伏黒恵「話、聞いて下さい」 星綺羅羅「君本当に今の狙ったの?犬と君どっちが引っ張られるかなんて分かんないじゃん」 伏黒恵「そこは賭けでしたが今分かりました。呪力出力が高い方に引っ張られますよね?はじめは俺が玉犬に引っ張られたのに、綺羅羅さんの攻撃を防御しようと呪力で強化した今回結果は逆になった」 星綺羅羅「君1年生?ホンット可愛げな…」 伏黒恵「お願いします。時間がありません。話を聞いて下さい」
伏黒恵「虎杖!?」 虎杖悠仁「伏黒、パンダ先輩、手ェ出すなよ」 秤金次「ナメるじゃねぇか」 伏黒恵「モロッ…!」 秤金次「(このガキ!さっきから…避ける気がねぇ) イカれてんな」 虎杖悠仁「(これは渋谷での戦いとは違う…!秤先輩に俺を認めさせるための言わば儀式だ。もう避けねぇ。反撃もしねぇ…!この人が折れるまで…!)」
秤金次「面白ぇ。話は聞いてやる。オマエが立ってるうちはな」 星綺羅羅「金ちゃん!この子達金ちゃんに助けてほしいんだって!話を聞いてあげて!」 秤金次「今聞くっつったろ。なぁ虎杖、なんで俺だよ。俺達初対面だよな?なんで俺を頼る」 虎杖悠仁「先輩達がアンタを強いと言ったからだ」 秤金次「だと思ったよ」 虎杖悠仁「(何だこの人の打撃は…!?威力の大小以前に痛い!ヤスリのついたバットでぶん殴られてるみてぇだ…!)」 秤金次「術師が術師にするお願いは一緒に命を懸けて下さいが前提だろーが!テメェは俺に命を懸けさせるだけの熱を今!ここで!伝えなきゃなんねぇんだよ!それを言うこと欠いて人に言われて来ましただぁ!?夜蛾のオッサンは何してんだよ!こういうヘタレは間引いとけや!」 虎杖悠仁「俺に熱なんてねぇよ」 秤金次「あ゛?」 虎杖悠仁「俺は部品だ。術師が呪いを祓うため祓い続けるための部品」 秤金次「オイオイオイマジかオマエ。超つまんねぇじゃん」 伏黒恵「(ヤバい!これ以上は…!) 虎杖!もういい!」 秤金次「痛ぇだろ。五条さんが言うにはな、俺の呪力は他の奴よりザラついてるらしいぜ。死んだか?」
秤金次「おいパンダ!…とウニ頭!さっさと虎杖連れて失せろ。二度と」 秤金次「あ゛ぁ!?(ノーガードで3発だぞ!?その前にもしこたま殴った) 何製だよオメェは」 虎杖悠仁「俺は部品だ。部品には役割があんだろ。呪いを祓い続ける俺の役割。それに秤先輩が必要だっていうのなら、アンタが首を縦に振るまで付き纏う。先輩、アンタの役割は何だ?」 秤金次「(コイツ…!これが部品の熱かよ…!) いいぜ何発でも…」 星綺羅羅「金ちゃん、熱くなってるんじゃない?」 秤金次「(熱に嘘はつけねぇ!) オマエら降りてこい。取引だ」
伏黒恵「え?解決…納得してもらえたんですか?」 星綺羅羅「うん」 伏黒恵「ありがとうございます?」 星綺羅羅「いいよ。上の連中は嫌いだけどね、なんやかんや高専で人助けしてた金ちゃんが一番熱かったから」 パンダ「うーん…?」 『虎杖の“熱”が秤を動かす』 |