福地桜痴「ブラムを盗んだ犯人は殺せ!」
ブラム「早く逃げよ!」
国木田独歩「谷崎!文の姿はあるか?」
谷崎潤一郎「いえ、どこにも」
国木田独歩「くそ…文が感染異能の元凶を背負って逃走だと!?どうなってる」
国木田独歩「谷崎!」
「!!」
中島敦「(体が思うように動かないのはこの薬のせいか)」
大倉燁子「こいつで掻いてやろうか」
福沢諭吉「敦との待ち合わせは罠か…源一郎、社員との連絡が取れぬ。お前の仕業か」
福地桜痴「お前の部下、中々に骨があったぞ」
福地桜痴「抑制剤で心拍を止めた上で、電気的な外部刺激で心臓を拍たせておる。故に装置の電源を抜けばお前の部下は直ちに死亡する」
福地桜痴「そう怖い顔するな」
江戸川乱歩「(ポオ君の執筆した小冊子に奴を封じる。小説世界内なら異能力は使えない)」
福地桜痴「悪いがその作戦は既に未来から警告済みだ」
福地桜痴「どうする?人質が増えたぞ」
福沢諭吉「これではっきりした源一郎。お前の目的は国家の消滅ではないな。その先に何か真の目的がある。でなくば人質など無用だ」
福地桜痴「流石の腐れ縁だな。いいだろう。ではあててみせよ。五分以内に正答せねば人質を全員殺す」
福地桜痴「抑制剤で心拍を止めた上で、電気的な外部刺激で心臓を拍たせておる。故に装置の電源を抜けばお前の部下は直ちに死亡する」
福地桜痴「そう怖い顔するな」
江戸川乱歩「(ポオ君の執筆した小冊子に奴を封じる。小説世界内なら異能力は使えない)」
福地桜痴「悪いがその作戦は既に未来から警告済みだ」
福地桜痴「どうする?人質が増えたぞ」
福沢諭吉「これではっきりした源一郎。お前の目的は国家の消滅ではないな。その先に何か真の目的がある。でなくば人質など無用だ」
福地桜痴「流石の腐れ縁だな。いいだろう。ではあててみせよ。五分以内に正答せねば人質を全員殺す」
大倉燁子「こいつで掻いてやろうか」
大倉燁子「なんじゃその顔は。取って喰われるとでも思ったか?」
中島敦「思いました」
大倉燁子「はあ…貴様に容易くバレて思い知ったわ。テロリストの演技は難しい」
大倉燁子「今朝、真相を聞かされ覚悟を決めたつもりでおったが、思えば貴様のような相手への拷問は初めてじゃ。犯罪者でも悪人でもなく、子供の身を純粋に案じるようなお人好し相手の…」
大倉燁子「さて、そんな訳でお主と儂は留守番じゃ。隊長殿が大望を達するまでの間のう。猫よ、暇潰しに芸でも見せよ」
中島敦「芸ならひとつとっておきが」
中島敦「テロをとめられます。貴女には正義の心がある。まだ間に合います。一緒にテロを止めま」
大倉燁子「あと一言その戯言を続ければ捻じ殺すぞ」
大倉燁子「儂は隊長の側に立つ事を選んだ。自らの意思で。その対向に差し出せるのが正義などという言葉ひとつか」
大倉燁子「よかろう。ならばひとつ勝負をしよう」
大倉燁子「今から貴様に天人五衰の真の目的を伝える。すると貴様は心を砕かれ二度と立ち上がれずこの部屋に留まる」
大倉燁子「必ずそうなる。それでも聞くか」
福沢諭吉「二十年以上もの歴史。己の如く隣で感じて来た。お前の癖、呼吸、剣気ならばな」
福沢諭吉「御覚悟」
福地桜痴「下らん。戦場に来なかった貴様が儂の何を知るのだ」
福沢諭吉「(威力百倍の投剣)」
大倉燁子「なんじゃその顔は。取って喰われるとでも思ったか?」
中島敦「思いました」
大倉燁子「はあ…貴様に容易くバレて思い知ったわ。テロリストの演技は難しい」
大倉燁子「今朝、真相を聞かされ覚悟を決めたつもりでおったが、思えば貴様のような相手への拷問は初めてじゃ。犯罪者でも悪人でもなく、子供の身を純粋に案じるようなお人好し相手の…」
大倉燁子「さて、そんな訳でお主と儂は留守番じゃ。隊長殿が大望を達するまでの間のう。猫よ、暇潰しに芸でも見せよ」
中島敦「芸ならひとつとっておきが」
中島敦「テロをとめられます。貴女には正義の心がある。まだ間に合います。一緒にテロを止めま」
大倉燁子「あと一言その戯言を続ければ捻じ殺すぞ」
大倉燁子「儂は隊長の側に立つ事を選んだ。自らの意思で。その対向に差し出せるのが正義などという言葉ひとつか」
大倉燁子「よかろう。ならばひとつ勝負をしよう」
大倉燁子「今から貴様に天人五衰の真の目的を伝える。すると貴様は心を砕かれ二度と立ち上がれずこの部屋に留まる」
大倉燁子「必ずそうなる。それでも聞くか」
福地桜痴「貴様は儂には勝てん。何故なら貴様には未来を見る術がない」
福沢諭吉「未来は見えずとも過去は見える」
福沢諭吉「二十年以上もの歴史。己の如く隣で感じて来た。お前の癖、呼吸、剣気ならばな」
福沢諭吉「御覚悟」
福地桜痴「下らん。戦場に来なかった貴様が儂の何を知るのだ」
福沢諭吉「(威力百倍の投剣)」
福沢諭吉「何者だ。名乗れ」
福地桜痴「この道場を破らせて貰う」
福沢諭吉「三十九件」
福地桜痴「あ?」
福沢諭吉「この辺りで貴様に破られた道場の数だ」
福地桜痴「で、お前以外の徒は?」
福沢諭吉「避難して頂いた」
福地桜痴「つまりこういう事か?貴様如き自分一人で十分だと?坊ちゃん剣士が」
福地桜痴「いざ」
福沢諭吉「十八本」
福地桜痴「信じられんぞ。この俺に伍する剣士が居るとはな…俺は福地源一郎。お前の名は?」
福沢諭吉「福沢」
福地桜痴「剣の道は面白い…剣の道は孤独に非ず!なあ福沢!俺は決めたぞ!俺はお前と共に剣を窮める!」
福地桜痴「最果てよりの眺望、共に眺めようではないか!」
福地桜痴「あだっ」
福沢諭吉「十九本」
福地桜痴「卑怯だぞ福沢」
福沢諭吉「お前、教育総監の仕事は?」
福地桜痴「サボった」
福地桜痴「任官の誘いを受けておる」
福沢諭吉「…お前戦場に行くのか?」
福地桜痴「常闇島だ。かなり厳しいらしい。教え子が何人も帰って来ん」
福地桜痴「福沢…共に来てくれんか?既に話は通しておる。軍籍は無くとも天下に五剣ありと謳われる貴様なら寧ろ三顧の礼だそうだ」
福沢諭吉「俺は組織は苦手だ。上官も下僚も俺には向かぬ役職だ」
福地桜痴「友なら」
福沢諭吉「……戦場に在るのは命を奪う所業だけだ」
福地桜痴「わかった。所詮は一匹狼の木刀地藏か。儂は貴様とは違う。仲間が出来た。もう頼まん」
福沢諭吉「源一郎…仲間を死なせぬ事と戦争を終わらせる事は違う。俺は戦争を終わらせる」
福地桜痴「友なら」
福沢諭吉「……戦場に在るのは命を奪う所業だけだ」
福地桜痴「わかった。所詮は一匹狼の木刀地藏か。儂は貴様とは違う。仲間が出来た。もう頼まん」
福沢諭吉「源一郎…仲間を死なせぬ事と戦争を終わらせる事は違う。俺は戦争を終わらせる」
福地桜痴「まだ殺さぬ。人界最後の喜劇には観客が必要なのでな」
福地桜痴「委員長、送った資料には目を通して頂けたかな」
委員長「信じません…福地殿…あなたは幾度も世界を救った英雄だ…そう…そうだ!これも世界を救う為の遠大な計画なのでしょ!」
福地桜痴「愚かだな。だが心地良い愚かさだ。醜悪な天人を滅ぼしても貴方は殺さず手元に置くとしよう」
福地桜痴「さて、人類史最後の五分だ。どうする」
福沢諭吉「目的をあてろと言ったな…お前の目的は復讐か!探偵社を狙ったのは裏切った私への罰だろう。さあ目的を言ったぞ。皆を解放せよ」
福地桜痴「福沢、外れだ」
福地桜痴「委員長、送った資料には目を通して頂けたかな」
委員長「何故ですか福地殿…」
福地桜痴「そこに書いた通りだ。五分以内にワンオーダーの封印を解除せよ。さもなくば吸血種による世界同時侵攻を開始する」
委員長「信じません…福地殿…あなたは幾度も世界を救った英雄だ…そう…そうだ!これも世界を救う為の遠大な計画なのでしょ!」
福地桜痴「愚かだな。だが心地良い愚かさだ。醜悪な天人を滅ぼしても貴方は殺さず手元に置くとしよう」
福沢諭吉「目的をあてろと言ったな…お前の目的は復讐か!探偵社を狙ったのは裏切った私への罰だろう。さあ目的を言ったぞ。皆を解放せよ」
福地桜痴「福沢、外れだ」
太宰治「じゃんけんぽん!ぽん!ぽん!」
シグマ「お前がカジノの客でなくてよかった」
太宰治「理由は二つある。一つは国木田君だよ」
太宰治「私の活躍にびっくりしたり感心したりしてくれる誰かがいた方が楽しいだろ~」
シグマ「触るな💢この期に及んでまた適当な!」
太宰治「君の異能は死体からでも情報を引き出せる…そうだろ?」
太宰治「奴の異能は恐らく触れた相手に発動するものだが、死んだ今なら問題なく奴に触れられる」
太宰治「そんな訳でこれに乗れば目的地はすぐそこだ」
シグマ「何してる」
太宰治「念の為、内部機構の確認をね。よし罠はないね」
太宰治「では元気にしゅっぱーつ!」
シグマ「さっきの話だが、私を選んだ理由は二つあると言ったな。二つ目は何だ」
太宰治「私が選ばなければ、君はフョードルに口封じされていたよ」
太宰治「おかしい。長すぎる」
「助けて…助けて!私は何も関係ない!」
「私は頼まれて時間停止の異能を使っただけなの!だから命だけは」
フョードル「さて太宰君、濡れて寒いので手短にお伝えします」
シグマ「何故一度も勝てん!」
太宰治「腕の緊張や視線、動作の間合いで次の手がわかる。それに加えこちらの仕草にさりげなく次の手を交ぜて相手の無意識に刷り込む」
シグマ「お前がカジノの客でなくてよかった」
太宰治「全部小手先の技術だ。この世には超人も凡人も存在しない」
シグマ「いや、お前は超人だ。たった一人でフョードルを倒した。私など必要なかった。なのにあの時、有用な道具を捨ててまで何故私を選択した?」
太宰治「理由は二つある。一つは国木田君だよ」
太宰治「私の活躍にびっくりしたり感心したりしてくれる誰かがいた方が楽しいだろ~」
シグマ「触るな💢この期に及んでまた適当な!」
太宰治「君の異能は死体からでも情報を引き出せる…そうだろ?」
シグマ「ああ…死後間もなければ…」
太宰治「君を選んだ理由はそれだよ。フョードルの溺死体から今後の計画を読みとって欲しい」
太宰治「奴の異能は恐らく触れた相手に発動するものだが、死んだ今なら問題なく奴に触れられる」
太宰治「そんな訳でこれに乗れば目的地はすぐそこだ」
太宰治「念の為、内部機構の確認をね。よし罠はないね」
太宰治「では元気にしゅっぱーつ!」
シグマ「さっきの話だが、私を選んだ理由は二つあると言ったな。二つ目は何だ」
太宰治「私が選ばなければ、君はフョードルに口封じされていたよ」
太宰治「おかしい。長すぎる」
「助けて…助けて!私は何も関係ない!」
「私は頼まれて時間停止の異能を使っただけなの!だから命だけは」
シグマ「おい!」
太宰治「時間停止の信号が途絶えた。恐らく協力者が殺されたんだ」
フョードル「隔壁のレールを事前に重力で歪めておいたのです」
フョードル「いかに世界一頑健な隔壁であろうと、その設計思想は簡単には開かないを実現する事。故に結果として、開いた状態から閉じる事もまた困難にしているのです」
フョードル「隔壁の故障の為、完全に扉が閉まらず水が漏れました」
フョードル「あとは簡単。隙間から脱出するだけ」
フョードル「この程度も思いつかないとは、重力遣いを使役する資質に欠けているのでは?」
シグマ「それは事前に浸水攻撃があると知っていなくては不可能な対応だ」
太宰治「吸血種だ…何日も前から警備の誰かを吸血種に変え潜ませていたんだろう。そいつからの連絡が途絶えた事で制圧を推測したんだ」
フョードル「洪水の試練は神のしもべたるぼくに相応しいものですが、ぼくは虚弱体質なので風邪でも引いたら堪りません」
フョードル「そこで返礼として貴方達にも同じ試練を」
「エレベーターの不正使用が検出されまた。閉鎖注水シークエンスを開始します」