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Detective Conan | |
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) 名探偵コナン 第1081話ネタバレ | |
第1081話 遺志を継ぐ者 | |
サンデー | 2021年48号 |
配信日 | 2021年10月27日 |
アニメ | 第1109話 高木と伊達と手帳の約束(前編) 第1110話 高木と伊達と手帳の約束(後編) |
登場人物 | コナン 安室透 伊達航 高木刑事 佐藤刑事 榎本梓 吉田歩美 灰原哀 円谷光彦 小嶋元太 ピアラン・カッセル ジャン・カッセル 鬼童捺房 鬼童の手下 犬飼佑二 |
場所 | 喫茶ポアロ、白美濃マンション |
STORY | |
佐藤刑事「誘拐犯追っかけたんだけど、商店街の人混みに入られて逃げられた。でも誘拐されてたアラン君は無事みたいでよかった」 コナン「あ、いや実は…」
佐藤刑事「ええっ!?もう一人誘拐されてた!?」 コナン「うん、アラン君って確か公園で友達と遊んでる所をさらわれたんだよね?もしかしたらアラン君と一緒に遊んでた子って見つかっていないんじゃない?」 高木刑事「ああ、アラン君の学校の友達全員に話を聞いたんだけど、該当者がいなくて」 コナン「多分、アラン君が縛られてないのに車から逃げなかったのは、勝手に逃げたら一緒にさらった友達をひどい目にあわせるって言われてたんだよ。そうだろ?」 佐藤刑事「でもその友達の親は自分の子供が帰って来ないのに何で何も言ってこないの?」 アラン「ユウジ…転校した…でもボクのBallon de foot(サッカーボール)返しに来た。だから少し公園で遊んだよ」 安室透「なるほど、そのユウジ君が転校したのが千葉や埼玉のような電車やバスで行ける地域の学校で、アラン君に借りていたサッカーボールを親に黙って返しに来ていた所を誘拐されたとしたら、ユウジ君の捜索願いはその地域で出され誘拐事件とは無関係だと思われても仕方ありませんね」 高木刑事「じゃあアラン君、君が今まで閉じ込められてた家はどこにあるかわかるかい?」 アラン「わからない」 佐藤刑事「だったらここまでの道順覚えてない?」 アラン「わからない。車着くまで後ろの席、横になれ、言われた。窓の外、見えない。でもラジオ聞こえた。道路のこと言ってた。出発する時と着いた時」 コナン「もしかして日売ラジオの道路交通情報か?」 アラン「Oui (ウイ)」 コナン「だとしたら着いた時が11時58分の回だから出発する時に聞こえたのは11時28分の回。つまり」 安室透「車で移動した時間は30分」 コナン「うん、ここから車で30分の所にユウジ君は監禁されていると思うよ。もっとこの子から情報を聞き出せそうだけど監禁場所に犯人が戻ったらユウジ君がヤバいから、佐藤刑事と高木刑事と安室さん、3方向に分かれて車を走らせてくれる?」
佐藤刑事「こちら佐藤。ポアロから南西に走行中」 安室透「安室は…現在南東に1キロ進んだ所かな」 高木刑事「高木も同じくタクシーで北上して大体1キロだよ」 『喫茶ポアロ』 コナン「じゃあ3人共、スマホをグループ通話にしてこっちからの情報を聞いててね。んじゃアラン君、ユウジ君と閉じ込められてた場所ってどんな所だった?一つの家?他の人も住んでる所?それとも倉庫のような」 アラン「部屋がいっぱい、人もいっぱいascenseur(エレベーター)あったよ」 コナン「部屋も人もいっぱいならマンションか団地だな」 アラン「出かける時、ascenseurに乗るけど、いつも変だったよ。トビラ開いて中に人いたら“上ですけど?”いつも言われる。上に上がってトビラ開いて乗る人いたら、“降りないですか?”いつも言われる。だからいつも“忘れ物、間違い”ってウソついてた」 灰原哀「おそらくアラン君に監禁場所の部屋の位置を悟られないように犯人は一度最上階に上ってから降りて外出してたんだわ。帰ってきた時もそうだったんじゃない?」 アラン「ウイ」
コナン「どの階のボタンを押したか覚えてないか?」 アラン「押すトコ見るな、言われてた。でもテッペンの数字は“5”見えた」 コナン「5階建って事は1階と最上階は除くから4階か3階か2階…」 アラン「窓、開かないけど朝と夕方の太陽見えた。あと、建物の上、子供ばっかりいっぱい泳いでた」 コナン「なるほど、朝陽と夕陽が見えたのなら多分、角部屋。そして子供が泳いでたのは小学校の屋上のプールで、泳ぐ所が見えたのなら監禁場所はおそらく4階。3階建が多い小学校の屋上プールの水面が見えるのは4階より上だから…つまり屋上プールがある小学校のそばに建ってる5階建の団地かマンションの4階の角部屋にユウジ君は監禁されてると思うよ」 佐藤刑事「でも屋上にプールがある小学校は東京にはザラにあるし」 安室透「もっと場所を特定できる情報はないのかい?」 高木刑事「たとえばその場所からしか見られない変わった景色とか建物とか」 コナン「部屋の窓から見えた変わった建物とか他に何かある?」 アラン「Non(ううん)」 コナン「車で出かける時は地下の駐車場からだったみたいだし、車で移動中は寝っころがってろって言われてた ようだから、車の窓から見えたのは空ぐらいだろうし」 アラン「空!出かける時車の窓から見えた。空とマロンのシロ」 灰原哀「フランス語でマロンは茶色、シロは牧草とかを貯蔵しておくサイロの事なんじゃない?」 アラン「ウイ」 小嶋元太「マジで城みてぇだな」
円谷光彦「旗とか立ってたら本当にお城ですね」 アラン「ルージュ」 コナン「ルージュは赤、赤い旗が立ってたのか?」 アラン「ウイ。クロワッサン描いてあった」 コナン「そうか、フランス語でクロワッサンは三日月。アラン君、もしかして君が見た旗ってこのトルコの国旗じゃなかった?」 アラン「ウイウイ!」 円谷光彦「トルコのお城って事でしょうか」 灰原哀「いや、多分トルコ料理の専門店、鳥矢町にあるギュゼルってお店なんじゃない?お城みたいな店構えでレンガも茶色いし」 安室透「鳥矢町に近いのは」 佐藤刑事「高木君よね?コナン君、彼に店の住所伝えてくれる?」 コナン「鳥矢町3丁目1番地」 高木刑事「運転手さん、鳥矢町の3丁目…あ!見えました、トルコの国旗」 コナン「高木刑事、アラン君の話を統合して地図と照らし合わせると、監禁場所は鳥矢町3丁目2番地、白美濃マンションの4階の南側奥の部屋だと思うよ」 佐藤刑事「高木君?わかってると思うけど無茶だけはしないでよ」 高木刑事「了解です」 伊達航〈お前を男にしてやるからよ〉 高木刑事「(伊達さん…)」
高木刑事「(4階…南側の奥…)」 鬼童の手下「オラ早く乗れ!」 犬飼佑二「離せよ!」 高木刑事「え?ちょ…待っ…くそっ!」 鬼童の手下「手を焼かせんな!さっさと歩け」 犬飼佑二「だから言ってんだろ!?アランが一緒じゃないとどこにも行かないって」 鬼童の手下「そのアランが交通事故にあって今から病院に行くんだよ」 犬飼佑二「え?」 鬼童の手下「そうそう、そうやって大人しく」 高木刑事「ウソだ!アラン君は無事に保護されて今は安全な所にいるよ」 犬飼佑二「ホント?」 高木刑事「ああ、君が助け出されるのを待ってるよ」 鬼童の手下「お前は確か…あの店から出て来た刑事か。フン、あの金持ちのガキは逃がしちまったがまだこのガキが残ってる。兄貴がまた考えてくれるさ、いい手を」 高木刑事「兄貴って鬼童捺房の事だろ?亡くなったよ。もう1年も前に」 鬼童の手下「はぁ?ふかしてんじゃねぇぞコラ!」 高木刑事「ふかしてませんよ。僕が殴り殺したんですから」 鬼童の手下「てっ…てめェ!」
高木刑事「痛たたた…」 佐藤刑事「ったく誘拐犯の相棒を殴り殺したなんてウソついて…」 高木刑事「仕方ないでしょ?被疑者からこの子を離さなきゃいけなかったんですから」 佐藤刑事「無茶しないでって言ったのに」 高木刑事「今回ぐらいは無茶させてくださいよ」 佐藤刑事「ん?私の車がどうかした?」 安室透「あ、いえ、僕のと同じ車種だなぁって」 佐藤刑事「ホントだ!まぁ私のは刑事だった父の御下がりなんだけどね」 安室透「へぇ、そうですか」 佐藤刑事「ねぇ、本当に以前私と会った事ない?」 安室透「ええ、記憶にありませんけど」
アラン「ユウジ!」 犬飼佑二「アラン!」 目暮警部「コナン君の電話を貰って駆けつけたよ。犬飼佑二君の親御さんにも連絡が取れて大変喜んでおられたぞ。アラン君の兄、ジャン君がどうしてもお礼を言いたいというので連れて来たよ」 ジャン「爪楊枝の刑事さんは?ボクの弟を絶対助けてくれるって約束した。あの刑事さんが頑張ってくれたんでしょ?ボクずっと信じて待ってたもん」 ジャン「はいコレ!」 高木刑事「爪楊枝?」 ジャン「弟を助け出してくれたお礼だよ」 高木刑事「警察官はこういうのもらっちゃいけないんだけど…ま、いっか…ありがとう。伊達さんに渡しとくよ」 | |
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