日下部篤也「この中で五条に本気で殴られたことあるやついるか?」 パンダ「本気で殴ったことなら……当たんなかったけど」 乙骨憂太「本気でっていうか無下限呪術を応用した打撃ってことならあります」 秤金次「俺も」 日下部篤也「アイツは呪力で強化した拳に打撃の瞬間“蒼”で吸い込む反応を重ねてる」 秤金次「威力が上がるだけじゃなくて普通に殴られてるはずなのにカウンターもらったみたいな感覚になるから最悪なんだよ」 星綺羅羅「痛かった?」 秤金次「吐いた」 乙骨憂太「吐きました」 虎杖悠仁「ナナミンも言ってた」 七海建人〈術師を続けるなら五条さんと自分を比べないことです。あの人は自分が苦労して出すクリティカルヒットをジャブ感覚で出します。端的に“やってらんねー”……です〉 日下部篤也「何が言いたいかっちゅーと、五条が何をやってんのかこれ以上のことは知らん。だから聞くなよ」
「魔虚羅を顕現化する“布留の言”と、あの法陣が意味するのは完全な循環と調和。魔虚羅は攻撃を受けた後に法陣を回転させその事象に適応するんだ」 日下部篤也「法陣が回転!」 日車寛見「適応したのか!?」 五条悟「(展延で僕に触れる時は魔虚羅の法陣が黒くなる。適応が中断されると考えて間違いないだろう。領域が使えないのに展延が発動できるのは、やられた脳が結界術に係る部位に寄っていたからかな)」
宿儺「(適応を避けて順転以外の術式は使わんか。まあ当然だな)」 「…魔虚羅を出さない」 冥冥「無量空処に対しては5回目で適応を終えたってことだったよね」 秤金次「五条さんの無下限呪術から生まれる技には複数回の法陣の回転が必要になるってことか?」 日下部篤也「あり得なくはない。もはやあの2人にはありえないことが普通だからな」 宿儺「気づいてるか?」 五条悟「トータル4回だろ。あと3回。魔虚羅が僕の不可侵に適応するまでの法陣の回転数」 虎杖悠仁「あと3回!」 宿儺「クックック、カウントダウンだな。お前のその薄ら笑いが消えるまでの」 五条悟「薄ら笑いはお互い様。3カウントなんて待たずにぶっ殺してやるよ」 来栖華「あの人、恵のこと忘れてませんよね?」 虎杖悠仁「……多分」 鹿紫雲一「いいんだよ、忘れて」 「よくねぇ!」 |