コナン「犯人は本当に結城さんだけを狙ったのかなぁ…」
目暮警部「まさか!」
佐藤刑事「すぐに調べます!」
佐藤刑事「調べた結果、4年前結城氏の会社は不正疑惑で揺れていたんですが、その責任を一身に背負い、このビルから投身自殺した女性がいたようです」
結城景子「幸よ。白井幸」
結城景子「会社の立ち上げメンバーで私のかけがえのない親友だった」
佐藤刑事「調べた結果、4年前結城氏の会社は不正疑惑で揺れていたんですが、その責任を一身に背負い、このビルから投身自殺した女性がいたようです」
結城景子「幸よ。白井幸」
結城景子「会社の立ち上げメンバーで私のかけがえのない親友だった」
毛利蘭「じゃあの花束は…」
毛利小五郎「もしもそれが結城さんに買収された偽証だったとしたら…」
毛利蘭「根津さんも最初から狙われてた?」
高木刑事「しかも幸さんが亡くなったのは4年前の今日。つまり今日は彼女の命日なんです」
毛利蘭「それ幸さん?」
コナン「ネット上に残ってたみたい」
毛利蘭「目暮警部に知らせて来る」
コナン「(ん?何だこれ)」
コナン「何だ、こっちか」
コナン「(これは…飛沫血痕!?)」
コナン「(ずいぶん離れてるな…何でこんな所に…この靴跡!)」
コナン「(そうか!って事はまさか)」
コナン「(成程な)」
目暮警部「これはどういう事ですかな」
毛利蘭「目暮警部に知らせて来る」
コナン「(ん?何だこれ)」
コナン「何だ、こっちか」
コナン「(これは…飛沫血痕!?)」
コナン「(ずいぶん離れてるな…何でこんな所に…この靴跡!)」
コナン「(そうか!って事はまさか)」
コナン「(成程な)」
結城景子「じゃあウチに入ったのも…」
一ノ瀬薫「真相を突き止める為さ。でも誰も殺しちゃいない!」
コナン「でも何の為に持って来たの?ペン。それ録音する奴だよね?」
一ノ瀬薫「今夜社長に呼び出されたんです。幸の事で話があるって」
結城景子「えっ!じゃあ夫はあなたの正体に…」
コナン「でも何の為に持って来たの?ペン。それ録音する奴だよね?」
一ノ瀬薫「今夜社長に呼び出されたんです。幸の事で話があるって」
結城景子「えっ!じゃあ夫はあなたの正体に…」
一ノ瀬薫「気づいてたと思います。だからこれを…」
高木刑事「もしあなたに何かあっても録音した音声が証拠になると…」
一ノ瀬薫「ええ…喫煙所で待ち合わせてたんですが、来ないから気になって会社のビルの方へ」
一ノ瀬薫「そしたらもう血のついた足跡が…」
高木刑事「もしあなたに何かあっても録音した音声が証拠になると…」
一ノ瀬薫「ええ…喫煙所で待ち合わせてたんですが、来ないから気になって会社のビルの方へ」
一ノ瀬薫「そしたらもう血のついた足跡が…」
一ノ瀬薫「誤解を解くヒマもなく夢中で逃げたんで、後ろで誰が根津さんを刺したかは…」
一ノ瀬薫「振り返った時にはもう根津さんが倒れてて…後はみなさんご存知の通りです」
結城景子「たぶん夫はあなたにも伝えたかったのね。自首する事を」
目暮警部「会社の売却に離婚。確かに結城氏がしようとしていた事は全て身辺整理だ」
毛利小五郎「今夜してた打ち合わせってのは…」
一ノ瀬薫「振り返った時にはもう根津さんが倒れてて…後はみなさんご存知の通りです」
目暮警部「会社の売却に離婚。確かに結城氏がしようとしていた事は全て身辺整理だ」
毛利小五郎「今夜してた打ち合わせってのは…」
結城景子「ええ、初めて告げられたの…夫の口から全て。不正も幸の事も自首も…」
結城景子「あの人はいつもそう…そういう事に限って全部一人で勝手に…結局私の事信じてなかったって事じゃない!」
毛利蘭「そうでしょうか?こうも考えられませんか?絶対にあなたを巻き込みたくなかったんだって」
結城景子「あの人はいつもそう…そういう事に限って全部一人で勝手に…結局私の事信じてなかったって事じゃない!」
毛利蘭「そうでしょうか?こうも考えられませんか?絶対にあなたを巻き込みたくなかったんだって」
目暮警部「となると犯人は…」
佐藤刑事「第三者、真犯人Xが…」
小五郎(コナン)「あと一人いるじゃないか。自首しようとしている結城さんを殺害する動機があり、始めからずっと逃げも隠れもしてない人物が」
小五郎(コナン)「真犯人は亡くなった警備員の根津さんですよ」
目暮警部「しかし彼は殺害されたんじゃ…」
小五郎(コナン)「その犯人の姿を誰も見ていません。そもそも変なんですよ。ナイフを持った犯人と争ったハズなのに」
小五郎(コナン)「根津さんの警棒は腰にささったままだった」
小五郎(コナン)「あと一人いるじゃないか。自首しようとしている結城さんを殺害する動機があり、始めからずっと逃げも隠れもしてない人物が」
小五郎(コナン)「真犯人は亡くなった警備員の根津さんですよ」
目暮警部「しかし彼は殺害されたんじゃ…」
小五郎(コナン)「その犯人の姿を誰も見ていません。そもそも変なんですよ。ナイフを持った犯人と争ったハズなのに」
小五郎(コナン)「簡単なカラクリさ。根津さんの靴底に二つの顔があったんだ」
小五郎(コナン)「我々に見えていたのはゴム製のソールを付けた、いわば仮面の顔。そいつを剥がせば」
小五郎(コナン)「平べったい不気味な素顔が現れる。おそらく根津さんの本来の計画はこうだったはずです」
小五郎(コナン)「まずビルから出て来た結城さんを刺殺」
小五郎(コナン)「次に平べったい靴底で犯人Xの下足痕を大通りまで作ります」
小五郎(コナン)「我々に見えていたのはゴム製のソールを付けた、いわば仮面の顔。そいつを剥がせば」
小五郎(コナン)「平べったい不気味な素顔が現れる。おそらく根津さんの本来の計画はこうだったはずです」
小五郎(コナン)「まずビルから出て来た結城さんを刺殺」
小五郎(コナン)「次に平べったい靴底で犯人Xの下足痕を大通りまで作ります」
小五郎(コナン)「そこで靴底に予め用意していたソールを接着剤で貼り付けて」
小五郎(コナン)「階段の上まで戻ると」
小五郎(コナン)「その靴底に血をつけ」
小五郎(コナン)「今度は自分用の下足痕を作る。これで2種類の下足痕の完成だ」
小五郎(コナン)「続いてナイフで自らの体の正面に傷をつける。もちろん防御創を装う為です」
小五郎(コナン)「仕上げに結城さんに心臓マッサージを。返り血を覆い隠す為であり」
小五郎(コナン)「警笛を吹いて」
小五郎(コナン)「景子さんにその場面を目撃させる為でもあった」
目暮警部「スタンガンか!」
小五郎(コナン)「このままでは根津さんが殺害したのは明白」
小五郎(コナン)「そして思いついた。木の葉を隠すなら森の中。傷を隠すなら傷の中だとね」
小五郎(コナン)「防御創なら体の正面につくハズだ。一度ならともかく何度もあんな傷がつくとは思えない」
小五郎(コナン)「根津さん自らつけた傷さ。スタンガンによる火傷を隠す為にな」
小五郎(コナン)「その作業を終え、偽装の為の心臓マッサージをしていた時」
小五郎(コナン)「このままでは根津さんが殺害したのは明白」
小五郎(コナン)「そして思いついた。木の葉を隠すなら森の中。傷を隠すなら傷の中だとね」
小五郎(コナン)「防御創なら体の正面につくハズだ。一度ならともかく何度もあんな傷がつくとは思えない」
小五郎(コナン)「根津さん自らつけた傷さ。スタンガンによる火傷を隠す為にな」
小五郎(コナン)「その作業を終え、偽装の為の心臓マッサージをしていた時」
小五郎(コナン)「ところが根津さんの腰は傷だらけ。予想外の出来事に焦ってもいた」
小五郎(コナン)「何より靴底の感覚がさっきまでとはまったく違っていたハズだ」
佐藤刑事「つまりは事故」
目暮警部「これは血痕!」