虎杖悠仁「先生!先生がいなかったら俺今頃死刑だったみたいよ。そんで」
伏黒恵「一応恩人です。一応…それからこれは俺に限った話ではないですが」
釘崎野薔薇「正直私そこまで知らないのよねぇ。ただこれだけは言えるわ」
禪院真希「バカ」
パンダ「バカだな」
狗巻棘「しゃけ」
禪院真希「でも」
七海建人「軽薄、個人主義」
花御「(あくまでも漏瑚狙い)」
花御「(先刻の宣言は心理誘導か)」
夏油傑〈1分だ〉
夏油傑〈獄門疆開門後、封印有効範囲半径4m以内に1分間五条悟を留めなければならない〉
漏瑚〈おい…焼き殺すぞ。よもやその無理難題を押しつけるために手を組んだのはではあるまいな。その条件下でアレの1分。蒙昧な人間共その一生を幾千積み重ねても釣り合わんぞ〉
夏油傑〈厚いよ漏瑚。大丈夫1分と言ってもね〉
脹相「はいはい」
五条悟「(つかず離れずでもそれも限界でしょ)」
五条悟「(呪霊が見えない人達が僕を避け始めた。このまま人が減り続けスペースができれば火山頭を捉えられる)」
五条悟「(さっきみたいに術式を解いて誘うのはなしだな。コッチの狙い近接フルボッコはもう晒したし距離を取って九相図と連携して人混み越しに大技を出されても面倒だ)」
真人「花御に怒られるよ」
真人「人間のキショイ所一つ教えてやるよ」
真人「無為転変・多重魂」
真人「撥体」
真人「(だが死者が増え生者も増え続けるこの状況ではそのある程度の天秤はもう機能しない)」
漏瑚「(貴様が今すぐしなければならないのは、無量空処で儂らと人間を皆殺しにし領域外の人間を救うこと。だがそれはできんだろう。貴様の想定している犠牲は呪霊に殺される人間であって五条悟に殺される人間ではないからだ。考えろ。迷え。集中するのだ)」
『一か八かの0.2秒の領域展開』
『0.2秒は五条が勘で設定した非術師が廃人にならず後遺症も残らないであろう無量空処の滞在時間』
『しかし地下5階の生き残りは2月後に残らず社会復帰を果たした』
『現代最強の呪術師は地下5階に放たれた改造人間およそ1000体を』
夏油傑「五条悟の脳内時間で1分だ」
羂索「君さぁ夏油傑の遺体の処理を家入硝子にさせなかったろ。変な所で気をつかうね。おかげで楽にこの肉体が手に入った」
羂索「心配しなくても封印はその内解くさ。100年いや1000年後かな。君強す過ぎるんだよ。私の目的に邪魔なの」
五条悟「ハッ、忘れたのか?僕に殺される前その体は誰にボコられた?」
羂索「乙骨憂太か。私はあの子にそこまで魅力を感じないね。無条件の術式模倣…底なしの呪力…」
羂索「どちらも最愛の人の魂を抑留する縛りで成り立っていたに過ぎない。残念だけど乙骨憂太は君になれないよ」
羂索「おやすみ五条悟。新しい世界でまた会おう」