クリケット「いいかおめェら、まず空島についておれの知っている事を全て教えてやる。この辺りの海では時として真昼だってのに一部の海を突然夜が襲う怪奇な現象が起きる」
ルフィ「あった!あったぞそれ!なァ!」
ウソップ「おう!夜が来てほんで、その時怪物が現れたんだ」
クリケット「巨人の事か。あいつらがどこからやって来るかって謂れもあるが、今はおいとけ」
クリケット「突然来る夜の正体。それは極度に積み上げられた雲の影だ」
クリケット「積帝雲。そう呼ばれる雲がある。空高くも積み上げるも、その中には気流を生まず雨に変わる事もない」
クリケット「突然来る夜の正体。それは極度に積み上げられた雲の影だ」
クリケット「積帝雲。そう呼ばれる雲がある。空高くも積み上げるも、その中には気流を生まず雨に変わる事もない」
クリケット「一説には積帝雲は何千年何万年もの間変わる事なく空を浮遊し続ける雲の石化だという」
クリケット「いいか、空島がもし存在するというのならば、そこにしか可能性がない」
ルフィ「そうか!わかった!その雲の上に行こう!」
クリケット「おめェらがイメージする程爽やかな空の旅にはならねェ。ノックアップストリームはいわば災害だ。本来断固回避すべき対象なのさ」
クリケット「そのバケモノ海流の原理ってのも当然予測の域を超えない。そこに突っ込んでまで調べようってバカはいねェからな」
クリケット「定説はこうだ。海底のより深くに大空洞があり、そこに低温の海水が流れ込む」
クリケット「下からの地熱で生じた膨大な蒸気の圧力は海底での爆発を引き起こす」
クリケット「それは海を吹き飛ばし空へ海流をも生み出す程の大爆発だ」
クリケット「時間にして約一分間、海は空へ上昇し続ける。爆発の場所は毎回違い頻度は月5回」
クリケット「ああ飛び損だな。そのまま何にひっかかる事もなく」
クリケット「海面に叩きつけられて全員海の藻屑だ」
ウソップ「このままじゃ巨大な災害に立ち向かえねェよ」
クリケット「確かにあの船じゃ…例え新品の状態でもムリだ。だが、その点は心配するな。マシラとショウジョウに進航の補助をさせる。勿論事前に船の強化をした上でな」
マシラ・ショウジョウ「オーウ!任せろおめェら!」
クリケット「確かにあの船じゃ…例え新品の状態でもムリだ。だが、その点は心配するな。マシラとショウジョウに進航の補助をさせる。勿論事前に船の強化をした上でな」
マシラ・ショウジョウ「オーウ!任せろおめェら!」
ウソップ「次にノックアップストリームの上空に偶然積帝雲が重なるであろうって日は約何日後?いやいや何か月後?」
クリケット「明日の昼だな。行くならしっかり準備しろ」
クリケット「明日の昼だな。行くならしっかり準備しろ」
ベラミー「上陸の準備だ。夢追いののバカに金塊なんざ勿体ねェ」
クリケット「ジャヤ到着の日、1122年5月21日の日記。その島に着き我々が耳にしたのは森の中から聞こえる奇妙な鳥の鳴き声と」
クリケット「大きなそれは大きな鐘の音だ。巨大な黄金からなるその鐘の音はどこまでもどこまでも鳴り響き」
クリケット「あたかも過去の都市の繁栄を誇示するかの様でもあった。広い海の長い時間に咲く文明の儚きによせて」
クリケット「たかだか数十年生きて全てを知る風な我らには、それはあまりにも重く言葉をつまらせる。我らはしばしその鐘の音に立ち尽くした。うおおおおおお」
クリケット「ジャヤ到着の日、1122年5月21日の日記。その島に着き我々が耳にしたのは森の中から聞こえる奇妙な鳥の鳴き声と」
クリケット「大きなそれは大きな鐘の音だ。巨大な黄金からなるその鐘の音はどこまでもどこまでも鳴り響き」
クリケット「あたかも過去の都市の繁栄を誇示するかの様でもあった。広い海の長い時間に咲く文明の儚きによせて」
クリケット「たかだか数十年生きて全てを知る風な我らには、それはあまりにも重く言葉をつまらせる。我らはしばしその鐘の音に立ち尽くした。うおおおおおお」
ルフィ「ああああー!」
クリケット「これを見ろ。鐘形のインゴットだ。これを3つ海底で見つけた」
ウソップ「どの辺りが巨大なんだ?」
チョッパー「インゴットって何だ?」
ロビン「この辺りに文明があった証拠にはなるわね。インゴットは金をグラム分けするために加工されたもの。それで取り引きがなされていた事になるわ」
クリケット「そう!それに前文にあった奇妙な鳥の鳴き声…おいマシラ」
サンジ「黄金の鐘に鳥…それが昔のジャヤのシンボルだったのかねェ」
クリケット「こいつはサウスバードと言ってちゃんとこの島に現存する鳥だ」
ロビン「この辺りに文明があった証拠にはなるわね。インゴットは金をグラム分けするために加工されたもの。それで取り引きがなされていた事になるわ」
クリケット「そう!それに前文にあった奇妙な鳥の鳴き声…おいマシラ」
クリケット「こいつはサウスバードと言ってちゃんとこの島に現存する鳥だ」
ルフィ「鳴き声が変なのか?」
クリケット「こりゃマズイ!お前ら森へ行け!南の森へ!」
ルフィ「船でまっすぐ進めばいいだろ」
クリケット「ここはグランドラインだぞ!一度外海へ出ちまえば方角なんてわかりゃしねェ」
クリケット「その為に鳥の習性を利用する。ある種の動物は体内に正確な磁石を持ちそれによって己の位置を知るという」
ルフィ「うははははは!じゃあゾロお前は動物以下だな」
クリケット「ここはグランドラインだぞ!一度外海へ出ちまえば方角なんてわかりゃしねェ」
クリケット「その為に鳥の習性を利用する。ある種の動物は体内に正確な磁石を持ちそれによって己の位置を知るという」
ルフィ「うははははは!じゃあゾロお前は動物以下だな」
ゾロ「てめェが人の事言えんのかよ!」
クリケット「サウスバードはその最たるものだ。どんなに広大な土地や海に放り出されようともその体に正確な方角を示し続ける」
クリケット「とにかくこの鳥がいなきゃ何も始まらねェ!空島ところかそこへ行くチャンスに立ち合う事もできんぞ!」
クリケット「サウスバードはその最たるものだ。どんなに広大な土地や海に放り出されようともその体に正確な方角を示し続ける」
クリケット「とにかくこの鳥がいなきゃ何も始まらねェ!空島ところかそこへ行くチャンスに立ち合う事もできんぞ!」
「えーーーーーっ!?」
ウソップ「もう真夜中だぞ!今から森へ入れって!?」
クリケット「おれ達はこれからお前らのボロ船の強化にあたる!考えてみりゃ宴会やってる場合じゃなかったぜ」
クリケット「いいな!夜明けまでにサウスバードを一羽、必ず捕えて来い!」
チョッパー「おなかいっぱいで苦しい…おれ…」
ルフィ「手がかりは変な声って事だけだ」
サンジ「姿はさっき黄金で見た通り」
「ジョ~~~~~」
ルフィ「よし!」
「ハァ…ハァ…」
ショウジョウ「ニーチャンニーチャン!おれ達を怒らせるなよ」