『明らかに別物に!この短時間で領域の中で何があった!一皮むけたような!河童が何かしたか!?』
『三代の結界は縛りの要素を排除した結果、時間の流れが早い。1000を超える取組の間、結界の外では1分も経過していない』 三代六十四「やっぱ相撲は最高だ」
禪院直哉「(だから何やねん!)」 加茂憲紀「(距離を取っての加速!またアレをやるつもりか…!)」 大道鋼「斬り足りん」 三代六十四「取り足んねぇなぁ」 加茂憲紀「(共闘!?受肉したであろうプレイヤー達が!?) 何なんだオマエ達は」 大道鋼「知らん。自分が何者かなどすこぶるどうでもいい」 三代六十四「だな」 大道鋼「刀を握り斬りたいモノを斬る。儂が何者かは儂以外で勝手に決めい」 三代六十四「嬢ちゃんとまだまだ相撲が取りてぇ。侍!アンタもどうだい」 加茂憲紀「断る」 大道鋼「小僧がくだらんことを聞くから、あの娘に先を越されたではないか」 禪院直哉「なんでや!スピードでは圧勝しているハズや!なんで捉まれへんねん!」
禪院真希「(直哉がどう動くか私の周りの全てが教えてくれる。皆が見えているものが私には眼鏡なしじゃ見えなかった。真依のおかげで眼鏡がなくても呪いが見えるようになった。満足していたんだ。皆と同じになって。あの人なら、あの高さも届いた。あの人なら、躊躇せず刀を投擲できていた。あの人なら、あの速度も捌けていた。皆と同じじゃ駄目なんだ。私にしか見えないもの、あの人にしか見えていなかったものがあったんだ」 禪院直哉「殺った!」 禪院直哉「(空中で躱した!?) なんっっっやねん!」 禪院真希「(なんてことのない私達を取り巻く空気にも温度や密度の違いで面が点在していたんだ。面を捉える)」 禪院直哉「呪霊やぞ!なんぼ呪力のない拳で殴ったところで」 三代六十四「カッパ六十四!」 禪院直哉「(ありえへん…ありえへんありえへんありえへんありえへん…なんで)」
禪院直哉「そこに立つんは俺や!領域展開」 |