神谷薫「あれから一週間。辻斬り騒動も解決したっていうのに…」
神谷薫「門下生が一人も戻ってくれないなんて!あー!ムカツク!」
緋村剣心「文明開化の世でござるからな…一度離れたらそう安々と戻るものではないでござるよ」
明神弥彦「ちくしょう!離せこのブス!」
神谷薫「失礼ね!これでも巷じゃ剣術小町って呼ばれてんのよ!」
神谷薫「失礼ね!これでも巷じゃ剣術小町って呼ばれてんのよ!」
神谷薫「ちょっと剣心」
明神弥彦「チッ」
緋村剣心「おろ!」
明神弥彦「俺は童じゃねぇ!東京府士族明神弥彦!他人から憐れみ受ける程堕ちちゃいねぇ」
明神弥彦「今のはてめぇが一丁前に刀差してやがるからちょっとからかってやっただけだ!勘違いするなこのタコ!」
緋村剣心「お主、なりはまだ子供だが、心根は立派に一人前でござるな。すまない。拙者がみくびっていた」
明神弥彦「チッ」
緋村剣心「おろ!」
明神弥彦「俺は童じゃねぇ!東京府士族明神弥彦!他人から憐れみ受ける程堕ちちゃいねぇ」
明神弥彦「今のはてめぇが一丁前に刀差してやがるからちょっとからかってやっただけだ!勘違いするなこのタコ!」
緋村剣心「お主、なりはまだ子供だが、心根は立派に一人前でござるな。すまない。拙者がみくびっていた」
神谷薫「剣心はここに来る前はどこにいたの?」
緋村剣心「ま、適当にぶらぶらと…流浪人でござるから」
神谷薫「(何で流浪人なんかしているんだろう…)」
神谷薫「(維新志士のほとんどがとうの昔に剣を捨て今や明治政府の栄職について権力を欲しいままにしているというのに…)」
緋村剣心「何か聞きたげな顔でござるな」
神谷薫「何でもないわよ別に。それより刀!何かで隠してって言ってるでしょ!?」
緋村剣心「まあまあほんの二年前は大勢差していたんだし…ホラ、別に誰も気にしておらんでござるよ」
神谷薫「私はこのまま出稽古に行くから剣心は買い出しお願いね。お味噌とお塩とお醬油」
神谷薫「(何で流浪人なんかしているんだろう…)」
神谷薫「(維新志士のほとんどがとうの昔に剣を捨て今や明治政府の栄職について権力を欲しいままにしているというのに…)」
緋村剣心「何か聞きたげな顔でござるな」
神谷薫「何でもないわよ別に。それより刀!何かで隠してって言ってるでしょ!?」
緋村剣心「まあまあほんの二年前は大勢差していたんだし…ホラ、別に誰も気にしておらんでござるよ」
神谷薫「私はこのまま出稽古に行くから剣心は買い出しお願いね。お味噌とお塩とお醬油」
緋村剣心「重たいものばかり…」
「あァ!」
明神弥彦「うるせぇな!夕刻までに用意すりゃ」
明神弥彦「あっ!」
我介「ナメた口たたくんじゃねぇぞこのクソガキが!夕方また来る。その時金がなきゃこんなもんじゃすまねぇぞ」
「チョコマカ逃げやがって!」
「もう観念しろ!」
明神弥彦「あっ!」
我介「ナメた口たたくんじゃねぇぞこのクソガキが!夕方また来る。その時金がなきゃこんなもんじゃすまねぇぞ」
「チョコマカ逃げやがって!」
「もう観念しろ!」
緋村剣心「うーん、しつこいでござるな」
明神弥彦「あ!あいつ…」
緋村剣心「仕方ない。ここは一つ大人しく捕まるか」
「どけオラァ!剣客警官隊が通れんだろうがァ!」
「宇治木警部補」
宇治木「ご苦労。後は我が隊で引き受ける。お前達は帰っていいぞ」
「しかしこの男、刀を抜く気配はありませんし、この様にすでに取り囲んでおります。わざわざ剣客警官隊の手をわず…」
宇治木「三等巡査の分際で薩摩維新志士の俺に意見する気か。失せろと言ったらとっとと失せろ」
宇治木「抜刀したらどうだ?優男。この東京府下で帯刀するからには腕に自信はあるのだろうな」
緋村剣心「むやみやたらに抜く剣は持ち合わせてないでござるよ。第一拙者は力を誇示する為に刀をぶらさげている訳ではござらん」
神谷薫「剣心!」
明神弥彦「あ!あいつ…」
緋村剣心「仕方ない。ここは一つ大人しく捕まるか」
「どけオラァ!剣客警官隊が通れんだろうがァ!」
「宇治木警部補」
宇治木「ご苦労。後は我が隊で引き受ける。お前達は帰っていいぞ」
「しかしこの男、刀を抜く気配はありませんし、この様にすでに取り囲んでおります。わざわざ剣客警官隊の手をわず…」
宇治木「抜刀したらどうだ?優男。この東京府下で帯刀するからには腕に自信はあるのだろうな」
緋村剣心「むやみやたらに抜く剣は持ち合わせてないでござるよ。第一拙者は力を誇示する為に刀をぶらさげている訳ではござらん」
神谷薫「剣心!」
宇治木「あれはお前の連れだな」
緋村剣心「薫殿来るな!」
緋村剣心「薫殿来るな!」
「警官だからって図に乗らないでよ!」
「横暴だ!」
「横暴だ!」
「ざけんな芋野郎!」
宇治木「官吏抗拒罪適用。一人残らずしょっぴけ。抜剣許可!抵抗する者は構わん。斬れ」
緋村剣心「薫殿にも町の人にも切っ先一寸たりとも触れるな。相手なら拙者が致す」
山縣有朋「そうか偽物だったか…」
山縣有朋「確かにあいつは人斬り抜刀斎と呼ばれる程人を斬った。だが私利私欲の為に斬った事は一度たりとてない。すべては新時代明治の為」
山縣有朋「探し出して是非帝国陸軍の大幹部に迎えたいと思っていたのだが…」
「大変です署長!」
「馬鹿者!来客中だぞ!」
「申し訳ありません!ですが剣客警官隊が…」
「今度は何をやらかしたんだ」
宇治木「官吏抗拒罪適用。一人残らずしょっぴけ。抜剣許可!抵抗する者は構わん。斬れ」
緋村剣心「薫殿にも町の人にも切っ先一寸たりとも触れるな。相手なら拙者が致す」
山縣有朋「確かにあいつは人斬り抜刀斎と呼ばれる程人を斬った。だが私利私欲の為に斬った事は一度たりとてない。すべては新時代明治の為」
山縣有朋「探し出して是非帝国陸軍の大幹部に迎えたいと思っていたのだが…」
「大変です署長!」
「馬鹿者!来客中だぞ!」
「申し訳ありません!ですが剣客警官隊が…」
「今度は何をやらかしたんだ」
「いえ…それが…そのやられているんです。それもたった一人の剣客に…」
「ですが本当なのです」
「信じられん!その男一体何者だ?」
「信じられん!その男一体何者だ?」
「わかりません。短身痩躯で赤い髪の優男なのですが」
「それが目にも止まらぬ瞬速剣の遣い手で…そうだ!確か左頬に大きな十字傷が」
「!!」
緋村剣心「残るは一人」
緋村剣心「もう二度と横暴な真似はしないと町の人に誓うでござるよ。さすればそれでお終い。後は好きな様に拙者を逮捕すればいい」
宇治木「ふざけんな!そんなみっともない真似できるかぁ!」
「よさんか宇治木!そのお人は…」
「それが目にも止まらぬ瞬速剣の遣い手で…そうだ!確か左頬に大きな十字傷が」
「!!」
緋村剣心「残るは一人」
緋村剣心「もう二度と横暴な真似はしないと町の人に誓うでござるよ。さすればそれでお終い。後は好きな様に拙者を逮捕すればいい」
宇治木「ふざけんな!そんなみっともない真似できるかぁ!」
「よさんか宇治木!そのお人は…」
「何処の剣客さん?」
「俺等と一杯飲もうぜ!」
山県有朋「緋村!やっと会えたな。10年間探したぞ」
緋村剣心「ヒゲを生やしたのですね山県さん」
神谷薫「(山県!?元維新最強兵団奇兵隊軍監)」
神谷薫「(現・明治政府陸軍卿、維新志士、山県有朋!)」
山県有朋「向こうに馬車を待たせてある。多くの維新志士がお前の帰参を待ち望んでいる」
緋村剣心「あいにくですが、人斬り働きで栄職につく気は毛頭ないんですよ」
山県有朋「何を言う!人を殺したと言ってもそれは維新の大業の立派な一部!確かにお前を人斬りと蔑む連中もいる。そんな輩はこの俺が」
緋村剣心「官憲の力でねじ伏せる」
山県有朋「緋村!やっと会えたな。10年間探したぞ」
緋村剣心「ヒゲを生やしたのですね山県さん」
神谷薫「(山県!?元維新最強兵団奇兵隊軍監)」
神谷薫「(現・明治政府陸軍卿、維新志士、山県有朋!)」
山県有朋「向こうに馬車を待たせてある。多くの維新志士がお前の帰参を待ち望んでいる」
緋村剣心「あいにくですが、人斬り働きで栄職につく気は毛頭ないんですよ」
山県有朋「何を言う!人を殺したと言ってもそれは維新の大業の立派な一部!確かにお前を人斬りと蔑む連中もいる。そんな輩はこの俺が」
緋村剣心「官憲の力でねじ伏せる」
「!!」
山県有朋「だが緋村!時代は変わったんだ!今は新時代明治!廃刀令が施かれ侍は滅んだ!剣を物と言った幕末と違うんだ!」
山県有朋「官憲の力無してこの明治の世に剣一本ではもはや何も出来んのだぞ」
緋村剣心「剣一本でも」
緋村剣心「この瞳に止まる人々くらいなら、なんとか守れるでござる」
緋村剣心「拙者は今も昔も変わらないでござるよ。人斬りが流浪人になった事以外はね」
我介「いってぇどういうつもりでェ」
明神弥彦「どうもこうもねぇ…スリなんて情けねェ真似に嫌気ががさしただけよ」
我介「どうもてめぇは生意気で気にくわねェ。ちょうどいい機会だ。誰が飼い主がじっくり教えてやるぜ」
明神弥彦「どうもこうもねぇ…スリなんて情けねェ真似に嫌気ががさしただけよ」
我介「どうもてめぇは生意気で気にくわねェ。ちょうどいい機会だ。誰が飼い主がじっくり教えてやるぜ」