緋村剣心「斬左、お主に一撃は効かない。ならば」
左之助「隊長!もう飯ができますよ!」
相楽総三「よく見ておけ左之助」
相楽総三「徳川三百年の支配が終わり、新時代が幕を開ける。弱者が虐げられ泣き寝入りするしかなかった時代が終わり、上も下もない、言わば四民平等の時代が来る」
相楽総三「我ら赤報隊はその先駆け」
左之助「“我らの働き如何でそれが一年後になるか、十年後になるかが決まるんだ” でしょ?俺も克浩ももう耳タコっすよ」
相楽総三「徳川三百年の支配が終わり、新時代が幕を開ける。弱者が虐げられ泣き寝入りするしかなかった時代が終わり、上も下もない、言わば四民平等の時代が来る」
相楽総三「我ら赤報隊はその先駆け」
左之助「“我らの働き如何でそれが一年後になるか、十年後になるかが決まるんだ” でしょ?俺も克浩ももう耳タコっすよ」
相楽総三「そうか。なら赤報隊の未来は安泰だな」
左之助「ねぇ隊長、世直しがさ、うまくいってその四民平等の時代になったらさ、農民の子の俺も堂々と苗字名乗れるんスか?」
相楽総三「ああ」
左之助「そしたら俺、“相楽”って名乗っていいっすか?隊長」
相楽総三「相楽左之助か…」
左之助「ねぇ隊長、世直しがさ、うまくいってその四民平等の時代になったらさ、農民の子の俺も堂々と苗字名乗れるんスか?」
相楽総三「ああ」
左之助「そしたら俺、“相楽”って名乗っていいっすか?隊長」
相楽総三「相楽左之助か…」
左之助「はい!」
相楽総三「よせよせ。変な名前になってしまうだろ」
喜兵衛「だがこれでどうだ!」
明神弥彦「ヤロウ!」
五兵衛「あがけあがけ」
五兵衛「うわっ!」
相楽左之助「言った筈だぜ!これは俺の喧嘩!邪魔する奴は許さねぇ!俺は負けねぇ!絶対負けられねぇ!」
緋村剣心「喜兵衛…つくづく救えぬ男だ」
喜兵衛「ほさけェ!」
緋村剣心「気絶しない程度に力を抑えた。しばし生き地獄を味わえ」
緋村剣心「本当の悪一文字は貴様の様な輩が背負うべき…いや…それは拙者ら維新志士か」
緋村剣心「けれどもう立っているのがやっとでござろう。今医者を呼ぶから待っているでござるよ」
相楽左之助「まだだ!俺は倒れてねェ!負けてねェ!相楽と赤報隊の名に懸けて殺されようと維新志士には負けられねぇ!」
緋村剣心「喧嘩の相手が違うのではござらんか。赤報隊がお主に教えたのは維新志士を倒す事か?それとも維新を達成する事か?」
相楽左之助「うるせぇ!てめえが言うな!四民平等とぬかしときながら欲に溺れ、てめぇらだけでふんぞり返る!偽りの新時代をでっちあげて満足してる!維新志士が言うんじゃねェ!」
神谷薫「違うわよ!剣心はそんな維新志士じゃないわ!官憲の栄職なんかに目もくれないで剣で自由に人を守り続ける流浪人よ!剣心を人斬り抜刀斎としてしか知らないくせに勝手な喧嘩仕掛けて勝手な事ばかり言わないでよ!」
明神弥彦「そうだ!これ以上やるってのなら俺が相手になるぜ!」
緋村剣心「斬左、維新はまだ終わっておらんよ。確かに形だけの維新は十年前成立し新時代明治となった。だが本当に幸せを必要とする人々は未だ弱者が虐げられる古い時代の中にいる」
緋村剣心「だから拙者は及ばずながら、そういう人達の力になるべくこの刀を振るっている。一年後になるか十年後になるか、それとも永遠に維新の終わりは来ぬままか」
緋村剣心「喧嘩の相手が違うのではござらんか。赤報隊がお主に教えたのは維新志士を倒す事か?それとも維新を達成する事か?」
相楽左之助「うるせぇ!てめえが言うな!四民平等とぬかしときながら欲に溺れ、てめぇらだけでふんぞり返る!偽りの新時代をでっちあげて満足してる!維新志士が言うんじゃねェ!」
神谷薫「違うわよ!剣心はそんな維新志士じゃないわ!官憲の栄職なんかに目もくれないで剣で自由に人を守り続ける流浪人よ!剣心を人斬り抜刀斎としてしか知らないくせに勝手な喧嘩仕掛けて勝手な事ばかり言わないでよ!」
明神弥彦「そうだ!これ以上やるってのなら俺が相手になるぜ!」
緋村剣心「だから拙者は及ばずながら、そういう人達の力になるべくこの刀を振るっている。一年後になるか十年後になるか、それとも永遠に維新の終わりは来ぬままか」
相楽左之助「(本当の新時代を夢に描いて戦った相楽隊長とこいつは同じじゃねぇかよ)」
「げっ!」
緋村剣心「ん?お主達はこの前の…」
相楽左之助「ったく…酔って喧嘩売ってくるのは構わねぇけど、ちったあ鍛えて強くなってからにしてもらいてぇなあ」
神谷薫「斬左!」
相楽左之助「よう!昨日は世話になったな」
緋村剣心「ん?お主達はこの前の…」
相楽左之助「ったく…酔って喧嘩売ってくるのは構わねぇけど、ちったあ鍛えて強くなってからにしてもらいてぇなあ」
神谷薫「斬左!」
相楽左之助「よう!昨日は世話になったな」
「(相当ヤセ我慢してるな)」
緋村剣心「斬左、背中の悪一文字はとらぬでござるか」
相楽左之助「ああ、赤報隊が俺にとって忘れられねぇ過去だからな。こいつは外せねぇよ」
相楽左之助「お前が口先だけのイカサマ維新志士とどう違うか、この先つきまとってこの目でしかと見極めてやるぜ」
相楽左之助「それともう一つ。俺はもう斬左じゃねぇ。斬馬刀はねぇし喧嘩屋もやめた。今はただの喧嘩野郎の相楽左之助。今のお前が人斬り抜刀斎じゃねェ様にな」
相楽左之助「ああ、赤報隊が俺にとって忘れられねぇ過去だからな。こいつは外せねぇよ」
相楽左之助「お前が口先だけのイカサマ維新志士とどう違うか、この先つきまとってこの目でしかと見極めてやるぜ」
相楽左之助「それともう一つ。俺はもう斬左じゃねぇ。斬馬刀はねぇし喧嘩屋もやめた。今はただの喧嘩野郎の相楽左之助。今のお前が人斬り抜刀斎じゃねェ様にな」