中島敦「わかりました。はい、乱歩さんも気をつけて」
中島敦「122R滑走路で乱歩さんと合流します。行きましょう」
大倉燁子「うむ。では早速虎の背に乗せよ!」
大倉燁子「貴様は猟犬の下僕。即ち今日より貴様は猟犬専用乗用車じゃ。犬が猫に乗る。痛快じゃな!」
中島敦「猫じゃなく虎です」
大倉燁子「何だそんな事か。それは探偵の推理ミスじゃ」
大倉燁子「あとで説明してやる」
中島敦「乱歩さんは推理ミスをしない」
大倉燁子「はぁ…参った。普段は白状させる側じゃからな…意外と難しいもんじゃのう」
大倉燁子「鋼鞭 散血華」
中島敦〈聞き込みで強面のおじさんが妙に賢治君に優しかったんですけど〉
国木田独歩〈だろうな。ヨコハマには一つの不文律がある。“賢治を怒らせてはならない”〉
国木田独歩〈昔、東北のある村で洪水が起きた。五十年に一度の兇悪な土砂崩れは後に地図を書き換えねばならん程だった〉
国木田独歩〈だが、村はほぼ無傷だった。当時調査に向かった社長はその理由を突き止めた〉
国木田独歩〈村が無傷だったのは、崩れた土砂の方向を何かが変えたからだ〉
国木田独歩〈それを為したのは一人の村の少年。賢治が土砂の流れを変えたのだ〉
末広鉄腸「殺せ」
末広鉄腸「やはり正義を追うべきだった。静かな頭で考えれば、条野が俺に“事件を放って助けに来てくれ”と言う訳がない」
末広鉄腸「友を見誤り正義を見誤り敵を見誤った結果がこれだ。最早猟犬たる資格はない」
末広鉄腸「やれ」
中島敦「わかりましたから…本当に協力してくださいよ」
中島敦「ほら、他の猟犬が探偵社を攻撃しないように説得を」
大倉燁子「ああ、無論部下には無線で指示するが、鉄腸はともかく条野は行方不明じゃからなあ…保証はできぬぞ」
中島敦「あれ?条野さんは吸血種に敗れ連れ去られた…それが乱歩さんの推理だ。そして敵はそれが探偵社の犯行と発表した…つまりおかしいんだ…貴女が今条野さんが行方不明と語るのは」
中島敦「あれ?条野さんは吸血種に敗れ連れ去られた…それが乱歩さんの推理だ。そして敵はそれが探偵社の犯行と発表した…つまりおかしいんだ…貴女が今条野さんが行方不明と語るのは」
大倉燁子「あとで説明してやる」
中島敦「乱歩さんは推理ミスをしない」
大倉燁子「はぁ…参った。普段は白状させる側じゃからな…意外と難しいもんじゃのう」
大倉燁子「鋼鞭 散血華」
中島敦「(やられた!彼女は既に操られていた!)」
大倉燁子「すまんな」
大倉燁子「仔よ眠れ」
末広鉄腸「誰もが条野を誤解している」
末広鉄腸「条野は冷徹だが、その実は暴悪を憎み弱きを護る勇者だ」
末広鉄腸「今一度問う。条野の居場所を言え」
末広鉄腸「本来なら俺は先程の吸血種の首を追うべきなのだろう。だが五分だけ俺は正義より条野の方を見る。答えろ。条野はどこだ」
末広鉄腸「誰もが条野を誤解している」
末広鉄腸「条野は冷徹だが、その実は暴悪を憎み弱きを護る勇者だ」
末広鉄腸「今一度問う。条野の居場所を言え」
末広鉄腸「本来なら俺は先程の吸血種の首を追うべきなのだろう。だが五分だけ俺は正義より条野の方を見る。答えろ。条野はどこだ」
末広鉄腸「何だ…何をされた?」
中島敦〈聞き込みで強面のおじさんが妙に賢治君に優しかったんですけど〉
国木田独歩〈だろうな。ヨコハマには一つの不文律がある。“賢治を怒らせてはならない”〉
国木田独歩〈昔、東北のある村で洪水が起きた。五十年に一度の兇悪な土砂崩れは後に地図を書き換えねばならん程だった〉
国木田独歩〈だが、村はほぼ無傷だった。当時調査に向かった社長はその理由を突き止めた〉
国木田独歩〈村が無傷だったのは、崩れた土砂の方向を何かが変えたからだ〉
国木田独歩〈それを為したのは一人の村の少年。賢治が土砂の流れを変えたのだ〉
国木田独歩〈土砂崩れで幼馴染が生き埋めになり、それ以降の記憶がないと賢治は言っている〉
国木田独歩〈賢治の異能力は荒ぶる大自然の力。それをあの温厚な性で抑え込んでいるのだ〉
中島敦〈じゃあ賢治君が本気で怒ったら…〉
国木田独歩〈決まっているだろう。噴火を手で止められる人間など存在するか〉
国木田独歩〈賢治の異能力は荒ぶる大自然の力。それをあの温厚な性で抑え込んでいるのだ〉
中島敦〈じゃあ賢治君が本気で怒ったら…〉
末広鉄腸「殺せ」
末広鉄腸「やはり正義を追うべきだった。静かな頭で考えれば、条野が俺に“事件を放って助けに来てくれ”と言う訳がない」
末広鉄腸「友を見誤り正義を見誤り敵を見誤った結果がこれだ。最早猟犬たる資格はない」
末広鉄腸「やれ」
宮沢賢治「賢治です」
シグマ「天使?さっきも言っていたな。もしかしてそれは外部協力者の助言か?」
太宰治「三歳にしては鋭いじゃないか」
太宰治「確かに私は安吾と連絡を取っている。私は伝えたい内容を数値化して自分の心拍数でその値を再現」
太宰治「それを体内の検知器に読みとらせ」
太宰治「外の安吾が受け取った数値を解読しているのさ」
シグマ「ウソだな。少なくとも真実の半分でしかない。何故ならその方式には欠陥があるからだ。その方式ではこちらから情報を送る事しかできない。地上の情報はどうする?」
太宰治「いい指摘だ。もちろん方法はある。フョードルすら欺く鉄壁の受信方法がね。当ててみるかい?わかれば君はフョードル以上だ」
太宰治「(素直。彼は敦君系だな)」
シグマ「クイズを楽しんでる場合か!時間がない!早く話せ!フョードルより先に脱獄しなければ」
太宰治「脱獄なんかしない」
太宰治「三歳にしては鋭いじゃないか」
太宰治「確かに私は安吾と連絡を取っている。私は伝えたい内容を数値化して自分の心拍数でその値を再現」
太宰治「それを体内の検知器に読みとらせ」
太宰治「外の安吾が受け取った数値を解読しているのさ」
シグマ「ウソだな。少なくとも真実の半分でしかない。何故ならその方式には欠陥があるからだ。その方式ではこちらから情報を送る事しかできない。地上の情報はどうする?」
太宰治「いい指摘だ。もちろん方法はある。フョードルすら欺く鉄壁の受信方法がね。当ててみるかい?わかれば君はフョードル以上だ」
太宰治「(素直。彼は敦君系だな)」
シグマ「クイズを楽しんでる場合か!時間がない!早く話せ!フョードルより先に脱獄しなければ」
太宰治「脱獄なんかしない」
「閉鎖シークエンスを開始します」
シグマ「ここは…中央警備室!」
太宰治「だから時間を停めたのさ」
フョードル「これはまずいですね」
太宰治「このムルソーは危険異能力者の見本市だ。古今東西の異能が揃っている。そんな中にそいつがいる」
太宰治「異能犯罪者。彼女は世界一の盗賊だ」
太宰治「南米で政府の軍事機密を八つ盗んでお縄になった。彼女の異能力は面白いよ」
太宰治「数秒の間、自分以外の時間を停める。効果範囲は彼女の周囲数km」
太宰治「そんな彼女と安吾は司法取引をした。彼女は刑期短縮の見返りに毎朝必ず時間を停める。安吾に指示された回数だけね」
フョードル「これはまずいですね」
太宰治「異能犯罪者。彼女は世界一の盗賊だ」
太宰治「南米で政府の軍事機密を八つ盗んでお縄になった。彼女の異能力は面白いよ」
太宰治「数秒の間、自分以外の時間を停める。効果範囲は彼女の周囲数km」
太宰治「そんな彼女と安吾は司法取引をした。彼女は刑期短縮の見返りに毎朝必ず時間を停める。安吾に指示された回数だけね」
シグマ「そうか!外から連絡を受け取る方法…」
太宰治「そう。毎朝の時間停止の長さと回数がそのまま暗号になっているのさ。そしてわかるかい?」
シグマ「その方法ならお前以外に読み取り不可能 (つまり最初からフョードルに勝ち目はなかった。そして太宰は警備室を制圧し暗証番号を変更、フョードルを閉じ込めた)」
太宰治「聞こえるかい?フョードル」
太宰治「そう。毎朝の時間停止の長さと回数がそのまま暗号になっているのさ。そしてわかるかい?」
シグマ「その方法ならお前以外に読み取り不可能 (つまり最初からフョードルに勝ち目はなかった。そして太宰は警備室を制圧し暗証番号を変更、フョードルを閉じ込めた)」
太宰治「いいねその反応。だがどう脱出する?異能力で脱出しようにも扉は破壊不能」
太宰治「それに中也の重力は“触れたモノ”に発生するから粉末や液体はやや苦手だ。では君の異能かな?」
太宰治「だとしたら面白いけど…察するに君の異能はこの状況を破れる類のモノじゃない」
太宰治「だからこの罠を選んだ」
太宰治「中也、君ともお別れだ。こんな事になって残念だよ。出会ってから七年。君とはいがみ合ってばかりだったね」
太宰治「でも…今思えば時には心を通わせた瞬間もあった」
太宰治「例えば……」
太宰治「それに中也の重力は“触れたモノ”に発生するから粉末や液体はやや苦手だ。では君の異能かな?」
太宰治「だとしたら面白いけど…察するに君の異能はこの状況を破れる類のモノじゃない」
太宰治「だからこの罠を選んだ」
太宰治「中也、君ともお別れだ。こんな事になって残念だよ。出会ってから七年。君とはいがみ合ってばかりだったね」
太宰治「でも…今思えば時には心を通わせた瞬間もあった」
太宰治「例えば……」
ブラム「この馬車馬がおらぬな」
幸田文「車な、洗濯屋の」
幸田文「車な、洗濯屋の」
幸田文「あっ待って💢なんかヤな流れの予感」
ブラム「この封印を解けば、魔の化身である余は解き放たれ暗黒がこの世界を支配するであろう!」
幸田文「ハイハイそういうやつね」
幸田文「ていうか結局その剣何なん?」
ブラム「この封印を解けば、魔の化身である余は解き放たれ暗黒がこの世界を支配するであろう!」
幸田文「ハイハイそういうやつね」
ブラム「この剣は元人間である」
ブラム「幾百年前、ある異能力者が死に、その肉体は異能により金鉄に変性した」
ブラム「それを剣へと鍛え直したのが、この聖剣ソルズレヴニだ」
ブラム「死して尚残るその異能は肉体と異能を融合させる能力。本来異なる位階にあるその二者を結いつなぎ、肉体の一部の如くに異能を操る力を与える」
ブラム「この世の理を外れた超異能。それが世に刺さっておる。聖剣が刺さると先端から分枝が伸びて脳に根を張る」
ブラム「幾百年前、ある異能力者が死に、その肉体は異能により金鉄に変性した」
ブラム「それを剣へと鍛え直したのが、この聖剣ソルズレヴニだ」
ブラム「死して尚残るその異能は肉体と異能を融合させる能力。本来異なる位階にあるその二者を結いつなぎ、肉体の一部の如くに異能を操る力を与える」
ブラム「この世の理を外れた超異能。それが世に刺さっておる。聖剣が刺さると先端から分枝が伸びて脳に根を張る」
ブラム「そして逆側…剣柄握る掌に聖紋を刻み両者を接続する。そして今聖紋を刻むは福地の掌。故に奴のみが余の権能を使えるのだ」
幸田文「ブラちゃん、えらい詳しいな」
幸田文「風呂桶に沈めたろか💢」