脹相「一人でやらせてくれ」 九十九由基「死ぬよ」 脹相「じゃあ2対1で加茂憲倫と戦るか?」 九十九由基「………」 脹相「邪魔だろう?だったら俺が先に出る。少しでも奴の手持ちの呪霊や術式情報を引き出して九十九に繋ぐ。それがベストなはずだ。もし領域を使わせることができれば…」 九十九由基「領域展開後の術式が使用困難な状態の羂索を私が急襲する…か」 脹相「ああ」 九十九由基「もう一度言う。死ぬよ」 脹相「奴さえ殺せればそれでいい。俺や弟達の半身である母の呪いのため」
脹相「ナメすぎだ」 羂索「どうかな」 脹相「超新星」
脹相「答えろ。悠仁に何をさせるつもりだ。150年放置してきた俺達とは訳が違うはずだ。悠仁で何を企んでいる」 羂索「…うーん…アレは具体的に役割があるわけじゃ…まぁ強いて言えば器であることが役割で既にそれは済んでいるからね。虎杖悠仁は始まりの狼煙なんだ。アレが宿儺と生き続ける限り呪いの連鎖は止まらない。新時代の台風の目なんだ」 脹相「悠仁が生き続ける限り…?違うな。オマエが生き続ける限りだろ!加茂憲倫!全ての不幸の中心はオマエだ!断じてっ悠仁じゃない!(下から呪霊を這わせて)」 羂索「君が斥候なのは理解している。九十九由基に私の術式情報を少しでも開示するつもりだな。呪霊操術、しかも低級呪霊しか使わないよ。使う必要がないと言った方がいいかな。君達は失敗作だからね!」
脹相「オマエに弟達の何が分かる!」 羂索「あぁすまない。傷ついたかな?君達には期待していただけに失望が大きいんだ。私にここまで言わせた自分を褒めてやるといい。術師の特級が何を意味するか知っているかい?“単独で国家転覆が可能であること”。五条悟は言わずもがな夏油傑も呪霊操術で異形の軍隊を持つことができるわけだからね。塵も積もれば…と言うだろう。低級呪霊も私の呪力で強化し群れを成して指揮に従えば1級術師相当の君もこうなるわけだ」 天元「九十九由基」 九十九由基「……いやまだだ」 脹相「(俺は…兄失格だ…弟達を守って…背負って…お手本になって…それがお兄ちゃんだ)」 羂索〈面白いと思ったから〉 脹相「(俺は面白くない。クソみたいな親に一撃だって入れられやしない)」
脹相「(でも弟達を面白くないなんて言わせない。だから!オマエ達の力を貸してくれ!) 九相図兄弟ぃぃいいファイヤー!」 |