毛利小五郎「ヨーコちゃんのドラマで見てから一度食べに来たかったんだよなー♡」
鈴木園子「それよりガキんちょ達遅いわね」
萩原千速「ダメですよ。小さなお子さんを乗せているのにこんなにスピード出しちゃ」
阿笠博士「すみません。急いでたもので…」
萩原千速「今回は21キロの超過。いくら急いでいたとはいえ速度超過はいけません」
阿笠博士「おい新一、どうかしたのか?」
コナン「あ…いや」
鈴木園子「ええ!?スピード違反で捕まってた!?」
阿笠博士「慣れない道で迷ってしまってのう…ロスした時間を取り戻そうとしたら白バイ止められて…」
毛利小五郎「それでさらに遅れてりゃ世話ねーな」
阿笠博士「すまん、ちょっとトイレに」
鈴木園子「って…誰?」
南條欽治「これは失敬。お父様の鈴木会長に鈴木セキュリティーを任されている南條欽治です」
鈴木園子「ああ…確か去年のゴルフコンペに来てた社長さん…どうしたの?そのマスク…風邪?」
南條欽治「いえいえ、先日テレビでちとやり過ぎまして」
毛利小五郎「ああ知ってる知ってる。金庫作ってた社長さんが泥棒に金庫を盗まれ、その返し文句に“ウチの金庫は私にしか開けられない。悔しかったら私ごと盗むんだな”ってテレビで大口叩いてたのアンタだよな」
南條欽治「ハハハ…はい、そのせいで家や会社に誘拐予告や脅迫メールが殺到しておりまして…」
南條欽治「あなたは先程園子お嬢様と話されていた…」
阿笠博士「阿笠博士です。まあ言う程似てませんな」
南條欽治「いえいえ、後ろ髪をこう縛って帽子を被り、あとは私の予備のマスクをすればそっくりかと」
南條欽治「私、鈴木セキュリティーの代表取締役をやっている南條欽治と申します」
南條欽治「実は少々お願いしたい事があるんですが…」
南條欽治「よーし、うまくいった。あとはここを抜け出していつもの店に…」
「御冗談を」
「後で来られる奥様達に何と言われるおつもりで?」
南條欽治「て…適当にメールしとけばいいのかなぁって…」
阿笠博士「(だから言ったんじゃ。こんなのすぐバレるって)」
知苑大哉「騒ぐなよ。まあこの拳銃が本物がどうか知りたきゃ声を出しても構わねぇぜ、南條社長」
コナン「(遅ぇな博士…)」
コナン「(ん?南條社長?ボディーガードがいなくなってる)」
コナン「ボクもトイレ行ってくる」
コナン「(南條社長?でもあれは博士の服)」
コナン「(さっきの南條社長は)」
鈴木園子「何?今の音…」
阿笠博士「(だから言ったんじゃ。こんなのすぐバレるって)」
知苑大哉「騒ぐなよ。まあこの拳銃が本物がどうか知りたきゃ声を出しても構わねぇぜ、南條社長」
コナン「(ん?南條社長?ボディーガードがいなくなってる)」
コナン「ボクもトイレ行ってくる」
コナン「(南條社長?でもあれは博士の服)」
コナン「(さっきの南條社長は)」
鈴木園子「何?今の音…」
毛利蘭「いたコナン君」
コナン「一体何なんだ!?」
コナン「一体何なんだ!?」
コナン「とにかく蘭姉ちゃんはこの事警察に連絡して!」
毛利蘭「コナン君はどうするの?」
毛利蘭「コナン君はどうするの?」
コナン「このスケボーで追う!」
毛利小五郎「蘭!お前も乗れ!」
コナン「(博士が持ってる探偵バッジの位置からすると誘拐犯は高速道路を東京方面に北上中)」
コナン「博士聞こえるか?喋っていい状況なら応答してくれ!」
阿笠博士「あ…ああ…太ももを撃たれて…車のトランクに入れられておるから…は…話はできるが…出血がひどくていつまで話せるか…」
コナン「犯人は何人?車種と色は?」
毛利小五郎「蘭!お前も乗れ!」
コナン「(博士が持ってる探偵バッジの位置からすると誘拐犯は高速道路を東京方面に北上中)」
コナン「博士聞こえるか?喋っていい状況なら応答してくれ!」
阿笠博士「あ…ああ…太ももを撃たれて…車のトランクに入れられておるから…は…話はできるが…出血がひどくていつまで話せるか…」
コナン「犯人は何人?車種と色は?」
阿笠博士「ワシを攫った男と車を運転してる女の二人組…車種はわからんが、乗せられた車は黄色いセダン」
コナン「(トランクの所に血!)」
コナン「(この車か!)」
知苑大哉「コイツ!さっきのレストランにいたガキじゃねぇか!まさか俺らをつけて来たのか!?」
知苑禄江「じゃあ教えてあげなきゃ…もう鬼ごっこは終わりってね!」
コナン「(トランクの所に血!)」
コナン「(この車か!)」
知苑大哉「コイツ!さっきのレストランにいたガキじゃねぇか!まさか俺らをつけて来たのか!?」
知苑禄江「じゃあ教えてあげなきゃ…もう鬼ごっこは終わりってね!」
萩原千速「大丈夫か少年」
毛利蘭「(この世に風の女神様がいるとしたら…多分こんな顔してるんだろうと…私は思った)」
萩原千速「私は神奈川県警交通部、第三交通機動隊小隊長、萩原千速だ。何があったか説明できるか?」
毛利蘭「(この世に風の女神様がいるとしたら…多分こんな顔してるんだろうと…私は思った)」
萩原千速「私は神奈川県警交通部、第三交通機動隊小隊長、萩原千速だ。何があったか説明できるか?」
毛利蘭「あ、はい」
萩原千速「だったら二人はレストランに戻り、その南條社長に伝えてくれ」
萩原千速「この事案が片付くまで人前に顔を出すなと。攫ったのが別人だとわかると誘拐犯は阿笠さんを殺害してどこかに遺棄しかねないからな」
毛利蘭「コナン君はどうするんですか?」
萩原千速「この事案が片付くまで人前に顔を出すなと。攫ったのが別人だとわかると誘拐犯は阿笠さんを殺害してどこかに遺棄しかねないからな」
毛利蘭「コナン君はどうするんですか?」
「しかし白バイの二人乗りは定員外乗車…違反ですよ!?」
コナン「誘拐犯は何か言ってなかったか?」
阿笠博士「き…気になることを2つ…」
阿笠博士「犯人の女に言われてワシの足を撃った男が“死んだらまずいんじゃないか”と聞いたら、女が言ったんじゃ…“死んでも5時間以内なら大丈夫”って…だから多分眼球の…」
コナン「ああ、虹彩認証システムだ。虹彩の登録者が死んだ場合、眼球の虹彩を問題なく読み取ることができるのは5時間以内」
コナン「ああ、虹彩認証システムだ。虹彩の登録者が死んだ場合、眼球の虹彩を問題なく読み取ることができるのは5時間以内」
萩原千速「金庫とかにも使われているセキュリティーだな」
知苑禄江「考えられるのはトランクに押し込んだ南條社長が何かしたか…」
知苑禄江「代わりになる何かを持ってたんじゃないのかい?まあ何にせよ、調べてみる必要がありそうだねぇ」
萩原千速「たった今この周辺の主要道路と高速の出口に検問を張り終えたそうだ」
コナン「さっきから博士の音がないんだ。バッジの位置も止まったままだし」
コナン「さっきから博士の音がないんだ。バッジの位置も止まったままだし」
萩原千速「ナンバーは?」
コナン「覚えているけどひらがなの「し」がついていたから絶対偽装ナンバー。ひらがなの「し」は死を連想させるから使わないんだよね?」
コナン「ホラ、偽造されたナンバープレートを外してる。今はまた別のナンバーで走ってると思うよ」
萩原千速「成程…“いざとなったらかえる”というのはナンバープレートのことか…じゃあ追跡する次の手立ては…」
コナン「覚えているけどひらがなの「し」がついていたから絶対偽装ナンバー。ひらがなの「し」は死を連想させるから使わないんだよね?」
コナン「ホラ、偽造されたナンバープレートを外してる。今はまた別のナンバーで走ってると思うよ」
萩原千速「成程…“いざとなったらかえる”というのはナンバープレートのことか…じゃあ追跡する次の手立ては…」
コナン「………」
萩原千速「どうやら万策尽きた様だな」
知苑大哉「やっぱりあのジジイ、小型のトランシーバーみたいなやつ持ってやがった」
知苑禄江「で?殺っちまったのか?」
知苑大哉「いや、スタンガンで気絶させただけだ」
知苑大哉「早めに高速降りて正解だったな。ジジイが警察と連絡とってたら高速の出口で止められてアウトだったろうから」
萩原千速「盗聴器?」
コナン「うん、博士の眼鏡のツルもボクのと同じで外すと盗聴器になるんだ。音はちゃんと拾えてるからまだ見つける可能性は十分あるよ」
知苑大哉「早めに高速降りて正解だったな。ジジイが警察と連絡とってたら高速の出口で止められてアウトだったろうから」
萩原千速「盗聴器?」
コナン「うん、博士の眼鏡のツルもボクのと同じで外すと盗聴器になるんだ。音はちゃんと拾えてるからまだ見つける可能性は十分あるよ」
萩原千速「フッ…やはり君は少々弟に似ているようだ」
鈴木園子「阿笠博士が南條社長に間違われて誘拐された!?」
毛利蘭「うん」
毛利蘭「うん」
鈴木園子「でもここって予約2年待ちのレストランだよ?犯人はどうやって予約を?」
毛利蘭「でも誰かこんなひどい事を…」
毛利蘭「お久しぶりです」
横溝重悟「ん?眼鏡のボウズはいねぇのか?」
鈴木園子「白バイの人と犯人追跡中だって」
毛利蘭「その白バイの萩原って隊員が言ってました。攫った人が別人だとわかると阿笠博士の身が危ないから南條社長を人前に出すなって」
横溝重悟「ああその社長なら事情聴取で署に連れてったが…白バイの萩原ってもしかして女の…」
毛利蘭「はい、女神様みたいな綺麗な人で、名前は“ちはや”って言ってました」
横溝重悟「(まさか千速があのボウズと一緒にいるってのかよ)」
毛利蘭「はい、女神様みたいな綺麗な人で、名前は“ちはや”って言ってました」
横溝重悟「(まさか千速があのボウズと一緒にいるってのかよ)」