高木刑事「泰美さんが亡くなった夕方5時から6時の間、皆さん何をしていらしたか話してください」
天堂晴華「何をって言われても…みんなバラバラで適当に…」
飯合拓人「僕は一人で釣りをやってたし…」
福浦玲治「時計見ながらキャンプしてたわけじゃねぇからな」
コナン「(ん?何だ?サンルーフの端に妙な筋が…)」
コナン「(まさか!)」
小嶋元太「コナン!」
コナン「(これは血だ。血が筋状に固まって…)」
コナン「(成程…そういうことか。読めたぜこの事件。しかもこのトリックは高い技術を持っていそうなあの人にしか…)」
吉田歩美「あ!ちょうどここだよ!車の上から花火が見えたとこ!」
コナン「(ここで?待ってよ…だとするとさっき考えたトリックは…)」
コナン「(本当のトリックは…)」
コナン「(あった。これだ)」
高木刑事「何か見つけたのか?」
コナン「(成程…そういうことか。読めたぜこの事件。しかもこのトリックは高い技術を持っていそうなあの人にしか…)」
吉田歩美「あ!ちょうどここだよ!車の上から花火が見えたとこ!」
コナン「(ここで?待ってよ…だとするとさっき考えたトリックは…)」
コナン「(本当のトリックは…)」
コナン「(あった。これだ)」
高木刑事「何か見つけたのか?」
コナン「ああ。ビニールシート。血がついてるみたいだよ」
高木刑事「なんだって!?」
コナン「(しかし困ったな…このトリックなら誰でもできるし犯人を特定する証拠もない。こうなりゃ、あのシートを見せてその反応をみるしか…)」
目暮警部「何!?血がついたビニールシートだと!?」
高木刑事「なんだって!?」
目暮警部「何!?血がついたビニールシートだと!?」
高木刑事「はい。ここから50m程下った所のガードレールに引っかかってました」
飯合拓人「ああ、穴が空いたから最近使ってないけど」
天堂晴華「でもどうしてそんな所に…」
コナン「(だめだ…反応は3人共変わりゃしねぇ)」
コナン「(そうか!そうだったんだ!犯人は返り血を浴びてたんだ!焦って思わずやっちまったのはわかるけど、こいつはとても言い逃れできないぜ。決定的なこのミスはな)」
阿笠(コナン)「窓が閉まっていたんじゃワシの推理が聞こえにくいじゃろ。すまんがこのサンルーフを開けてくれんかのう」
コナン「(だめだ…反応は3人共変わりゃしねぇ)」
コナン「(そうか!そうだったんだ!犯人は返り血を浴びてたんだ!焦って思わずやっちまったのはわかるけど、こいつはとても言い逃れできないぜ。決定的なこのミスはな)」
阿笠(コナン)「窓が閉まっていたんじゃワシの推理が聞こえにくいじゃろ。すまんがこのサンルーフを開けてくれんかのう」
高木刑事「はい」
目暮警部「しかし何で車の上なんかに登ってるんです?」
阿笠(コナン)「ちょっと味わってみたかったんじゃよ。死んだまま運ばれた泰美さんの気持ちをな」
阿笠(コナン)「犯人は泰美さんを捜しに行くふりをしてワシらと共にこの車に乗り込み、その途中で車の上の遺体を道の上に落としたんじゃよ」
阿笠(コナン)「泰美さんを殺害した方法は恐らく、犯人が泰美さんにサンルーフの汚れを車の上に登って拭いてくれとでも頼んだんじゃろう」
目暮警部「しかし何で車の上なんかに登ってるんです?」
阿笠(コナン)「ちょっと味わってみたかったんじゃよ。死んだまま運ばれた泰美さんの気持ちをな」
阿笠(コナン)「犯人は泰美さんを捜しに行くふりをしてワシらと共にこの車に乗り込み、その途中で車の上の遺体を道の上に落としたんじゃよ」
阿笠(コナン)「泰美さんを殺害した方法は恐らく、犯人が泰美さんにサンルーフの汚れを車の上に登って拭いてくれとでも頼んだんじゃろう」
阿笠(コナン)「そして誘いに乗った泰美さんの背後から忍び寄り」
阿笠(コナン)「石か何かで彼女の頭を殴って殺害したんじゃ」
阿笠(コナン)「その証拠にサンルーフのガラスに赤黒い筋が一本ついておったよ。撲殺した時に飛んだ泰美さんの血をふき取ろうとして隅に残ってしまった血の筋がな」
飯合拓人「福浦、確かお前、この真上の道に落ちてた柵を躱す時に急ブレーキかけてドリフトしてたよな?」
福浦玲治「待てよ。あそこを通る前にも急カーブはたくさんあるじゃねぇか。何かで遺体を留めねぇと、とっくに落ちちまってるよ。泰美の体にガムテープやヒモがついてたかよ?」
吉田歩美「あ!そういえばあのお姉さんのベルト…」
吉田歩美「あ!そういえばあのお姉さんのベルト…」
円谷光彦「でもあれでどうやって?」
阿笠(コナン)「何でサンルーフが少し開いておったんじゃろうな」
目暮警部「そうか!さっき言っていた泰美さんのベルトの結び目を!」
阿笠(コナン)「犯人はその結び目をサンルーフに挟んで遺体を車の上に固定したんじゃよ。体を「く」の字に折り曲げてな」
阿笠(コナン)「殺害する時に犯人が前もってサンルーフを少し開けておいたのは、犯行をスムーズにする為じゃ」
阿笠(コナン)「そうしないと車の上で泰美さんを撲殺した後で」
阿笠(コナン)「下に降りて運転席でサンルーフを開け、再び上に登って隙間に結び目を入れて最後にまた下へ降りてサンルーフを閉めなければならん」
目暮警部「そういえば、最初にここを通った時サンルーフを開けて花火を見たと言っていましたが、開けたのは?」
阿笠(コナン)「殺害する時に犯人が前もってサンルーフを少し開けておいたのは、犯行をスムーズにする為じゃ」
阿笠(コナン)「そうしないと車の上で泰美さんを撲殺した後で」
阿笠(コナン)「下に降りて運転席でサンルーフを開け、再び上に登って隙間に結び目を入れて最後にまた下へ降りてサンルーフを閉めなければならん」
目暮警部「そういえば、最初にここを通った時サンルーフを開けて花火を見たと言っていましたが、開けたのは?」
福浦玲治「勿論運転してた俺だけどよ、開けてくれって言ったのは晴華さんだし」
目暮警部「成程…それなら今年も誰かがサンルーフを開けようと言うのは予想もできるし」
目暮警部「それがなくても運転席のあなたなら、少しだけこっそり開ける事は可能ですな」
阿笠(コナン)「勿論ワシも最初はそう思ったが、忘れておったんじゃ。この車が坂道を登っておった事と丁度ここがサンルーフを開けた場所じゃと言う事を」
阿笠(コナン)「そして血のついたビニールシートを見てピーンと来たんじゃよ。車の上に固定した遺体の下にビニールシートを敷いて摩擦を減らせば何の事もない」
阿笠(コナン)「サンルーフを開けた瞬間に坂道と風圧で」
阿笠(コナン)「遺体は車の上から滑り落ちるとな」
目暮警部「それがなくても運転席のあなたなら、少しだけこっそり開ける事は可能ですな」
阿笠(コナン)「そして血のついたビニールシートを見てピーンと来たんじゃよ。車の上に固定した遺体の下にビニールシートを敷いて摩擦を減らせば何の事もない」
阿笠(コナン)「サンルーフを開けた瞬間に坂道と風圧で」
阿笠(コナン)「遺体は車の上から滑り落ちるとな」
コナン「三人共ちょっと立って通路に出てくれない?」
吉田歩美「あー!お姉さんのベルト!」
吉田歩美「ジーパンの後ろの穴に通ってないよ」
小嶋元太「お前が犯人か?」
天堂晴華「違うわよ。家を出る時慌てていたから」
吉田歩美「うん」
コナン「確かそのお姉さんの後ろからのショットもあったと思うんだけど」
天堂晴華「別のジーパンにはき替えたのよ」
目暮警部「はき替えたにしてはよく似てますな。この写真ではかれているジーパンと今はかれているジーパン。失礼ですが見せて頂けませんか?はき替える前のジーパンを」
阿笠(コナン)「見せたくても見せられんのじゃろ?それは多分泰美さんを撲殺した時にはいていたもので、その時着ていた服と一緒に、この山のどこかに捨てた…」
阿笠(コナン)「泰美さんの返り血がついたジーパンなんじゃからな」
吉田歩美「でもお姉さん、花火を見に行く時、この車に乗せてくれたよ!」
阿笠(コナン)「ワシらを乗せねばならんかったんじゃよ」
阿笠(コナン)「ワシの車で後ろからついて来られたら、遺体が滑り落ちる所を見られてしまうからのう」
吉田歩美「でもでも…お金持ちのお嬢様なのに…」
天堂晴華「お嬢様なんかじゃないわ。田舎から出て来た何の取り柄もないただの大学生…だからお金持ちのフリでもしなきゃ誰も仲間に入れてくれなかったのよ」
天堂晴華「大変だったわよ。必死でバイトして借金までして…この高いキャンピングカーを借りて…みんなを海や山に連れて行くのは…そう友達だと思ってた…泰美からあんな言葉を聞くまでは…」
白藤泰美「私すぐにぴーんときて後ろをつけたら案の定、ボロアパートに住んでてさー」
福浦玲治「じゃあ俺は4年間騙されてたのかよ!」
飯合拓人「それで泰美ちゃんを殺してその罪を玲治に…」
天堂晴華「ええ!望み通り逆ギレしてあげたのよ!友情を踏みにじったあの女に!」
吉田歩美「そんなの友達じゃないよ!そんなの最初から友達なんかじゃない!」
灰原哀「そうね。缶ジュースの自動販売機と一緒だわ。お金なんかじゃ人の心は買えやしないわよ」
天堂晴華「ええ!望み通り逆ギレしてあげたのよ!友情を踏みにじったあの女に!」
吉田歩美「そんなの友達じゃないよ!そんなの最初から友達なんかじゃない!」
灰原哀「そうね。缶ジュースの自動販売機と一緒だわ。お金なんかじゃ人の心は買えやしないわよ」