禪院直哉「領域展開 時胞月宮殿(じほうげっきゅうでん)」
大道鋼「(異常なし…?)」 三代六十四「(不発か…?どっちみち土壇場だ!)」 大道鋼「(攻めあるのみ!)」
禪院直哉「お二人さんに見せるのは初めてやったね。俺に触れられた奴は俺と同じ動き方をせんと止まってしもうやん。1秒。この領域ではその術式対象が細かくなるみたいやね。細胞の一つ一つが術式対象。一度体を動かせば細胞一つ一つの動きがズレてそうなってまうわけやね」 禪院直哉「気分もええわ。さて真希ちゃんはどこで死んどんのやろ。相変わらず気配だけは (いやおかしいやろ!俺の領域やぞ!?いくら甚爾と同じで呪力がのうなったいうても居場所が分からんことあるかい!)」 禪院直哉「今考えてんねん。いらんことすんなや」
『真希や甚爾は呪力が全くないため、結界術において建造物などと同等の扱いになる。伏黒が東京第1結界で見せたように実物を結界の外殻として利用するか、本人の了承を得る、または本人の意志で結界に侵入しない限り、真希を領域に閉じ込めることはできない』 禪院真依「分かったでしょ私のこと。汗くさいオッサンに握られてまでお手本見せてあげたんだから。ちゃんと壊せたね」 禪院真希「うん」 『真依が遺した刀は呪具“釈魂刀”のレプリカ。あらゆる硬度を無視し魂を切り裂く。だが、その効果を十二分に発揮するには無生物の魂すら観測する目が必要となる』 禪院直哉「(ダボカスが!一撃でキメへんかった。そっちの負けや!この領域ではもう身動きできひんで!) だからオマエはいつまで経っても…なんでなん…おかしいやろが…なんで…」
『領域の必中効果は呪力のない真希を認識できない』 大道鋼「命拾いしたな!河童!」 三代六十四「本当に生きてる?」 『没後12年。早くも伏黒甚爾に並ぶ鬼人が完成する』 |