毛利小五郎「ご主人が失踪!?」
中島貴子「ええ、三日前から突然連絡がつかなくなってしまって…心当たりは全てあたったんですが…」
中島貴子「夫とは結婚して四年になります。とても真面目な性格で連絡を取らずに居なくなるなんて事…」
毛利小五郎「それで警察には…」
中島貴子「もちろん連絡しました。でも事件性が薄いとまともに取り合って貰えなくて…」
中島貴子「私あの人が心配で…今どこで何をしているのか…」
毛利小五郎「お引き受けしましょう」
毛利小五郎「中島敬史36歳。アパレル企業勤務…の割には服装がパッとしねぇな」
コナン「これは新婚旅行の写真かな…」
コナン「こっちはダイビングに行った時の写真だね」
毛利小五郎「それでこっちが中島さんの弟の隆さん」
毛利小五郎「んじゃパソコンの中身を見ってみっか」
毛利小五郎「えーパスワードは…ヒラケゴマっと」
毛利小五郎「何だ、全然使ってねぇじゃねぇか」
毛利小五郎「一番新しいので半年前だ」
コナン「ねぇさっきの奥さん、何かの手がかりにって荷物置いてったけど…」
毛利小五郎「ああ」
コナン「これは新婚旅行の写真かな…」
コナン「こっちはダイビングに行った時の写真だね」
コナン「この中島さんの隣の人誰だろ…」
毛利小五郎「奥さんのメモによると、同じ会社の西村さんだそうだ」
毛利小五郎「それでこっちが中島さんの弟の隆さん」
毛利小五郎「んじゃパソコンの中身を見ってみっか」
毛利小五郎「えーパスワードは…ヒラケゴマっと」
毛利小五郎「何だ、全然使ってねぇじゃねぇか」
毛利小五郎「一番新しいので半年前だ」
コナン「どれも普通の会社員には手が出せない高級なものばっかりだね」
毛利小五郎「あった。7階か」
葛西純子「経理部に中島という人間はおりません」
毛利小五郎「確かにここに勤めていると聞いて来たんですが…」
コナン「だったら同僚の西村さんって人を呼んで貰おうよ」
西村真「ああ中島さんね。中島さんだったら半年前に辞めましたよ」
毛利小五郎「確かにここに勤めていると聞いて来たんですが…」
毛利小五郎「これ、ここの名刺ですよね?」
葛西純子「そうですけど」
コナン「だったら同僚の西村さんって人を呼んで貰おうよ」
西村真「ええ、僕も何も聞いてなくて、退職して初めて知ったんですよ」
コナン「おじさんは中島さんと仲が良かったんじゃないの?」
西村真「入社したての頃は色々教わったりしたけどね…でも最近は色々と忙しくって連絡とってなかったんですよ。まああの年で役職なしの窓際族じゃ会社も辞めたくなるんじゃないかな」
毛利小五郎「では彼の居場所に何か心当たりはありませんか?」
毛利小五郎「では彼の居場所に何か心当たりはありませんか?」
毛利小五郎「それじゃ中島さんの事を知っていたんですね?」
葛西純子「ええ…実は半年前」
〈ちょっと中島君落ち着いて〉
中島敬史〈こんなブラックな会社で仕事なんてできませんよ!こんな会社今すぐ辞めてやる!〉
毛利小五郎「そんな事があったんですか」
葛西純子「ええ…実は半年前」
〈ちょっと中島君落ち着いて〉
中島敬史〈こんなブラックな会社で仕事なんてできませんよ!こんな会社今すぐ辞めてやる!〉
毛利小五郎「そんな事があったんですか」
葛西純子「ええ、会社のマイナスになる事を表立っては喋れなくて…でもお役に立てましたか」
毛利小五郎「電話?」
コナン「オーシャンブルーだよ。ほら、写真にあった中島さんと西村さんが一緒に行ってたダイビングショップ」
山内勲「え?探偵さん?探偵さんがうちに何の用?」
毛利小五郎「中島敬史という人物がそちらのダイビングショップを利用していたと思うんですが」
山内勲「え?探偵さん?探偵さんがうちに何の用?」
毛利小五郎「中島敬史という人物がそちらのダイビングショップを利用していたと思うんですが」
毛利小五郎「それで、中島さんはそちらに伺いましたか?」
山内勲「いんや、四年前に来たのが最後だったかなぁ。ダイビングはなんだかんだで金がかかるからねぇ。小遣い2千円のサラリーマンじゃ続けていくのは難しいってぼやいてたよ」
コナン「ねぇおじさん、なんだか様子がおかしいよ。あの奥さん、旦那さんのパソコンのパスワードを当然の様に知ってたり、お小遣いが2千円だったり…ちょっと厳しすぎるっていうか…」
山内勲「いんや、四年前に来たのが最後だったかなぁ。ダイビングはなんだかんだで金がかかるからねぇ。小遣い2千円のサラリーマンじゃ続けていくのは難しいってぼやいてたよ」
コナン「ねぇおじさん、なんだか様子がおかしいよ。あの奥さん、旦那さんのパソコンのパスワードを当然の様に知ってたり、お小遣いが2千円だったり…ちょっと厳しすぎるっていうか…」
毛利小五郎「ああ、確認する必要がありそうだな」
中島隆「兄貴と連絡はもう数週間は取っていません。貴子さんから連絡はありましたから、いなくなったのは聞きましたけど」
コナン「おじさん、あまり心配そうに見えないけど」
中島隆「兄貴と連絡はもう数週間は取っていません。貴子さんから連絡はありましたから、いなくなったのは聞きましたけど」
コナン「おじさん、あまり心配そうに見えないけど」
毛利小五郎「つまりあなたはお兄さんが失踪しても無理はないと思ってる訳ですね?」
中島貴子「そんなハズありません」
中島貴子「ウソよ!あの人の事は私が何でも知ってる!いつも同じ時間に出社して同じ時間に戻って来た!」
中島貴子「私に隠れて何かをするなんてこと…あり得ません!」
コナン「もしかして旦那さんのこと見張ってたりしたの?」
中島貴子「ウソよ!あの人の事は私が何でも知ってる!いつも同じ時間に出社して同じ時間に戻って来た!」
中島貴子「私に隠れて何かをするなんてこと…あり得ません!」
コナン「もしかして旦那さんのこと見張ってたりしたの?」
中島貴子「…そ…そうよ。あの人のスマホのGPSを追跡できるようにしてあるの。だから三日前まで会社に通っていたのは確認しているの」
コナン「通常GPSは平面の地図に座標が表示される。だから会社と同じビルの別のフロアに拠点をおけば、会社にいると勘違いさせられる」
コナン「通常GPSは平面の地図に座標が表示される。だから会社と同じビルの別のフロアに拠点をおけば、会社にいると勘違いさせられる」
コナン「だって地下フロアだけ案内表示に何も書いてなくて、そのくせテナント募集の告知も出てなかったでしょ?」
毛利小五郎「つまり誰かが借りてはいるが、そこに会社はないって事か…しかし一介のサラリーマンがそんな事…」
中島敬史「僕の名前は中島敬史。二日前に無職になったばかりだ。だがこれは僕のたった一度しかない人生を悔いなく生きる為の第一歩だと思っている」
中島敬史「見てくれ!この何もない場所にこれから僕の秘密基地を作るんだ!」
中島敬史「これで秘密のアクアリウムは完成です。半年の期間を経てやっとできあがりました」
中島敬史「経緯を説明すると僕は毎月の自分の小遣いを年末の宝くじに全部つぎ込んでたんだ。そしてその宝くじが去年とうとう当たったんだ!」
中島敬史「その額なんと10億円!」
毛利小五郎「マ…マジか!」
中島敬史「この金の使い道を吟味した結果、自分専用のアクアリウムを作る事にした」
毛利小五郎「成程…ここで嫁の追求をかわしながら諦めかけていた夢を実現させたわけだ。まさに夢の大竜宮城ってやつだな」
「!!」
コナン「ねえおじさん!おれ!」
毛利小五郎「マ…マジか!」
中島敬史「この金の使い道を吟味した結果、自分専用のアクアリウムを作る事にした」
毛利小五郎「成程…ここで嫁の追求をかわしながら諦めかけていた夢を実現させたわけだ。まさに夢の大竜宮城ってやつだな」
「!!」
コナン「ねえおじさん!おれ!」
千葉刑事「被害者の事情をご存知なんですか?」
毛利小五郎「ああ、おおよそだがな」
高木刑事「もしかして犯人まで?」
毛利小五郎「さすがにそいつは…」
高木刑事「今日はいきなり犯人を指名ですか」
小五郎(コナン)「それからいくつか確認して欲しい事があるんだが」
西村真「一体何だっていうんですか!?いきなり呼び出して」
小五郎(コナン)「あなたが中島敬史さんを殺害した事はもうわかっているんですよ」
西村真「な…何をいきなり」
小五郎(コナン)「あんたは最初、中島さんに持ちかけられた計画に賛同していた。それはそうでしょう。大好きなダイビングをただで毎日のようにできるんですから」
小五郎(コナン)「しかしあなたは中島さんが巨万の富を得た事を知り、その分け前が欲しくなった。大方、奥さんに秘密をばらすなどと言って脅したんでしょう」
小五郎(コナン)「そんな話がもつれてあなたはこの水槽の中で中島さんに襲いかかり殺害したんだ」
西村真「そんなのただの推測だろ!僕はこんな秘密基地なんて知らないし来た事もないんだからな」
小五郎(コナン)「証拠ならそこのビデオカメラにあります」
小五郎(コナン)「それからいくつか確認して欲しい事があるんだが」
西村真「一体何だっていうんですか!?いきなり呼び出して」
小五郎(コナン)「あなたが中島敬史さんを殺害した事はもうわかっているんですよ」
西村真「な…何をいきなり」
小五郎(コナン)「しかしあなたは中島さんが巨万の富を得た事を知り、その分け前が欲しくなった。大方、奥さんに秘密をばらすなどと言って脅したんでしょう」
小五郎(コナン)「そんな話がもつれてあなたはこの水槽の中で中島さんに襲いかかり殺害したんだ」
西村真「そんなのただの推測だろ!僕はこんな秘密基地なんて知らないし来た事もないんだからな」
小五郎(コナン)「証拠ならそこのビデオカメラにあります」
小五郎(コナン)「つまりこれは、ここを作る為の協力者によって撮影されたもの。西村さん、あなたの手でね」
小五郎(コナン)「では何故ここを秘密基地だと知っているんですか?」
西村真「知らない!俺じゃない!俺はやってないんだ!」
小五郎(コナン)「ではあれはなんでしょう」
小五郎(コナン)「あなたのピアスですよ」
小五郎(コナン)「水中でもみ合った時に落ちたんでしょう」
小五郎(コナン)「このビルの防犯カメラの映像によると、あなたは有休とった三日前、何故かこのビルにやってきている」
小五郎(コナン)「入る時には両耳にあったピアスが」
小五郎(コナン)「水中でもみ合った時に落ちたんでしょう」
小五郎(コナン)「このビルの防犯カメラの映像によると、あなたは有休とった三日前、何故かこのビルにやってきている」
小五郎(コナン)「入る時には両耳にあったピアスが」
中島貴子「10億円…」
毛利小五郎「ああ、なんだかんだで10憶全部使っちまったらしいな」
コナン「じゃあの奥さんには…」
毛利小五郎「一銭も入らないだろうな」
コナン「残念だね」