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Detective Conan | |
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) 名探偵コナン 第1121話ネタバレ | |
第1077話 煙霧 | |
サンデー | 2021年35号 |
配信日 | 2021年7月28日 |
アニメ | 第1105話 キッドVS安室 王妃の前髪(クイーンズ・バング) 前編 第1106話 キッドVS安室 王妃の前髪(クイーンズ・バング) 後編 |
登場人物 | コナン 安室透 風見裕也 榎本梓 中森銀三 鈴木次郎吉 毛利蘭 鈴木園子 怪盗キッド |
場所 | 鈴木大博物館 |
STORY | |
中森警部「現在23時1分、怪盗キッドの予告時間の深夜0時まで1時間を切った。誰一人展示ケースに近づけるなよ」 機動隊員「はっ」 コナン「ねぇケースを開けると天井が落っこちて来るんだよね?もしもそうなったら周りにいるあの人達も潰されちゃうよ?」 鈴木次郎吉「大丈夫。天井をよく見てみ。壁から約1m内側に筋が入っておるじゃろ?落ちるのはそこから内側の天井じゃ」 鈴木次郎吉「休憩用のあのベンチにぶつからない設計にしたから壁側にいれば安全じゃよ。ベンチは床に固定されておるから落ちる天井にかませる事はできぬしな」 コナン「じゃあ安心だね」
安室透「風見、警部から受け取った警備体制のチェックはしたか?」 風見裕也「ええ、自分が見た限りではよく練られた配置で特に問題はないかと。逆にこれをどう突破すればいいのか聞きたいぐらいです」 安室透「ああ、常人相手ならこれで十分だろうが、キッドは誰にでも成り済ます事が可能な声色と変装術の持ち主だそうじゃないか。一筋縄ではいかんよ。よし、君の役目はここまでだ。帰っていいぞ」 風見裕也「えーっ!最後まで居させてくださいよ。気になるじゃないですか」 中森警部「ん?どうかした公安」 風見裕也「あ、いえ」 安室透「館内の警備体制を実際に見て確認したいそうですよ」 中森警部「疑ってんのか」 風見裕也「ええ、自分の目しか信用しない性分なので」 中森警部「わかったよ。好きにしろ」 安室透「じゃあ2人で手分けして確認するぞ」 風見裕也「はい」
榎本梓「コ…ナ…ン…君!」 コナン「梓姉ちゃん!?蘭姉ちゃん達と一緒に部屋でモニター観てるんじゃなかったの?」 榎本梓「眠くなったから帰ろうと思ったんだけど、気になって来ちゃった」 コナン「来ちゃったって…中森警部がよく通してくれたね」 榎本梓「警部さんウチの常連だからなんとかお願いして」 コナン「でも何で来ちゃったの?」 榎本梓「私今まで誰にも言わなかったけど怪盗キッドの大大大ファンでブログのハンドルネームを“月下の給仕人”にするぐらいリスペクトしてるの。ウチの店で園子ちゃんがキッド様って騒いでたから感化されてテレ臭くて園子ちゃん達にはまだ言ってないんだけどね」 コナン「へー(怪しい)」 安室透「あれ?梓さんいいんですか?ここにいて」 榎本梓「あ、はい、端っこで大人しくしてるならと」 中森警部「予告の一分前だ。総員ガスマスクを装着しキッド襲来に備えろ」 風見裕也「おの我々のガスマスクは」 中森警部「あるわけないだろ」 安室透「ですよね」
風見裕也「何も起きませんね」 安室透「いや、白くモヤってる?」 機動隊員「警部!空調から白い煙が」 風見裕也「ただの煙じゃないですよコレ」 安室透「白い塗料を霧状にして噴霧しているんだ。梓さんハンカチで口を」 榎本梓「はい」 中森警部「くそ…白くて何も見えん。空調に仕かけられた異物を排除し空調を正常に戻せ。ガスマスクをつけてない奴は展示室から出ていけ」
機動隊員「中森警部、空調戻りました」 中森警部「よし、よくやった。ティアラは無事か?」 鈴木次郎吉「大丈夫。あの通りケースのフタは閉じたまま…」 「怪盗キッド!?そんなバカな!」 コナン「いやカードだけ置いて盗んだフリをしてるだけかも」 鈴木次郎吉「彼奴がよく使う手じゃな」 中森警部「天井の仕掛けの電源を切れ。ワシが直接確かめてやる」 安室透「待ってください。もしもあなたがキッドだった場合、ケースのフタを開けた瞬間にティアラをくすねて懐に忍ばせケースの中身はキッドに盗まれて何も無かったように見せかけられるのではないでしょうか」 風見裕也「そうですね。ティアラなら脇腹にこう挟めば上からジャケットで隠せますし」 榎本梓「だったらコナン君に調べてもらえばいいじゃ。キッドも子供には化けられないし」
コナン「んじゃ開けるよ」 コナン「無くなってる!」 中森警部「本当か!?キッドはまだこの博物館から出ていないはずだ!現状の警備体制を極力崩さず館内を隈なく捜せ」 コナン「(犯行時にガスマスクを付けていたあの2人はキッドじゃない。前にキッドが次郎吉相談役に変装した時バイクのゴーグルを付けなかったのは変装が崩れるからと言ってたから…)」 コナン「(一度園子に変装したままガスマスクを付けた事はあったけど、あの後ガスマスクごと変装を取ってキッドの姿に戻ってたからあれはノーカウントだ。犯行時、素顔にガスマスクを付け機動隊員に扮してた可能性もあるけど危険すぎる。つまりあの時キッドが成り済ませる人物はガスマスクを付けていなかったこの3人のみ。ちょっと探りを入れてみっか)」
コナン「ねぇねぇ安室の兄ちゃん、昼間列に並んでた女の人が安室さんがポアロの新メニューをお勧めしてたって言ってたよね?新メニューって何なの?」 安室透「フッ…どうして今そんな事を聞くんだい?」 コナン「ちょっと気になって」 安室透「新メニューはカルボナーラ。梓さんにも聞くといいよ」 コナン「梓姉ちゃーん、ポアロの新メニューって何なの?」 榎本梓「ああ、マスターが変な名前つけてたよ?炭焼きなんとかって長い名前。それがどうかした?」 コナン「今度食べたいなーって。そういえば梓さん達何でここに来たんだっけ?」 榎本梓「エアコンを取り替える為にお店が休みになったからよ。忘れちゃった?安室さん!マスターから連絡来ました?」 安室透「はい。明日は予定通り開店すると、梓さんにも伝えてくれって」 榎本梓「マスター何で私に連絡くれないかな」
コナン「(キッドはオレ達が並んでた列のそばにいた。エアコンの修理の事を聞いてたとしてもおかしくないけど…そうそうこの人もチェックしなきゃ) えーっと、あの飛…風見さんだっけ?」 風見裕也「しっ!本名で呼ばないでくれ」 コナン「あ、ゴメンなさい。安室さんが電話でそう呼んでたから…その電話で今日は非番って聞いてたけどどこに行ってた?」 風見裕也「はあ?なぜそれを君に言わなければならない?」 安室透「コナン君?公安の人間はね、己の内情をペラペラ話してはならないんだよ?」 コナン「そ…そうだよね?」 安室透「それで?例の現場はどうだった?」 風見裕也「特に目立った動きは…」 安室透「そうか、引き続き頼む」 風見裕也「ええ」 コナン「ねぇ中森警部から展示場の写真送ってもらってたよね?見せてくれない?」 風見裕也「だから何で君に」 安室透「まぁまぁ僕のスマホにも転送してもらったから」 コナン「ありがと」 コナン「(やっぱりそうだ。そういう事か!)」
安室透「何かわかったかい?」 コナン「ううん、なーんにも。あれ?安室さんの手、白い塗料が付いてる」 安室透「ああ、どこかで塗料に触れたみたい」 榎本梓「私も付いてます」 風見裕也「自分も」 コナン「3人共塗料が付いてるトコ見せてくれる?」
コナン「(なるほど、やっとわかったよ。だからキッドは昼間オレを挑発したんだ。別の何かに目線を向けさせる為に)」 | |
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