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Detective Conan | |
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) TVアニメ『名探偵コナン』 第1109話 | |
第1109話 高木と伊達と手帳の約束(前編) | |
放送日 | 2024年1月6日 |
OPテーマ | Unraveling Love ~少しの勇気~ (歌 : 倉木麻衣) |
EDテーマ | You & I ( 歌 : 倉木麻衣) |
原作 | 第1079話 手帳に遺されたもの 第1080話 瞑れる事件 第1081話 遺志を継ぐ者 |
CAST | |
江戸川コナン Edogawa Conan CV.高山みなみ 安室透 Amuro Toru CV.古谷徹 伊達航 Date Wataru CV.東地宏樹 高木渉 Takagi Wataru CV.高木渉 佐藤美和子 Sato Miwako CV.湯屋敦子 吉田歩美 Yoshida Ayumi CV.岩居由希子 円谷光彦 Tsuburaya Mitsuhiko CV.大谷育江 小嶋元太 Kojima Genta CV.高木渉 灰原哀 Haibara Ai CV.林原めぐみ 榎本梓 Enomoto Azusa CV.榎本充希子 ピエール・カッセル アラン・カッセル ジャン・カッセル 鬼童捺房 鬼童の手下 鑑識さん 犬飼佑二 |
NEXT CONAN's HINT | |
STORY | |
阿笠博士のお見舞いにやってきたコナン、歩美、元太、光彦、灰原。その帰り道、高木刑事が強盗犯を追いかけている場面に遭遇する。挟み撃ちのため別ルートから佐藤刑事もやってきて、無事に強盗犯は確保された。逮捕時刻を記入しようと手帳を開いた高木刑事は、そこに一年前に交通事故で亡くなった伊達刑事が書き残した暗号のメモがあることに気が付く。自分なら分かるかもしれないと手帳を見たコナンが導き出した場所は……。 | |
高木刑事「待て!」 「どけェ!」 吉田歩美「佐藤刑事」 「どけっつってんだよ」 刑事「了解です」 佐藤刑事「さっきの時間ちゃんとメモっといてね。お昼でお腹膨れたら忘れちゃいそう」 高木刑事「あーはいはい」 高木刑事「えーっと午前11時4分…」 高木刑事「(ん?これ…伊達さんの字…日曜高木と?これって確か…)」 伊達航《大丈夫。俺に任せろ》 佐藤刑事「高木君…高木君?高木…」 佐藤刑事「渉!」 高木刑事「あ、はい!」 佐藤刑事「どうしたのよ、ボーッとしちゃって」 高木刑事「いえ…伊達さんのメモ見てたら昔の事を思い出しちゃって」 高木刑事「ホラ、この“日曜高木と”ってヤツ」 佐藤刑事「っていうかそのメモよりもその下に書き込んである数字や記号の羅列の方が気になるんだけど…「*」から始まって「#」で終わる暗号?」 佐藤刑事「伊達さんに何か聞いてない?」 高木刑事「いえ、“次の日曜俺に付き合え”って言われたのは覚えてますけど…」
コナン「ねぇ、それ見せてくれる?ボクわかるかも」 高木刑事「アッハハ…でもさすがにこれは…コナン君でも難しいんじゃないかなぁ」 コナン「なんかコレ曜日と時間とお店の住所とかが書いてあるみたいだよ」 高木刑事「読めるのかい!?」 コナン「うん、コレって公衆電話や固定電話から携帯やスマホにメッセージが送れるヤツだから」 佐藤刑事「ねぇ、伊達さんに日曜に誘われた時、他に何か言われなかった?」 高木刑事「ああ言ってましたよ」 伊達航《お前を男にしてやるからよ》 佐藤刑事「はぁ?何それ!?まさかいかがわしいお店に2人で行ったんじゃないでしょうね?」 高木刑事「行ってませんよ」 コナン「いかがわしい店じゃないよ。だってこのお店って…」 高木・佐藤「ポアロ!?」 佐藤刑事「伊達さんの手帳に書いてあった店って本当にここなの?」 コナン「そうだよ」 榎本梓「7名様でーす」 安室透「はい」 佐藤刑事「それで?この手帳の数字が何でこの店になるの?」 コナン「まずプッシュ信号の出る電話からある電話会社のSMSセンターに電話すると、音声ガイダンスが流れるから、それに従って送り先の電話番号を入力して頭に「*2*2」を入れてから、この表の通りに2つの数字で1つの文字を作りながらメッセージを打ち込み、最後に「#」を2つ付ければおしまい」 佐藤刑事「ホントだ」 高木刑事「日曜昼12時米花町5の6…ポアロ窓際赤い蝶ネクタイ付けて待て」 コナン「ポケベルが使われてた頃のサービスがまだ残ってるみたい」 安室透「もしかしたら、“手柄を挙げさせて一端の刑事にしてやる”って意味だったかもしれませんね」 安室透「そのメッセージの内容からして…何やらここで怪しげな取り引きが行われようとしているようですので…」 安室透「まぁ僕はその伊達という刑事さんの事を知らないのでただの想像ですけどね」 佐藤刑事「店員さんの言う通りここに高木君と来て怪しい取り引きをしてる人達を捕まえてその手柄を高木君に挙げさせようとしたって線が濃厚ね」 灰原哀「でもどうした窓際で赤い蝶ネクタイだったのかしら」 コナン「窓際なら店に入らなくても外から取り引き相手が来てるかどうか確認できるからだよ」 灰原哀「来てるのを確認したらどうするの?」 コナン「オレならこのテーブルの下とかに…ん?(テープ…?)」 コナン「ねぇ梓姉ちゃん、この席に座ってたお客さんでテーブルの下からテープが付いた何かを取り出してた人いなかった?あと“どうしてもこの席に座りたいから譲ってくれ”って言ってたお客さんとか…」 コナン「まぁ1年ぐらい前のお昼12時頃の話だから覚えてなくても仕方ないけど」 榎本梓「そんなお客さんはいなかったけど、テープがくっついたゲーム機ならその窓際の席の床に落ちてたことはあったよ」 コナン「落ちてたの?」 榎本梓「うん」 コナン「そのゲーム機ってどうしたの?」 榎本梓「まだ保管してるから取ってくるね」 佐藤刑事「でも変ねぇ…暗号の送り主は取り引き相手の姿を確認した後、ゲーム機の何かの機能で交信したんだろうけど」 高木刑事「交信に使ったそのゲーム機を置き忘れるなんて」 コナン「たとえ交信した内容を消去したとしても置き忘れるのは考えにくいよね。どこかに捨てるならわかるけど…」 小嶋元太「おーそれってゲームマン7じゃんか」 円谷光彦「僕も持ってますよ」 コナン「(さすがにバッテリーは切れてるか)」 榎本梓「拾った時は何かのゲームがスリープ状態だったんだけどね」 高木刑事「じゃあこの窓から店内を覗いてた怪しい人とかは覚えていませんか?」 榎本梓「怪しい人なんかいたかなぁ……にぎにぎボウヤならよく知ってるんですけど」 コナン「にぎにぎボウヤって?」 榎本梓「日曜のお昼に店の前に車が5分くらい停まって、そうしたら後部座席にいる男の子がこう親指を折った後」 榎本梓「その親指を残りの4本で包んで」 榎本梓「広げてそれを何度も繰り返す様子が可愛くって」 コナン「その男の子って外国人じゃなかった?」
コナン「本当にその少年は先週この店の前に来てたの?」 榎本梓「ええ、ちょうどこの席から見える位置に車が停まって」 榎本梓「その後部座席の窓からさっきコナン君が言ってた通り折った親指を残りの4本の指で包むって仕草をこっちに向かって何度も何度も繰り返しやってたよ。車が停まってる間ずっと」 榎本梓「でもまさかそれがSOSのサインだったなんて…毎週だからてっきり私の顔を覚えてて“コンニチワ”って合図してるのかと…」 コナン「その子、毎週ずっと来てるの?」 榎本梓「ええ、気づいたのは半年ぐらい前からだけど」 コナン「安室さんは見てないの?その車」 安室透「ああ、今日は珍しく昼前からシフト入ってるけど、日曜日は大体13時からだから」 佐藤刑事「伊達さんにこの店に誘われたのって1年前だったのよね?」 高木刑事「はい」 佐藤刑事「だったら伊達さんの手帳に書いてあった“ポアロの窓際の席で赤い蝶ネクタイを付けて待て”っていう何かの取り引きはもうとっくに終わってるはずよね…その少年と取り引きは関係ないのかしら」 高木刑事「(1年前…取り引き…少年…)」 高木刑事「(外国人の少年…あっ!)」 佐藤刑事「誘拐事件!?外国人の少年の?」 高木刑事「ええ、あったんですよ、1年前にそんな事件が」 高木刑事「アラン・カッセル君、当時7歳、公園で友だちと遊んでいる所を2人組の男にさらわれたという目撃証言があり」 高木刑事「逆探知で公衆電話の場所を突き止めて向かったんですが、間一髪の所で逃げられてしまい、その後犯人からの連絡がパッタリと途絶えてそのまま未解決になっている事件です」 佐藤刑事「成程…あれ?でも確か伊達さんが所轄から警察庁に配属されたのは松田君が亡くなった後で」 佐藤刑事「ウチに来てからはずっと私達と同じ殺人や強盗事件を担当する強行犯捜査係だったよね?誘拐事件は特殊犯捜査係でしょ?何で伊達さんがその事件に関わってたの?」 高木刑事「伊達さんの家がそのカッセル副社長の自宅のそばで土地勘があるって理由で捜査本部に呼ばれてたんです。僕の家も割と近かったんで僕もついでに」 佐藤刑事「あー思い出した。確か容疑者は土地の利権争いでその自動車メーカーと揉めてた泥惨会の」 高木刑事「鬼童は酔っ払いにビール瓶で殴られて意識不明の重体に」 高木刑事「その酔っ払いは鬼童の電話が長いことを注意したら逆ギレされて突き飛ばされ頭に来たからその辺に捨ててあったビール瓶で殴ったと供述していました」 高木刑事「しばらく意識不明の状態が続いていたんですが、容体が悪化して事件の一週間後ぐらいに亡くなりました」 佐藤刑事「その後、誘拐犯から連絡が途絶えたのなら、その鬼童って男がアラン・カッセル君を誘拐した犯人と見て間違いなさそうね」 コナン「その鬼童って男に手下がいてボスである鬼童から “日曜の昼12時、誘拐した少年を車に乗せて連れて行け”って指示を受けていて、鬼童の死を知らなかったとしたら、手下がその指示を1年間忠実に守り続けてるって場合もあるよね?」 佐藤刑事「ええ、“成功するまで連絡するな”とか言われてたかもしれないし」 円谷光彦「ちょっと待ってください」 吉田歩美「今日って日曜日で」 小嶋元太「今11時54分って事はよ」 佐藤刑事「あと5分で誘拐犯の仲間がその少年を車に乗せてこの窓の外に現れるって事!?」 コナン「ボク、赤い蝶ネクタイ持ってるから取り引き相手のフリならできるかも」 佐藤刑事「でも罠だとバレたらそのまま車で逃走されて、その少年の命が危ないわね。犯人を車から降ろさせる事ができればいいんだけど、そうするにはどうやって身代金をせしめるつもりだったかを知っておかないと」 コナン「誘拐犯は5千万円をどうやって持って来いって言ってたの?」 高木刑事「“ジュラルミンケースに入れておけ”って最初の公衆電話からの要求で言ってたよ。およそ50×30㎝で厚さは15㎝ぐらいのケースにしろと」コナン「ケースの大きさも指定してきたの?」 高木刑事「ああ」 | |
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