脹相〈奴さえ殺せればそれでいい。俺や弟達の半身である母の呪いのため、そして悠仁の未来のために〉 九十九由基〈フーッ💨分かった。だがその前に私達の計画も聞いてくれ〉 脹相〈成程…領域の解体か〉 九十九由基〈その後のタイミングならむしろ君の手は必要だ〉 脹相〈いや、やはり始めは俺一人で出るべきだ。領域は強力だが展開後術式が焼き切れ暫く術式の使用が困難になるリスクがある。九十九も天元もそこを突くつもりだったわけだが、俺という伏兵を想定していたら加茂憲倫は領域を展開しないんじゃないか?俺が一度加茂憲倫に敗れたとしても、それにより“九十九と一対一である”という意識を植えつけることができる〉
羂索「(重ッ!)」 脹相「(見ているか…弟達よ…!) 親殺しいきまぁす!」 羂索「ドンマイ!」 九十九由基「(スリッピングアウェーの要領で頭蓋を回転させて穿血を受け流したか!) 面白くなっちゃってんぞ落ち武者!だが!」 九十九由基「(ダメージでボンバイエの出力が落ちてなければヤバかったね。そういう芸当を披露するくらいには追い詰められてんだろ!?)」
脹相「(ボンバイエの出力を戻させる!) 九十九治せ!」 九十九由基「(助かるぜお兄ちゃん!)」 九十九由基「(反転術式の運用でボンバイエが甘くなった。一瞬を抜かれた) 凰輪」 脹相「(クソッ…!クソクソクソ!術式が回復してしまった!)」 九十九由基「(6秒!術式効果範囲は術師から半径2~3m!持続時間は6秒!そしてインターバルを呪霊操術で潰す。でも私相手にそれは時間稼ぎになんねぇよ!勝つ!反転術式と領域で呪力を削りお兄ちゃんと肉体も削った!重力は想定より融通の効く能力じゃない!あの効果範囲なら近接で使われても溜めでキリかわせる。攻める!こんな機会二度と来ない!)」
九十九由基「(極小のうずまき!?)」 羂索「ボンバイエで君自身は重さを感じないということは密度が上がっても君自身の強度は上がらない」 九十九由基「(しくった)」 脹相「九十九!」 |