天使「待て。ここで解くつもり?五条悟の封印を」 虎杖悠仁「え、うんダメなの?」 髙羽史彦「確かに人を迎えるにはここじゃ味気ないかもな…少し飾り付けしようか。折り紙ある?こういう輪っかの作ろう」 天使「そうじやなくて獄門疆の中では物理的時間は流れてないという。つまり獄門疆の中では時間の経過が原因で餓死したり老衰することはない。本人が自死を選ばない限りはね」 秤金次「使い方によってはタイムマシーンとして使えそうだな」 天使「そういいものではないという話だ。物理的な時間が流れていないからハロウィンから19日間を五条悟がどう感じたか私たちに理解することはできない。一瞬のように感じているかもしれないし逆に100年以上待ちぼうけを喰らっている状態かもしれない。私が懸念しているのは五条悟の精神状態だ。彼は現代最強の術師なんだろう?」 家入硝子「五条がもし錯乱しているようなことがあれば、こんな狭い空間で封印を解くのは非常に危険…ってことでしょ」 虎杖悠仁「そ…それは確かに…」 秤金次「デンジャラスだな…」
『埼玉県木呂子鉱山(呪術高専第四修練場)』 狗巻棘「しゃけー!」 「邪去侮(やこぶ)の梯子!」 虎杖悠仁「どうなった!?先生ー!近づいて平気!?あれ?先生?獄門疆と一緒に消えたってこと?」 髙羽史彦「こうしてこの世界にまた一つ新たなトリビアが生まれた」 天使「私のせい?」 『獄門疆裏に天使の術式をあてると…五条悟ごと消える』 天使「五条悟って魔の者だったんじゃないですか?だから私達の光で消えちゃった。私のせいじゃなくない?」 虎杖悠仁「あ、開き直った」 家入硝子「まあ五条の性格はそんなもんだよ」 「地震!?」 虎杖悠仁「このタイミングって偶然じゃねぇよな」
羂索「最深部は8000メートルの日本海溝、そのプレートの沈み込み帯に獄門疆は置いて来たんだよ。勿論、二重三重の封印の中に。検知器として呪霊も入れてね。取り込んだ天元から“裏”のことは聞いてたからね」 羂索「仮に封印を解かれたとしても君を殺せるように。マジでどうなってんだよ君は。どう?久しぶり?お寛ぎ頂けたかな?」 五条悟「オマエさ、もっと言葉選んだ方がいいじゃないか?今際の際だぞ」 五条悟「しばらく見ないうちに変わったね、恵!」 宿儺「覚えているか」 〈小僧の体をモノにしたら真っ先に殺してやる〉 宿儺「クックッ、こっちの小僧になってしまったが殺す」 五条悟「悠仁から逃げた奴が尻捲いてみっともねぇなあ!間抜け!」 裏梅「貴様っ!」 五条悟「てめぇは誰だよ」
羂索「待て宿儺。彼と戦う前に私との約束を果たしてもらう」 五条悟「宿儺様とあろうお方がそんなお母さんに縫ってもらった雑巾の指図を聞くんですか~?」 五条悟「(まあ僕としても宿儺と戦う前にやることをやっておきたい。こっちは傑の肉体を弔いにきたのに何かしらの縛りだと思うが、ここまで宿儺が傑の中の奴に寄ってるとはな…あー面倒くせえ)」 『絶対的な強者!それ故の孤独!あなたに愛を教えるのは…』 宿儺「いいだろう」 五条悟「…はあ…ったくいま何日だ?」 羂索「11月19日」 五条悟「じゃあ12月24日でいいだろ」 羂索「はっはっ、ロマンチシズム?24日に私達が予定を合わせるなんて気色悪いな」 五条悟「命日が2つもあったらややこしいだろ」
羂索「勝つ気かい?」 五条悟「はっ」 〈先生とどっちか強い?〉 〈うーんそうだね。力を全て取り戻した宿儺ならちょっとしんどいかな〉 〈負けちゃう?〉 五条悟「勝つさ」 |