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Detective Conan | |
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) 名探偵コナン 第1076話ネタバレ | |
第1076話 挑発 | |
サンデー | 2021年34号 |
配信日 | 2021年7月21日 |
アニメ | 第1105話 キッドVS安室 王妃の前髪(クイーンズ・バング) 前編 第1106話 キッドVS安室 王妃の前髪(クイーンズ・バング) 後編 |
登場人物 | コナン 毛利蘭 鈴木園子 安室透 榎本梓 怪盗キッド 中森銀三 鈴木次郎吉 |
場所 | 鈴木大博物館 |
STORY | |
毛利蘭「ちょっと園子?わたし達“ロバノフ王朝の秘宝展”に来たんだよね?何でこんなに行列ができてるの?昨夜話した時は割と空いてるから楽に回れるって言ってたじゃない」 鈴木園子「昨日まではね。今朝のニュース観てないの?」 コナン「この秘宝展の目玉はロバノフ王朝の王妃に受け継がれていたという世界最大級のガーネットが埋め込まれたティアラ “王妃の前髪(クイーンズ・バング)” それを今夜盗むって予告したらしいよ。最近じゃ令和の魔術師(ウィーザード)って呼ばれて調子に乗ってるあのキザな悪童がね)」
榎本梓「ウソ、怪盗キッドが!?」 毛利蘭「あれ?ポアロの梓さんと安室さん、お2人も来たんですか」 榎本梓「お店のエアコンを取り替えるのに半日かかると言われて」 安室透「今日は臨時休業にするから行ってこいとマスターにチケットを」 榎本梓「だからデートとかじゃないですからね。あ、わかった!私は蘭ちゃんと園子ちゃんと一緒に来てて安室さんはコナン君と一緒に来てる事にしましょう」 毛利蘭「何でわざわざ?」 「あ、ポアロの店員さんだ」 「男の子連れてる。甥っ子かなぁ?」 「わっ安室さん♡この前新メニューお勧めしてた」 「どこどこ?私の推し♪アムピ♡」 鈴木園子「そっか、ここって米花町だから」 毛利蘭「ポアロのお客さんいっぱいいるかも」 榎本梓「だから私なんかが安室さんと一緒にいる所を見られたらまたネットで大炎上案件なんですよ」 コナン「(黒ずくめの組織に潜入している公安の捜査員なのに目立ち過ぎだよなぁ)」 安室透「気にしすぎですよ。眼鏡までかけて」
毛利蘭「でもこの感じだと、あと一時間ぐらいは中に入れそうにないね。キッドが予告した時間は深夜0時みたいだから、お客さんは居られないのに」 鈴木園子「キッド様が盗みに来るお宝をみんなみたいのよ」 コナン「にしても暇だよね?」 榎本梓「じゃあ安室さんのカードマジックは?手が空いた時に見せてくれるアレ」 安室透「でもカードがないと」 鈴木園子「あ、わたし持ってるよ」 安室透「持ってるの?」 鈴木園子「キッド様関係の時はいつも!もしかしたらサインもらえるかもって」 安室透「ではタネも仕掛けもありません。カードの束の一番上のカードをめくります。ハートのAね。それをカードの束の上に置いてひっくり返し、一番上のカードをカードの束の中に入れちゃいます。ハートのA、どこに行ったと思います?」 毛利蘭「カードの束の中に…」 安室透「じゃあ一番上のカードをめくってみてください」 毛利蘭「すごーい」 鈴木園子「ハートのAが戻ってる」 毛利蘭「本物のマジシャンみたいです」 鈴木園子「安室さんならキッド様と渡り合えちゃうかも」 安室透「そんな大袈裟ですよ」 コナン「でも安室兄ちゃんならいけるかもね」
「ダブルリフトからのダブルターンオーバー」 安室透「え?」 「ちょいとカードお借りしやすよ。まずはデック、つまりカードの束からトップ一番上のカードを1枚取ったかのように見せかけて実は2枚重ねて取っている」 「その2枚をカードの束にひっくり返して重ねる時に2枚を少しズラして後ろに隠れていたカードが目立つように上に重ねるとベスト。後は一番上のカードを残しつつ上から2枚目のカードと一緒にカードの束から半分引き抜き上に重ねたら中に入ったはずのスペードのAがカードの束の一番上に戻ってるってワケだ。大昔からやられているこんな子供だましで勝った気になってんなら痛い目に遭うぜ?名探偵」
榎本梓「あれ?さっきの人いなくなってる」 鈴木園子「何だったんだろうね?あの人」 コナン「多分怪盗キッドだと思うよ。実はボク今夜秘宝展を主催した鈴木次郎吉さんに呼ばれてるし」 安室透「コナン君それは本当かい?さっきの男が怪盗キッドだというのは本当なのかい?」 コナン「あ、うん多分」 📱安室透「風見か?降谷だが確か君は今日非番だったよな?」 📱風見裕也「あ、はい、今アイドルフェスに来てて次がやっと沖野ヨーコさんの出番なんですよ」 📱安室透「悪いがフェスはまた次の機会にしてくれ」 📱風見裕也「あ、すみません、周りの音が大きく声が」 📱安室透「今すぐに僕と合流しろと言ってるんだ」
中森警部「何ィ?公安だと?公安がここに何の用だ?」 風見裕也「3日後に再来日するイングラム王国のセリザベス女王がこの秘宝展を楽しみにされてるのは御存知ですよね?」 鈴木次郎吉「ああ、先日警察が視察に来ておったわい。何も不備はないと帰って行ったから問題はないはずじゃが…」 風見裕也「それは今朝、怪盗キッドが予告するまでの話です。“ロバノフ王朝秘宝展”の目玉であるあの“王妃の前髪(クイーンズ・バング)”が盗まれでもしたら女王が落胆され急遽移動ルートを変更すると言い出される可能性がある。なので来日中のセリザベス女王の警護プランに関わっている自分としては、今回の怪盗キッドの予告に対してどのような対策を講じておられるかお聞かせ願いたい。昨日の今日で大した策は立てられていないと思いますが」 中森警部「何言ってんだ。こっちはキッドの予告を手ぐすね引いて待ってたんだよ」
鈴木次郎吉「話しても構わんが、その前に後ろにいる金髪の男は誰なんじゃ?」 安室透「名探偵毛利小五郎先生の一番弟子、安室透です。今日は毛利先生に頼まれてキッドキラーだというコナン君の助手を」 毛利蘭「そうなんですか?」 安室透「そういう事にしといてください」 鈴木次郎吉「では女性陣には退室してもらおうか。キッドが化けるかもしれんし」 鈴木園子「別室のモニターで観てるね伯父様」 中森警部「んじゃ対策を話す前にいつもの儀式だ」 安室・風見「儀式?」 中森警部「どうやらキッドの変装じゃなさそうだな」 風見裕也「こんなに頬をつねられるとは」 安室透「我慢しろ」
鈴木次郎吉「それで?コナン君、何か気づいたのかのォ?」 コナン「あ、うん、他の展示場と比べてここはやけに天井が低いことと四方に妙なポールが立ってる事」 コナン「天井の真ん中に四角い穴が空いてる事と、その丁度真下にティアラの展示ケースがある事、そしてそのケースに鍵らしき物が付いてないって事を踏まえると、ケースのフタを開けると天井がドーンって落ちてくるんじゃないの?」
鈴木次郎吉「おおさすがはキッドキラーじゃ!じゃあ実際に仕掛けを作動させた映像を見せてやろう。予告時間の0時頃はこの通り展示ケースの周りには誰も配置せぬが、ケースのフタが開くとどうなるか…そこで離れた位置からエアガンでフタを狙い撃ちしてフタを開けてみると」 鈴木次郎吉「一瞬で天井が落下する絡繰じゃ。それを避けるには展示ケースの上に乗らなくてはならん。じゃがケースには天井の穴に装着されたカーボンナノチューブで出来た網が被さり、彼奴は逃げ場を失うという寸法じゃよ」
中森警部「今までは仕掛けに凝り過ぎて失敗していたが、わかりやすい物理的な装置でお縄にしようって算段だ。どうだ公安?これで納得いったか?」 風見裕也「ええ、ですが念の為に今の仕掛けの見取り図とこの展示室の写真と館内の機動隊員の人数と配置を私の携帯に」 中森警部「まぁいいか、外部に漏らさんでくれよ」 風見裕也「もちろん」 安室透「受け取ったら僕のスマホに」 風見裕也「はい。ですが降谷さん何で急に怪盗キッドなんですか?」 安室透「だから言っただろ?セリザベス女王の機嫌を損なわない為に」 風見裕也「しかし噂によると怪盗キッドは何かの大きな宝石を探していて、目当ての宝石じゃなければ盗まずに逃げたり、持ち主に返したりしてるって言うじゃないですか。んなモン放っといてもどーせ」 安室透「今回が目当ての宝石だったらどうする?」 風見裕也「…ですよね」 安室透「それにキッドには負けられない理由が出来てしまったんでね」
機動隊員「中森警部、たった今警視庁にキッドからこんな予告状が」 『今夜零時、貴方達が白昼夢に現を抜かしている間に“王妃の前髪”をバッサリ切り取ってご覧に入れましょう 怪盗キッド』 中森警部「キッドはワシら警察を眠らせる気だ。用意してたガスマスクを人数分持ってこい」 機動隊員「はい」 コナン「(白昼夢は日中、目が覚めてる状態で見る幻覚の事。でも予告時間は深夜0時。どういうことだ?)」 機動隊員(キッド)「(さーて今宵はどいつに化けてやろうかねぇ)」 | |
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