秤金次「マジで?五条さん封印されたの?」 伏黒恵「マジです」 パンダ「あとついでのようで悪いが学長も死んだ」 虎杖悠仁「!!」 伏黒恵「パンダ先輩?」 パンダ「スマン黙ってて。だが本当だ。大丈夫だ虎杖。渋谷でじゃない。あの後上とゴタついてな」 虎杖悠仁「なら良かったとはなんねーよ。だって学長はパンダ先輩の」 パンダ「それも含めて大丈夫だ。ありがとな」 秤金次「オマエがそう言うなら俺達はなんも言えねーよ。にしても世話んなった人らが悉く…こんなに凹んだのはヤックルの尻に矢がブッ刺さった時以来だよ」 「(いい人生送ってるな…)」 秤金次「分かった。死滅回游の平定には協力する。勘違いすんなよ、情に流されたわけじゃねぇ。これはあくまで取引だ。分かってるか?死滅回游に方が付いたらオマエらが俺に協力すんだぞ」 パンダ「呪術規定の改訂にいっちょ噛みしようってんだろ?呪霊の存在が公になった以上、改訂自体は確実なんだろうけど、具体的には何をどうするんだ?」 伏黒恵「どうあれそこまで難しくはないと思いますよ」 秤金次「あぁん?テメェに何がわかんだよウニ頭コラ。今俺にきいてたろ」 伏黒恵「俺、禪院家当主です (もういいや。利用しまっくろう)」 秤金次「あ、そぉ?」
秤金次「(オイオイオイオイ…マジか!?二人にゃ悪いが今日一ビビったぜ。御三家がバックにつけば規定の改訂に口出しなんてちょちょいじゃねぇか。問題はその後、賭け試合の運営にいかに禪院家を関わらせないかだな) ウニ頭!」 伏黒恵「伏黒です」 秤金次「伏黒君!仲良くしようネ」 伏黒恵「…はい」 『翌日 禪院家壊滅』 パンダ「よし、後は各々が出向く結界の割り振りだな。憂太は宮城だっけ」 杖悠仁「なんだ!?」 コガネ「プレイヤーによる死滅回游へのルール追加が行われました!〈総則〉9 プレイヤーは他プレイヤーの情報…名前、得点、ルール追加回数、滞留結界を参照できる」
コガネ「5点が追加されました」 鹿紫雲一「ったりめぇだろ。殺したんだから。どいつもこいつも貧弱過ぎる。400年前の方が幾分ましだった。何処にいる、宿儺…!」 コガネ「得点が200を超えました。100点を消費して死滅回游にルールを追加しますか?」 鹿紫雲一「…そうかルール…名前と…強さの基準として得点…あぁルール追加すると減っちまうか。じゃあルールの追加回数もだな。それからどこの結界にいるか。コガネ、ルール追加。全プレイヤーの情報を開示させろ」 『死滅回游プレイヤー 鹿紫雲一』
コガネ「俺はコガネ!プレイヤーと死滅回游を繋ぐ窓口さ!」 秤金次「なんかさっきとキャラ違くねぇか?」 コガネ「さっきのは死滅回游からのアナウンス!今はプレイヤー虎杖悠仁個人に憑いてる窓口として喋ってるぜ!」 虎杖悠仁「そういや天元様言ってたなぁ…」 伏黒恵「いやおかしいだろ!何で虎杖がもうプレイヤーとしてカウントされてんだ。羂索に術式や呪物を配られた奴以外は結界に侵入して初めてプレイヤーになるハズだろ」 羂索〈虎杖悠仁のように呪物を取り込ませた者…私が配った呪物は千年前から私がコツコツ…私と契約を交わしたのは…〉 五条悟〈そいつは実在した人間だよ。千年以上前の話だけどね〉 虎杖悠仁「宿儺だ。宿儺も羂索と契約して呪物に成った術師の一人だったんじゃねぇかな」 秤金次「すくな?」
伏黒恵「(死滅回游への参加が契約に含まれてるのか…?) でもやっぱりおかしい。宿儺の指はオマエの意志で取り込んだろ。俺が証人だ…後にしよう。虎杖、早速コガネにプレイヤーの情報を出させてくれ」 虎杖悠仁「コガネできる?」 コガネ「あいよ!」 伏黒恵「コイツだ。コイツ元々200点も持ってたのか…どういう意図でのルール追加だ?」 虎杖悠仁「ここ数日で少なくとも40人は殺してるってことだろ。気持ちのいい理由じゃねェんじゃねぇか?」 伏黒恵「でも、これで俺達は人を殺さずに死滅回游を進められるかもしれない。コガネ、得点が100点以上のプレイヤーだけリストアップできるか?」 コガネ「俺は虎杖悠仁に憑いてるからなぁ」 虎杖悠仁「あ、いいよいいよ、伏黒の言うことはきいて」 伏黒恵「津美紀のような巻き込まれた人間は焦って結界から出たがらない限り…受肉した過去の術師も各々何か思惑があって羂索と契約しただけで、必ずしも死滅回游に対するモチベーションが高いわけじゃない。鹿紫雲のように点を持て余している奴がまだいるとしたら」 虎杖悠仁「…そっか100点以上持っててルール追加をする気がない奴!そいつを伸して」
伏黒恵「津美紀が回游を抜ける穴を作らせる!」 コガネ「出たぜ」 伏黒恵「(もう一人…!) よし!まずはネックの総則8を逆手に取る」 悠仁・パンダ「総則8って何だっけ」
伏黒恵「8、参加または点取得後、十九日以内に得点の変動が見られない場合、そのプレイヤーからは術式を剥奪する。ルール追加でプレイヤー間の点の譲渡を可能にする。これで身内で点を回し続ければ術式を剥奪されて死ぬことはなくなる。できればルール追加はもう1つ。“点を消費して死滅回游から脱却できる”」 秤金次「それは例の永続に“抵触”するんじゃねぇか?」 伏黒恵「俺もそう思います。でも、非プレイヤーを死滅回游に引き込む身代わり条件を盛り込めばいけるかもしれません」 虎杖悠仁「なんにせよやることは決まったな」 伏黒恵「あぁ、獄門疆の封印を解ける天使を捜しながら鹿紫雲一と日車寛見を狩る」 |