夏油傑「なんでオマエがここにいる」
伏黒甚爾「なんでって…あぁそういう意味ね。五条悟は俺が殺した」
夏油傑「そうか死ね」
伏黒甚爾「焦んなよ」
伏黒甚爾「薨星宮と忌庫は隠す結界。入口に見張りは置けない。扉の位置さえ分かっちまえばあとはザル」
伏黒甚爾「この時期から術師は忙しくなるし、今高専には蠅頭が溢れている。外はてんやわんやさ。呪力のない俺は透明人間みたいなもんだ」
伏黒甚爾「でも1つ問題があってな。俺が呪具を持つと呪具の呪力で透明人間じゃなくなっちまう」
伏黒甚爾「なんでって…あぁそういう意味ね。五条悟は俺が殺した」
夏油傑「そうか死ね」
伏黒甚爾「焦んなよ」
伏黒甚爾「この時期から術師は忙しくなるし、今高専には蠅頭が溢れている。外はてんやわんやさ。呪力のない俺は透明人間みたいなもんだ」
伏黒甚爾「でも1つ問題があってな。俺が呪具を持つと呪具の呪力で透明人間じゃなくなっちまう」
伏黒甚爾「皆まで言うな。それじゃ今度は呪霊の呪力で透明じゃなくなっちまうってんだろ」
伏黒甚爾「呪霊に自らの体を格納させてサイズをおとす。それを俺の腹の中にしまう。透明人間は臓物まで透明だろ?」
伏黒甚爾「これで俺はあらゆる呪具を携帯したまま結界を素通りできる。はじめに呪具を使用しなかったのはそういうことだ。六眼相手の奇襲は透明なままじゃねぇと意味ないからな」
伏黒甚爾「星漿体を先に殺ってもよかったんだが六眼の視界に入るのはリスクが」
夏油傑「もういい。天与呪縛だろ?術師と同様に情報の開示が能力の底上げになることは知っている」
夏油傑「私が聞きたいのはそこじゃない。何故薨星宮へ続く扉が分かった?私達は毛程も残穢を残さなかった」
夏油傑「途中に女性が1人いたハズだ。彼女はどうした」
夏油傑「やはりオマエは死ね」
夏油傑「(最高硬度の虹龍だぞ!?)」
伏黒甚爾「ん?」
孔時雨「マジか?必要経費とはいえかなり協力して貰ったのにか?むしろゴネられると思ったぜ」
園田茂「私達は駄目元で君に暗殺を依頼した」
園田茂「盤星教は奈良時代天元様が日本仏教の広がりと共に術師というマイノリティに対する道徳基盤を説いたのが初まりだ」
孔時雨「マジか?必要経費とはいえかなり協力して貰ったのにか?むしろゴネられると思ったぜ」
園田茂「私達は駄目元で君に暗殺を依頼した」
園田茂「盤星教は奈良時代天元様が日本仏教の広がりと共に術師というマイノリティに対する道徳基盤を説いたのが初まりだ」
園田茂「その歪みから生まれたのが現在の盤星教…時の器の会。だから我々は非術師の立場に徹している」
園田茂「絶対的一神教へと成り果てた盤星教。その対象である天元様と汚れの同化。教徒の手前同化を見過ごせば会が立ち行かなくなる」
園田茂「かと言って行動が過ぎれば術師に潰される。もうヤケクソだったのだよ我々は。それがどうだ?失うはずだった全てが今や手中にある。財布の紐も緩むというもの」
孔時雨「もし天元が暴走すれば立ち行かなくなるのは人間社会かもしれねぇぜ?」
園田茂「星と共に堕ちるのならば已む無し」
伏黒甚爾「盤星教の協力って沖縄の件か?」
孔時雨「ああ」
孔時雨「それは俺も笑った。なんとプライベートジェット会長の私物だとよ。金持ちは考え方のスケールが違う」
五条悟「オマエに喉ブチ抜かれた時、反撃は諦めて反転術式に全神経を注いだ」
伏黒甚爾「(ペラペラと…コイツ)」
伏黒甚爾「(ハイになってる)」
五条悟「だが死に際に掴んだ。呪力の核心!」
伏黒甚爾「敗因?勝負はこれからだろ」
五条悟「あー?そうか?」
五条悟「そうだな」
五条悟「そーかもなあ!」
五条悟「(術式反転)」
伏黒甚爾「(②引き寄せる力、強化した無下限呪術・蒼。そして③弾く力、呪術式反転・赫)」
五条悟「天上天下唯我独尊」
五条悟「(代々伝わる相伝の術式のメリットは取説があること。デメリットは術式の情報が漏れやすいこと)」
五条悟「(アンタ禪院家の人間だろ。無下限呪術のことはよく知ってるわけだ)」
伏黒甚爾「(違和感…“タダ働きなんてゴメンだね”いつもの俺ならそう言ってトンズラこいた)」
五条悟「遅かったな傑。いや早い方か。都内にいくつ盤星教の施設があるって話だもんな」
夏油傑「悟…だよな?何があった…!?」
五条悟「硝子には会えたんだな」
夏油傑「あぁ治してもらった。私は問題ない。いや私に問題がなくても仕方ないな」
夏油傑「戻ろう」
五条悟「傑、コイツら殺すか?今の俺なら多分何も感じない」
夏油傑「いい。意味がない。見た所ここには一般教徒しかいない。呪術界を知る主犯の人間はもう逃げた後だろう」
夏油傑「懸賞金と違ってもうこの状況は言い逃れできない。元々問題のあった団体だ。じき解体される」
五条悟「意味ね…それ本当に必要か?」
夏油傑「大事なことだ。特に術師にはな」
夏油傑「いい。意味がない。見た所ここには一般教徒しかいない。呪術界を知る主犯の人間はもう逃げた後だろう」
夏油傑「懸賞金と違ってもうこの状況は言い逃れできない。元々問題のあった団体だ。じき解体される」
五条悟「意味ね…それ本当に必要か?」
夏油傑「大事なことだ。特に術師にはな」